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製作国 アメリカ製作年 2010年時間 106分監督ルイ・レテリエ出演サム・ワーシントンジェマ・アータートンマッツ・ミケルセンアレクサ・ダヴァロスジェイソン・フレミング古代ギリシャ世代、傲慢な神々に人間が反旗を翻し、争いが激化していた。冥界の王・ハドスはアルゴス国に、破滅するか王女アンドロメダをいけにえに出すか選択するよう要求してきた。神々の王・ゼウスと人間の子である半神ベルセウスは王女を救うため、仲間とともに地獄山に旅立つが・・・・。1981年に製作されたハリーハウゼン特撮の同名映画のリメイク。1981年版は観ていないが、多分映像的に大幅に進化を遂げた作品になっていると思う。ただ、最近の映画で嫌というほどCG技術を見せつけられているので、それと比べれば新鮮味はなかった。ただし、ギリシャ神話お馴染みのゼウスやメデューサ、クラーケン、ペガサスなどが出てくるのでそれだけでも楽しめる。前半ややだるい進行だが、中盤からスピード感あふれる戦闘シーンが盛りだくさん。ストーリーよりもあくまで戦闘シーンを楽しむ映画。
2010.10.09
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製作国 アメリカ製作年 2009年時間 111分監督ニール・ブロムカンプ出演シャルト・コプリーデヴィッド・ジェームズジェイソン・コーブ南アフリカノヨハネスブルグに巨大宇宙船で突如飛来したエイリアン。宇宙船の故障により難民化して28年経ち、エイリアンは180万体に増えていた。彼らの居住区である第九地区はスラム化していたため、政府は強制移住を決定し、その指揮を民間企業MNUに依頼するが・・・・。安っぽく汚らしい画面は、いかにもB級映画を匂わせる。しかし、観始めると先の展開が気になる予測できない展開でついつい見入ってしまった。最近流行のモキュメンタリーもどきの構成かと思いきや、後半はアクション映画のごとき映像に変わる。「インディペンデンス・デイ」を思わせる巨大宇宙船、「ザ・フライ」を思い起こさせる変異、「エイリアン」を彷彿させるエビ人間の造形など過去のヒット作の要素をオマージュ的に取り込んだ上、友情や親子愛、アクション、SFなどの要素が盛りだくさんに詰め込まれており、見所は満載だ。主人公のヴィカスは本来、気のいい良い男なのだろうが、窮地に立って見え隠れする汚い部分が、造形の醜いエイリアン(クリストファー)の友情と母性愛と対照的で、人間の傲慢さ、嫌らしさがちょっと観ていて恥ずかしい。
2010.10.09
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製作国 アメリカ製作年 2009年時間 109分監督ポール・ワイツ出演クリス・マッソグリアジョシュ・ハッチャーソンジョン・C・ライリー渡辺謙サルマ・ハエック高校生のダレン・シャンは、悪友のスティーブに誘われてフリーク・ショー「シルク・ド・フリーク」を観に行くことに。そこで美しい毒蜘蛛に魅せられたダレン・シャンはそれを盗み出してしまう。しかし、その蜘蛛が逃げ出してスティーブに噛み付いてしまい命の危険に陥る。ダレン・シャンはスティーブを救うため、蜘蛛の持ち主から解毒剤を得るが、その交換条件としてハーフ・バンパイアになることに・・・・。数多くあるバンパイア映画だが、あまりバンパイアを意識させない映画。バンパイアの特徴はあまりでていないし、むしろフリークの奇怪さのほうが目立って、バンパイア映画らしくなかった。ストーリーも単純で盛り上がりも少なく、続編のための序章のようで、インパクト感も少ない。(続編への期待感の盛り上がりもイマイチ)ただあまりドロドロしたところはなく、いわばファンタジー映画に近いので子供向けかもしれない。渡辺謙が「シルク・ド・フリーク」の団長を演じているが、日本人というより怪しげな中国人という感じ。
2010.10.03
