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「自閉症児向け介助犬」日本にも広めたい、その多彩な役割とは?
海外の介助犬は働き者!?こんなにあった、たくさんの役割

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10120002258
皆さんは「介助犬」と聞くと、
どんな仕事をする犬を思い浮かべますか?
日本だと、目の見えない人や耳の聞こえない人の手助けをする
「盲導犬」や「聴導犬」が一般的な介助犬だと思います。
ですが、実は海外ではさらに多様な用途で、
介助犬が利用されています。
以下は海外にいる介助犬の種類です。
●盲導犬
●聴導犬
●自閉症児向け介助犬
●歩行介助犬
●心のサポートの介助犬
●発作予知/介助犬
●重度アレルギー者のためのアレルゲン探知犬
この中にある「自閉症児向け介助犬」は、
自閉症児の持つ感覚的な困難さを和らげ、
パニック/癇癪などのときに、ケアできるように訓練された犬です。
今回は、この自閉症児向け介助犬について、
海外の事例をご紹介したいと思います。

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032006246
http://4pawsforability.org/autism-assistance-dog/
「4 Paws for Ability」Autism Assistance Dog(
自閉症児向け介助犬)
上記URLの「4 Paws for Ability」は、
子ども向け介助犬養成・派遣団体としては、アメリカ最大の組織です。
リンク先には、自閉症児向け介助犬の活用事例が書かれています。
●睡眠障害のある子の睡眠導入
睡眠障害のある子の側で眠り、安心させます。
介助犬のおかげで、
長い間家族を苦しめた自閉症児の睡眠障害が改善した例があるようです。
●外出時の安全確保
自閉症児がふと親元から離れてしまい、
それが取り返しのつかない事故につながることがあります。
そんなとき、注意が必要な状況で犬は止まるようしつけられており、
犬の動きに従って子どももいったん止まります。
これにより、親が子どもの安全をしっかり管理することができます。
また、万が一子どもが脱走してしまった場合、
犬は追跡するよう訓練を受けています。
●人間同士には見せない深い関わりをもたらす
自閉症児は周囲の人(クラスメイトや家族)と、
なかなか深い関わりができないことが多いです。
しかし、不思議なことに犬が相手であれば心を開き、
良い友達となることが多いのだそうです。
犬は自閉症児に安らぎと信頼関係を教えてくれます。

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10130000215
http://www.huffingtonpost.com/2015/06/17/aspergers-dog-video-samson-danielle_n_7594598.html
「 The Huffington Post」
Here’s How A Dog Can Help Stop An Aspergers Meltdown
( アスペルガーの子を介助犬が落ち着かせている事例)
また、「The Huffington Post」では癇癪を起こすアスペルガー症候群の子どもを、
介助犬が落ち着かせる様子についての記事を紹介しています。
過度の刺激や予期せぬ出来事などでパニックになった自閉症児が泣き止まないとき、
大きなモフモフとした介助犬がパニックを起こした子どもの体に寄り添い、
ときには上からギュッと圧迫します。
自閉症児は身体を圧迫すると落ち着くことが多く、
訓練された犬に上から圧を加えられることにより、
パニックが早めに収束することがあるようです。

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=29960000031
http://www.canines4hope.com/autism-assistance-dogs-trainer-autism-service-dogs-florida.htm
Benefits of Having an Autism Assistance Dog(介助犬を飼うことのメリット)
上記ページでは、
介助犬のおかげで自閉症児の言語能力が著しい発達を見せた、
という事例も紹介されています。
そのため、言語療法のセッションには犬も同伴するようにしたそうです。

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038019134
犬や猫を抱っこしていると癒される…とはよく言われますが、
自閉症児には「癒し」以上の様々な効果が、事例として紹介されていました。
自閉症児向け介助犬のことを知り、
我が家でも発達障害の息子のために犬を飼い始めました。
残念ながら、自宅で飼う小さな愛玩犬ですので、
特別な訓練をされているわけではありません。
息子が大きな声を出したり、
ぎゅっと抱きついたりするのは犬にとっては少し怖いようで、
息子を見るとさっさと逃げてしまいます。
ただ、息子がパニックを起こしてぎゃーぎゃーと泣いているときには、
どこからともなく寄ってきて、息子の顔をぺろぺろと舐め始めます。
子どもはパニックを起こしているとき、とても孤独です。
息子はよく言います。
「みんな困っているのもわかっている、
でも自分じゃパニックを止められない」
と。
そんなとき犬が息子に寄り添って顔を舐め続けてくれる
…それだけでも、犬を飼って良かったかなと私は思っています。
自閉症児向けの介助犬を普及させるためには、
訓練ができる人材やノウハウが必要です。
日本ではまだまだ
盲導犬や聴導犬以外の介助犬についてはあまり知られていませんが、
自閉症児向けに訓練された介助犬というのが広がっていったら良いなあと思います。
【woman.excite. http://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Hnavi_35025690/ 】
介助犬は、もはやペットの領域を超えて、
正に親代わりに見守りをしてくれる。
なんとも有難いサポートですが、
命あるものにどこまで委ねられるのか、
犬の負担も如何ばかりかと逆に懸念してしまいますね。 🌠