日本語はダメか2

日本語はダメか2

2009.01.12
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 書き込み禁止にしてしまったから、仲間の声も届かないし。
 どうやら、この辺に<読んで貰う>ことの効果と秘密がある、かも知れない。ポイントを突いた感想を目にし耳にすれば、書き心に何らかの刺激を受けるのだろう。

 大作家も中作家も、やはり、そんな感じで担当の感想を求めていた。
 ある文芸誌を創刊した時のことだった。井上靖さんから短編をいただいた。
 朝の5時過ぎ、「できました」と連絡を受け、タクシーを飛ばした。
 氏は、ブランデーグラスを手のひらで揺らしながら出迎えてくれた。
 小説が渡された。
 目を通した。

「どう?」と問うていた。
「結構です」
 ……いいですね、と膝を打つ訳にもいかなかった。面白い! と抱きつく訳にもいかなかった。感動しました! と握手を求める訳にもいかなかった。練達の人の手による重厚な作品、という出来だった。
「結構です、って、君」
 それは静かな声だった。短い言葉の隅々にまで不満が込められていた。早朝の空気が冷えた。



 書き込み禁止の理由の第一は、エロブログの多いこと。
 女の裸ばかり。乱れている姿ばかり。
 そんなものは、好きな女のものしか見たくもない!! 物体ではないのだ、欲しいのは。
 どこか、車中化粧の女の行為に似ている画面。

 書き込み禁止の次の次くらいの理由は、「儲かります」「儲かります」の文章ばかり、ということ。それも、色気も艶もない文章で。
 何十万も何百万も、そう簡単に儲かったら、ヒトには言わないのが、ニンゲンの欲の宿命、でしょうが。



 小説の場面が頭の中で炸裂していた。まだまだ登場人物が「出して」と騒いでいる、こちらを呼んでいる。手招きしている、這い寄ってくる。
 年末年始の家事から小説の方へ頭を切り替えるのに苦労している友もいる。

 全国の物書きの皆様、同志、書き続けるのですよ、間隔が空くと感覚が鈍りますよ。

 添削赤ペン飛翔塾の塾長は言う。
「書いたら勝ち」と。

 開高健が言っていた。「外から来る<敵>にはなんとか対処出来るが、内なる<敵>はなんとも厄介だ」と。




「厳しい体調のなか結果を出せて、魅せられる人間だなと思った」と、初日を白星で飾った朝青龍を見舞った中田英寿が言った、と新聞記事。

 記者は「魅せられる」という文字を使った。「引きつけられる魅力ある人間」という意味なのか。
 それとも、ヒデが言わんとしたところは、「まだまだ(強さを世間に)見せられる人間」という意味だったのか。

 生の感想はどういうものだったのだろう。




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最終更新日  2009.01.12 13:06:27 コメントを書く


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