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あっという間に、一月も第二週目。今日からは、ホームグラウンドでの仕事も始まります。2008年の、第一週目を終えた感想は、今年はもっと自分に厳しくしなければ…でありました。3日から始まった新作オペラの練習は、私にとっては想像以上に厳しい負担であります。これは、音楽的性格上からなんでしょうけれど。それとは別に、本格的演出の稽古も始まりました。稽古場には、このオペラのストーリーの中心となる大道具の「橋」の骨組みが、すでに据えられています。 この『橋』、両脇から階段があり、上れるようになっていておまけに上手がやや高く、下手に向かって傾斜しているつくりです。初日、当然のことながら集まったお子チャマ合唱団は、興味津々でキョロキョロと眺めておりました。練習開始前にこの舞台の演出アシスタントつまりは、助監督、とどの詰まりは、使い走り、のお兄サンが、注意事項を言います。「いいですか。この『橋』は、あくまでも舞台用のもので本物ではありません。(当たり前!)それも未だ完成されていないから、扱いは丁寧に!それと、この橋は、最高12人迄の耐構造ですから、それ以上は絶対に乗らないで下さいっ!!演出時以外はだめですよっ。間違っても、観光気分で橋に乗らないで下さいねっ。」この最後のセリフには笑ってしまいました。しかしこれは正解。これを言わないと、お子チャマ達は、興味本位で上らないとは限りません。さらに日本と違って、誰かが話している間、耳を傾けて聴くなんて教育が施されていないから、もう大変。一寸でも、自分達の持ち場がないと、各自のひそひそ話は累乗されて、もうザワザワものになります。このお兄さん、初めは穏やかに注意していたのが、何せ子供相手だから段々声を荒げてきました。浅○飴とか、龍○散が、必要になるんじゃないかなあ~。「静かに、静かにっ!! 」「ハイッ! 第○場の第○小節目から、通します。お静かに願いますっ☆」用~意っ ……☆ (←と、ここでカチンコが鳴る)となれば、これは映画。でも、これは舞台だからカチンコはありません。舞台の場合、一寸のアクシデントではストップしません。通しながら様子を見るのですが、それが終わると、もうけん騒。勿論、「お静かに」コールが再び始まります。小道具を使っての演出だから、当然演技指導も入ります。合唱のお子ちゃまも、歌わないときはエキストラとして舞台出演もして、舞台に見にくる家族はさぞかし喜ぶでしょう。ところで、ある情景で、犬のマスクを被って歌う場面があるのですが、このマスクが妙にリアル。人間が被るから、実物より大きくなるのでさながら狼のよう。使う場面が皮肉って人間が被る訳で、歌と共に立ち振る舞いが加わると、もう皆が笑い出して、当然のことながら、「スト~ップ、スト~ップ!!!!」中断となります。このマスクを被る歌手の子が、芝居っ毛たっぷりなので、演出のオジサンも、「もっと真剣に」と注意しようとしたけれど、自分に向けられたのが本物の犬?、と見間違うほどだったので、思わず吹き出す有り様。こんな数々の面白い場面のシャッターチャンスを逃しすのは、馬鹿げていると2日目には、デジカメを持ってやたらパチクリしまくっている少年がいたけれど、これは自然の成り行きといえるでしょう。勿論、最初の一枚は、思い出となる観光禁止の『橋』。このグッドアイデアは、他のメンバーを大いに触発したようで、稽古日3日目になると、カメラ持参組は更に増えました。今後も増え続けるでしょうね。 う~~ん。私はプロのカメラマンが許可のもとで(現に、既に何回か来ています。)撮影するなら兎も角、興味本位でやたら取るのは好きではありません。それって、覗き見感覚とさして変わらない。。。まあ、これってお子チャマ相手にしている所があるから、そこは寛大なのかもしれませんけれど。それでも昨日までで、一応前半部分の演出外郭終了。音楽的に厄介な部分は、前半が多いから次回からは、理屈的には少し楽になるはず。しかしながら後半、特に最後の方はソリスト、コーラス皆時間がなくてあまり練習出来ていないそうだから、これはこれで、大いに不安材料を残しています。私の方も更に気を引き締めて…。でも、昨日少々うっぷんばらしをしたかったので、禁断のスイーツを買ってしもうた…。にゃはは。嬉しいことに、エクレアを一個おまけにサービスしてくれて、ガバガバと食べて(個数は極秘!)、引き締めるどころか、本日は既にお腹がたぷたぷで、緩めなければ鳴らない事態に…。(号泣)それでも、一週間の幕開けです。On y va !
