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ぴかろんの日常
(企画)ミンギ・映画撮影中 1
新人育成カリキュラム? ぴかろん
それはとある平和な一営業日の事だった
オーナーがミンギにFAXを送ってきた
またFAXだ…メールはできないのか!
そのFAXを見て、ミンギはジホ監督になにやら耳打ちし、出発の日が近づいているチョンマンを呼んだ
チョンマンはチニさんに電話していた
その後ミンギは店から出て行った
そして次の日…こんなチラシがみんなに配られた
どうしてチーフの僕に許可を得ない!きいっ!
何?オーナーからの直接の依頼だって?
きいっ!
あのオーナー…いつかギャフンと言わせてやる!
「ねぇドンジュンさん、ギャフンって言った人、見たことあります?」
「ない」
「僕ね、ハフンとかヒヒンとか言う人、しょっちゅう見てるんですよぉ」
「人?キツネじゃないの?」
「あ、そうでした」
「「ハハハハハハ」」
きいっ!ミンのぶぁかっ!スヒョン!フグを殴ってやってよ!きいっ!
######
オーナー協賛 新人育成企画
映画 :『Nを救え!』
監督 :ミンギ
助監督:チョンマン&チニ
総監督:ジホ
ストーリー:有能であるがため、引き抜き合戦に巻き込まれ、とある企業の御曹司に捉えられたMr.N。彼を救出するためにBHCのスパイ達が捜査にのりだす
主な出演者:Mr.N・…Mr.N
【BHCスパイ】
ドンヒ エレベーターの扉こじ開け、走る、血みどろでも死なないなどの得意技あり
ホンピョ 金庫破り、ガムに盗聴器を混ぜ込んで設置などが得意
ラブ お色気担当。色香で敵を惑わせ、情報を得る
ギョンジン お色気担当主任。ラブにそのお色気技を伝授している最中
ギョンビン ギョンジンの弟。兄に困り果てている。真面目。恋人はキツネ
ソク 隊長。冷静に状況判断できる大人だが、最近スヒョクをえこ贔屓しているとの噂
スヒョク 敵地に乗り込み、敵と仲良くなって情報を得るのが得意。隊長に少し冷たい
ソヌ 隙がない男だったが、最近隙ができてきた。潜入中に見つかり、吊るされたり埋められたりするが不死身
ジホ 町で女の子をナンパするふりをしながらの情報収集が得意。趣味と仕事を公私混同する傾向あり
チェリム 女スパイ。強い。時々男装する
メイ 女スパイ。強い。お色気攻撃も得意だが、性格は男っぽい
テソン 闇夜とともに、通信担当。厨房も担当
闇夜 テソンとともに通信担当、ならびに広い人脈を活かして情報収集、分析などを担当
チェミ BHCスパイたちのボス。表の顔はパン屋。パン屋の床にBHCスパイ本部への地下通路あり
犯人?の御曹司
チョンウォン、ソンジェ、ソンジュ:この三人のうちの誰かが犯人らしい
チンピラ
テプン、シチュン、ジュンホ:普通のチンピラ
テス:三人の仲間だが、チェミと特別な関係らしく、チェミに情報提供している
ヤ○ザ
トファン、スングク、パク・テジュン、シボン:犯人とかかわりがあるかもしれないヤ○ザたち
ギャンブラー
イナ、マイケル、チョング、ソン秘書:犯人がカジノを訪れた時、後ろの方でゲームしている(ちょい役)
エキストラ
ウォニ 怪しい男
スンドン会長 ジャバザハット
チュニル C-3PO。実物の全身に金粉を塗る。パンツはいててよし
サンドゥ R2-D2。実物に直接ペンキを塗ればわからないと思う
ハン&ユン C-3PO、R2-D2の友達のロボット。サンドゥ、チュニルと同じく、直接色塗る
ヨンテ ハリーポッター。マントはスカーフ代用の事
チャン理事 ダンブルドア先生。髭と髪を伸ばしてもらう事
パウィ&サング&どじょう どじょう星人。二人で一つの服を着て頭が二個あるように見せる。手にどじょうを数匹持つ
友情出演
ミンチョル ギョンビンの彼。御曹司繋がりからギョンビンに情報提供する
また、ギョンビンの潜入捜査の際、三頭身に変身し、子供になりすまして協力する
スヒョン&ドンジュン、イヌ&ウシク、テジン&スハ、イナ&テジュン…重要なチョイ役※
※重要なチョイ役に関して…
犯人がMr.Nと二人で、とあるホテルの一室に逃げ込んだとの情報を得たBHCスパイ達
ホテルの一室一室を開けて、犯人とMr.Nを探し回る
その時、それぞれのカップルがそれぞれの部屋で「濡れ場」を…ひっひっ
なお、この、部屋をバタンバタン開けていく際、ラストの部屋には「ラブちゃん&ギョンジン」がいて&%@*…
ソク隊長に(羨望まじりに)こっぴどく怒られるというシーンありひっひっ
以上!企画はオーナーなので文句言わないようにね(^o^)
おねがいしまーす
ミンギより
#####
「「「みんぎいいいっ!」」」
撮影開始 ぴかろん
こそこそと打ち合わせ中のミンギとジホ
「ミンギ、Mr.Nはどうすんの?連れてこれるの?」
「監督、無理です」
「…多忙か…」
「でも大丈夫です。チョイ役の中の誰かに前髪エクステつけりゃ…。大体最初と最後しか出ませんし、顔は同じですから、Mr.N…」
「そうか。そうだな」
「はいっ」
その「新人教育カリキュラム」と銘打った、オーナーの趣味だけが繁栄されている「映画」の製作が始まった
チョンマンとチニは途中で留学してしまうが、とにかく新人たちに頑張って貰い、BHCで上映したい
ひいては公認グッズとして販売したいという、腹黒いオーナーの貪欲な願望全てが注ぎ込まれており、
電話を受けたミンギも、少々躊躇したものの、ジホ監督に相談したところ
「濡れ場、入れよう…へへ」
との監督の言葉に反応。ノリノリで企画、脚本を考え、今に至るのである
「じゃあとにかく、どのシーンからでもいい、撮影していこう。営業の合間にやんなきゃいけないから大変だなぁ」
「監督ぅ、頼りにしてますぅ」
