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バーUKは本日30日(火)、第51回「テイスティングの集い」(今回のテーマは「オールド・ブレンディドを楽しむ」)開催のため、原則として貸切営業となります。何卒ご了承くださいませ。Today( Sep 30th )the bar UK is fully booked for our whisky tasting meet-up.
2025/09/30
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WEBマガジン「リカル(LIQUL)」連載 【カクテル・ヒストリア第33回】 ブラッドセルという天才バーテンダーがいた「スタンダード・カクテル」という言葉を聞けば、半世紀以上前に誕生して、長い歳月を飲み継がれてきたドリンクというイメージがある。しかし近年は1970年代以降に考案されたカクテルの中にでも、「スタンダード」として定着し、そうしたカクテルの中には「モダン・クラシック」と呼ばれる逸品もある。 ◆「モダン・クラシック」の革命児とも長年、クラシック・カクテル発展の歴史を研究してきた私は、そうした「モダン・クラシック」を知るうち、ディック・ブラッドセル(Dick Bradsell、1959~2016<本名は、リチャード・アーサー・ブラッドセル=写真左=(C) Anistatia Miller & Jared Brown)というバーテンダーの名を、よく目にするようになった。「モダン・クラシック」をテーマにしたカクテルブックには、ブラッドセルの名と彼が考案したカクテルが、必ずと言ってよいほど登場する。2016年に彼が亡くなった際、多くのメディアは、ブラッドセルについて、「1980~90年代のロンドンのカクテルシーンを変えた革命児」「モダン・クラシックの先駆者」という賛辞を贈っている。 ◆不動の人気を得た「エスプレッソ・マティーニ」1980~90年代を通じて数多くの「モダン・クラシック」を生み出したブラッドセルだが、その人気と評価を一番高めたのは、何と言っても、「エスプレッソ・マティーニ(Espresso Martini) 」=写真右下=だろう。1983年に考案されたこのカクテルは、ウオッをベースに、エスプレッソ・コーヒー、コーヒー・リキュール、シロップを加えてシェイク。カクテルグラスに注いだ後、表面にコーヒー豆2~3粒を浮かべるというもの。お酒とコーヒーを融合させるという、当時としてはとても斬新なアイデアだった。ブラッドセルは、当時ロンドン「ソーホー・ブラッセリ―(Soho Brasserie)」に勤めていたが、当初は、裏メニューとして「ウオッカ・エスプレッソ」の名前で提供されていただけだった。しかし、90年代末、彼が移籍した「マッチ(Match)」というバーで初めて「エスプレッソ・マティーニ」の名でオン・メニューとなり、客の人気を集め、幅広く知られるようになった。近年では、世界的な人気カクテル・ランキングで常に上位にランキングされるようになり、日本の大都市のカクテル・バーでも、よく注文される光景を見かける。 ◆学校生活には馴染めず中退ブラッドセルは、英国イングランド南部にあるワイト島で生まれ育った。しかし学校生活には馴染めず高校を中退。1977年、18歳の時に家を出て、翌年、叔父の紹介で、ロンドンのピカデリー・サーカス近くにある「将校クラブ」で給仕として働き始めた。 彼は当初、フロアや調理補助のような仕事をしていたが、やがてお酒をつくり、提供する仕事の方に興味が沸き、バー部門で働くようになる。しかし、頼りにした叔父が独立するため将校クラブを離れたのを機に、ブラッドセルも友人の紹介でロンドン市内のバー「ザンジバール・クラブ(Zanzibar Club)」へ移ることになった。 ◆数多くの「モダン・クラシック」を生み出すまもなく彼は、独創的なカクテルづくりに才能を発揮し始める。1980年代半ばに考案した「ブランブル(Bramble)」=写真左下=という彼のオリジナルも、今や「モダン・クラシック」の定番ともなっている。ジンをベースにして、レモンジュース、シロップ、ブラックベリー・リキュール(クレーム・ド・ミュール)をシェイクして、クラッシュド・アイスを入れたロック・グラスで提供する。1980年代半ば、ブラッドセルが、故郷・ワイト島の香ばしいブラックベリー畑にインスピレーションを得て考案し、客の人気を集め、ロンドンのバー・シーンで広がったと伝わる。