PR
Comments
針、のち船の旅 オーシャンフェリー 3
撮った写真が圧倒的に少ないのは、
船上の雰囲気に浸りきっていた私が
悪いのですが、 バッテリーがヘタっているのは・・・あっ、やっぱり
気付かなかった私が悪いのですが、 下手な写真より、直接 オーシャン東九フェリー の
Web site へ 訪問して 頂いた方がよろしきかなと、ちょっと苦しい言い訳をしつつ・・・
えっ! 貧弱な画像しかないのに、旅日記など書くな! 謝れですって!?
はい、
航空機のボーディングボードのような通路が、
ターミナルビルの2階と乗船口を
結んでいる。 徒歩乗船客の待合室で、僅かな時間を潰そうと文庫本を開いたが
没頭する間もなく、乗船のアナウンスが響いた。
私を含めて5、6名の徒歩客が、急かれるように小走りに足を進める。
余りの旅客の少なさに、そうしなければいけないような強迫観念が生まれる。
その焦りを押し隠すように・・・・

乗降口を跨げば、そこは ほれ、もう私の ワンダーランド
。
そのままレセプションホールとなり、 乗船受付をするスチュアードがにこやかに
私を迎え入れる。 鷹揚に頷きながら、躓いて、 オットット走り にならないよう
細心の注意を払って歩を進める私は、野菜工場を視察に来た 首領様 の如く、
悠揚迫らざる立派な御姿に、人民に感動を呼び起こしていたかもしれない。
正面に広い昇降階段、右側にラウンジ、左側の船首よりが客室のようである。
ホールは吹き抜けとなっており、階上にはホールを見下ろす回廊がぐるりと 囲む
格好である。精一杯お洒落をした感じであるが、 利用者としてはこれ以上の設備は
望むべくもない。 乗りたくて乗る人間にとっては、贅を凝らした調度よりも
頑丈な船殻と逞しい動力の頼母しさこそが嬉しい。
最低限の居住環境が整っていれば良いのである。
元より、乗用車やトラックを運ぶことが主任務であり、観光船でもなければ
クルーズ用客船でもないのだ。 実用一点張りでも、何ら支障は無い。
既にラウンジでのんびりしている乗客が何組か居た。
北九州と東京間航路であって、徳島は寄港地なのだ。
正確に言うと、 北九州の新門司港 ~ 徳島津田港~東京港の
各フェリーターミナル 間を結んでいる。
北九州で乗船していた客が、 「 あぁ~、ようやっと半分来たばいね 」 と、
寛いでいるのも当然といえば当然だ。
約15時間、長くて18時間の単調な船上生活に耐えてきた乗船客には、
徳島に入港し、たった1時間余りの停泊でも、更なる16時間近くの船旅に、
覚悟とも諦めともつかぬ折り合いをつけようと努めるのだろう。
船旅が嫌いな人であれば、居たたまれない気分になるのも察して余りある。
その昔、私が生意気さと 男前だけが取り柄の大学生 だった頃は、
北九州~徳島~千葉の木更津を結ぶ航路だった。
安さが魅力の高速バスより、 学割が効く電車より、
私は カシオペア ( 当時の船名 ) に乗りたいがために、 徳島 から
わざわざ 千葉 まで乗船し、東京湾をぐるり陸路で戻り、 横浜の下宿 に辿り着くという、 今で言えば、ホラ、あの事業仕分けで
蓮舫議員 に、 け〇毛まで抜かれそうな無駄をこきまくっていたのだ 。
しかし私は、決して金銭的な無駄をしていた訳ではない。
只管、自分の時間を無為に消費していただけである。 ![]()
乗船さえすれば、好むと好まざるに関わらず、時間はたっぷり16時間もあると、
早く船内探索をしたいとはやる気持ちを抑えて、 金持ちに見えるように、
悠然と割り当てられた船室へと向かった。
この航路は2種類のタイプの船が運航している。
スタンダードタイプ と カジュアルタイプ というのが、その営業上の区分だが、
この命名にはちょっと気恥ずかしさを覚えてしまう。 技が無さ過ぎ・・・・
あ、会社への悪口ではありません・・・ えっ! 謝れですって???
はい、
この航路の兄弟船の スタンダードタイプ
なら、
二等船室はカーペット敷きの
固い床で雑魚寝型。 シーズン中には好みの場所を確保するのに、
客同士のタックルあり、 足掛けあり、倒れた客の上を這って先駆けするなどの技を
競い合う必要がある・・・ んな、馬鹿な!、嘘抜かせ!、謝れですって!?
( シーズン中は、ちょっと焦らされる客室である )
カジュアルタイプの船室は 全室二等寝台室で、二段ベッド3列が向かい合う。
同じような船室が並んでいるので、他の船室も似た作りだと思うが、
カプセルホテルのように筒口から出入りするのではないので、窮屈さは無い。
都合12人部屋であるが、入ったのは5人で、それぞれが下段のベッドを
あてがわれた。 敢えて上段のベッドを望む乗客はいないだろう。
私の乗船券面の指定は、 窓際の下段 であった。
横揺れがあれば一番振れ角度の大きい場所になるが、一切気にならない。
寧ろ私の望んだ場所だった。カーテンを引けば、曲りなりにもプライバシーは在る。
固めのマットレスと、枕元にはコンセントタップ付きの蛍光灯がある。
洗面用具と1日分の着替え、文庫本とデジカメだけの荷物が、
私の寝床で邪魔になろう筈も無く、寝台列車の寝床よりずっと余裕を感じた。
**** 政界への悪口雑言を並べなくて済む記事は清々しい・・・とか何とか・・・
![]()
針、のち船の旅 オーシャンフェリー 2 2010.01.13 コメント(14)
針、のち船の旅 オーシャンフェリー 2009.12.23 コメント(8)