日本語はダメか2

日本語はダメか2

2011.10.07
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 一日が終わった、というハートある種の満足感と、これで一日が終わってしまったが、これで良かったのかな、という物足りなさ・名残惜しさ・家路到着感などなどが入り交じっている。家にいる人のことも頭にはない。
 自分の全体が、何かに任されてしまっているような頼りなさと手書きハートある種の満足感。
 まだ帰りたくないような、帰りたいような……。
 おぼろな月も空にたたずんでいる。
 虫の声もしきり。

 と、女の鳴き声。泣き声。

 バスを降りたばかりの私は立ち止まった。
 よく聞けば、少女の泣き声。
 道の向こうを、ピンクの上着を着た少女が泣きながら歩いている。
 小学、4年、5年……。
 泣きながら左の方へ行く。

 泣いてはいけない、泣くな、なぜ泣く、どんな悲しいことがあったのだ、それほど辛い事があったのか、叱られたのか、追い出されたのか……大通りを渡った、少女を追いかけた。声を追いかけた。
 蕎麦屋の提灯が下がっていた。
 目の前をトラックが走り去った。
 もう一度目を凝らした。見た。
 少女が見えなくなった。

 店へ入ったのか。
 その前を通り過ぎ、暗い小道へ入った。
 探した。
 更に進んだ。
 いない。

 いない。


 どうしたの、そのくらいの声を掛けたかった。
 もっと泣いたかも知れぬ。
 だが、そっと傍にいてあげたかった。
 家まで付いていってあげたかった。
 親に引き渡したかった。
 叱るな、と言いたかった。
 オトナの都合で子どもを泣かすな、と文句を言いたかった。

 蕎麦屋の提灯の前で少女は見えなくなった。

 私は声を忍ばせて泣いた。
 誰もいない。





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最終更新日  2011.10.07 23:36:48 コメントを書く


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