Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2012/09/07
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【おことわり】

◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(26)

 78. メアリー・ピックフォード(Mary Pickford)


【レシピ】 ライト・ラム(30)、パイナップル・ジュース(30)、マラスキーノ(10)、グレナディン・シロップ1tsp、レモン・ジュース1tsp
【スタイル】 シェイク   【グラス】 カクテルグラス

 米国・禁酒法時代(1920~1933年)のキューバで誕生した。作者は、ハバナを代表するバー「エル・フロリディーダ(El Floridita)」の著名なバーテンダーで、コンスタンチノ・リバライグア(Constantino Ribaraigua)(出典:Montgomery Place HPほか)と伝わる。

 カクテル名は、「アメリカの恋人」とも呼ばれたサイレント(無声映画)時代のハリウッドの大女優(1892-1979)の名にちなむが、リバライグアがなぜ彼女の名を付けたのかは伝わっていない。ちなみに、メアリー・ピックフォードは自分で自分の映画製作に乗り出した最初の女優(出典:Wikipedia英語版&日本語版)とされ、1919年にはチャプリンらと共同で映画配給会社「ユナイテッド・アーチスツ」を設立したことでも知られる。

 ハリー・マッケルホーンのカクテルブック(1919年刊)に登場するが、上記のような経緯もあり、後年の改訂版から追加収録されたと思われる。サヴォイ・カクテルブック(1930年刊)にも紹介されている。

 「エル・フロリディーダ」は、かの文豪ヘミングウェイが大好きなフローズン・ダイキリを味わうために通った店としても有名。ラムは「ハバナ・クラブ」を使用することが多い。

【確認できる日本初出資料】

  ************************************

79.メロン・ボール(Melon Ball)

【レシピ】 ウオッカ(20)、MIDORI=メロン・リキュール、(30)、オレンジ・ジュース(80)、氷
【スタイル】 ビルドまたはシェイク   【グラス】 ワイングラスまたはトール・グラス

 「MIDORI」はサントリー社が1970年代後半(1978年説)に米国で先行発売し、人気を得たメロン・リキュール。米国でメジャーになった日本製リキュールの第一号とも言える(日本では1984年に発売された)。

 このカクテルは、「MIDORI」の販売促進のために、サントリー社のアメリカ法人(Suntory International Co. NY)が考案したと伝わる(出典:WEB専門サイト)が、欧米でこのカクテルを収録している文献はきわめて少なく、確認した限りでは、「ニューヨーク・バーテンダーズ・ガイド」(1995年刊)くらい(WEB上ではたくさん紹介している専門サイトはあるが…)。

 「メロン・ボール」というカクテル名については、「果物のメロンではなく、女性の立派なバストを表現したスラング(俗語)。大ぶりのワイングラスにたっぷり入れた様から連想して付けた」と記しているサイトもあった(出典:R’s Bar/wave821)が、サントリー社のHPで「メロン・ボール」を紹介したページでは、名前の由来には一切触れておらず、真偽のほどは定かでない。

 レシピのうち、オレンジ・ジュースは、グレープフルーツ・ジュースやパイナップル・ジュースに代えるバリエーションもあるという。

【確認できる日本初出資料】 カクテル・ハンドブック(花崎一夫著、1990年)。



80. マイアミ(Miami)

【レシピ】 ホワイト・ラム(40)、ホワイト・クレーム・ド・マント(ホワイトミント・リキュール)(20)、レモン・ジュース1tsp
【スタイル】 ビルドまたはシェイク    【グラス】 カクテルグラス

 マイアミは言わずと知れた米国フロリダ州最大の都市であるが、誕生の経緯や命名の由来は、現時点ではまったく伝わっていない。確認した限りでは、欧米では「バーテンダーズ・スタンダード・マニュアル」(Fred Powell著、1979年刊)が最も古い紹介例。しかし、日本側の文献では60年代から登場しているので、50年代には誕生していたと思われる。



 「マイアミ・ビーチ」というよく似た名前のカクテルが国内外の文献に散見されるが、こちらの標準的なレシピは、ラム(40)、コアントロー(またはホワイト・キュラソー、トリプルセック)(20)、レモン・ジュース0.5tsp(日本レシピの「マイアミ」とはレモン・ジュースの量が少し違うだけ)。
 加えて、ウイスキー、ドライ・ベルモット、グレープフルーツJが各3分の1というレシピの「マイアミ・ビーチ」もある(出典:カクテル小事典、今井清&福西英三著=1967年刊)ので、紛らわしいカクテルである。

【確認できる日本初出資料】 カクテル・ガイド(落合芳明著、1961年刊)。


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Last updated  2021/05/10 03:26:45 PM
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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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