『飛鳥夕映え』『タカラヅカ絢爛2』大空祐飛さんお茶会
9月25日
ホテルニューオータニ 芙蓉の間にて
祐飛さんご入場。白い長めのジャケットとジーパン姿で、とてもさわやかないでたちでいらっしゃいました。 前方ステージにて、ご挨拶と乾杯を。「今年は夏が長引いて、夏好きの私としては嬉しいです。公演も中日を過ぎましたが、まだまだこれからも 盛り上がっていきましょう!今日もね、『灼熱の夜』て感じで。はい、乾杯!」
公演のお話を伺っていきます。今回司会者が初司会ということで、少々とちったりしていましたが「司会、初めてらしいので。大目に見てください。と、今自分にも言い聞かせました(笑)」
★石川麻呂について。
・ずっと小足媛を思い続けていたのでしょうか?(司会者、あろう事か「オタラシヒメ」を「オタリヒメ」と
読みました・・・)
「オタリ?!『オタラシヒメ』ですよ。(想い続けていたか?について)当然ですよ!ずっとです。でなかったら
話変わっちゃうし。「あの秋の日からずっと・・・」です」
・石川麻呂を演じるにあたって
「鎌足は仕事一筋の人だったと思うんですが、石川麻呂は恋によって身を持ち崩す辺りが、女性から見ると
魅力的なんじゃないかな、と思いながらやっていますね」
★鎌足について。
・鞍作暗殺の場面で、槍を蹴飛ばして(『け』にアクセント。祐飛さんツボだったらしく)
「(笑)はい、『け』飛ばしてますね」
あれは難しいですか?
「難しいですね。なかなか向こうに行ってくれなくて、私に懐いちゃってて、最後のピンスポに一緒に
入ってくれちゃってたことも何度かありましたね・・・」
では、難しい、と。
「うん」
(次に進もうとして、祐飛さん突っ込みます)
「ええっ?それだけ?あんなに一生懸命頑張って鎌足やったのに、それだけかい(苦笑)槍のことだけ?
・・・・いいですか?語りますよ、鎌足のこと」
はい、お願いいたします。
「(鎌足と石川麻呂は)対称的な役だと思うんですね。お話の上では敵役と言うか、悪役だと思うんですが、
鎌足は彼なりの『正義』を持ってたと思うんです。授業で習ったりするのは、鞍作が『悪』ですよね?でも
ここ4年くらいの研究で、実は彼は生きていればとても優秀な政治家になったと言う説が学者さんたちの
間でも出てきて、そこから今回の話が出来たわけですが、あの時代って、何が正義とか悪とかはっきり
していなくて、勝った者が『正義』だったわけじゃないですか。その中臣側から書かれていたのが、今までの
歴史だったわけですよね。鎌足も、自分の正義を貫いた、一本筋の通った人物として演じるように心がけました。
・『我々は良い友人を持った』と言う場面について、鎌足と石川麻呂の気持ちの違いは?
「石川麻呂にしても、鎌足にしても、複雑な思いを抱いているので、敢えて言葉にはしたくないんですよね。
ご覧になる方が想像してくださったらな、と」
想像力を働かせて?
「そう、『想像力』(笑)」
★ショーのお話
・好きな場面はどこですか?
「星の砂のロケットの前の歌は好きですね。今回のショーって、常にギラギラしてるし、その直前も
打ち上げ花火みたいな電飾がついてたりするんですが、あの場面によってお客様にホッと、肩の力を
抜いていただけたらなと」
・幕開き、ぱっと顔を出した瞬間の気持ちについて。
「え、気持ち?・・・気持ちねえ・・・う~ん、難しいこと聞くね、考えたことなかったなぁ・・・
でも、気持ちいいですよ。初めてご覧になる方とか、『おおっ(とびっくりして身を引く動作)』とか
されてて、ほうほう、そうか、みたいな。そういう反応が面白いです」
・『灼熱の夜』の場面で、瀬奈さんのくしゃみのあとは、アドリブなんですか?
