pipopa×pipopa

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永遠のテーマソング

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MARC BOLAN
70年代のグラムロック時代を築いたスパースターの1人。

t.rex

1997年9月16日。マーク・ボランが交通事故で死んだ日、
私はまだ小学生だった。
周りにはピンクレディーを踊り狂う友人はいても、
T・REXを口ずさむ友人はまだいなかった。
もちろん私もサイモン&ガ-ファンクルは知っていても
マーク・ボランの存在はまだ知らなかった。
彼の音楽に出会うのはもっと後の高校生になってからになる。

高校に入ってからが私というキャラの確立を決定するのだが
(それまではアメーバーのように浮遊している状態だった)
自分のキャラの方向性を認識するようになるには1人の友人との出会いが
非常に大きい。
彼女の”オタッキーの星”のような腰まである黒髪にも衝撃を受けたが
(当時、手塚治の「どろろ」に出て来るジジョウ尼様という亡霊に似ている
と、いたく失礼なことを言ってしまったが)彼女から影響を受けたモノはたくさんある。
そして、その頃所属していた美術部の変わった部員達からの影響もかなり大きかった。
彼等に聞かせてもらったのがT・REX(マーク・ボラン)との出会いだった。
初めて聞くサウンドに放心するほど衝撃を覚えた。
奇抜なファッションに気だるさと哀愁の漂うやる気なさそうな独特の声。
小刻みに振動しながらモチが伸びるようなビブラート。
軽快で、思わず体が動いてしまうアコースティックサウンド。
体中の無駄な力が抜け、脱力していき幸せな気分にしてくれる。
歌詞の内容も意味不明でぶっとんでいる(意味不明なのは私だけかも?)
魔法使いやユニコーンが出てきたりするのは彼がC・S・ルイスやト-ルキンの影響を受けたせいだときく。

彼が死んでしまって、もう20年以上たつ。
ビートルズは誰もが知っているがT・REXを知っている人は結構少ない。
しかしコマーシャルからは結構流れてくるのだ。
(シーブリーズやバイオとか)
今でも根強いファンがいるせいだろう。

30を過ぎてしまった今聞いても十二分に、新鮮である。
今日のように滅入っている休日には脱力して身を任せるのがいいだろう。
心の中のアクがふわふわと浮かんで消えていくようだ・・・。


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