Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/03/10
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カテゴリ: 音楽
写真上右 写真上左 )。
ソウル・ミュージックとロックン・ロールの融合を追求し続けて来たデュオ。
アップテンポのポップな曲から、R&Bっぽい、スローなバラードまで、器用にこなし、
メーン・ヴォーカルのダリルの歌は、白人でありながら、まるで黒人歌手のようにソウルフル。Hall & Oates

 1972年に、「ホール&オーツ」としてデビュー。もう33年ものキャリアになる。ダリルは今年57歳、ジョンは1歳年下の56歳。そして今なお、バリバリの現役でCDも出し続けるし、ライブ活動も精力的にこなす(今月は、来日公演もあるようだ)。

 彼らは、自ら「自分たちの音楽のルーツは、ソウルであり、R&Bだ」と公言している。2004年10月に発売された最新アルバム「Our Kind Of Soul」( 写真中 )は、彼らの敬愛するソウルの名曲の数々をカバーした素晴らしい1枚。

 でもホール&オーツは、最初から順調だったわけではない。1976年にシングルカットされた「Rich Girl」が全米1位になるまでは、さほど注目はされなかった。そして、81年に「Kiss On My List」が再び全米1位になるまでは数年間、低迷の時期が続いた。 Our Kind Of Soul

 しかし、「継続は力なり」。70年代にデビューした数々のグループが、その後次々と解散する中で、ホール&オーツは息長く活動を続けた。ビッグ・ヒットこそなかったものの、「Sara Smile」「Maneater」「I Can't Go For That」など、スマッシュ・ヒットはコンスタントに送り続けた。

 今では米国内で、彼らの人気と実力を疑う人はいない。だが、はっきり言って、日本では米国内ほどの人気は得られてこなかった。少なくとも、ソニーが数年前、デジタルカメラのCMで、あの名曲「Private Eyes」を使用するまでは…。

 僕は、80年代後半と90年代前半の2度、彼らの来日公演を聴きに行った。他の年のライブも、ビデオや衛星テレビでたびたび観た。彼らのコンサートは(異論もあるかもしれないが)基本的にはみな同じ。前半に、最新アルバムからの曲を少し混ぜながら演奏し、後半はもうヒット曲のオンパレード。その「予定調和」をファンはみんな期待して、足を運ぶ( 写真下 は、70~80年代のヒット曲が満載のアルバム「From A To One」)。 Hall Oates:From A To One

 ダリルは、ギターのほかエレピを器用に弾きながら、歌ったりもする。「Wait For Me」や「Rich Girl」はエレピでの聴き惚れる、弾き語りだったが、その絞り出すような高い声や独特の節回しは、とても真似ができない。Barではいろんなアーティストの曲を弾き語りをする僕も、残念ながらホール&オーツの曲はお手上げだ。

 ソニーは(ホール&オーツがビクターの所属なのに)なぜかその後も、彼らの曲を時々CMで使った。最近では、ニルソンの70年代の大ヒット曲「ウイズアウト・ユー」(もっともこの曲、元々はBad Fingerがオリジナルなんだけど)のカバーまで、歌わせるなど話題づくりも忘れない。

 ホール&オーツの曲は、はっきり言って、70~80年代の曲がいい。音楽的にも、その時期がピークだったと思う。でも、僕はそれで満足している。一生涯ピークであり続けられるミュージシャンなんて、いない。彼は、もう十分僕らに「音楽の喜び」を与えてくれた。僕は、「Our Kind…」のようなアルバムさえ聴ければ、それでもう幸せだ。





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Last updated  2021/04/19 09:17:55 AM コメント(8) | コメントを書く


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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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