この頃、ブラッドセルは、前妻のヴィッキーと出会い結婚。一女(Bea)を授かるなど私生活でも充実していた時期だった(しかし、2000年に離婚)。1986~87年頃に生み出した「ロシアン・スプリング・パンチ(Russian Spring Punch)」 は、ブラッドセルが、当時バーテンダーとして働いていた「ザンジバー(Zanzibar)」で友人のために考案した「モダン・クラシック」の一つで、多くのカクテルブックで紹介されている。ウオッカをベースに、クレーム・ド・フランボワーズ、カシス・リキュール、レモンジュース、シロップ、生ラズベリー6~7個。シェイクした後、氷を入れたタンブラーに注ぎ、シャンパンで満たす。華やかな味わいのカクテルだ。 ◆奇をてらわず、「再現性」を重視ブラッドセルは、残念ながら2016年、脳腫瘍のため、57歳の若さで惜しまれながら亡くなった。彼は様々なバーを渡り歩き、その生涯のほとんどを後進の育成に捧げた。公の場に出てくることはあまり好まず、「半ば隠者のような」後半生を送った。彼が生み出した「モダン・クラシック」には、奇をてらったものは少ない。どちらかと言えば、それまでのスタンダードなクラシック・カクテルを再評価し、再解釈して考案したものが多い。材料も多くても4種類程度にとどめ、入手が難しいものは使わず、他のバーテンダーによる「再現性」を重視した。彼が残したと伝わる代表的なオリジナルも、その多くが「スタンダードの良さを生かして、アレンジしたもの」が多い。ブラッドセルの名前とその功績は、現代のバーテンダーが忘れてならないものだと思う(写真左上=残された膨大な資料からブラッドセルの生涯と創作の裏側に迫った伝記「Dick-Tales」<Anistatia Miller & Jared Brown著>)。現代のバー・シーンで毎年生み出されるオリジナル・カクテルは、星の数ほどあるが、10年後、20年後ですら生き残っているのは稀だ。近年のコンペを目指すバーテンダーは、その時限りの創作には力を注ぐが、自分の創作カクテルが末永く飲み継がれていくことにはあまり興味を示さない人が多い。個人的には、ブラッドセルのように、強い情熱を持ち、次世代へ残るようなカクテルを生み出す才能が出てきてほしいと強く願う。・WEBマガジン「リカル(LIQUL)」上での連載をご覧になりたい方は、こちらへ・連載「カクテル・ヒストリア」過去分は、こちらへ
2025/09/28
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雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載 連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第12回】 「脇役」に見られがちなリキュールだが…リキュール(Liqueur)と言えば、オーセンティック・バーでは通常、カクテルを作る際の材料の一つという位置づけだ。スタンダードなカクテルをつくるために最低限必要なリキュールは、どこのバーでも常備しているだろう。そもそも「リキュール」とは何なのか。「スピリッツをベースにして、薬草や果物、スパイス類、糖類など複数の材料をブレンドして造られる酒」という定義が一般的だが、最近は多種、多様なリキュールが登場しており、この定義に当てはまらないものもある(写真左=バーで使われるリキュールの数々。輸入される商品も年々多彩になってきている)。製造方法は複雑だからここでは省略するが、リキュールは材料によって、「果実系」「薬草・香草系」「種子系」「特殊系」の大きく4つに分類される。「果実系」で代表的なリキュールは、オレンジを原材料にしたコアントロー。他にもカシス、バナナ、ピーチ、ブルーベリー、ライチ、ココナツなど様々な果実を使ったリキュールが商品化されている。「薬草・香草系」ではカンパリ、シャルトリューズ、ベネディクティン、アブサン、ペルノー、イエーガー・マイスター、ペパーミント・リキュールなどが有名だ。近年人気上昇中の抹茶リキュール、桜リキュールもこの範疇に入るだろう。「種子系」でよく目にするのは、コーヒー・リキュールの代名詞にもなっているカルーアや、「ゴッドファーザー」というカクテルで必ず使われるディサーロ・アマレット。他にもカカオを使ったクレーム・デ・カカオも、フィズや「アレキザンダー」というカクテルの材料として有名だ(写真右=リキュールをベースにした代表的なカクテルの一つ「グラスホッパー(Grasshopper)」。