「アドリブです」
いつも?
「うん」
アドリブで?
「うん」
(このあたりで場内から笑いが起こります)
「その時によって皆も色々な反応をするし、それを見ながら、『ええっ?』みたいな感じで」
☆ここでゲームコーナー。祐飛さんがメインステージを含め場内3箇所を巡りクイズに答え、正解ごとに
メダルを一個もらえます。もらったメダルの数だけ、カリブの海に早代わりした(笑)メインステージで
魚釣りをします。封筒を魚に見立て、釣った封筒の中に書かれていたものを、祐飛さんがゲットすると言うもの。
内容は、祐飛さんもご愛用だと言うVO.5スプレー、大運動会のうちわ、運動会用に冷湿布、ファンの方と
記念写真、ファンの方にスチール写真プレゼント、ポスカプレゼント、ふるさと小包
「ふるさと小包?オレのふるさとは東京なんですが」
(素の祐飛さんの口から『オレ』とか言われてドキドキしたワタクシ)
「いえ、全国各地のものです」
「あ、そうなのね」
「それと中国整体院の無料券」
「え?何?ちゅうごく・・・?」
「整体院です」
「それどこにあるの?」
「中国です」(祐飛さんおよび場内爆笑)
「そんなん行けないじゃん!」
「お休みのときにでも・・・」
「(苦笑)わかりました・・・『行くことにします』(by石川麻呂)」
司会の方がクイズを出し始めます。祐飛さん、ゲームの内容がよく分からなかったらしく
「え?魚釣りは?」
「クイズに答えてメダルをもらって、その数だけ魚を釣れるんです」
「ああ、そうか!わかった。分かったね、今(と客席に)」
○第一問
ショーの幕開き、台の上で歌っておられる祐飛さんの、客席から見て右隣は北翔海莉さんですが、
左にいるのは?
「お客様から見て?」
「はい」
「えっとねぇ・・」
「あ、いえ、三択です」
「三択?先に言ってよ」
1.青樹泉さん 2.彩那音さん 3.真野すがたさん
「1。もりえちゃんですね」
祐飛さん1個目のメダルをゲット。メダルは首飾り状の月の形をしています。場所を移動することになり、
メダルを首から下げる祐飛さん。
会場右手の小ステージに移動されます。
「ステージ・・・?」
「ありましたか?」
「え~っと・・・ありました、発見しました。ここですね。あ、三択の答えのカード忘れました」
スタッフ、慌ててメインステージにカードを取りに行きます。
○第二問
ショーで、マンボの場面がありますが、マンボと言えば、マンボウ。
「え?マンボ?」
「マンボウ、です」
「ああ、マンボウ、ね」
マンボウの生態として正しいのはどれでしょう
1.寿命は20年くらい 2.寿命は3日間 3.20万年くらい生きる
「・・・・1。・・・私をバカにしてるな」
祐飛さん、2個目のメダルをゲットして、会場後ろの小ステージに移ります。
○第3問
星の砂のロケット。人数は何人?(かっこ、星の砂Aを含む、かっことじる)
「かっこ閉じる、ね(苦笑)」
1.25人 2.33人 3.44人
「え~っ・・・2・・?」
「正解」
「44人も出てたら他の場面に出る人いなくなっちゃいますし・・・」
祐飛さん3個目のメダルをゲット。会場左手の小ステージに移ります。
○第四問
『灼熱の夜』の場面では、同期の瀬奈さんと一緒に出ていらっしゃいますね。同期と言えば、宝塚グラフの
『同期のすみれ』で瀬奈さんと対談されましたが、その際、瀬奈さんが祐飛さんを動物に例えてなんと言ったでしょう?
