入院

入院


癌が脳に転移しているという
3度目の入院を決めた
その夜
痙攣を起こして 彼女は昏睡状態になった

延命措置を拒否し
いずれ来る死を待ち受ける家族に
医者は初めて明かした
「余命3ヶ月」

ひどく悲しかった
でも彼女は泣かなかった だから
私は泣かない
私は泣けない

一昨日の夜 失われた意識は
もう二度と戻らないかも知れないと
医者は言った
でも彼女はその目を開いた

薬に侵された体で
夢現にも言葉を話す彼女は
今生きている
確かに生きている

おばさん
おばさん
まだ聞こえますか

生きてください
あなたは
 愛されているから。




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