日本語はダメか2

日本語はダメか2

2008.04.08
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しょんぼり一つの死が、自分が歩いてきた道の一つを思い出させる。ここに自分がいて、その「現実」を受け止めている、と確認させてくれる。

 一緒に訪れたモロッコ。古都フェズやメディナ、マラケッシュ、カサブランカ、そして、名もない海辺の町、山の中の茶屋、道ばたの砂まみれの屋台。
 砂漠、カスバ、城壁、オアシス、酒場。
 大きな大きな虹。地平線。
 アルジェリア、エジプト。
 ナイル川の流れに揺れるヨットの上の談論。


 訃報とは、不法にも、いつだって、「突然」だ。

 そうだ、精密に計算され、用意された「訃報」などがあってたまるか。

 だが、いつだって「用意」されている、であろう、様々な「訃報」。突然、などというものは、ない、のかも、知れぬ。ない、ものを、今はただ受け取っている、いるだけのつもりのこの自分。

 やがて、自分に関して発信されるであろう「訃報」については、自分でもわかってはいない、誰も予測もしていない。


 訃報は突然だ。突然、とつぜん、だから、<価値>があるのだろう。
 それを一番わかっていないのは「本人」だ。自分についての訃報が世間に流されている、なんて。

たばこの灰が手のひらに落ちる。熱い。まだ、感じているこの自分。
 いくつもの道を、今思い出している。








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最終更新日  2008.04.09 04:19:50
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