ミントの香りが爽やかだ)。最後に「特殊系」というリキュールが存在するが、これはその名の通り、特殊な原材料で造ったリキュールである。例えば、近年は加工技術が進歩したことで、クリームやチョコレート、ヨーグルトを使ったリキュールも様々な商品が登場している。中には、卵黄と砂糖を合わせたアドヴォガートという珍しいリキュールがあるが、これは200年以上の歴史があると伝わっている。 しかし、どんなにリキュールの種類が増えても、バーではカクテルをつくるための「脇役」として見られることが多いが、近年ではリキュールが「主役」になる味わい方も注目を集めている。昔は「人工的な味が支配的だ」と不評だったリキュールも、最近は天然材料を生かした商品も増えて、クオリティが高くなっている。 だからこそ、いまお勧めしたいのは、そのリキュールの味をできるだけ生かす楽しみ方。例えば、リキュールだけで飲むと甘すぎるので、ロック・グラスに大きめの氷を入れ、そこにお好みのリキュールを50~60mlほど入れる。これだけでは物足りないという方には、ウイスキーを5mlほど足したり、シナモンやナツメグなどのスパイス・パウダーを少し振りかけたり、レモン・ピールをしたり…。そういう「味変」を加えてみても面白い。
2025/09/28
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バーUKは本日27日(土)、明日28日(日)の両日、お休みを頂戴いたします。何卒ご了承くださいませ。The bar UK is closed on 27th & 28th of Sep.
2025/09/27
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雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載 連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第11回】 米国の酒=バーボンは、もう古い?バーボン・ウイスキーと言えば、米国を代表する酒で、日本でも人気が高い。メイカーズ・マーク、フォア・ローゼズ、IWハーパー、ワイルド・ターキー、ジャック・ダニエル(【末尾注】)などの銘柄は、日本国内どこのバーでもよく見かける。バーボンとはそもそも、どういう酒なのか? 改めて、簡単に紹介しておくとーー。主原料の51%以上をトウモロコシで造る蒸留酒で、内側を焦がしたホワイト・オークの新樽で最低2年以上熟成させたウイスキーである(一般的には4年以上樽熟成させてからボトリングされる)。味わいは、焦がした樽由来のバニラ香と甘みが特徴だ(写真左=日本人にとっても根強い人気があるバーボン・ウイスキー。今では沢山の銘柄が輸入されている)。1789年、ヴァージニア州で創業した「エライジャ・クレイグ」が現存では最も古いバーボン・ブランド。現在、蒸留所は中部のケンタッキー州とテネシー州に集中している。小さい独立系蒸留所も含めると100カ所近くあるが、一つの会社が複数のブランドを生産することが多いので、資本的には約20ほどのメーカーに集約される。かつては「新樽」熟成が絶対条件だったバーボンだが、近年は業界の規制も緩やかになったのか、シェリー樽やポートワイン樽で追熟成させた商品もお目見えしている(ちなみに、「バーボン」の名は、かつてケンタッキー州を支配したフランス・ブルボン<Bourbon>王朝の名にちなむ)。バーボンは、かつては米国のウイスキー生産の約8割以上を占めていた。ところが近年、米国産ウイスキーにも変化の兆しが出ている。世界的なスコッチ・ウイスキー人気上昇に伴い、この10年間で、大麦麦芽を原料とする「スコッチ・タイプ」のウイスキーを造る蒸留所が全米各地に155カ所も誕生している(写真右=バーボンをベースにしたカクテルもバーでは人気だ。これは代表的な「ミント・ジュレップ(Mint Julep)」)。現在、生産能力第1位のバーボン蒸留所は、ジャック・ダニエルだが、2014年には、第2位のビーム社(ジム・ビームやメイカーズ・マークなどを生産)を、日本のサントリー社が買収したことが大きな話題になった。サントリー社は、2019年には早速、ビーム社のバーボン原酒を赤ワイン樽、シェリー樽で追熟成させた「リージェント(Regent)」というオリジナル商品を市場に投入するなど注目を集めている。近年は、米国人のウイスキー嗜好もバーボン一辺倒から変わり、「多様なウイスキー」を求められるようになってきた。バ-ボンが米国産ウイスキー生産に占める割合も、2021年の調査では約45%にまで低下している。近い将来、米国のウイスキー生産で、大麦麦芽原料の「スコッチ・タイプ」のウイスキーが主役になる日が来るかもしれない。【注】ジャック・ダニエルは、ケンタッキー州のすぐ南のテネシー州で生産されているが、あえて「バーボン」とは名乗らず、「テネシー・ウイスキー」と称している。
