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自分の子どもが言葉を覚えた瞬間というのは感動的だ。パパ、ママとはじめて呼ばれた日には、大きな喜びと親としての自覚を感じることだろう。
だが、子どもの成長する力は想像以上で、知らない間にいろんな言葉を覚えていくもの。なかには「え!?
いま何て言った?」と驚くような大人顔負けの言葉を発することもある。
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そんな子どもの"名言"を集めた本が、『それ、どこで覚えたの?』(ゴウヒデキ、藤木フラン:編/新潮社)。"うちの子、神かと思った!"というような親なら一度は経験する楽しみを、Twitterから収集した1冊だ。
まずは本書から、哲学者も真っ青な子どもによる格言を紹介しよう。
たとえば、「お料理したい!」と騒ぐ息子に、ママが「大きくなったらコックさんになるのかなー?」と問いかけた際の返事。
「コックさんにならないよ......、ぼくは、ぼくのままがいいー!」
子どもながらに尾崎豊イズムを滲ませる、すばらしいアイデンティティの獲得ぶりではないか。
一方、父子2人で過ごすファミレスでつぶやいたという男の子の名台詞はこうだ。
「おとこはだれかうまない。おとこはうまれるだけ」
お子様ランチはもう卒業してもいい、十分すぎる達観である。
末恐ろしくなるのは、朝、ママに対する息子のこんな言葉。
「ほら、ここ(隣)あいてるよ......もう少し一緒に寝ようよ......」
Twitterでつぶやいたママも思わず"なんたる女たらし"とつっこんでいるが、今後の成長が気になってしまうひとことだ。
もちろん、娘も負けてはいない。お手伝いを頼むと必ず
「万全のサポート体制!」
と叫んで動き出すという子もいれば、
「へそで茶を沸かすって言うじゃん、アレ超エコだよね」
と話す子など、女の子たちの言葉は社会性もバツグン。
「わたしこうゆうのけっこうみちゃうんだよね......」
と言いながらテレビ番組『主治医が見つかる診療所』をガン見する子も、なかなかの成熟度だ。
また、阿修羅像を見て、
「あしゅらって、お口は三つあるけど、おしりの穴はひとつだから、たいへんだね」
と話したという女の子の観察力は、思わず舌を巻いてしまうもの。
ちなみに彼女は「十一面観音像を見て絶句した」とのこと。そうしたリアクションも、親としては楽しくてたまらないはず。
当然というべきか、なかには残酷な一幕もある。あるママが目撃したのは、次男が夫に聞いていたひとこと。
「お父さんって中途半端?」
これは妻に言われるよりも、はるかにダメージ大。さぞかしショックを受けたことだろう。
他方、母に戦慄が走るのは、こんな会話だ。「ママと結婚したいけど、ぼくがおとなになるころはおばあちゃんになっちゃうの?」という問いかけに、「そうだよ、おばあちゃんになっても結婚してくれる?」と尋ねたときの返事。
「おばあちゃんはやだ、じゃあこなつちゃんとけっこんする」
子どもには無邪気さを期待してしまうのは大人の勝手さではあるが、これはあまりにむごい返しかもしれない。
このほかにも、寝る前に「夢が始まりまーす」と言って眠る4歳児や、「誰がぼくのなかにホネを入れてくれたの?」と話す3歳児など、愛らしさにあふれた言葉ももりだくさんの本書。子育て真っ最中の人たちは文句なく大いに共感でき、子を持たない人にとっても、自分がどのように親に見守られて大人になってきたか、そんなことも振り返ることができるはずだ。
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)
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