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製作国 アメリカ製作年 2002年時間 99分監督ケヴィン・ドノヴァン出演ジャッキー・チェンジェニファー・ラヴ・ヒューイットジェイソン・アイザックスデビー・マザールリッチー・コスタータクシー運転手から大富豪デヴリンのお抱え運転手になったジミー。しかし、デヴリンからは部屋にあるタキシードには絶対に触らないように言い聞かされていた。ある日、デヴリンが事故で重傷を負って入院したため、ジミーはついタキシードを着てしまう。すると、瞬く間にジミーは凄腕のスパイに変身していた・・・。タキシードを着ると凄腕のスパイになるという設定はなかなか面白く、ジャッキー向けの映画かもしれないが、過去のジャッキー映画からすると何か違和感を感じる映像だった。それは、ハリウッド映画だからか、アクションからくるものなのか分からないが、往年のジャッキーを知るものには新鮮でもあり寂しくもある。相棒役のジェニファーも「ラストサマー」の頃のまぶしいばかりの可愛らしさから少し脱皮し、大人の女性を感じるようになっていた。映画自体は可もなく不可もない内容。
2010.05.02
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製作国 日本製作年 2009年時間 131分監督中野裕之出演小栗旬/柴本幸田中圭/やべきょうすけ池内博之/本田博太郎松方弘樹/近藤正臣萩原健一室町時代末期。名門・畠山家の長男・信綱と次男・直光は仲のよい兄弟だったが、将軍より阿古姫と結婚し大納言家の財産を継いだ者を管領にすると告げられ、家督を争うことに。そして阿古姫を力づくで自分のものにしようとする信綱から逃げるため、直光は阿古姫を連れて家を出るが、途中で盗賊・多襄丸に襲われ・・・・。黒澤明監督の「羅生門」の原作となった芥川龍之介の「藪の中」がモチーフとなっていると勘違いして観てしまったが、実際は「藪の中」に出てくる盗賊の多襄丸を主人公にしたオリジナル・ストーリーだった。よって「羅生門」とは内容が全然異なる。最初は兄弟の家督争いかと思ったが、それも違っていて、家臣の桜丸の陰謀によって兄は殺され、弟は家を追われて名門・畠山家を乗っ取られるが、その復讐に戻ってくるといったストーリー。ただ、冒頭の、もとは芋泥棒の子供だった桜丸を管領家の子息が兄弟同様に引き立てるシーンからして無理があり不自然。その後の阿古姫の態度・行動や盗賊・多襄丸とのやり取りなどもどれをとっても無理や不自然さが目立ち、内容的にはチョット酷い。将軍を演じた萩原健一の怪演のみ光る作品。
2010.05.02
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製作国 日本製作年 2009年時間 118分監督君塚良一出演佐藤浩市/志田未来柳葉敏郎/石田ゆり子佐々木蔵之助/佐野史郎木村佳乃幼い姉妹の殺人事件で未成年の容疑者が逮捕される。そして、その日を境に容疑者の家族の生活は一変する。家族はハイエナのように群がるマスコミの格好の餌食となり、世間から好奇の目で見られる。家族はマスコミや野次馬から守るため警察の保護下におかれることになり、中学生の妹・沙織は刑事の勝浦に任せられるが、勝浦が匿おうとする場所にもマスコミが押しかけ・・・・・。やや過剰な表現が目立ち、リアリティを若干失わせる部分もあるが、テーマとして「犯罪加害者の家族」に焦点を当てたことは画期的であるし、警察、マスコミ、ネット社会に対する賛否両論はあると思うが、いい意味で問題提起されていると思う。特に問題の根源はマスコミにあると思われ、過剰な興味本位と商魂逞しいマスコミによって作り上げられていく虚像にはこの映画だけでなく、日常のワイドショーなどでも嫌気が差すことはしばしば。特に自分たちだけが正義だといわんばかりの態度には気分が悪くなる。それにしても加害者の家族を守るというのは確かに一見おかしな話だが、そういったおかしな状況を作り上げているマスコミには反省してもらいたい。犯罪加害者の家族に焦点を当てているものの、犯罪被害者の家族の視点もはいっていることは落ち度がなくてとてもよい。
2010.04.04
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製作国 日本製作年 1963年時間 97分監督市川崑出演石原裕次郎/森雅之田中絹代/浅丘ルリ子ハナ肇/神山勝芦屋雁之助/大坂志郎草薙幸二郎1962年、堀江謙一というひとりの青年がマーメイド号というヨットで西宮港を出港する。彼が目指すのは太平洋をヨットで横断し、サンフランシスコに到着すること。日本の法律では密出国となる危険を犯して太平洋に出るが、そこからは孤独と悪天候との闘いだった・・・・・。世界初の単独太平洋横断に成功した堀江謙一の自叙伝の映画化。堀江謙一を石原裕次郎が演じている。実際の堀江謙一さんの性格はよく知らないが、石原裕次郎演じる堀江は陽気で楽天的な感じなので、観ていても悲愴感はあまり伝わってこない。それでもさすがに嵐のシーンではついにあきらめかけたり、霊らしきものを見たりと、孤独な絶望感を垣間見せるシーンもある。そして最後はやはり“お母ちゃん”なのか?母親の面影を思い出すあたりは若者らしさが出ている。それにしても終始前向きでポジティブな性格がないとこんな偉業は達成できないという典型的な例のような内容。