「何言ってんの!お前が一人前になるためのカリキュラムでしょ?僕は単なるお手伝いだもん」
「んなこと言わないで、アドバイスしてよぉぉ」
「…僕は濡れ場担当する…」
「かんとくううっ」
*****
※シーン:BHC本部へ召集 (台本:ミンギ)
『』内は「心の声」なので、アフレコで…
時間を見計らってパン屋に姿を消すBHCスパイたち
店に入り、パンを選んでレジにいる店長チェミと談笑後、奥の秘密の地下扉へと消えていくシーン
(ドンヒとホンピョ)
「お前、くりいむぱんは俺のだかんな!」
「なんだよホンピョ!二つ買っただろ?」
「一つはトンプソンさんの分だ!」
「僕の分は?」
「自分で買えよ!」
「あ~喧嘩すんな!貴様ら!ほれ、オマケだ!」
「「うわあいありがとう、チェミさんっ。伊達に大きくないよねぇっ」」
「…何が?」
「「顔…逃げろっ!」」
「…」
(ソクとスヒョク)
「やめてください隊長!」
「何もしてないよぉ、スヒョクぅ」
「腰に手をかけないで!」
「ちょっと押しただけだよぉ」
「背中を押してくださいっ!」
「くふん…だぁって…」
「どれがいいんですか!」
「んっとぉこのぉフランクフルトのやつをぉ、お前がぁ食べるでしょっぐふっ」
「俺はこんなの嫌いです!」
「美味しいのに?」
「いりません!思い出しちゃいます。これよりずっと小さいですけどねっ!」
「…え?…何の事だよ、小さいって…」
「…ワルサー…」
「…」
「隊長、うぐいすあんぱんはないですよ!ここはオシャレなベーカリーなんですからねっ!」
「…」
「スヒョク…少し優しくしてやれよ…」
「だってチェミさん!優しくすると付け上がってすぐに俺に爆弾処理させようとするんですもんっ!」
「…そうか…」『何の爆弾だか…困った隊長だ…』
「ふんっ!」
「あっ待ってよスヒョクぅぅ」
(ラブとギョンジン)
ギョンジン、ラブを背中から抱っこしながら、パン眺め、パンを指さしては顔を見つめ、にっこり微笑み合う二人(仲良し(^o^))
どれにするかで少しもめ、ギョンジン、ラブをなだめるために軽くキス
プイっと怒ってレジに来るラブ
追いついてまた背中から抱っこするギョンジン
「やっぱくりいむぱんだよねぇ、チェミさん」
「ん。そだなラブ君。ところでラブ君の新しい『襟巻き』は、暑苦しくないか?」
「もう暑苦しくって重たくってうっとおしくてさぁ…」
「酷いよぉラブぅ」
ラブにくっつきまわってシッシッとされるギョンジン
「ね、ね、僕の事好き?好き?」
「うざいのは嫌い」
「…」
「拗ねるのも嫌い」
「…」
「ラブ、優しくしてやれよ」『さっきの二人にも同じ事言ったなぁ…ったく若いヤツは』
「チェミさん。優しくすると…」
「付け上がって爆弾処理させられるのか?ん?」
「違うよ、爆破されるんだよ!」
「…爆破?」
「そう!もうめっちゃくちゃ!疲れちゃって死んじゃうんだよ!強いから!」
「…爆弾がか?」
「…チェミさんに負けないぐらい…」
「ラブ!どうしてチェミさんが強いって知ってるんだよ!したのか?チェミさんとしたのか?!」
「ばかっ!」
「あっラブ!待ってよぉぉぉ」
『…なんかこのパターン多いな』
******************
「まずこんな感じで演技お願い。ラブちゃんとギョンジンさん、奥でスタンバッて。キスしててもいいよ、でも本気になんないで!スヒョクさんとソクさん、ここはまだキスしちゃだめ。スヒョクさん、冷たくしなきゃだめだよ。ホンピョ、つまみ食いしてもいいからね。ドンヒ、見つけたらホンピョの手を叩く。で、チェミさんはぁ…。立ち位置ちょっと…もうちょっと…もっと…後ろ…もっと…そこ!そこでいいよ。大きいから…」
「「「みんぎいいいっ!」」」
Mr.Nを救え 密談編 れいんさん
そこはホテルの一室
三人の男が顔をつきあわせ、密談していた
厳しい表情、困惑した表情を浮かべ、相手の出方を探りあう男達
「君達も知っての通り、Mr.Nが何者かに拉致された」
「ンふ、それは僕も知っている。有能な秘書に密かに調査させた」
「え?でも君、チャン理事はもうホグワーツ魔法学校の校長になったと聞いたが?」
「あ、いや、他にも有能な秘書はいる…で、話の続きを」
「それで、犯人は御曹司の中の誰か、という情報をキャッチした」
「御曹司といえば僕達じゃないか」
「じゃあ、僕達の中の誰かが犯人って事?そんなのありえないよ。第一、僕らには動機がない」
「いや、ソンジェ君、あながちそうとは言えない。悪いが、スングクに君の身辺を調査させた
君…今、相当、資金繰りに困っているね?」
「その事については、まあ、僕にも多少なりとも責任はある
しかし、あれ程までに経営を悪化させたのは、君自身にも問題がある
そこまでの状態になる前に、一言僕に相談してくれればよかったのに…水臭いな、ソンジェ君」
「二人とも何言ってるのさ。僕を疑ってるの?そうなんだね?はっきり言ったらどうなのさ
悪いけど僕にはアリバイがある。日本でドラマやバラエティの撮影をしていたんだ
それに金銭的な問題なら、ディナーショーでなんとかなる」
「そうは言っても、なあ?」
「ンふ。そうそう。ファンの目はシビアだ」
「だいたい君達だって、動機は十分にあると思うよ
ソンジュ君、君は今、チャン理事に去られて、正直困っているんだろ?
Mr.Nほどの優秀な人材は喉から手が出る程欲しいはずだ。違うかい?」
「ば、ばかな…」
「それにチョンウォン君、君もあの表情豊かなMr.Nを、常々目障りな存在だと思っていたはずだ
そして、騒ぎを起こす事で、注目を浴びようと思っている…そうだろ?」
「下手な推測はやめてくれ。僕はそんな事ができる人間ではない」
「いや…チョンウォン君、きみが何を考えているのかは誰にもわからない
見事なポーカーフェイスぶりだ」
僕達三人の中に…犯人がいる…?
