日本語はダメか2

日本語はダメか2

2008.05.13
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しょんぼり知らないと言うことはこんなにも哀しいことだった!

「山路来て なにやらゆかし すみれ草」
 これは、芭蕉が詠んだ数多くの句のなかでもよく知られている。
 中学生の時、初めてこれを知ったとき、しょんぼりどこがいいのだろう、と疑問に思った。自分にも、作れるくらいのものではないか……。そして、疑問は続いていた、つい30分ほど前まで。

 知らないとは、無知とは、かくも哀しいものか……。

 当時の俳諧の世界では、「すみれ」は「野」にあってこそ詠まれるもの、というのが常識であり、基本であったらしい。
 凝り固まってしまった談林風をぶちこわそうとした芭蕉は、「すみれ」を「山路」に配してこの句を詠んだ。

ハート……なにやらゆかしいこの一句に、芭蕉の大きな野心、希望が隠されていたのだった。


 一方、「やはり野におけ」とばかりに詠み上げた一句もある。
 滝野瓢水(江戸時代)が詠んだ俳句に、

「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」

 遊女を身請けしようとした友人を止めるために詠んだもので、蓮華(遊女)は、野に咲いている(自分のものではない)からこそ美しいので、自分のものにしてしまってはその美しさは失われてしまう……。

 そこから転じて、やはり、表舞台に立つべきではなかったなあ、あの人は、と評する意味合いでも用いられるようになった。

 野に山に さくらさくらの花吹雪    (平成青色吐息作)ハート






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最終更新日  2008.05.13 21:33:40コメント(0) | コメントを書く


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