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| * | ☆おばグループのささやき わたしたち4人の共通点は年齢と家族構成と、そして、若い時にも駐在で外にでている。 最近の駐在生活って、10数年前とはずいぶん違うよねぇ~ まあね、上の奥さんによっても違うだろうけど、わたしたちの若い時は(でた、でた) もっと、大変だったよねぇ そうそう、すぐに人を集めたがってはべらすのが好きな奥さんがいると、振りまわされちゃうもんねぇ~ あっ、うちの社長奥さんなんか、ブリッジよ!ブリッジ! 幼児を抱えてる若い子に「今日はブリッジよぉ~」って電話かかってくるんだからぁ~ ひゃぁ~それはすごい。なに勘違いしてるんだろうねぇ~ まあね、わたしは頭悪いのがばれるのが嫌で、断り続けたら、ずいぶん嫌な目にあったよ。 今はそういう変は奥さんがいなくて楽だよねぇ~ あれっ?ちょっと待ってよ。 そういう若い子をしきる年代ってわたしたちのことじゃない?そうだよぉ~。 この歳になると、もっと上は子供の学校、親の介護などで日本を離れられず、 そう、まわりを見まわしても、わたしたち「おば」グループって、限りなく最年長組みに近い。 きゃぁ~知らないうちに、超おばん! でもさぁ~なんにもしてあげない親切ってあるよねぇ~ そうそう、「よかったら、いらっしゃって」というお誘いも、 「おば」から誘われたら、それは、強制になるものねぇ~ 本当に、今の若い子達(また、でたぞ)って、幸せよねぇ~ わたしたちみたいのが先輩でさ・・・ こうやって、今日も今日とて、後輩の面倒もみることなく、呑気にサンドウィッチをむさぼる 「おば」グループの日々なのでした・・・ |
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| * | ☆おばグループのティーパーティー それぞれ子供たちにお金がかかり、 等しく万年金欠病のわたしたち「おば」グループは、めったにランチに出掛けない。 それだけではなく、どこに行っても、美味しくない上、恐ろしいほどのカロリーが、 脂肪が気になるわたしたちを外食から遠ざける。 そいういわけで、サンドウィッチを買って、ランチにする。 Waitrose,Tesco,Sainsbury,Marksと、 ありとあらゆるスーパーのサンドウィッチを食べた。 ちょっぴり高級食材店のMarksのが一番おいしい。 サンドウィッチと言っても、ばかにすることなかれ・・・ セブンイレブンのものとはちょっと違う。 スモークサーモンあり、カクテルシュリンプあり・・・ ハムだって、高級ロースハム使用だもの、それはおいしい。 集まる家の人が食事を用意するのは負担だからと、 サンドウィッチランチをすることに決まったというのが始まりだったけど、 なかなか美味しくて、週に一度くらいはなかなか楽しみ。 時々、週2になるときがあるが、これは・・・ちょっときつい。 でも、ふっと、我に返って考えた。 日本なら・・・できあいのお持ちよりでももっとバラエティーに富んでいるぞ。 ミートボール、しゅうまい、餃子、やきとり、炊き豚、お好み焼きに、やきそば・・・ あ~やっぱり、日本はいいなぁ~ できあいさえも充実している。 実は・・・ サンドウィッチランチ・・・もう、飽きた。 もっと、なんかないのかなぁ~ |
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| * | ☆不買運動 友達の本帰国が決まった。 先週の金曜日にみんなで集まって、ビーズでわいわい遊んでいたのに、 火曜日に「来月の13日に本帰国は決まった・・・。」と電話。 なんだ、そりゃぁ~ あの一家はイギリスに来てまだ一年半。その前はドイツで2年、そのまま、イギリスに来た。 ついこの間、イギリスの中学受験に子供が合格して、 9月からの入学に備えて、新しい制服などすべて購入して、準備万端!だった。 日本に帰ると、また、6年生に戻り、さらに中学受験。 私も、あまりのことに、鳥肌が立つほど、びっくりしたり、会社に腹を立てたり・・ 同じ会社の人ではなかったので、うちに帰ってきた夫に 「○○もひどいことするよねぇ~ちょっとは子供のこととか考えてくれないもんかねぇ~」と大急ぎで報告! 