誰だ…誰なんだ…
もう…誰も信じられない…
Mr.Nを救え リハーサル編 れいんさん
「スハ、僕達に映画出演のオファーが来た。ほんのチョイ役だけど」
「え?映画って?」
「その…言いにくいんだけど、ホテルの一室で…」
「ホテルの一室で?」
「その…早い話がラブシーンだ」
「ええっ?僕とテジンさんの?」
「うん、その…結構きわどい濡れ場だそうだ」
「えっ?そんな…嫌です!恥ずかしいっ!」
「僕もそう思うけど…これはミンギ君の初監督作品で、オーナーも陰で糸をひいているらしい。断ればまずい事になる」
「…はあぁ~…わかりました。で、どの程度のラブシーンですか?」
「詳細はまだわからない。僕達がアドリブでやってもいいのかもしれない」
「あの…脱ぐんでしょうか?」
「ん?まあ…ベッドの中だから、全部じゃなくてもいいと思うけど」
「少なくても上半身は裸って事ですね」
「リアリティを出すためには避けられないだろう」
「わかりました。じゃ、脱ぎましょう。さあ、テジンさんも脱いで」
「へ?」
「さ、リハーサルやってみましょう。僕が下になりますから、テジンさんは上に乗って下さい」
「あ?あ…ああ」『スハ、結構やる時はやるんだ…』
「そう、そんな感じで僕の上でゆっくり動いてみて」
「は…はい…」『やる気まんまんだな…』
「もっと色っぽい表情して下さい。ちょっと切なげな感じで…
あ、テジンさん、おシリは見せちゃダメですよ」
「あ?見えてた?」『ひい~演出家みたいだ…』
「おシリは僕以外には見せちゃダメです。もう、僕が上に乗ります」
「え?」『スハ…大胆…』
「僕が仰け反って、こう…体を揺らしますから、テジンさんは僕の腰に手を添えて…もっと感じてる表情出して」
「こ、こんな感じか?」『ひいぃぃん…』
「今ひとつ納得いきません。無理に表情作ろうとしてはダメです。もっと役に入り込んで!」
スハの熱い演技指導のもと、リハーサルは続いた…
Mr.Nを救え ミッション編 れいんさん
「隊長、最終確認お願いします」
「ホンピョとドンヒは各部屋を捜索してMr.Nの居場所をつきとめろ
スヒョクは怪しまれないよう敵と接触するんだ」
「わかりました。まず僕が銃を構えて、扉を蹴破り踏み込む。ホンピョは援護してくれ」
「部屋の鍵がかかってたらどーすんだ」
「その時は君のそのガムの出番だ」
「これにプラスチック爆弾仕込んでドアぶっ壊すんだな?」
「うん、部屋が空っぽでも犯人の手がかりを捜して金庫を爆破する可能性もある
他にも盗聴器を仕込むとか。だからガムは大目に持っててくれ」
「わかった。なんか興奮して武者震いするぜ」
「ところで、ソクさん。僕は何を?」
「あ、スヒョク、おまえはな、犯人とおぼしき人物に、その可愛い顔でにこやかに近づく
そして、相手を油断させ重要な手がかりを掴むんだ」
「わかりました。じゃ、怪しまれないように、わりとラフな格好で」
「あ、スヒョク。そんなにボタンを開けちゃダメだ。3つも開いてるぞ。きちんと上まで止めて」
「だって、ソクさん。セクシーさもアピールした方が、作戦もスムーズに運ぶのでは?」
「ダメダメ。ああ…そんなピッタリ太腿のラインがわかるジーンズもいけない。相手にヘンな気を起こさせる」
「ソクさん!この非常時にそんな事言ってられないでしょ」
「ん~だってさぁ…じゃあさ、この無線機つけて30秒ごとに僕に状況を連絡するんだ」
「30秒ごとなんて!まともに犯人と接触できないでしょ」
「だってさ、心配なんだもん。あ、じゃあ僕もスヒョクについて行くよ」
「「「ダメです!誰が指揮を執るんですか!」」」
「ちぇっ」
「ところで、隊長。僕とホンピョはどの様なファッションで潜入したらいいでしょうか」
「え?君達?何でもいいよ」
「では、無線機での状況報告はどれくらいおきに?」
「あ?結果だけでいいから」
「では諸君、健闘を祈る!グッドラック!」
渋るきつね オリーさん
「僕は絶対嫌だからね」
「どうしてよ」
「どうして人前で3頭身にならなきゃいけない?ミンだって嫌がってたろ」
「これ映画だもん。何でもありだもん」
「情報提供するピシッとした御曹司だけでいい」
「子供になって僕と潜入捜査することになってるの」
「御曹司姿でピシっとすればいいだろ」
「それじゃ潜入捜査にならないでしょ。目立ちすぎるんだから」
「僕はビルの階段とか駆け上がるの得意なんだよ」
「カッツンカッツン音立ててでしょ。それじゃダメなの」
「ちぇっ。ええっとね、犯人追って高速道路3車線変更、なんて場面ないの?」
「さあね。脚本はすべてミンギ君だから」
「何で僕が子供の役なんだ。納得できない。スヒョン達は出ないのか?」
「ホテルの一室での濡れ場シーンがあるはず」
「スヒョンが濡れ場?相手は誰?僕?」
スパコーーッン!
