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2017年12月15日
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カテゴリ: ニュース

青年期を迎えた自閉症の息子。

生きる力をつけるための“小さなハードル”を

”期限切れの定期券”が教えてくれた息子の成長


青年期を迎えた自閉症の息子。生きる力をつけるための“小さなハードル”をの画像


『子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』
著者の 立石美津子 です。

 息子は中学の頃、特別支援学級がある学校に通うため、
一人で電車通学をしていました。
3ヶ月分の定期を購入していましたが、ある時、
うっかり期限が過ぎていることに気付かず、
登校させてしまいました。


 息子は帰宅するなり、
「お金使った」と言いました。
お財布には常に400円ほど入れていたのですが、
それを使ったようでした。
顔を見ても泣きはらした涙の跡がありませんでしたから、
パニックにはならなかったようです。


 期限切れの定期で改札を通れば、
聴覚過敏のある息子にとって、
聞きなれない音は恐ろしかったでしょう。
さらに、
駅員に注意されもしたでしょう。
それでも、
落ち着いてお財布からお金を出せたのだと思います。


これは
「自閉症である息子にとってはかなりの成長だ」
と感じました。


過保護から卒業しよう、と決めた

私は
「息子がパニックを起こす状況を
避けよう避けようとしていた幼児期、
小学校時代はもう終わったのだ」、
「細やかな配慮をし
“この世は安全なんだ”
という安心感を持たせることは
今までずっと続けてきたのだから、
心は安定しているはず」
と思うようになりました。


そして、
「これからは、予測しない事態を
乗り越える経験をさせる年齢に差し掛かっているんだ。」
と気づき、
「過保護、過干渉の代表である“危険物がないか
子どもの頭上を旋回するヘリコプターペアレント”、
“障害物を取り除く除雪車のようなスノウプラウペアレント”
にならないように気を付けよう」
と決めました。


スーパーの中にもある、様々なハードル

青年期を迎えた自閉症の息子。生きる力をつけるための“小さなハードル”をの画像


「息子はこれから、どんな力を身に付ける必要があるんだろう?」
そう考えたとき、日常生活の中で欠かすのとのできない、
スーパーマーケットでの買い物が思い浮かびました。
買い物の場面でも、
乗り越えなくてはならない様々なハードルがあります。
そこで、思いつくものをまず書き出してみました。


(1)店までの道のり、信号機が緑になったら渡る
(2)消費期限や賞味期限を見て商品を選ぶ
(3)(2)の中でも、より新しい商品選ぶ
(4)レジ前の列に並ぶ
(5)お店の人と会話する
(6)財布からお金を出す
(7)お釣りをもらう
(8)袋に詰める

この8点の中で、
できていること、できていないことに分けてみました。


○信号機が緑になったら横断歩道を渡る
×消費期限、賞味期限を見て商品を選ぶ
×より新しい商品を選ぶ
○レジ前の列に並ぶ
×お店の人と会話する
△財布からお金を出す
△お釣りをもらう
○袋に詰める

×はなかなかできそうもないので後回しです。
今の息子の能力では超えられない高すぎるハードルだからです。
△を〇にするのがまずクリアすべき課題です。


チャレンジさせたい”小さなハードル”をあえて作る

青年期を迎えた自閉症の息子。生きる力をつけるための“小さなハードル”をの画像


(△財布からお金を出す)

 細かい計算は難しくても、
110円の物を買うのに100円玉と10円玉を出すことは、
なんとかできていました。
何度か繰り返すうちにできるようになるでしょう。


 (△お釣りをもらう)

お釣りは自分が計算できなくても、
大きいお金を出せば、店員さんが渡してくれます。
お釣りの引き算ができなくても大丈夫です。

△の課題は、なんとかクリアできそうです。
では、次のハードルは?
それは、例えば”お金が足りなくても適切な対応ができる”などといった、
予測していない事態への対応です。

通学定期の期限が切れたときパニックにならず対応ができたのですから、
越えられるハードルだと考えています。

「150円の牛乳を買ってきてください」
と伝え、財布には100円しか入れておかない、
そんな状況をわざと作ろうと計画中です。
予測していなかった事態に対応できるようになってほしいからです。

お金が足りなかったら、
息子は一体どういう行動をとるか想像してみました。


(1)店でお金が足りないと店内で暴れて、いつまでも帰ってこない
(2)泣きながら家に帰ってくる
(3)「お金なかった」と言い、何も買ってこないで普通の顔をしている


この社会で生きていく力をつけるために

まだ生まれて数年の幼児期、小学校低学年のうちは、
越えられないハードルを与えてパニックを起こさせる状況はできるだけ避け、
「この世は安心なんだ。お母さんは僕が嫌がることはしない」
と体験させることが大切だと思います。

こうして絶対的な安心感を確立させた上で、
成人する年齢に近づくにつれ、
自分の力で小さなハードルを越える経験を通して、
自信を付けていってほしいと思います。


 世の中は不測の事態が起こるもの。
幼児期は、いつも通る道路が工事中で
「迂回してください」
の看板があっても迂回できず、
危険な道でも通り抜けようとしていました。


そして、工事のおじさんに叱られ、
パニックを起こしていました。
でも、今は大丈夫です。


17歳になった息子に対して
本人に合ったハードルにチャレンジさせたいと考えています。
そして、自分の力で乗り越え、自信をつけて、
生きていく力をつけていってほしいと思っています。


青年期を迎えた自閉症の息子。生きる力をつけるための“小さなハードル”をの画像

Upload By 立石美津子
一人歩きを始めて分かる成長は、
また、嬉しいものですね。 🌠







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Last updated  2018年01月15日 18時32分03秒
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