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保険の異端児・オサメさん
羽田空港を横目に見ながらさらに沖合へ。「北緯○○度、東経●●●度です」という説明があり、桐箱の中から、縦横20センチほどの紙袋が取り出される。
角を切り取り、砕かれた骨を、親族から順番に海へ注ぐ。
あとから、チューリップの花びらを撒く。
最後は、残った骨を袋ごと投下。
10点鐘で黙とう。
ひとつの命の儀式は終わった。20名弱の追悼会。元の職場の同僚、遺族、兄弟姉妹たち。
散骨した辺りを船が何周もする。浮かんで線になっている骨がうねりながら流れ、やがて見えなくなった。
別れた奥さんは見えなかった。体調不良、と。複雑な心境だろう。
カモメが飛ぶ。
行きは、陸に近い運河を通り、帰りはお台場を眺め、伊豆大島から戻ってきた快速ホバークラフト船に追い抜かれながら帰還。
いのちいのちいのち。