「うちだって、同じだよ。電話一本であしたはアフリカかもよ。」 「え~~~!やだよぉ~~~」 そうでした、そうでした。うちだって、そんな例をいっぱい見てきたじゃあ~りませんか。 すっかり忘れていました。 せめて駐在期間を明確にして、3年なら3年、5年なら5年・・・と決めて、 途中で帰国命令を出したり、延長したり、なんてことはやめてもらいたいよ。 こんないい加減で長期展望のない生活をしているわたしたちでさえも、 学校のことで子供たちにかわいそうな目にあわせるのは、もうたくさん。 期間さえはっきりさせてくれれば、もうちょっとましな計画がたてられるのに。 駐在家族の宿命とはいえ、子供たちにはかなりの負担。 引っ張りまわして、連れまわして、かわいそう。と心の中で謝りながら、叱咤激励のおかあさんたち。 わかっちゃいるけど、同情していても、前に進めない。 長い将来、今の苦労がいつか絶対役に立つ日がくるよ。みんな、頑張れ! 友達の本帰国が決まるたびに 「もう、あそこの製品は買わない!」 と、不買運動を心に誓う・・・・ちょっと、空しいわたしたち・・・(涙) |
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| * | ☆虫・・・嫌い(>_<) イギリスにも夏がある・・・普通は気温32~5℃くらいまであがる。 それでも、ゆうがたになると涼しくなり、日本と比べるとずっと過ごしやすい。 花もたくさん咲き乱れて、あの殺風景な冬を思うと、違う国にいるみたいで、本当にしあわせ! イギリスは夏!だれがなんと言っても夏がいい! ただ、ぶりっこぶるわけでは決してないが、わたしは虫が大きらい。なのに、この国は虫天国! ベットのなかに蜘蛛がいたことも一度ではない・・・。 網戸のついていない窓からは蜂もはえも入りたい放題。 お昼に窓を開けた日は、かならずぶ~ん、ぶ~んという羽音に悩まされる。 このまえは5匹!おおきな蜂を始末した・・・。 蜂だって迷惑だろうが、わたしだって、非常につらい。夏イコール虫地獄! 日本に帰ったら、網戸の網を買ってきて、夫になんとかしてもらおう・・・と真剣に考えていた。 窓を開けられず、毎日蒸風呂のような生活だと、 イギリス在住8年の友人にぐちっていたら、いい物を教えてくれました。 テニスラケットのような物体で面の部分に電流が流れるようになっており、 虫に付けると「ジッ!」と音がして、即死なさるようにできている。 これで安心、虫さんいつでもウェルカム!と思いきや・・・ どころがどっこい、そう物事うまくはいかないものだ・・・ わたしのような臆病者に狙われるかわいそうな虫・・・。上手に即死させられない・・・ 「ごめん!悪気はないんだよ・・・」と謝りながらも、寝覚めが悪い。 やっぱり、わたしには日本の網戸のように、虫との接触を避けるシステムのほうが 断然、ショウにあう。温厚なわたしに攻撃は似合わない。 いてくれてもいいの!ごきぶりも、蜂も、はえも、蜘蛛も・・・おばけさんだって! ほんと・・・ゆっくりしていってくれていいの。 でも、お願いだから、わたしの前に現れないで!頼みます! |
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| * | ☆異常発生 羽蟻が、バスルームに異常発生した・・・(T_T) ご存知のように、わたしは虫がなによりも嫌い。 その虫が浴槽の角に、しかも2角、山のように集っておられた。 ぎあ~~~と叫んだ・・・が、なんの解決にもならない。 そこでだぁ~と下にかけおり、殺虫剤をもってきて、 見ないようにして虫たちにたっぷり振りかけた。 あ~思い出しても気持ち悪い。 息子はデンから帰ってきて以来、虫取りラケットを使ってみたくて仕方がなかった。 が、あいにく、ずっと寒くて虫の登場もなかった。 で、ここで使ってみようと思ったんだな、きっと。 殺虫剤のおかげでひくひくしている羽蟻をジッとやって、 「お母さんの言ったことは本当だった」って感心している。 なんだ、そりゃぁ。 そんなくだらないことを言っていないで、 「さっさと掃除機を持ってきて、これ全部吸っといて!!!」と 暴君指令を出して、わたしはバスルームから逃げ出した。 聞いた話によると、 水道の入り口から、子ねずみの団体が、列をなして出てきた駐在員の家もあるそうだ。 イ、イギリスって、あなどれない・・・ |
