日本とアメリカ、どっちで産む？

1月に妊娠が分かってから私はしばらく
「日本とアメリカ、どっちで産むか」
ということを考えていた。と、いうのも2月にはアメリカに引越しする
という予定を決めたばかりだったから、日本で産むとなると
この先の10ヶ月間どうなる？
アメリカで産むとしたら健康保険はどうなる？
と、いろいろな疑問が湧いてきた。

ジミーに相談すると「アメリカで産んでくれ！」と当然ながら言われた。
アメリカで生まれた子は自動的にアメリカ国籍を取得できる。
でももし日本で産んだらまた私の時みたいに膨大な書類を集めて
東京にあるアメリカ大使館まで赤ちゃんのためのビザを取らなきゃいけない。
産まれてからそれやる？あかちゃん抱えて大使館に？
あるいは日本で赤ちゃんのパスポートとってとりあえずアメリカに渡って
アメリカの移民局へビザを申請にいく？
うーん、それやったら強制送還だな。
パスポートで渡航したら目的は商用か観光だから、そうやって渡航して
実は「ビザ申請してます」なんて分かったら捕まるな（笑）。
しかもアメリカの移民局に申請すれば、何年かかるか分からない。
そして彼らは容易に書類をなくす。
申請書類を出してからいつまで経っても連絡がないと思って
電話したら「書類なくしたのでまた申請してください」ってのは日常茶飯事らしい。
待ちの期間は州によって6ヶ月から2年、3年とだいぶ違うらしいが。

とりあえず日本で産むのはかなり面倒なことになりそうだ。
他に方法が何かあったのかもしれないけど、アメリカのビザ関係はとりあえず複雑。

では、アメリカで産むとどうなるか。
アメリカで産むとアメリカ国籍はすぐもらえて、その上、在アメリカ日本領事館や大使館に
出生届けを提出すれば日本国籍も留保できる。
いわゆる二重国籍になる。しかも出生届は郵送でＯＫ。
国籍問題はこれで解決。

じゃあ保険は？アメリカの医療費ってすごく高いから
私が保険に入れなければ、高額な医療費を払う羽目になる。
‥ど、どーなるんじゃ？私の保険？？

ジミーに聞いたら「ほんじゃー、大学に「妻を保険に入れてください」って言ってくるよ。」
と言って、次の日には大学に行きチョイチョイとサインしてきた。
そして「これで保険に入ったからアメリカの病院行けるよ」
‥って、そんな簡単なんかい！？

そう。アメリカは健康保険は国でカバーしてないので、自分で選んだ
保険会社に健康保険を払う仕組みになっている。
結婚しました、と言って私の名前を報告して、保険料が増額されて完了。
私は健康保険の手続きは役所を通したりして、もっと複雑なもんだと
思っていたので最初はジミーの言うことを信じていなかったが（ジミー、ゴメン：笑）
実際に2月の私の渡航予定日のすぐ3日後に婦人科の検診の予約も決まり
アメリカで出産する準備が簡単に整ったのでした。

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