マナミクスチャーの~どうしようもなく愛しいものたちへ~

マナミクスチャーの~どうしようもなく愛しいものたちへ~

トリビアの泉でヤラれた哀しきデレク監督



ずーっと画面がブルーの映画がある

ってそれは無いだろ~ってフジテレビに文句言いたくなったよ。見たくなきゃ見なきゃいいじゃん。デレク・ジャーマン・マニアなら、彼が画面をブルーにした「意図」は分かるんだしさ~。

HIVで視力を失いかけてた人間の表現。つまり、彼に見える視界は辺り一面「ブルー」だったっちゅー事じゃん

で、シベリア特急・水野ハルオ(お前が超特急になってシベリアの果てまで行けよ)と井筒、寝るのは分かります。寝て下さい。映画人ならデレク・ジャーマンぐらい知りなさい。そんなにマニアックじゃないぞ~、映像に興味ある人は知ってるだろう・・・と、私は思う。大体水野さん、アナタ、オカマちゃんじゃないの?って噂だけどぉ~もし本当にそうなら、デレクはゲイだし、知ってなきゃいけないわよね~。と、文句言ってもしょうがないんだけどさ~でもさ、でもさ、笑い飛ばせない私が居るんだもん。井筒の汚い寝顔見て笑えない私が明らかに居るんだもん。
しょーがないじゃ~ん!

私はデレク・ジャーマンに会ってから「俳優で観る映画から監督で見る映画」に完全に切り替わった。その前からも、ゴダールとかは観てたけどさ。そう、ジョン・ウォーターズの場合、ディヴァンと言う存在が残念ながらあった。二人で一つ的考えがありました。そうね、マーティン・スコセッシとロバート・デニーロって思う人みたいなモンです。
そんで私がデレク・ジャーマンと言う人を知る事になる作品。
「セバスチャン」
デレクの場合、まず俳優は分からない、初期作品は字幕がない輸入モンだったらか台詞は分からない、(しかもこの映画、何語?ローマが舞台だからイタリア語?ギリシャ悲劇だからギリシャ語?未だに分からない)一つ分かるのは音楽がブライアン・イーノって事、それとパントマイム、現代ダンスで有名なダンサー(デビッド・ボウイも彼に習ってた)リンゼイ・ケンプが踊っていた事ぐらい。それしか知らない中観たのです。
終わった後、ため息でちゃったよ。
困ったよ、コレは凄いモン観ちゃったって感じでした。
大体、何語か分からない(英語でも分かんないけど)、とりあえず「聖セバスチャン」の話なんだろーぐらい。
しかし、まあ、物語は分かりました。ゲイ・ムービーと一言では終わらせられないと思います。何が何だか細かい台詞が分からないからこそ

何じゃ?コレ、絵画観てるみたいじゃん!

そう、絵を見ている感覚。そこに動きがあって、音楽があって、台詞はもうどーでも良くなっちゃったし。
私が観た映画の中で、多分、一番美しい映画ですね。
話の内容?とりあえず、調べたら、三島由紀夫も絶賛していたギリシャ悲劇「サン・セバスチャンの悲劇」が元になっているらしく、まあ、とりあえずゲイが題材ではないらしいんだけど、デレクの解釈は「同性愛」だったんでしょーな~。古代ローマ時代、宮廷の親衛隊長セバスチャンは上の司令官に好かれちゃったんだけど・・・セバスチャンは頑なに拒みます。それで怒りを覚えた司令官はセバスチャンをいじめます。それでもセバスチャンは決して司令官の愛を受け入れませんでした。
日本では残念ながらDVDにもなってないんで、ラストを書きますと、セバスチャンは処刑されちゃうんです。
コレがまた・・・悲しいってか、もう切ないってか・・・。手足を縛って、矢を放たれるんです。ああ、本当に悲しいんですが、コレがまた美しい映像なんですよ~困った困った。
本当に美しい。
ん~ここまで私が魅せられるんだから、まあ、DVDにならなくてもいいやって思ってます。一応、のび切ったビデオはあるけど、字幕なくても何とかなるし、今更もうセリフなんて要りません。
だから、この時思いましたよ。いくらいい本でも、いくら言葉を交わしても時として

言葉は無力

って思いましたな~。だから、このデレクの「セバスチャン」は言葉なんて要らない。いい絵があるから、要らない。
それからデレク作品は全部観ました、出来る限り。でもコレを超えるモノは無かった、少なくとも私には。
「ブルー」はね、映像はブルーだけど、私は泣けたよ。だってさ、もう見えないしさ、デレクはいなくなっちゃうしさ~。だから「トリビア」でヘェ~何てやられてる場合じゃないですぜぇ。悲しかったさ、私は。
ま、可愛そうなテレビ局の方々だな~なんて思ったね。知らないって怖いでしょ?ホント、こうなると知らないって怖いって思った。あそこに居る人誰も知らないの?????みたいな・・・・・。
まあ、仕方ないか・・・好みってのもあるしね。
でも下調べぐらいしないとね~「デレクはHIVで視覚を失いかけてた」って事ぐらい。ああ、恥ずかしい・・・としか言えないよ、笑えないしさ、笑いたいんだけどさ、やっぱり胸が痛いんだぁ。

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