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| * | ☆高速道路デビュー 娘が学校の用で日本に帰国する。 ヒースロー夜の9時30分発のJALで出発。 わたしは高速道路が嫌い。 日本でも西湘バイパス以外は高速は避けて避けて避けまくって生きてきた。 その姿勢はこちらでもほどんどくずさず、頑ななまでに、人の車に便乗を決めこんでいる。 前に住んでいたAscotは一般道で、ちまちま行けたが、 ここからは、ちょっと遠い。行こうと思えば行かれるけど、あんまり行きたくない。 子供たちが最初にデンから帰ってきた時は、イギリスでの運転歴たった3ヶ月・・・ ちょっと自信がないし、ハイヤーを頼んだ。往復と空港での待ち時間を含めて、 35ポンド(6,000円)。まあ、そんなもんやねぇ~ そのあと、子供のお友達が日本から遊びに来たりなんだりで、 いちいちハイヤーを頼んでいるのも面倒になり、よいしょと重い腰をあげて、 ヒースローまで運転するようになった。なんだぁ~やればできるじゃん。 さて、今の家からヒースローはちょっと遠い。 高速を使えば、どうということはないのだけれど、わたしにとっては、高速がどうということなのだ! で、前に頼んだハイヤーに電話したら、なぜか85ポンド(16,000円)に跳ね上がっている。 どういうことよ! うちの経済状態で、35ポンドは笑って許せるが、85ポンドは気に入らない。 高いから、いいです。」と断ったら・・・ 「じゃあ、35ポンドでいいです。」って・・・ あんた、何言うてますのん?だいじょうぶかい? ハイヤー会社は夫の会社でも使っている、ちゃんとした(と思う)ところ。 なんでも、会社の注文だと85ポンド、個人だと35ポンドでいいらしい。 わたしの注文を会社と間違えたらしい・・・それにしても倍以上・・・ 待ち時間、駐車場料金・・・全部ひっくるめて35ポンドなのねっ!と確認して、 まぁ、それなら使ってやらないこともないけど・・・と高飛車にOK. 心の中では、ほっとした。 85ポンド出すくらいなら、ここはひとつ、高速デビューだと、 覚悟を決めていたけれど・・・よかった、よかった。 それにしても、35ポンドが85ポンド・・・(ーー;) いい加減過ぎるぞ! 後記 あれから話は二転も三転もし、結局、わたしが恐怖の高速を克服し、 無事に娘を送り届けることができた。やってみれば、全然たいしたことはない。 全く不便な性格で、なんでも、やる前にくよくよ考える。 「一般道では、びゅんびゅん飛ばしているくせに、なんで?」と夫。 自分で飛ばす分には全くかまわない。 ただ、他の車も飛ばしていると、こわいんだよぉ~~~だ!悪い?ふんっ! |
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| * | ☆【イーグルス】がやってきた♪ イーグルスのワールドツアーがロンドンにやってきた。 夫の青春!イーグルス! すぐにチケット予約に奔走したけれど、普通には入手できず プレミアつきチケットをやっとの思いで(夫が)・・・ゲット。 一ヶ月も前から楽しみにしていた。 もちろん、夫の青春はわたしの青春! 一緒にわくわくして、待った。 会場には30分も前に着いたが、そこはそれ!イギリスのやる事! ことがスムーズに運ぶわけもなく、チケットがらみのトラブル続出で、入り口は怒鳴り声の嵐。 わたたちも巻き込まれたが、夫の機転でぎりぎりオープニングに間に合った。 とうちゃん、えらい!席も双眼鏡が全く必要ないほど、近くで・・・言うことなし!よぉ~し! が、一曲目が終わって、わたしたちの前に突如現れた、巨体軍団! 家族で見にきたらしいが、多分DNAの影響だろう、5人全員、非常に大きかった。 それは目のまえに立ちはだかる富士山のようにわたしの視界をさえぎった・・・(ーー;) 頭と頭の間から、覗き見ては、視界を巨大スクリーンに移し、また覗き見る・・・ こんな近くにいながら、スクリーンを見なければいけないなんて・・・どういうことよ! その上、スクリーンが近すぎて、見にくいじゃないか!! ふと、気が付くと、今度は椅子がうねうね揺れている。 さっきから、ひとの椅子まで領海侵入をしてきている隣のおじさんの超巨大おけつ。 気の毒な事に、でかすぎて、普通には座れない。3時間近く、彼は斜めに座ったままだった。 でも、自分の椅子の1/4は確実にとられてしまっていたわたしも充分かわいそうだった。 彼がリズムをとって、体をゆするたびに、その列の椅子全部が揺れた。 うねうね・・・揺れた・・・。まじで酔うかと思ったほど。 心優しい夫は、領海侵入のお尻と闘うべく、わたしと席を替わってくれた。 意地でも足を譲らなかった夫は、足がしびれて、あえなく惨敗・・・(なんちゃって) 30分も過ぎただろうか・・・ 今度はわたしの斜め後ろから、音程はずれまくりの大きな歌声が・・・ 興奮されたおばさんが一緒に歌っておられた・・・ 気が散る!頼むからやめてくれ!わたしの「ホテルカリフォルニア」が・・・(T_T) 休憩時間中に誘惑に勝てず、彼女をチェック。 なんと、白地に赤い水玉模様、日の丸のようなフレアーワンピースに銀縁めがね・・・ 学校の先生のような年配の女性だった。 コンサートも佳境に入り、立ちあがり、合唱する人もたくさんになってきた。 少数派の若者たち(実際おばさんやおじさんがすごく目立っていた)は、もちろん、 ディスコよろしく踊り狂いはじめている。 お~ いいなぁ~~~ これ!これ! 演奏曲も古いヒットメドレーが続く。 わたしも一緒に歌いたいぞ!!!この曲、全部知ってるぞ!!! あ~~~!でも、英語!英語で歌詞なんて・・・覚えてないよぉ~~~ 悔しい!悔しすぎるぅ~~~ あ~あ、こんなことなら、一ヶ月前から、頑張って、歌詞を暗記してくればよかった。 今度、このてのなつかしのコンサートに行く機会があったら、歌詞の暗記は必須だな!よし! 見栄の為なら、努力を惜しんではいけないのだ!あっはっはっは! 追記 イーグルスさまのコンサートは素晴らしかった。 全盛時代からずいぶん歳を重ねていらっしゃると言うのに 甘くてセクシーな歌声は変わるところなく、さらにはヴィジュアル的にも 全く衰えを見せず・・・(全員が、とは言いませんが) あ~~~ステキだったぁ~ |
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| * | ☆隣のにゃんこ うちのお隣さんは猫をたくさん飼っている。 白と黒のブチ猫二匹(兄弟だそうだ)、 猫バスそっくりでふてぶてしいけど見ていて飽きない茶猫、もおうおばあさんで足腰の弱ったチャトラ・・・ 隣のアリスは猫ちゃん全員のお名前をご丁寧に教えてくださったが、覚えられないまま現在に至っている。 だって、難しいんだもん。息子の名前はTomで簡単なのに、なんで猫に難しい名前をつけるんだろう・・・ ある朝、8時頃・・・ わたしは例によって髪を振り乱しながら、夫の弁当作りに余念がなかった。 振り乱した髪は寝癖であっちこっち飛び跳ねているし、もちろんお顔の準備もできていない。 そんな最中、アリスがやってきた。手には猫のケージ。 「一体なんなんだよ。朝っぱらから・・・」などとはおくびにも出さず、 「あらぁ、おはよう!どうしたの?」なんて、超愛想よしなわたし。 春になると鳥のひなが巣から庭に落っこちていることがよくある。 そのひなちゃんたちはどうなるかというと、たいていの場合、猫の餌食となってしまう。 その朝、アリスは自分の庭でばたばたやっているひなちゃん一羽発見! これは大変!うちの猫ちゃんたちが襲ったらかわいそう!あっ!そうだ! お隣のお庭にひなを置かせてもらおう!・・・と考えて、うちにやってきた。 「どうぞ!どうぞ!お好きなところにおいていってくださいな!」 絶対わたしの見えるところにはおくんじゃねぇぞ!!!と心の中で念じつつ、 朝の散らかり放題の居間にとおし、そこから庭へと出た。 「わたしの声を聞きつけると、うちの猫たちがきちゃうから、静かに、静かに・・・」 と言いながら、庭の木が茂る端のほうに置きに行くその後ろを猫がついていった・・・ そう、アリスの家の猫はうちの庭をじぶんちの庭の延長と考えておられるようで、 毎日たむろしている事実を彼女は知らないらしい。