2010.03.22
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製作国 イギリス製作年 1972年時間 128分監督ジョセフ・L・マンキーウィッツ出演ローレンス・オリヴィエマイケル・ケインイギリスの有名な推理小説家アンドリュー・ワイクはロンドン郊外の大豪邸に妻マーゲリットと住んでいたが、彼女には美容師マイロ・ティンドルという愛人がいた。ある日、アンドリューはマイロを自宅に呼び寄せる。そして2人の関係を認めた上で、贅沢なマーゲリットを物質的に満足させるために、アンドリューが持つ高価な宝石を盗んで海外で売るよう提案するが・・・・。先日このブログでも紹介した「スルース」のオリジナル。リメイク版「スルース」でアンドリュー・ワイクを演じていたマイケル・ケインが、オリジナル版ではマイロ・ティンドルを演じている。スピーディな展開だった「スルース」を先に観てしまっていたので、長尺な本作はテンポが遅く冗長な感じは否めなかった。それでもこれだけの時間をたった2人で魅せる演技とストーリーはやはり凄いのでしょう。大筋の内容はリメイク版で知っていたので格段の新鮮味はなかったものの、細かい点では色々と異なっており、また時代や屋敷内の感じの違いからくる雰囲気などはかなり違っているため、リメイク版とはまた異なった映画のようにも感じられた。
2010.03.22
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製作国 日本製作年 1983年時間 111分監督根岸吉太郎出演薬師丸ひろ子/松田優作秋川リサ/岸田今日子北詰友樹/坂上味和大学2年生の新井直美は、1週間後に父親の待つアメリカに留学することになっていた。仲間たちと別れを惜しむ中、憧れの先輩・永井に誘われホテルへ。ところが、そこに直美の叔父と名乗る男が侵入してきて、永井を追い出してしまう。実はその男は私立探偵で、直美の母親代わりの元秘書・長谷沼がつけたボディ・ガードだった・・・・。まさに赤川次郎の軽いタッチの小説をそのまま映像化したような映画。薬師丸ひろ子の独特の素人っぽい演技がそれをより助長していて、観ていて恥ずかしい反面、なんか包み込まれるような安らぎも感じる。松田優作もどちらかというと大人しい演技で、ハードボイルドな面、コミカルな面、シリアスな面、いずれも強調されないためイマイチ、インパクトに欠ける点は残念だが、やはり松田優作の存在感の大きさは十分感じられる。ストーリー自体は分かりやすく、ミステリー性は少ないものの、薬師丸ひろ子の青春ドラマとしてそれなりに楽しめる作品。
2010.03.15
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製作国 アメリカ製作年 2009年時間 114分監督マックG出演クリスチャン・ベイルサム・ワーシントンアントン・イェルチンムーン・ブラッドグッド2018年。地球上のあらゆる都市は「スカイネット」による核攻撃を受け荒廃していた。そしてスカイネット率いる機械軍は人類壊滅に向け、さらに総攻撃をかけようとしていた。そんな中、核攻撃から生き延び、レジスタンスとなったジョン・コナーは機械軍と交戦と続けていた。一方、ロサンゼルスではマーカス・ライトという男が荒れ野原で目を覚ますが、彼は一切の記憶を失っていた。彼はその場に居合わせた少年と出会うが、その少年こそ後にジョンの父となるカイル・リースだった・・・。前作の「T3」があまりにもひどかったため、本作「T4」はだいぶ盛り返した感じ。ただ「T1」「T2」の面白さには及ばないかな・・・というのが正直な感想。そもそも、「T1」~「T3」は現代社会に未来からターミネーターがやってきて、機械軍の最強の敵であるジョン・コナーを抹殺しようとする話で、アクション+追われモノ映画の印象が強いが、本作は時代もタイプも異なり、続編ではあるが全く違うタイプの「ターミネーター」ものとなっている。続編製作も決まっているようなので、感じとしては「新ターミネーター」シリーズとなりそうな雰囲気。ただ、感じは過去3作と異なるものの、続編であることを強調するかのごとく、過去作と随所でリンクはされている。CG技術のさらなる発達により迫力ある映像は見ものだが、CGに頼るばかりにストーリー的にはありきたり感は拭えず、イマイチといったところ。主役と思われがちなジョン・コナーだが、本作ではジョン・コナーよりも彼やカイル・リースを助けるマーカス・ライトの存在感が大きい映画だった。ただ存在感といえば、わずかな時間の登場となるが、シュワちゃん(合成CGだが)演じるターミネーターの登場は一番盛り上がり、さすがに存在感も別格だった。