Jan 7, 2008
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お正月気分は一日だけのこちらは、今日からは全くの平日。暮れの買い出し気分で、買い込んだ食料品もそろそろ底をつき、今日は何が何でも買い物に出なければなりません。現在マイナス5℃。。。外に出るのが怯む気温ですなあ…。うう…。本日はどうも真冬日のようなことを、予報では告げております。こんなに天気は良いのに…。~~~~~~~~~ところで暮れに日本食関係を求めて、中華ショップに赴きました。パリと違って、この町には日本食だけを取り扱うお店はなく、「中華系」のお店に置いてあるのが普通です。元来、和食に特別固執する方ではないから、帰国の際買い込んでくるもので大方用は足りて、その不足分を購入する程度だから、繁々と足を運ぶタイプでは決してありません。よく行くお店は、自分の行動範囲とは全くの逆方向でもある事から、行くのはほぼ一年ぶり。その他の理由としては、勿論、例の中国製の食品問題があります。はたして…。中華を中心にしてはいますが、中華ショップというより、アジアショップという方が正しく、それもアジアも東から遠くはインド・パキスタン辺りまでのものが、文字通り雑多に置いているお店であります。おまけにお世辞にも、清潔感あるお店ではないんですよねえ~。。。恐らくこのお店、棚卸しした事なんかないでしょうね。狭い店内に、もうそれはもの凄い種類と量の食料品が、雑作なく積まれています。空いているスペースに新しく到着した商品を、無神経に置いていくから、値段の書いた表示の所から少しずつずれていて、乾物なんかどれがどの値段がハッキリしないなんてのはざらです。久しぶりの店内を見てみれば、全く変わらず、寧ろ商品数が増えた分、増々、雑然とした感が強まります。入り口直ぐ脇の所に、アジア系お米が積まれていました。タイ米が主流だけれど、最近は「中国産」の日本米も扱っています。一度、どんなものか買ってみた事があるけれど、成る程いつもどうでも良いお米を食べている私には、大層美味しく感じたものです。しかし、その後、規定以上の農薬検出とかの新聞記事を読んで、ゲゲ~~っ★ もう買いませんっっ!!イタリア米で結構…と、ここはパス。春雨がそろそろ無くなりかけてきているから、買う予定だったのだけれど、安物の春雨はきっと漂白剤にガバッと浸けたんだろうと思うと、幻滅。然りとて高いものとて保証されている訳ではなし、それならば、中国産ではなく台湾産辺りならばと思って探したけれど、何せゴチャゴチャと隣のラーメンの上にも積み重ねてある始末だから、ギブアップ。嗚呼、安全なものを買うとはかくも、面倒なのね…。疲れるわっ。そんなで、何時もなら仔細に見ていた店内も、胡散臭げに眺めながらササッと通り過ぎます。以前だったら、日本製の食品は僅かだったのが、調味料などは驚いたことに複数のメーカーに及んでいます。絹ごし豆腐もドイツで生産されたものが輸入されているし、ユーロ導入は偉大。おまけに近年ユーロ高だから日本製の日本食も、リーズナブルなお値段で買えます。お味噌のある棚の横に、何故かこんにゃくが陳列さていたことを思い出していってみたら、やはりありました。こんにゃくは冷蔵するものなのに…。でもこれは日本からの輸入もの。賞味期限も、まだ大丈夫だし年末だから(?)、思わずポイっ☆因にお値段は、1、5ユーロ(約240円)也。お味噌とコンニャクの間に、黒ずんだものが置いてあったから、棚の管理のぞんざいのこのお店の事だから、遂に古いコンニャクが黒ずむまでおいているのかしら…と思って手に取ってみると、なんとそれは、「made in Japan」の一口羊羹でありました!☆ (爆)あ~あ、ここは本当に陳列がメチャクチャ★日本人の友人達は、こんな衛生感かけるここを嫌い、高いけれども別店を贔屓にしているようだけれど、ここは安いので貧乏人の私には有難い。最近の東洋食ブームも重なって、フランス人の利用も多く、この店の商品の回転率は見た目より可也よいのです。まあ…そんなところかな。利用する理由は。でもこれでほかのお店に鞍替えしたところで、中国製品を買う限り、『疑惑』が取り拭える訳でもなく、兎に角地球の裏でも、厄介な問題には違いありません。