「んなわきゃないでしょっ!ドンジュンさんですっ!」
「ひゃい…」
「とにかく僕らの作戦本部パン屋に行くから。ああ、もうグチグチ言ってるから遅刻だよ」
「そこで子供になるの?」
「今日撮るかどうか、わからないけどね」
「気がすすまにゃいっ!」
「そっ、じゃ僕ひとりで行って来るね」
「そうしてくれ」
「今日の日替わりパンは何だろう?クリームパンかなあ。メロンパンもいいなあ
むっちりしたベーグルなんか美味しいだろうなあ」
「…」
「じゃ、行ってくるから」
「ミン、やっぱり僕も行く」
「嫌なんでしょ。撮影あるかどうかもわからないから、いいよ、来なくて」
「いや、現場はいつ何が起こるかわからない。できる限りスタンバッてた方がいい」
「子供の役なんか嫌なんでしょ」
「映画だ。作り事だ。仕方ないだろ」
「あっ、そう。じゃ一緒に行こう」
「うんっ!」
『まさかパンが好き勝手に食べれるなんて思ってないよね、ふふん』
撮影順調…すぎ? ぴかろん
「監督ぅぅ(;_;)」
「お前が監督だろう!なんで泣いてるの?」
「みんなノリノリなんですぅぅ」
「よかったじゃないか」
「僕の脚本より上手にアドリブするんですぅ(;_;)」
「ますますよかったじゃん」
「すっごい面白いんですぅ」
「ラッキーだったな」
「どこ切ったらいいのか解らないんですぅぅ」
「とにかく全部撮っとけ。んなもの後からどうにでもなるしな…それに」
ミンギに耳打ちするジホ
「ヤバそうなシーンばっかし集めてマニアに売れば、いい金儲けになる。闇夜に手配しとけ。オーナーにも裏でこっそり話通しとけ。そうしないとうるさいからな」
「…はい…そのつもりでした…ケヒヒ」
「じゃあ問題ないな。この調子でアドリブかまさせてガンガン撮りまくれ!」
「はいっ(^o^)」
#####
(パン屋にて:ギョンビン)
「チェミさん、くりいむぱん、最高ですねぇ。子供からお年寄りまで大人気でしょ?」
「おお、昨日なんか一人で20個買ってった子供がいてなぁ」
「ふぅん。お遣いかな?」
「…そういえば…お前の彼氏にそっくりだったな、あの子…。おいおい、まさか彼氏、隠し子がいるんじゃねぇのか?!」
「…」
「おいっ大丈夫か?!お前がめまい起こすなんて珍しいじゃないか…」
「大丈夫です…ゃ…」
ー地下通路に入ってからしゃがみ込んで心の声ー
『彼に隠し子は…あるかもしれないしないかもしれない…それもある意味ショックだけどでも。多分チェミさんが見たその子供は…間違いなく「彼」だ…。20個だって?!半分しかダメって言ってあるのに!まさか一人で?!…今夜のマシンメニューの負荷は最大だね。あとサウナは2時間!食事はダイエットスープ…そして仕上げに…きついお仕置きだ!…全くあの人は…』
ーすっくと立ち上がり、チェミに電話を入れるー
「あ、チェミさん?すみませんが、もし今日、昨日の子供が来たら、くりいむぱんとかめろんぱんとか売らないでください、ヘルシーなパンを一個だけ!ええ!お願いしますね!命に関わる問題ですから!ええ!はい!じゃ!」
ー目を五度吊り上げて本部へ向かうー
『ったくぅ…なんだよぉ、俺のパン屋の営業妨害するなよな!いくら優秀なスパイだからってったく!…』
ーチェミ、ウインドウの外に昨日の子供?を見つけ、いたずらっぽい目で手招きする。子供、警戒しているが、チェミの差し出したくりいむぱんに吸い寄せられて店内に入るー
「ボクに今日売ってあげられるのはこの、ヘルシー十穀オカラぱん一つだけなんだ」
「えっ…しょ、しょんなのぼくいりましぇん」
「でもね、怖い怖い『ミンのおじちゃん』いや『お兄ちゃん』からのことづてなんだ…守らないと『命にかかわる』んだって」
「うっ…」
「だから・・このヘルシーパンを一つ買いなさい。おじちゃんがオマケにこのくりいむぱん五個つけたげる…」
「あいっ(^o^)」
『ふふふ…ざまぁみろ・・それにしてもこの子供…ミンの恋人に瓜二つなんだがなぁ…』
「Mr.N」争奪合戦 びょんきちさん
「ミンギ、Mr.Nはどうすんの?連れてこれるの?」
「監督、無理です」
「…多忙か…」
「でも大丈夫です。チョイ役の中の誰かに前髪エクステつけりゃ…。大体最初と最後しか出ませんし、顔は同じですから、Mr.N…」
これを聞いていたBHCのメンバー達は色めきたった
誰が主役をやるのか。これは大問題だ
今後のBHCでの位置付けも変わってくるかもしれない
なんとしてでも主役をゲットしたい
ホンピョ「俺、主役やりてえなあ」
ドンヒ「青海で駆けぬけるシーンはやっぱり僕だね」
イナ「向島の回し蹴りシーンは俺に決定だよな」
ソヌ「チョコケーキ食べるのは僕がやらなくっちゃね」
ミンチヨル「タコ公園は3頭身お子ちゃまの僕がやりましゅ」
イヌ「やっぱり年功序列で僕がやるべきだと思う」
ジホ「年功序列なら負けないぞ」
ソク「俺だって年功序列なら負けてない。俺もやりたい」
全員同時に「「あんたは顔が違うじゃん!」」
チンピラ達 妄想省家政婦mayoさん
ー江南…永登浦(ヨンドンポ)の路地裏でたむろするチンピラに見えないチンピラ達…
胸に21のロゴ入りTシャツのテプン…
俯き加減でポケットからカールおじさんの髭で変装を始めるジュンホ…
床屋のウィンドウの前でヘアスタイルをやたらと気にするシチュン…
それぞれ携帯で電話中…
「チェリムぅ~テジと飯食いにいこうぜぇ~」
「そにょんさん…きょうもはやくかえります…きょうも3らうんどです…いいですね…ふふ…」
「メイぃぃ~後で迎えに行くからよぉ#」
「ちっ…」
ー口端を上げ…タレ目を10度上げて普通になった横目で3人を見ているテス…
3人に背を向け…電信柱に寄りかかって携帯で動画とメールを送るテス…
ーパン屋チェミの携帯にメール着信…相手はボスの愛人…チンピラのテス…
チェミ…後ろを向いて携帯を開き…送られてきた動画を見る…
緑の変な幾何学模様のシャツを着たタレ目のテスがニコニコと手を振っている…
チェミの眉が1…2…3…4…5度下がり…顔がダラけ始めるチェミ…
部下の闇夜…チェミの後ろからそぉっと近づき携帯の画面を覗く…
『ちっ#またかい…』
ー画面のテスが…ち◎う…になった…
チェミの眉が15度下がる…ダラけた顔で…画面のテスに向かってタコち◎うの口…
『馬鹿#…ったぐ…ボスの野郎…』
ー闇夜…チェミの足を踏みグリグリ…チェミの眉が元に戻る…
「いでっ#何する#闇夜#」
「他の人にんなダラけた顔見られたらどうするです?お?」
「ぉ…ぉ…すまん…つい…ん…」
「何が…ん…ですか…ったぐ…」
「闇夜ぉぉ…/_\…」
「ふん#…....情報は?!」
「ぉ…ぉ…ちょっと待て…」
ーメールを開きテスの送られた情報を読む…チェミ&闇夜…
チェミの持つ携帯にカメラクローズアップ
###メール画面
(^o^)チェミぃぃぃ~
あのね…なんかね…Mr.Nね…例の御曹司と関係あるみたいだよ~ん
でね…御曹司達…ホテルで密談してるよ?