2025/09/25
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皆さま、バーUK2025年10月の店休日と営業時間のお知らせです。【10月の店休日=予定】 1日(水)、5日(日)、11日(土)、12日(日)、13日(月=祝日)、19日(日)、22日(水)、26日(日)、27日(月)=臨時休業 ※18日(土)は原則貸切営業となっております。 ※営業時間は、平日=午後4時~10時(ご入店は9時まで。酒類の提供は9時半まで)、営業する日の土曜日=午後2時~7時半(ご入店は7時まで)とさせて頂きます。 平日午後9時以降(※土曜日は午後7時以降)にご来店の場合は、必ず事前に店までお電話くださいませ=電話06-6342-0035。事前に連絡がない場合の入店はお断り致します。平日午後9時の時点(土曜日は午後7時の時点)でノー・ゲストの場合は閉店させて頂きます。 ※なお、ご入店は4人様までに制限させて頂いております。 以上、何卒ご理解、ご協力の程を重ねて宜しくお願いします。 ※9月は残り、23日(火)、27日(土)、28日(日)の3日間はお休みを頂戴いたします。【Notice for October 2025】The bar UK is closed on 1st、5th、11th、12th、13th、19th、22nd、26th、27th ※Open from 4:00 to 10:00 pm.< Your entry is until 9:00 and alcohol service is until 9:30 pm. > on weekdays). If open on Saturdays, from 2:00 to 7:30 pm.
2025/09/21
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バーUKは本日9月20日(土)、通常通り(午後2時~7時半、入店は6時半まで)営業致します。何卒ご了承くださいませ。Today( September 20th )the bar UK is open from 2:00 to 7:30 pm( Your entry is until 6:30 ).
2025/09/20
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バーUK、本日17日(水)は店休日となっております。何卒ご了承くださいませ。Today( Sep 17th )the bar UK is closed.
2025/09/17
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バーUKは13日(土)~15日(月=祝日)の3日間、お休みを頂戴いたします。ご迷惑をお掛けしますが、何卒宜しくお願い致します。Sorry, the bar UK is closed from 13th to 15th of Sep.
2025/09/13
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バーUKは本日9月6日(土)、通常通り(午後2時~7時半、入店は6時半まで)営業致します。何卒ご了承くださいませ。Today( September 6th )the bar UK is open from 2:00 to 7:30 pm( Your entry is until 6:30 ).
2025/09/06
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バーUK、本日3日(水)は店休日となっております。何卒ご了承くださいませ。Today( September 3rd )the bar UK is closed.
2025/09/03
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