Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2016/12/03
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14. ブラッド & サンド(Blood and Sand)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク

 1920年代に登場したクラシック・カクテルの一つです。日本ではあまり馴染みのないカクテルですが、これも最近の欧米の「古典再評価」の流れで、カクテルブックのみならず、バーでも“復権”を果たしています。これから世界の舞台へ打って出ようようバーテンダーなら、必ずおさえておかなければならないクラシック・カクテルの一つかと思います。

 カクテル名はサイレント時代の名優、ルドルフ・ヴァレンチノ(Rudolph Valentino)主演の映画「Blood And Sand(血と砂)」(1922年)に由来します。映画では、美女の心を掴むために闘牛士の主人公が猛牛に戦いを挑みますが、敗れて倒れ、血が熱砂を染めたという映画のエピソードから生まれたと伝わっています(出典:Wikipedia英語版ほか)。酸味系の材料が入っていないので、甘口の食前酒向きカクテルです。

 作者は不詳ですが、有名なウイスキー・メーカーのデュワーズ社(John Dewar's & Sons Ltd)のHPは、「(同社の創業者でもある)トミー・デュワーズ(Tommy Dewars)が考案した」とPRしています(しかし裏付けデータを示していないので、真偽の程は定かではありません)。

 「ブラッド&サンド」が欧米のカクテルブックで初めて紹介されたのは、有名な「サヴォイ・カクテルブック(The Savoy Cocktail Book)」(ハリー・クラドック著、1930年刊)です。そのレシピは、4つの材料を等量で使い、シェイクで提供するスタイルです。

 参考までに、以下の1930~50年代の(欧米の)カクテルブックで見てみると、いずれもサヴォイと分量比は同じです。
・「World Drinks and How To Mix Them」(ウイリアム・ブースビー著、1934年刊)
・「Old Mr. Boston Official Bartender's Guide」(1935年刊)
 ウイスキー、チェリー・リキュール(またはチェリー・ブランデー)、スイート・ベルモット、オレンジ・ジュース各4分の1(シェイク)
・「The Official Mixer's Manual」(パトリック・G・ダフィー著、1948年刊) ※レシピは上記2冊と同じだが、作り方を「ステア」と指定。
・「Esquire Drink Book」(フレデリック・バーミンガム編、1956年刊) ※レシピは同じ。スタイルの指定なし。 

 しかし近年では、カクテルの辛口志向もあって、冒頭に掲げたようなベルモットとチェリー・リキュール(ブランデー)は抑えた気味のレシピが主流になってきています(出典:London・Montgomery Place)。また、デュワーズ社は「ウイスキー2に対し、他はすべて1」という割合の独自のレシピを公開しています(出典:同社のHP)。

 日本にはおそらく戦前に伝わっていたと思われます。文献に登場するのは意外ですが、1960年代に入ってからです。

【確認できる日本初出資料】 「カクテール全書」(木村与三男著、1962年年刊)。レシピは、4つの材料等量で、シェイク。



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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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