大丈夫…マイク設置してるよ~ん!エライでしょ…
後でご褒美~~チェミ~
ーメールを読んでまた顔がダラけるチェミ
「だはは…褒美は任せろ…ん…」
「ちっ…テスにマイク持たせたのアはタシですからねっ!アラッチ##」
「ぉぉん…」
ーパン屋に客が来てくるりを身体の向きを変え…客に笑顔を見せる闇夜…
闇夜の背中に向かってチェミの声…
『ったぐ…どっちがボスだかわかりゃしねぇ…ん…』
イヌとウシクと生活必需品 ぴかろん
ースハとテジンが入念なリハーサルを行っているときいたイヌとウシクー
「センセェ~僕達もリハーサル、やっとく?」
「なんの」
「えと…あの…濡れ…」
「ああ濡れる場面ね?いいよ。じゃ、雨の中を君が先にバスから降りてずぶ濡れになってね。その後を僕が追いかけて傘を差し掛けるから…。でも君は怒って傘に入らず、で、僕がこれをこう…」
ばきっばしいっばきいいっ☆
「はあはあはあ…で…はしっ…てはあはあ…かえって…くるま…でここでま…はあはあ…って…ててて」
ダダダダダ
「せんせ…。ふぅっ。先生あの日以来随分体を鍛えてるんだよな…。そんな事しなくても…うふっ…十分素敵なのにぃ~」
でれでれと身を捩るウシク
ダダダダダ
「はあはあはあひいひいはあ…まって…てくれ…てあり…ひいひいはあ…」
「センセ…全速力?」
「はあはあひいはあ」
「そんな…無理して19歳の時の真似しなくてもいいのに…」
イヌの背中を撫でるウシク
「あのぉイヌ先生、すみませんが、この漢字、なんて読むんでしょうか」
ミンギ、難しい漢字の読みを先生に訊ねる
「はあはあひい…ど…どれどれ…」
体を起こして胸ポッケから眼鏡を取り出す先生
それをかけようとした瞬間、ウシクが眼鏡を奪い取る
「あっウシク…それがないと近くの字が…」
「ダメッ!そんなものなしで読めなきゃだめっ!」
「ウシク…」
「センセはジジイじゃないんだからっいやだっ!これは僕だけのための道具でしょっ?僕と二人っきりの時しか使わないって約束したでしょっ?」
「…だってそれ、僕の生活必需品だもの…」
「だめっ!いくら生活ひちゅじゅひん…あれ?せいかちゅひちゅじゅひん…あれ?せいかちゅひちゅずひん…」
「「ぷっ…くくっ…」」
「ひどいっ!先生もミンギも今笑ったね?!」
「「だって…ねぇっ…。可愛いんだもん…」」
「じゃあ言ってごらんよ!」
「「せいかつひちゅじゅひん…あれ?」」
「ほらみろ!いいにくいんだらかねっ!笑うなんて酷い!ぷんっ」
「ウシク…ごめんよ」
イヌ、ウシクを背中から抱きしめる
くるりとイヌの方を向き、背中に手を回すウシク
見つめあう二人…
そしてキス
「監督、撮った?」
「監督はお前でしょ?うまく撮れたよ」
「撮影は順調?」
チョコを食べながらソヌが二人に近づく
「あ、先輩、またチョコ…」
「んふふ。mayoくんに貰ったの」
「なんでmayo君は君に甘いの?僕にはなかなか与えてくれないのにぃ~」
「監督ぅ~なんか言葉の端々がヤらしいですぅ~」
「そうだソヌ君、君、この言葉言える?」
ジホは紙に『生活必需品』と書いてソヌに見せた
「…せいかつひつずひん…」
「「…」」
「なに?」
「「…そういう手があったか…」」
「なによ!」
ミンギ、そこらを歩いている人に紙を見せて読ませてみる
ジュンホ「せいかつひつじゅひん。ひらがなしゃべりはとくいですから」
テプン「せいかつ…ひつじゅ…ひいいんぐすっ」
チェリム「早く住まいを捜してよね!」
シチュン「せい・か~つ・ひーっつ・じゅぅん・ひぃぃんでへへへん色っぽかった?」
メイ「捻りが足りないわね」
ホンピョ「なま・シ・舌・米・雨・ざーざー・口口口」
ドンヒ「ホンピョ!クイズじゃないんだぞ!けほっ…せいかつひちゅちゅひんっあれっ?」
ギョンジン「せいせいかつひつじゅひんはお前」
ラブ「ばかっ!」
ソク「せいせいかつかっせいかようぼうします!」
スヒョク「あっち行ってくださいっ!」
スヒョン「せいかつひつじゅひんはフグ」
ドンジュン「でへっ…僕だってせいかちゅひちゅぢゅひんは…あれっ?せいかちゅひちゅぢゅひ…あれっ?せいかつひつずひんあれっ?…。…。もうっ!きいっ!スヒョンのばかっ!笑うなっ!ばかっ!」
テジュン「せいかつひつじゅひん…それはお前…と…」
イナ「てじゅのぶぁかっ!おれだって、せいかちゅひちゅぢゅひんはてじゅとぉそくとぉぎょんじんとぉ…すひょんも…あ、あとみんちょるもいれとこっと」
ミン「せいかつひちじひんあれっ?せいかつ…ケホン…くやしいっ…せいかつひつじゅひんっ!よしっ!」
ミンチョル「しぇーかちゅひちゅるしん。ぱんとみん。あまいのがいい。ひひんっ」
Nを救えキャスト滑舌訓練 びょんきちさん
俳優は、滑らかにセリフをしゃべれないだめなんだ
これから滑舌訓練をするから、僕のあとについて言ってね
そういってミンギはしゃべりだした
ミンギ「生麦、生米、生卵、はいっ!」
全員「なまむみなまもめなまたまご」
ミンギ「赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙」
全員「あかまきなみあおまきがみちまきまみ」
ミンギ「赤パジャマ、青パジャマ、黄パジャマ」
ホンピョ「赤パジャマ、青パジャマ、貴様邪魔」
ミンギ「被告は求刑通り極刑、控訴棄却」
ドンヒ「時刻は休憩通りOK、酵素規約」
ミンギ「となりの客はよく柿食う客だ」
ソク「となりの客はよく客食う客だ」
ミンギ「死傷者写真消失し捜査に支障」
スヒョク「死傷者処女喪失し商社に不要」
ミンギ「お綾や母親にお謝りなさい」
イヌ「おやおや八百屋にお余りなさい」
ミンギ「巣鴨、日暮里、日暮里、巣鴨」
ウシク「巣鴨、日暮里、やっぱり スナギモ」
ミンギ「坊主が上手に屏風に坊主の絵をかいた」
テプン「坊主が上手に屏風にジョーズの屁をこいた」
ミンギ「あぁ~ だめだこりゃ…」
撮影中 ぴかろん
(ラブとギョンジン)
ー本部へ向かう通路にてー
「ラブぅ、そんなに急がなくてもいいじゃん」
「あにいっへんろ、いそがらいと俺、アンタにばくふぁさえう…」
「あっ!こいつ!くりいむぱん食べながらっ」
「おいちいっ♪」
「僕の分もあるだろ?!二個買ったろ?」
「こえ、にこめ」
「ええっ?!ひ…酷い…楽しみにしてたのに…」
がっくり落ち込みしゃがみこむギョンジン
