覚醒

覚醒


命の灯は
弱くなって小さくなって
 そのまま消えるんだと思ってた。

あの伯母が
ひどくかすれた小さな声で
 それでも確かに私の名を呼ぶまで。

半分の音を
彼女は無くした
半分の光を
彼女は無くした
起きる力を
彼女は無くした
明日の夢を
彼女は無くした

それでも彼女は

喉が渇いたと言う
チョコを食べたいと言う
腰が痛いと言う
髪が抜けると言う
来てくれてありがとうと言う
寒かったでしょと言う
暗くなる前に帰りなさいと言う


 彼女は生きている。




© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: