MIDNIGHT MOON

MIDNIGHT MOON

8th:蒼白の灯


銀の躯が 悲愴を謳う
鳴り響く 風の音に吹かれ
遠くを視ている
飛べない鳥が「飛びたい」と願うような
幼い夢を持ってました

空を見上げ巨大な蒼い塔は
白に明るく 移り変わってく
燦々とまではいかないが
確かな目標を伝えてた

「逢いたい」と希う僕
揺れる灯は何を語るのか?
彼の人は届かない何処かへと
行ってしまう 嗚呼、僕には止められないよ

泣いてる子供の背中に
そっと手を差し伸べた
この世が平和になりますように
総ての願いには意味があるの?
ありふれた詞じゃ癒されない
枯れた存在 僕の存在
同じなのかもね…

「触れたい」と切なくなる想いに
白い灯は何も語らない
結び合った絆は終止符打たれ
崩れてゆく もうどうすることも出来ない…

眠れぬ僕は独り歩き続け
蒼白の灯 に身を委ねて
永久の眠りに臥した…


2005.10.18掲載

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