2010.03.13
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製作国 アメリカ製作年 2007年時間 95分監督ジョージ・A・ロメロ出演ミシェル・モーガンジョシュ・クローズショーン・ロバーツエイミー・ラロンドジョー・ディニコル映画学校の生徒たちが山奥でホラー映画を撮影していると、蘇えった死者が人々を襲っているというニュースがラジオから流れてくる。すぐに撮影を中止し、山を下った彼らはニュースが現実のものと知る。そして次々と襲ってくるゾンビを倒しながら、監督志望のジェイソンは記録として残すため、ビデオを撮り続けていた・・・・。撮影方法は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」で有名になった、手持ちカメラによる撮影(P.O.V.)を採用している。よりリアル感をだすためと思うが、「ブレア~」や「クローバー~」のように手ブレがあまりない分、P.O.V.による効果はあまり出ていないように思った。ストーリー的にも、なぜゾンビが現れたのか説明はなく、すべて謎のまま進行することによってミステリアスな感じを出しているようだったが、観ている方は「クローバー~」の時と同様、モヤモヤ感が昂じる結果となった。映像的にはさほど怖くはなかったが、ゾンビを倒すシーンでは多少グロいシーンが目立った。
2010.03.07
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製作国 アメリカ製作年 2008年時間 105分監督ジョン・パトリック・シャンリィ出演メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンエイミー・アダムス1964年のニューヨーク。カトリック学校の校長シスター・アロイシスは、司祭のフリン神父が校内で唯一の黒人生徒と親密な関係にあることを耳にする。フリン神父が生徒と不道徳な関係にあるのではないかと疑ったアロイシスは、証拠もないままフリン神父を糾弾するが・・・・。第81回アカデミー賞で、メリル・ストリープが主演女優賞にノミネート、フィリップ・シーモア・ホフマンが助演男優賞ノミネート、エイミー・アダムスが助演女優賞ノミネートされている話題の作品。残念ながら3人ともオスカーは逃したものの、特にメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの対決シーンは見もので、緊迫した舌戦に言いようもない興奮を覚えるような演技は見事。しかしそれほどの対決シーンを見せながら、なんかスッキリしない結果に観た人はみんな納得したのだろうか?本当の真実はぼかされたまま終わり、結論を観客に求めるような手法は最近多いが、対決シーンが見事だっただけに観ていてスッキリする結論が欲しかった。ラストのメリル・ストリープの言葉も意味深でますます謎の多い作品となってしまった。
2010.03.07
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製作国 日本製作年 2007年時間 118分監督岩松了出演オダギリジョー/原田芳雄麻生久美子/小林薫大竹しのぶ/富士眞奈美川辺久造/石田えり忌野清志郎父・伸男と2人暮らしをしている内気な青年・民男は、最近お見合いした瞳とはうまくいき、晴れて婚約する。一方、伸男は民男に内緒で秘かに部下の宮地と交際しており、民男に紹介すべく機会を狙っていた。そんな中、ニューヨークにいるはずの義弟・透が秘かに帰国し、2人の家の天井裏に住み着いていた。そして透は偶然宮地に見つかってしまい、それを機に恋に落ちてしまう・・・・。てっきり、まったり・ほのぼの系の映画かと思いきや、予想は大きく裏切られた。民男の結婚が決まるまではそんな感もあったが、義弟が屋根裏に住んでいることが判ってからは様相が変わってくる。ほのぼの系から何か言い知れぬミステリアスな異様な映画の様相を呈してくる。登場人物も伸男・民男そして婚約者の瞳以外はみんな変な奴らばかりである。映画自体はゆるく進みながらも変な人物ばかりで展開が読めなくなる。そしてあろうことか瞳まで父・伸男に対し不可解な行動を取り始める。分からないことだらけで物語は進行するが、最後はすっきりさせてくれる! 、と思いきや、ラストが一番分からない!!謎のまま物語は終る消化不良感一杯の作品。
