Aug 31,1980(Sun)








先ずは「Consecration」マチネーセットから
1980年8月31日の日曜のセットはトッド・バルカン(と思われる)の紹介のあと『Re:Person I Knew』から始まる。
しっとりとした音の入りは、エヴァンスのトリオそのものだ。
『My Foolish Heart』もいつものようだが、ムカシのものと比べると自由になったと感じる。いつからこう自由になったんだろう?、と過去の演奏を聞きなおしてみたいという衝動に駆られるくらいに。
裏返せば、リリシズムが感じられないともいえるが・・・
『Song From M・A・S・H』でいっきにトリオの演奏はヒートアップする。
60年代のエヴァンスしか知らない方には、異様に思えるピアノだろう。
何度も聴かれる反復など、スコット・ラファロ、ポール・モチアンとのトリオをイメージしてると、『??』という違和感に襲われるだろう。
『Knit For Mary F』のあと、演奏を一旦中止し、曲の解説をする。
『Song From M・A・S・H』意味を。
この曲は”suicide is painless”(自殺は痛みがない)と呼ばれていて、自分はそうは思わない、というようなことをいっている。
ニヒリストというかな・・・
私が一番好きなJAZZのナンバー『Days Of Wine And Roses』。
と、いうかエヴァンスのものばかりだけど(笑)
派手なクレッシェンドだが、ほとばしる彼の情熱を感じる。
演奏的には「The Last Waltz」に入っている9月5日の演奏の方が好きだが・・・
まあ、それはまたその時に。
最後はこの頃の演奏ではファーストセットの1つのパターンだが『My Romance』で終わる。

さて、「The Last Waltz」へと。
『After You』で指を暖め直したあと、『Like Someone In Love』へと。
徐々に温まってゆく。
『Emily』には今までとはまた違った流れを持たそうとしている。
『Nardis』はまだ7分台と短い方かな(笑)
この曲はどんどん日を追うごとに長くなってゆくようだ。
最後は感動的な『But Beautiful』で。
この曲を最後に持ってくることが多かったようだ。
彼らにとってはこの曲はそういう意味を持っているのだろう。


August 31,1980(Sunday)
Consecration
1.Re:Person I Knew  2.Tifany  3.My Foolish Heart  4.Song From M・A・S・H  5.Knit For Mary F  6.Days Of Wine And Roses  7.Your Story  8.The Two Lonely People  9.My Romance 

The Last Waltz
1.After You  2.Like Someone In Love  3.Polka Dots And Moonbeams  4.Emily  5.Turn Out The Stars  6.I Do It For Your Love  7.Nardis  8.But Beautiful 


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