野村万作抄12

野村万作抄12







2004年4月3日(土)




昨年に引き続き観に行きました。 

1階の前から7列目、真正面の座席でした。

今回、着物姿の娘さんが多かった・・、昨年はどうだったかしら?

20代の方々、きっと野村萬斎さんのファンなんでしょうね。
映画に演劇、活躍されてるものね。
あと、小さい子供が観に来てました。これはNHK教育テレビ「日本語であそぼ」の影響・・?
我が家の長女(幼児じゃないけど・・)もこの番組のファンで、その萬斎さん見たさに今回は初狂言。


はじめに、萬斎さんによる解説。
今回の「附子」と「武悪」についてのあらすじ。

お話もウィットにとんでおもしろい・・。

解説の部分も聴かせどころでした。





「附子」

主人が、家来の太郎冠者と次郎冠者に「附子」は猛毒だからと言って出かけていく。

と、言われても気になって、気になって・・。

あけて舐めてみれば、それは甘い砂糖。

一休さんの有名なあのお話と同じ。




泣き真似やら仕草が、おかしくて。時代はこえても笑いは同じですね。

観に来ていた幼児たちも、ケラケラ笑ってました。





「武悪」

主人が、家来の太郎冠者に同じ家来の「武悪」を殺させようとする。

でもどうしても殺すことができず、「成敗した」と嘘の報告をする。

その後、主人が太郎冠者と鳥辺野辺りに出かけたとき、武悪と鉢合わせをする。

困った太郎冠者、武悪に幽霊に化けるようにいい、主人の目をごまかそうとする。

そんな話。




解説で、鳥辺野と言うところが「処刑場」のような意味合いを持つと聞いていたので、武悪が幽霊に化けても不思議がないとわかりました。

ここでは、主人役の野村万之介さんがとても良かったですね。怒るとき、笑うとき、すばらしかった・・。
武悪の野村万作さんは、もちろん重厚、そのものに思いました。

ここで、萬斎さんは太郎冠者。光ってました。


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