1.柴犬 2.アライグマ 3.シマリス
「(即答で)3。シマリス」
「覚えてらっしゃるんですね」
「うん」
「祐飛さんが瀬奈さんのことをなんて言ったかは?」
「(これも即答で)ゴールデンレトリバー」
「覚えてらっしゃる」
「うん、麻子と話したことはみんな覚えてる」
(・・・・?!何か意味深・・・とか思っているのは私だけ)
クイズが終わり、メインステージへ。
「あれ、釣堀は?」
「今、ご用意してますので。あの、今カリブになりますから」
「ほんとのカリブに行かせてよ~」
程なくして、ステージの下にダンボール製のカリブ海が(笑)表れ、青いすずらんテープの海で封筒の
魚が心地よさげに泳いでおりました(笑)魚の目と釣竿の先にマグネットが着いていて、マグネット同士を
くっつけて釣り上げます。
一匹目の魚から出てきたのは、『ファンと記念撮影』。
「うぉわ、私って・・・(苦笑)」
二匹目の魚は『スチール写真プレゼント』。
「・・・スチール写真プレゼント・・・です・・」
「祐飛さんのものがありませんが」
「いいんです、私は。皆さんのためになるなら・・・」(でもわざと寂しそうに)
三匹目は『ふるさと小包』。
「・・・(低い声で)ふるさと小包・・・」
「はい、おめでとうございます」
「カニとかもらえるの?」
「はい、入ってます」
「やった。・・・・・誰か料理してください・・・」
(・・・すみません、ぴよりーぬ、料理できないんで・・・)
四匹目は『ポスカプレゼント』
「ポスカ、です。・・・・あ~もう、私ってね~!」
余談ですが、釣り糸をたらして魚をひっかけるその姿が、一生懸命なお子様の様でとっても可愛かったのでした。
プレゼントの抽選は後程として、公演以外のお話を伺います。
・大劇場公演と東京公演の間のオフは何をしてらっしゃいましたか?
「いやね・・・次のバウホール公演のポスター撮りの仕事があったりして、それ以外はもう、ちょっとしか
なくて、ダラダラしたいという欲求を満たしていたと言うか・・・だから、ポスター撮りが一番印象に
残ってますね。ポスターはね・・・タニちゃんのはもう貼られたりしてるのかな?構図とか、同じような
感じです。シックで。同じような構図とポーズで、どんな風に違うのかなど、見てもらえたらいいかな?」
では、楽しみにさせていただきます。
「え、ポスターだけ?(笑)内容とかはいいの?」
いえ、是非お願いいたします。
「フィッツ・ジェラルド、皆様ご存知ですよね?『華麗なるギャッツビー』とか書かれた作家さんです。
彼自身も小説になるような、ドラマティックな生涯を送られた方で、彼の人生の方がよっぽど小説として
面白いんじゃないかなと思っています。今、とっても芝居が面白くて、どっぷりと芝居の世界に、(植田)
景子先生ワールドに浸ろうかと。いつもの3倍の精神力と集中力が要ると景子先生からも言われているので、
今から充実させておきたいです。期間も短いですし、色々大変だと思いますが、観にいらしてください」
・皇子デーの話
「私は皇子をしないので、鎌足をやっている間が皇子デーになったんですね。皇子デーの間は色々と、
麻子ちゃんが、麻子ちゃんだって(と、寒気のポーズ)麻子が世話を焼いてくれました。でもね・・・
何か、どうも皇子がなじまなくて・・・庶民派なものなのでね・・・」
・パーソナルカレンダーが発売になりますが、どんな感じですか?