Jan 2, 2008
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ついこの間、数字が全て変わった2000年も、はや8年。21世紀幕開け気分も、二桁目に近付きつつあると、新鮮味も薄れ、時代の変遷を見据えるだけではなく、それを柔軟に受け入れる必要性も感じている年明けであります。それにしても、キューブリックの「2001年宇宙の旅」が、既に過去完了になってしまったとは、時の流れの早さを感じます。お正月と言っても、特別な事がある訳けでもなく、今ラジオ「ニュー・イヤー・コンサート」の実況を、のほほんと聞きながら打っています。♪ ♪ ♪ ♪ ♪やはり、ウィーンフィルは良いですなあ…。音の厚みの質が違う! 豊満だけれどルビー色のワイン様に、香りと輝きがある…。今年の指揮者は、フランス人のジョルジュ・プレートルだそうで、道理でと納得しながら聴いています。如何にもフランスらしい軽さがあって、でもこれが軽過ぎにならないところがウィーンフィルなんでしょう。迫力とかより芸術的と言う点を求めれば、もっと違う指揮者もいるだろうけれど、オケを上手く鳴らせて、子気味良くまとめているよう。 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪…と中断。コンサートが終わりました。☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 所詮、お屠蘇気分(随分、日本的表現だわね。)もとい、シャンパン飲み明けのあとなんだから、観客が楽しめる演奏であればいいわけで、今回のプレートルの指揮なんて、難しい事は抜きにして…と言う表現が出てきそうで、まあニューイヤーとしては、◯のように思いました。しかし、フランス人ってどうしてお気楽系な演奏が多いんでしょう。哲学の盛んな国でもあるんですけれどねえ。『La vie est belle , mais courte.』(人生麗し、然れど短し。)そんな国に住んで、もう十分二桁の時を越しています。今年は、兎に角少し活動的に、前向きに取り組んでいきたいと思います。実現したいこともあるけれど、それより生活を改善する事を優先して、年末に「今年は動いた!」なんて、言ったみたいわ。。。先程、ニューイヤーを聴きながら、正月気分を味わいたくて赤ワインのボトルを開けました。意外に甘口で、munsterのチーズを食べながら飲みましたが、このワイン、チーズより鳥肉の方があっているかも…。ところで、先日食料品の整理をしていたら、真空パックのお餅2つ程を発見!!問題の賞味期限は…。96、10、23製造→期限 97、11、22と記されています。勿論これって、前世紀のものでありまわね。ホホ……。でも中は真空パックだから、カビも生えていないから大丈夫♪日本だったら大騒動になる日付けでも、地球の裏では重宝されます。メーカー側だって、喜ぶでしょう。無駄をしない有り難い消費者だって。前世紀の嫌な思い出も、この際ひと呑みです☆…と今年も、変わらぬところは相変わらず。 さあっ~、これからお雑煮でも作るかな♪☆☆『BONNE ANNEE』☆皆様がたの、ご健康、ご多幸をお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い致します。ピエレッテ~~~~~~~~~
Jan 1, 2008
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