2010.03.06
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製作国 日本製作年 2008年時間 115分監督熊澤尚人出演林遣都/池松壮亮溝端淳平/瀬戸朝香蓮佛美沙子/光石研江守徹直木賞作家森絵都の同名ベストセラー小説の映画化。坂井知季は、元オリンピック選手の両親を持つエリートの冨士谷要一の飛び込みに魅せられて、同じダイビングクラブに通うごく普通の中学生。しかし、そのクラブは赤字経営で存続が危ぶまれていた。そんな時、クラブに美人コーチ・麻木がやってくる。彼女の使命はこのクラブからオリンピック選手を出すことで、それがクラブ存続の条件となっていた・・・。青春スポーツ映画にしてはおとなしすぎる感のある映画だった。飛び込み競技という、ちょっと地味なスポーツをテーマとしているので、逆に友情や競争、恋愛などで大きな葛藤、争い、対立などがふんだんに出てきてストーリーを盛り上げるのかと思っていたが、思ったほど終始盛り上がりには欠ける展開ではあった。しかし嫌味な部分がない分、観終わった後は清清しさが残る。小説は読んでいないので結末は知らなかったため、後半のオリンピック選考会の結末にはチョットはらはらした。ダイビング競技に挑む選手役を演じる若手俳優陣はいづれも知らない俳優ばかりで、素人っぽさの残る初々しい演技だったが、そんな彼らを時に厳しく、また時には優しく指導する女性コーチを瀬戸朝香がよく演じていて映画を引き締めていた。映画そのものは特筆すべき点が少ないが、美しい自然をバックに何度も出てくるダイビングシーンには思わず惹きつけられます。
2009.12.30
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製作国 アメリカ製作年 2007年時間 91分監督ウェス・アンダーソン出演オーウェン・ウィルソンエイドリアン・ブロディジェイソン・シュワルツマンアンジェリカ・ヒューストンビル・マーレイ 父の死をきっかけに絶交していた3兄弟が、長男のフランシスの呼びかけでインド北西部を走るダージリン急行に集結する。3人それぞれ問題を抱えている彼らは、旅行を通して兄弟の結束を図ろうとするが、何かにつけ口論や取っ組み合いの喧嘩をする始末。それでも人生を変えるきっかけが欲しい彼らは旅を続けるが、またしても大喧嘩をして、ついに列車から追い出されてしまう・・・・。どちらかというと、まったりしたストーリー展開。“急行”とあるが、話の進み方は鈍行。前半のフリから後半どんな展開になるかと期待したが、あまり予想外の展開といったことはなかった。また、3人の不仲やもめる理由、母親が消えた理由などがよく分からなかった。典型的なロードムービーではあるが、タイトルの“ダージリン急行”を舞台にしているのは前半で、後半は列車から追い出されてしまう。(ただし、ラストに戻ってくるが・・・)登場人物は少なく、ほぼ3兄弟がメインを占めているが、冒頭シーンのビル・マーレーは出演時間が少ない割には存在感があった。(もう少しストーリーに絡むのかと思ったが、それもなくチョット残念)この映画の冒頭に、公開時、同時上映された短編「ホテル・シュヴァリエ」が流れ、ナタリー・ポートマンが出演しているが、これに関係して本編にもチョットだけ顔出ししている。なお、彼女はこの短編でヌードを披露しているので必見。
2009.11.22
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製作国 中国製作年 2005年時間 108分監督チャン・イーモウ/降旗康男出演高倉健リー・ジャーミンジャン・ウェンチュー・リンヤン・ジェンボー漁師の高田は、東京で暮らす息子の健一が病で倒れたと聞き上京するが、長年の確執もあって会うことができなかった。健一の妻・理恵から健一の命が長くないと聞かされ、さらに健一が仕事で制作したテレビ番組のビデオをもらう。そこには中国の奥地で民族舞踊を紹介する健一が映っており、現地の舞踏家に対し、「来年、“千里走単騎”を撮りに来る」と約束していた。今となっては果たせなくなったこの約束を高田は引き継ごうと単身、中国に向う・・・・。高倉健演じる高田が、息子が交わした約束を代わりに果たすべく単身中国に渡り、約束の“千里走単騎”を撮影するため、何度も困難を乗り越え進んでいくという話。最初、高田が中国に行く動機があまり理解できずにいたが、観ているうちに動機よりも、長年確執のため会えなかった息子が死に直面し、最後に何かできないかというワラをも掴みたい父親の心情がジワジワと伝わってきた。それにしても中国の人たちの人の良さは何でしょう?あまりにも善意の人ばかりで、さらに中国人はみな素人なのか、たどたどしい演技がとても素朴に見えてなんか作為的な映像に感じられたのは残念。高倉健は子を想う父親を、自分の意志を頑なに貫こうとすることで見事に演じていた。我が子に与えることができなかった我が子への愛情表現を、代わりに中国で出会った子供に示すシーンは思わず涙がこぼれる。
