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カリフォルニア大学サンタクルーズ校
「 顔の見つめること
」に関する新しい研究を発表した。
私たちは人の顔を見れば、年齢、性別、人種、表情、
相手の視線の方向、気分など、膨大な情報を容易に手に入れることができる。
顔は私たちを引きつけ、
人間関係や周りの世界を円滑に進めるのに役立つものだ。
反対に、視線が合わすことができないと、
顔から情報を得る能力が落ちて、社会的な不利益があるそうだ。
これが苦手な人々は、誤解したり、無関心だったり、
気が散ったり、よそよそしいことにもなりうるという。
科学者のあいだでは、顔を見るときに、
見る側からすると見つめる相手の顔の左側に焦点を合わせる
「left-gaze bias」と呼ばれる現象があることがわかっていた。
また、逆さまの顔を「読む」のにも、
まるで神経回路が混乱したかのように時間がかかることも知られていた。
Davidenko氏はアイトラッキング技術を用いてみると、
中心から11度ほど傾ければ左目バイアスが完全になくなり、
「upper eye bias」なる現象が現れることを突き止めた。
そこで、自閉症の人は回転させた顔を見る方がより快適で、
頭が傾いている方が会話中の理解が進むかもしれないと考えたのだ。
視線が合うと気まずいことがあるが、
「頭がまっすぐなときには相手の片方か両方の目を見つめてしまうが、
頭を傾むければ目の上の方を見るのです。
この発見は治療に活用できると思います」
と同氏は述べている。
[AXIS]
治療に役立つというよりは、
特性の一つの紐解きになりましたね。 ☄