(はずはないと思うんだけど、まあ、いい) わたしはつたない英語で 「お宅の猫ちゃんたち、いつもここにいるから、ひょっとしたら無駄かも知らないね。」 というようなことを言ったつもりなんだけど、そういうことは気にならないらしい。 そのうえ、猫のケージに鳥を入れてくるなんて、信じられない。 猫の臭いのついたひなに親鳥が近づくとでも思っているのだろうか! 巣から落ちて動けないひながよその庭におかれて、自分でえさを獲れると思っているのだろうか。 生きていかれると思うのだろうか。ちょっと考えればわかることなのに・・・ 温厚なわたしもちょっと怒っている! ひどいじゃないか、アリス!それは動物愛護では断じてない! わたしは断言できるが、あの次の瞬間にひなはおたくの猫の餌食になってるよ! 自分の自己満足の為にひとんちに朝っぱらからやってきて、 土足で居間に入って、善人顔するんじゃないよぉ~ 彼女は悪い人ではない!でも、その日は一日気分が悪かった! |
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| * | ☆パブ文化 パブナンパはイギリスの立派な文化だ。 イギリスには驚くほどたくさんのパブがある。 ロンドンなどは5歩歩くとパブにぶつかるし、 郊外では5分車を走らせると、パブにぶつかる。 日本でのパブのイメージとは全く違い、昼は安くて手ごろな定食屋さん、 夜はお酒を飲みにみんなが集まるところ。とても明るくて・・・うるさい。 わたしの住む郊外のパブは外見がとてもステキでヨーロッパチックな建物が多い。 それぞれが趣向をこらし、今の季節はお花がいっぱい飾られていたりする。 が、なかのメニューは、ほとんどどこも同じものしかなく、 フィッシュ&チップス、 ハンバーガー、ソーセージ、スパゲティー、パイ・・・そして、アルコール。 お天気の良い土日などは、そとに置かれたテーブルと椅子は満席になる。 そして、昼からがぶがぶビールを飲んで陽気にお話をする。 ロンドンのパブはまた違っていて、 夜になると店の外にまであふれ出た客たちが立ちながら、 知っている人も知らない人もいっしょに大騒ぎをしている。 慣れない頃は、お店の前を歩くだけで、酔っ払いが暴れそうで恐かった。 この前、ご飯を食べに来た、オックスフォード大出のわたしのお気にいるのアダム君。 彼は夜な夜なパブ通いをしているらしい。イギリスは今、夜の10時半すぎまで明るい。 普通に明るい。そのため、仕事が終わってからでも、パブで充分楽しめるそうだ。 パブ通いの目的!それはナンパ!とはっきり断言する彼! 「ひとりで近づくと気持ち悪がられるので、必ず二人以上でいくのです。」 「いやぁ~成功率、低いですねぇ~。 でも、Kingstonは楽しかったです。もうちょっとのところで逃げられました。」 「今度はRichmondのパブで探してこようと思っています。」 頭の固いおばちゃんは唖然! だって、アダムくんの風貌とその言葉の数々・・・まったくそぐわない。おかしい。 思わず、余計なお世話のおばちゃん根性丸出しで 「アダムさん。もっと、地道にちゃんとしたお嬢さんを探したほうがいいのではないかしら?」とのたまってしまった。 「地道?だって・・・ほかにどうやって探せますか?会社には若い女の子はいないし・・・。」 そうかぁ~そういえばそうなのね。 日本のようにそういう人たちを見ると放っておけない親切迷惑おばさんも この国にはいないようだし・・・。 このパブでの相手探しはイギリス人にとってはとてもまじめな(とてもそうは見えないが) 出会いの場・・・らしい。わたしの発言に彼はとても戸惑ってしまったし、 わたしも彼の戸惑った態度にまたまた頭の中に「?」マークが一杯になってしまった。 これこそ異文化のカルチャーショック!とでも言うのだろうか。 合コンもナンパも彼らにとっては、とてもまじめなお相手探しだったのだ。 知らなかったこととは言え、大笑いしながら(手さえも叩いて喜んでしまった) ちょっと見下したような発言を非常に反省した。 昨夜、夫はロンドンでイタリアンのビジネスディナーだった。 「美味しかったの?」 「今度連れていってね!」と叫ぶわたしを横目に「うるさい店だった・・・」と一言。 