日本語はダメか2

日本語はダメか2

2011.07.28
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カテゴリ: 女 男 愛


   ふしぎに融けあっていくことなのだね。
                    ─ ノヴァーリス ─
                      (『青い花』)

『青い花』(未完の小説。

 詩人ハインリヒが夢の中で見た青い花に恋い焦がれ、その面影を求めて各地を遍歴し、その途上で様々な人に会って成長していく様を多くの詩を織り込みつつ描いている。1800年に第一部が執筆され、その後第二部が書き進められていたが、作者の死によって中断された。
 ロマン派文学の代表作のひとつ。作者ノヴァーリスは、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』が現実にばかり目を向けており十分に詩的でないことに不満を抱きこの作品を構想した。

ハインリヒは、ある夜、自分の家に泊まった旅人から不思議なその花がいつのまにか優しい乙女の姿に変わる。

ハート「青い花」は「詩」と「愛」の象徴らしい。「青い花」を探して旅に出たハインリヒは様々な人と出会い、『アトランティスの王女』や洞窟に住む老人の物語など様々な物語を聞く。
 これらの物語はいずれも「童話(メールヒェン)」(発表当時から、冗長で意味不明と批評された)で、そこには詩的なものが多量に含まれていて、これらの物語を通じてハインリヒは見聞を深め、詩心が目覚める。

 目的地のアウクスブルクに着いた。祖父の家で、老詩人のクリングゾールと、その娘の「昇る太陽に傾く百合」のようなマティルデに会う。
 彼女の顔は、かつて夢に見た、青い花の乙女とそっくりであった。
 ハインリヒはマティルデに愛を告白し、二人は婚約する。
だが、その夜、彼は不吉な夢を見る。
 夢の中で、マティルデは舟をこいでいる。彼女は突然水に落ち、溺れそうになる。マティルデを救おうとした彼も溺れてしまう。
マティルデは溺死してしまう。

 愛する人を失ったハインリヒは、巡礼者となってさまよい歩く。
 ある日、山深い森の中で悲しみに沈んでいると、ふとマティルデの声が聞こえた。その声は、ハインリヒに琴を弾くように勧める。琴を弾けば、ひとりの少女が姿を現わすというのである。
 そこで琴を弾くと、少女ツァーネが現われる。ツァーネに誘われて森の中の彼女の家に行った彼は、そこで死者たちの世界を訪れる。



 ドイツロマン主義の典型的な作品で、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスター』に対抗して書かれた、と言われている。星人間の発展をロマン主義的にとらえ、「詩の賛美」を基調とした童話風の作品。

 第1部「期待」はマティルデと婚約したところで終わっているが、第2部「実現」は、作者が若くして死んだため未完に終わった。

 この作品は、よく「詩」そのものを小説化したような作品だと批評されている。
 確かに、このころのドイツの文学はいずれも、「詩」を抜きにしては語れない。
 例えばゲーテの『ファウスト』や『若きウェルテルの…』などにも、「詩」的なものや「詩」そのものが含まれているのだが、基本として散文的な内容に「詩」が彩りを添える、という形を取っていた。
 しかし、この作品においては「詩」こそがすべての中心で、散文的なストーリーの流れは「詩」を補完するためだけ存在している。「冗長・意味不明」とこき下ろされた部分をいかに読み取るかどうかで作品との接点が決まってしまう。

「愛」「愛」「愛」…。 





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最終更新日  2011.07.28 08:48:22 コメントを書く


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