罠だと知りつつギョンジンのそばにしゃがみこむラブ
ニヤリと笑ってラブに抱きつくギョンジン
「階段にギョンビンがいるよ」
「…」
気まずそうに離れるギョンジン
カツンカツンという靴音が響く地下通路
「ケホンケホン、あーギョンビン。スパイたるもの、音のする靴は…」
「いい加減にしろよ兄さん」
「あ…けほ」
「いつもいつも指導とかなんとか言っていちゃいちゃいちゃいちゃ!」
『なんだよ…物凄くケンがある…。いつもより目が五度釣りあがってるし…』
「大体お色気で相手の気を引く指導なら、ラブ君から仕掛けさせなきゃだめでしょうが!ラブ君が何にもしてないのになんで兄さんがいっつも襟巻きになってんの?!」
「あ…そ、それは。ラブの巧みな誘いにのって…」
「俺あんにもしてあいよ、モグモグ。アンタが勝手に纏わりついてくるんじゃん?」
「そうだよねぇラブ君。ホラ見ろよ!指導者失格だよ!」
「それにねぇギョンビン…、いくら『教えて』って言ってもさぁ、教えてくれないんだ、女性の口説き方…」
「はんっ!得意分野のくせに!」
「らって…ラブが女の人に迫るのなんか…見たくないしぃ…」
「れも今後必要れしょ?もぐもぐ」
「女性は僕が担当する!」
「じゃ、俺、おとこ担当?…なら得意かな…」
「だめだっ!だめっ!」
「…兄さん…じゃあラブ君はなんのためにウチの組織にいるのさ…『お色気担当』っていって兄さんがスカウトしてきたんだろ?!どうすんのさ!」
「そうらよ。俺らって活躍しらいもんモグモグ」
「とにかく!僕は先に行ってるから!全く!あ、ラブ君、くりいむぱん食べ過ぎるとわき腹が甘くなるよ!気をつけた方がいい…まったく!」
プリプリしてさっさと去るギョンビン
「へんっ。わき腹鍛えればいいんでしょ!…怖いんだから、ギョンビンのヤツ」
「だよねぇラブぅ」
「あつくるひい!」
「ああん、わき腹鍛えるいい方法、僕知ってるんだよぉ教えてあげよっかぁ」
「それより女性の口説き方、教えてちょーだいよ」
「…わかったよ。そんなに言うのなら…」
ー通路の壁にラブを押し付けるギョンジンー
「もう!また?!」
「こうやってね、女性を追い詰めて…口のまわりに…ついてる…んむむ…くり…いむをむむむ…こうやって…舌と唇で…れろれろ…」
「…ん…んぁん…」
… ……。
「悪いけど、助けてくれない?」
ー足元から声が聞こえ、飛びのくラブとギョンジンー
「「ソヌさん!」」
「ジホさんが『30分以内に脱出する訓練』とか言って…埋められちゃったんだ…助けてくんない?」
「…アナタ、穴から這い出るの、得意じゃないですか」
「ん…普通ならね…でも、ジホさん、僕の腕、ゴムで縛って行っちゃったから…」
「…」
「縄抜けまではまだ、マスターしてなくてね…。してたらあんなとこで吊るされなかった…」
「…」
ー無言でソヌを助け出すギョンジンとラブー
「ありがと。ひどいよね、ジホさん」
「…大丈夫ですか?」
ー腕のゴムを解いてやるラブ。その様子をヤキモキしながら見つめるギョンジンー
「ありがとう。楽になったよ。…あーんして」
「え?」
「あーん」
ーソヌに促されあーんするラブ。その様子をイライラしながらもゾクゾクして見ているギョンジン。ソヌ、ラブの口の中にチョコを一粒入れてやるー
「ありがとね。じゃ、ごゆっくり」
ーカツカツと靴音を響かせて歩いていくソヌー
「ソヌさんも靴、履き替えないとねぇあ…ん…んぁむ」
はむはむはむ…
「ビタースゥイートら…」
「ずるい!俺が貰ったチョコ、横取りすんなよ!返せよ!」
「じゃ、僕から奪い返してみればあああんんん…ん…」
はむはむはむ…
ー大遅刻して羨望まじりのソク隊長にこっぴどく怒られるギョンジン。ラブは怒られないー
#####
「ギンちゃん。なんで俺、こんなにキスシーン多いの?!」
「だって…そういう指示が…」
「ジホさん?オーナー?!ちょっと抗議してくる」
「あ…いや、ラブちゃんっ!…ああ…行っちゃった…。もうっ!変な指示しないでくださいよギョンジンさん!」
「らってぇんくふん」
エレベーターシーン れいんさん
「えっと、次はエレベーターシーンいきます」
「ミンギ監督、シーンの説明お願いします」
「はい、ドンヒさんの立ち位置はここ、で、ホンピョさんはここね
一応、エレベーターに閉じ込められて脱出するまでのシーンです」
「はい。あの、セリフとか動きはアドリブでいいんでしょうか」
「とりあえず、1テイクで撮ってみます。後で編集しますんでやってみて下さい
はい、じゃ、準備いいですか?…よぉぉーいスタートっ!」
#####
突然エレベーターが停止する
何者かに電気系統が細工されたと思われる
ドンヒとホンピョ エレベーターの中に閉じ込められる
真っ暗闇の密室…
気温は上昇…
「おい、ドンヒ、このエレベーターいつになったら開くんだ?」
「わからない。このままじゃまずい。なんとかしなきゃ」
「蒸し暑いな。息苦しくってもう俺我慢できない」
「落ち着け。暑いなら服脱いでろ」
「おお、そうだな。…こっち見るなよな」
「馬鹿!真っ暗で何も見えないよ」
「ドンヒ、おまえ、前にもエレベーターに閉じ込められた事あったんだよな」
「それがどうした」
「そん時ハンドパワーで開けたんだろ?なら今だってできるよな」
「う…うん…それがな…実は…あれは僕が開けたわけじゃない」
「へ?なんだよそれ!今までさんざん自慢してたしゃねえかよ」
「あの時は…簡単に開くような仕掛けになってたんだ」
「やらせだったのかよっ!」
「すまない。普通ハンドパワーで開くはずはない」
「ちっ!使えねえ奴だな!んじゃどーすんだ」
「ホンピョ、おまえのプラスチック爆弾とガムの出番だ」
「おお、その手があったな」
「しかしこの狭い空間で爆破するとなるとかなりの衝撃を受ける」
「俺達もやばいって事か?」
「爆弾を仕掛けたら、こっちの隅で頭を抱えてうずくまるんだ」
俺は言われた通り、エレベーターの扉に爆弾を仕掛けた
そして密室の片隅でドンヒとしっかり抱き合い蹲った
ドンヒは庇う様に俺を胸に抱き抱え、着ていたシャツで俺を覆い、扉側に背を向けていた
「もしかして、俺の事、守ってくれてんのか?」
「僕の性分だ」
「ぐすっ…ドンヒ…おまえっていい奴だな」
「今頃気づいたのか。…さ、ホンピョ、起爆装置を押せ」
「よ、よし、わかった。いくぞ。5.4.3.2.1!」
BOM!!!