なんでも、お隣の席に60歳はとうに過ぎたと思われる恰幅の良い老紳士が 二人でお食事をしていたそうだ。 店は混んでいて、席が空くまでの間、バーで食前酒を飲んで、 すっかり出来あがったこれまた二人連れの若くてきれいなおねえちゃんがその紳士たちの横に座った。 その瞬間にその4人はすっかり息投合し、長年のお友達のような盛り上がり。 おじいちゃんたちは若いおねえちゃんたちにシャンパンをごちそうしたり・・・ ふと見ると 抱きよせんばかりにハグハグだそうだ。 このとき夫とその上司は、イギリスのパブナンパ術の奥の深さにびっくり しながらも、 うらやましさに目もくらみそうになった・・・に違いない。 「やっぱり若いときから鍛えていると違うなぁ~」 「あの若い女の子たち、結構きれいでいい女だったんだぜ!」 ぶつぶつ・・・いいながら、ベットに入っていく夫の後ろ姿は心なしか寂しげだった・・・ |
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| * | ☆こらぁ~魚屋のおやじぃ~~~ わたしたちが住んでいる街はロンドンから電車で一時間とすこし。 日本では東京から1時間というところに住んでいたが、 同じ1時間でも田舎度はものすごく違う。 日本食材がなんでも手に入るとはいえ、それはロンドンでのこと。 わたしら、田舎者は、なかなか大変。車で2時間近くかかって、 買出しに行く。 そういう環境で救世主のようなおじさんがいた。魚屋のおじさん・・・。 日本人で、発泡スチロールに氷を張って鮮魚をトラックにのっけて、売りに来る。 さば、あじ、いわし・・・などおじさんが持ってきてくれるお魚は 確かに地元スーパーのものよりずっと新鮮。お刺身も買える。 ロンドンから遠く住む人の為に、回ってきてくれるのだが・・・ 初めてこのおじさんの存在を知ったのは今年(2001年)の一月。 感動に打ち震えて、神様のように思えたのも事実。 友達とも、このおじさんは絶対大切にしなければいけない! わたしたちがなるべくたくさん買って、おじさんを買い支えるのだ!!! と誓い合った。 一月のイギリスというと、本当に寒い!8時ころでもまだ薄暗い。 でも、週に一度、9時までに集合場所に行かねば! と窓の貼りつく氷をごしごしこすり、マッハで出かける。 うちからは30分かかるが、2時間にくらべたら、なんでもない! そう、わたしたち40おばさんグループは頑張ったんだ。 でも、必ず来るから・・・と約束していた若い人グループは来なくなった。 寒いし、小さな子供を連れてじゃ、それは大変だよ。 風邪を引かせたら、どうしようもないものね。それはそう、本当にそう。 冬は本当に仕方がない。それなのに、おじさん、わたしたち相手に 「お客が少ないなら、もう、来ないかもしれない」とねちねちいじめる。 でも、わたしたちおばさんはいつも行って、買い支えていたじゃないか! なんで、わたしたちに怒るの? なんで、その度に、おじさんをヨイショしておだてあげなきゃいけないの? いい加減にしてくれよぅ~こっちはお客じゃないか! ・・・とおばさんグループは納得できない! 「今に見てろ~~~!おばさんを怒らせると怖いんだからねぇ~~~」と、 言ってはみたが、おじさんが来なくなって一番困るのはわたしたち! おじさんの野郎!足元見てるよねぇ~~~ すんごく、ムカツク・・・けど、週に一度の刺身は棒にふれない。(ーー;) おじさん、やりたい放題。客が少ないから・・・と、 わたしたちの前に違う場所でひと商売してから、来るようになり、魚は、売れ残りばかり。 人の手で荒らされた、鮮魚なんか、買いたくもないや・・・ ってな訳で、わたしは、行かなくなった。 そしたら、なんと、夫の会社に違うお魚屋さん(ロンドンではとても有名)が 予約販売で来てくれるようになった。 ふっふっふ・・・ 捨てる神あれば、拾う神あり!ったぁ、このことじゃい! やい!おじさんの野郎!そんな高飛車の商売してると、 お客さん、みぃ~んないなくなるぜい! あ~はっはっは!あ~すっきりした! それにしても、お魚ひとつでこんなにどたばたするなんて・・・ 食の違いとは言え、鬱陶しいことでございます・・・ |
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