「まだ撮ってません」
「え、カレンダーですよね?」
「あ、カレンダーね。ブックの方と間違った。カレンダーは、編集部のお姉さんの注文に誠実に・・・
かなり無理難題だったんですけど。ここは純粋にお願いします、とか、表紙は誘うような感じで、とか・・
なので、誘うようだったり、純粋だったり。表紙では皆さんを誘ってます。」
では、楽しみに誘われたいと思います。(はい、私もです)
ここで、さっきのプレゼント抽選とお楽しみ抽選会、そして握手会となりました。
尚、お楽しみ抽選で四つ切スチール4種ありまして、当たった方々が順番に選んでいくんですが。
「どれにしましょう?どれも素敵ですけどね」(さらっとご自分でおっしゃる・・・こんなところ麻子さんと似てるかも)
今後のご予定をお伺いします。
・まずは大運動会がありますね
「・・・そう・・・運動会ね・・・(あんまり嬉しくなさそう)楽の次の次の日なんですよね。公演終わって
速攻宝塚に戻って・・・観に来てくださる方も大変だと思うんですが。・・・あ、もしかして、応援しに来てくださったり
するんですか?!(行かれる方々は拍手されてました)ああ、ありがとうございます。でも、拍手してない方も
いる(微苦笑)」
応援実行委員長とか・・・
「応援団長はさえこさんなんですけど。応援の企画とか、その辺を私が考えたりするんですが」
どんな種目に出られるんですか?
「まだよく分からないんですけど、リレーとか、走る系にはまず出ないでしょう。体育会系じゃないので・・・
その辺での活躍は、期待しないで下さい(笑)綱引きとか、そういうもので頑張ろうかなと。あ、でも3人4脚には
出るのかな、さえこさんときりやんと(会場笑)すごくないですか?だから、私が真ん中に入って、二人を
抱えて走ったほうが速いんじゃないかと・・・雪組は、コムさんとかしちゃんと・・・あと誰だったかな、
かしちゃんが真ん中で、両脇の人に抱えてもらって走るって戦法なんですって、かしちゃん軽いですから。なら
月組は私が真ん中で、二人を小脇に抱えて走ろうかと。」
相談などはされてますか?
「してます。でも今同期がね、違う組の同期が出てますから、楽屋の化粧前なんかでこそこそと。二人に
疎外感を味わわせながら(笑)」
月組は何位を狙ってますか?
「やっぱり優勝でしょう。私前回いたんですけど、確か月組は最下位だったんですよね。なので、今回は是非」
・そして、今月末には舞踊会がありますね(正しくは来月末)
「そう・・・今月末ね・・・もう、どうしましょうか、一応振り付けは受けまして・・・でもこなれるところ
までは・・・」
「あ、スミマセン、来月末でした」
「!そうだよねぇ!今月末はまだ公演中だから!もうびっくりしちゃったよ。言われないと自分の予定も
わからない状態(苦笑)」
今回は若衆で舞われるそうです。
「それで、その後バウがあって・・・あ、そうだ、丁度今日、エリザベートの配役が出まして!
ワタクシ、ルドルフをすることになりました!」
会場から拍手。祐飛さんちょっと拍子抜け。
「あれ、もう知ってました?あれ~、これは私の口からお伝えしなきゃ!と思っていたのに、知ってるんですね。
私の予想ではもっとこう、『ええっ!』みたいな盛り上がりがある予定だったんですけど」
「皆さん、祐飛さんの情報には早いですから」
「そうか~知ってるのか~・・そう、でルドルフなので、麻子を『ママ』と呼んだりしてみました」
改めて今後のご予定と日程を伺い、最後のご挨拶となりました。「まだまだあると思っていた夏の公演でしたが、気づくともう2週間くらいなんですよね。麻子とは 次も一緒ですけど、かしちゃんとは次はいつ一緒に出られるか分からないし、くららちゃんとも もう最後なので、寂しいな~なんて思ったりしています。今、このメンバーで公演が出来るのは本当に 最初で最後なので、一回一回を大切に、楽しみながら舞台に立ちたいと思います。 千秋楽まで熱い舞台をお届けしますので、よろしくお願いします。本日はありがとうございました」
タカラヅカ絢爛のフィナーレにあわせて祐飛さんご退場。ぴよりーぬの席近くを通過され(手が届く距離でした) ふわっとさわやかな香りを残していかれました。
いつも淡々としていながら、それが何故か面白かったり可愛かったりする祐飛さん。今回もそんな オフのお顔を拝見できて、とっても嬉しかったお茶会でした。