その瞬間、ひどい揺れと爆風が俺達を襲った
煙に呑み込まれそうになりながら、薄目を開けて扉を見る
扉が僅かに開き、洩れてくる光が見えた
「ホンピョ!あの隙間から出るぞ!」
「お、おお!」
「僕につかまれ!もたもたしてるとエレベーターが落下する!」
俺とドンヒは開いたり閉じたりする扉のタイミングを見計らった
そして、扉が最大に開いた瞬間、光に向かって飛び込んだ
俺達は辛うじてそこから脱出し、通路へと転がった
エレベーターの扉はぴたりと閉まった
間一髪だった
「ふぅぅ~…危ないところだったな、ドンヒ」
「…」
「おい、俺達助かったんだぞ」
「…」
「おい!ドンヒ!おいっ!しっかりしろっ!」
#####
そこでミンギ監督からの指示
「はい、今気を失っているドンヒさんに人工呼吸お願いします」
「へ?人口呼吸?」
「だから…鼻つまんで口に息を吹き込むんです」
「く、口に?…それってキスじゃんかよっ」
「つべこべ言わずに早く!カメラ回ってますよ!」
「いっ!」
とにかく俺は無我夢中でドンヒに人工呼吸した
「ん…んん…んむむむ…はむはむ…はふぅん」
「ば、馬鹿野郎!ドンヒ、そんなにちゅうちゅう反応するなよっ…ん…んん…んむむ」
「はぁーい、カーーット!…お疲れ様でした…いい絵が撮れましたよ」
「んん…んむむ…」
「んちゅ…ちゅうちゅう…むむむ」
ミンギ監督の掛け声の後も尚、俺達の人工呼吸は止まらなかった
「あのぉ…さっきからカットって言ってるんすけどぉ…いつまでやってるんすかぁ…
もうOKなんすけどぉ…次のシーンがぁ…
うわーーんっ!ジホ監督ぅぅ~!」
戦術 足バンさん
「いいだろう、ドンジュン」
「やーだ!」
「ミンギ君に協力しよう、協力」
「出るのはいいの!スヒョンとのホテルのシーンなんてやーだ!」
「何でよいいじゃない別に」
「演技なんかできっこない!やーだ!」
「演技だって思わなきゃいいんだよ」
「無理!」
「カメラがあるだけの違いだけどなぁ」
「自分と一緒にしないっ!」
「僕が全部リードしてあげるのに」
「ジホのおっさんが担当するって言ってたもん、きっとロクなことない」
「何?今呼んだ?青少年」
「またっ!ひょっこり顔出さないでよ!」
「あ、ジホ監督!ドンジュンのやつミンギ君企画に出ないって言うんですよ」
「出ないじゃないでしょ!ラブシーンが嫌だっていってるの!」
「え?だめなの?そっかぁ」
「僕は是非協力したいんだけどな」
「じゃ他の人と組みます?」
「ああそうですねぇ」
「じゃ誰と?」
「彼ですかね」
「やっぱり彼ですか?」
「ええ彼ですね」
「ちょっちょっ!ちょーっとっ!おっさんたちストップ!何よ!誰よ彼って!」
「彼は彼ですよね、スヒョンさん」
「うん、彼は彼だな」
「じゃミンギ君にそう伝えます」ピッピッ
「あーミンギ君、ドンジュン君に代わって彼で行くから」ピッ
「ぎゃーっ!ちょおおおおお!ぎゃー!ばか監督っっっ!何言ってるのよ!」
「だってそんなに嫌がるのに無理になんて」
「やるやるやるやる!何でもやるから撤回してよ!」
「え?でも…」
「ドンジュンさん~3番テーブルご指名でーす」
「あああもぉっ!はいはい!いいっ?僕がやるから!ミンギ君に"彼"のキャンセルしてよ!」
どたどたどたどたっ!
「元気なやつだなぁ」
「かわいいでしょ?」
「で?スヒョンさん、彼って誰です?」
「さぁ…ノリで言っただけで…監督こそ誰のつもりです?」
「さぁ…今の電話も時刻きいただけです」
「…」
「…」
「「 ぐふふふ 」」
カジノシーン ぴかろん
(カジノシーン)
ーギャンブラーがポーカーをしているテーブルの周りをうろついているBHCスパイ数人。カジノ支配人テジュンに話を聞いているギョンジン、スヒョク、ソヌ。ディーラーの女の子に話しかけているジホ
ギョ:なるほど。ではこのような人物は出入りしていないと…(Mr.Nの写真をテジュンに見せる)
テ:はい。存じませんねぇ
ソ:でもこのアホ面三人は見たと?(御曹司トリオの写真を見せる)
テ:確か…昨夜、お三方で遊びにいらして…
ス:お客の顔を覚えている?
テ:あの方々は…。10分で数千万ウォン…カジノに貢献してくださいましたし…
ギ:なるほど…
ス・ソ:バカのようですね…
ハ:よろしいでしょうか?
ギ:ありがとうございました
テジュン、チラリとポーカーのテーブルに目をやる
イナ、テジュンの方を見て口の端を上げ、左眉をピクっとする
テジュン、だらけた笑顔を見せ、小さく手を振る
イナ、とびっきり可愛い顔をし、そっと人差し指を振る
ますますだらけるテジュン
テジュンにぶつかるラブ
「あっごめんなさぁい」
「いえ、こちらこそ。お客様、大丈夫ですか?」
テジュンを見上げるラブ。口、半開き。瞳、ウルウル(あの時を思い出してね!)
テジュン、ぽーっとなる
「ほんとにしらないの?」
「え?!」
「俺、探してるんだ…このおじさんのこと…」
Mr.Nの写真を見せながら思いっきり甘えた声でテジュンに訊ねるラブ
「隠してなぁい?」
「かかか隠してなんかっ!」
「だぁってあの三バカトリオのうちの一人って、このカジノの社長らしいじゃん?」
「あ…いや…しかし私は何も…」
ゆっくり立ち上がりテジュンの唇に触れるラブ
「この唇、嘘つきじゃなぁい?」
「はははいっ正直者ですっ!」
「確かめても…いい?」
唇を寄せるラブ
「はははい~」
溶けるテジュン
その二人にチップを浴びせかけるイナ
「ぶぁかっ!てじゅのぶぁかっ!嫌いだっ!だいっ嫌い!」
「「おいイナ!勝負の途中だぞ、おいっ!」」
「イイイナっこれはそのっまってぇっ」
イナを追うテジュン
「あは、行っちゃった」
「行っちゃったじゃないよ!こんな人目につくところでお色気作戦したってしょうがないだろ?」
「じゃああの人と二人っきりでああやって迫ってもいいの?!アンタ平気なの?!フンっ!」
「あ…ラブゥ…」
「んだからさぁ…今晩さぁ…飲みにいこ?ね?飲んでさぁ…その後いいところでいいことしたげるからさぁ」
ディーラーの女の子を口説きまくっているジホ
ソヌが通りすがりにウエイトレスのトレイを取り上げ、ジホの顔面にぶつけていく
「ってええっ!何すんだよぉ…」
「お嬢さんお仕事の邪魔をしてしまって申し訳ありません。この男は我々が逮捕しましたので、ほら、この通り」
ピンクのゴムで縛られ、連れて行かれるジホであった
#####
「ギンちゃん!(あの時を思い出してね)ってどういう意味?!」
「なんでラブとテジュンとを絡ませるのしゃぐしゅっきいっ!」
「そうだよ!意味ないよ!テジュンさんばっかり美味しいじゃないか!きいっ!」
「トレイで僕の顔面殴るのナシだよぉ。ハンサムが台無しじゃないかぁ」
「あんた僕を埋めたでしょ?」
「顔は出しておいたでしょうが…」
「みんなに踏まれそうで怖かった…」
「とにかくっ!ギンちゃん!あんまりイナさんを刺激しないでよねっ!」
「そうらっみんぎ!ひどすぎる!きいっ!」
「…」
「あ…泣き出した…ギンちゃん、泣いて誤魔化してもダメだよ」
「ひどいっラブちゃんっ…監督ぅぅぅ」
「知らない。顔、痛いんだから!」
「そんなぁぁぁ」
なぜなぜきつね オリーさん
「スパイのギョンビンさんが恋人のミンチョルさんの所へ情報を聞きにくる場面です。」
「僕が彼の知り合いの御曹司のことを聞けばいいんですね。」
「そうそう。」
「僕とミンは恋人同士?」
「そうっす。」
「それはどうやってわかるの?」
「どうやってって、そういう設定ですから。」
「ただ聞きにきて教えるだけじゃ、僕達の関係わからないだろ。」
「そうっすね、その辺は適当に。」
「じゃ、適当に絡んでいいわけ?」
「いいっすよ。」
「どの程度?」
「どの程度って・・」
「監督、どうしましょう・・」
「やりたいようにやらせとけ。あとでどうとでも編集できる。」
「了解っす。」
「好きにしてください。」
「キスしてもいいの?」
「そうっすね、挨拶のキス、いいっすね。」
「挨拶?じゃ舌入れちゃだめ?」
「監督、舌入れても問題ないすか?」
「やらせとけ。極秘フィルムの方に回せばいい。」
「了解っす。」
「舌入れてもいいっすよ。」
「入れてもいいのね?」
「い・・いいっすよ。」
「わかった。でその後に情報提供するのね。」
「そうっす。」
「どんな情報?」
「どんなって、御曹司の情報です。」
「本ないの?」
「監督、やっぱ台本必要じゃないっすか?」
「いらない、いらない。こんな連中台本なんかあったってその通りやるわけないんだから。アドリブでやってもらえ。」
「了解っす。」
「ミンギ!」
「お前いちいち聞きに来るな。」
「だって・・」
「まあいい、とにかくアドリブだ。」
「了解っす。」
「適当にアドリブでお願いします。」
「台本なしってこと?」
「いえ、アドリブの面白さを狙ってるんで。」
「あっそ。」
「じゃ、いきます!ギョンビンさんが部屋に入るところから!」
「ちょっと待って。僕の立ち位置は?」
「ええっと、適当に部屋の窓の近くに。」
「窓の近く?恋人が来るのに、出迎えないの?」
「じゃあ、ドアの近くで。」
「いかにももの欲しそうじゃない?」
「じゃあ、部屋の真中辺で。」
「ソファに腰かけていい?」
「どうぞっ!!」
「じゃ、いきます!」
「ちょっと。」
「まだ何か?」
「僕、この衣裳でいいの?」
「いいっすよ、背広姿がカッコいいっすから。」
「上着脱いでシャツだけの方が仕事してるって感じ出ない?」
「じゃあ、脱いでください。」
「脱いでいいの?」
「どうぞっ!!」
「ミンギ、ちょっと来い。」
「監督、何か?」
「彼は、なぜなぜタイプだ。」
「なぜなぜタイプ?」
「そう、納得しないと演技しないタイプだ。」
「そうみたいっすね。」
「ああいうタイプには詳しく説明して納得させろ。」
「はあ。」
「これも経験だ。いいな。」
「はあい・・」
「じゃあ、いきま・・・あれっ?」
はむはむはむ・・・
「ちょ、ちょっと何してるんですか?」
はむはむはむ・・・
「ちょ、ちょっと・・」
はむはむはむ・・・
「ミンギ、いきなり挨拶のキスから入ってるらしい。とにかく撮れっ!」
「は、はいっ!」
はむはむはむ・・・
「監督う・・もう10分もやってますけど。」
「濡れ場は直感で行くタイプのようだな。いいからやらせとけ。」
「はい・・」
「とにかく撮っておけ。もしかしたらギネスに挑戦なんてできるかも。」
「はいっ、えっ?そんなに・・もうっ!やってらんないっ!」
はむはむはむ・・・
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