2009.11.20
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製作国 フランス製作年 2007年時間 91分監督ジェラール・クラヴジック出演サミー・ナセリフレデリック・ディーファンタルベルナール・ファルシーエマ・シェーベルイジャン・クリストフ・ブーヴェ人気シリーズの第4作。タクシー運転手のダニエルとエミリアン刑事にそれぞれ息子が誕生し、幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、“ベルギーの怪物”と呼ばれる凶悪犯をマルセイユ警察に護送してくるが、エミリアンのドジでみすみすこの凶悪犯を逃してしまう。ジベール署長からクビを言い渡されたエミリアンは汚名返上するため、ダニエルの力を借りて犯人グループを追跡することに・・・・。本シリーズの大きな見どころの一つは、ダニエルが運転するタクシーによるカー・アクションだが、その妙技はオープニングに見れただけで、本編とは関係なかったのが残念。(本編でもラストぐらいに派手なカーアクションが見れると思ったが、意外とダニエルの活躍するシーンは少なかった)相変わらずのエミリアンのボケぶりだが、それに輪をかけてボケるジベール署長は最高!もはや、この署長のコメディ映画になっているといっても過言ではない。その他の出演者も皆、適度にボケるといった始末で、アクション映画というよりコメディ映画になってしまっていた。ストーリー自体は単純な銀行強盗ものだが、銀行幹部と銀行強盗のボスが双子の兄弟というのはあまりに安直な設定だったのが少々不満。ちなみに、私はサッカーには疎いが、冒頭で出演するジブリル・シセはフランスの有名なサッカー選手で、本人によるカメオ出演である。
2009.11.14
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製作国 アメリカ製作年 2008年時間 152分監督クリストファー・ノーラン出演クリスチャン・ベールヒース・レジャーアーロン・エッカートマギー・ギレンホールゲイリー・オールドマン新生バットマン・シリーズ「バットマン ビギンズ」の続編。ゴッサム・シティーの平和を守るため、ゴードン警部補、デント検事とマフィア組織撲滅を誓ったバットマン。そして彼らの資金を洗浄していた中国企業の社長を捕まえ、彼の証言をもとにマフィアを次々と裁判にかけていく。しかし、彼らの前に凶悪犯ジョーカーが現れ、バットマンの正体を明かさないと毎日市民を殺すというゲームを開始する・・・・。旧シリーズは暗さの中にもエンターテイメント性があったが、新シリーズはシリアスな面がより強調されており、やや重い内容となっている。しかしエンターテイメント性がなかったというわけではなく、特に後半、スケールアップしていくジョーカーのゲームにはハラハラドキドキさせられた。中でも船に非難した人たちにまつわるシーンは最高。続編とはいえ前作はバットマンの誕生秘話が中心だったのに対し、今回のメインは何といってもジョーカーといえるほど悪役にスポットライトを当てており、趣をことにする。本作はジョーカー役を演じたヒース・レジャーが急死したことでさらに話題になったが、それを差し引いても彼は強烈な印象を残した。それはまさにバットマンの存在をも凌ぐほどであり、主役といってもいいほど。人間の奥底に潜む正義と悪、良心と邪心をよく描いており、その象徴がデント検事と船に非難した人々だったように思う。
2009.11.08
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製作国 イギリス製作年 2006年時間 95分監督ウディ・アレン出演スカーレット・ヨハンソンヒュー・ジャックマンウディ・アレンイアン・マクシェーン夏休みにロンドンの友人宅に遊びに行ったジャーナリスト志望のアメリカ人学生のサンドラは、ロンドンのマジックショーで舞台に上げられ、身体の消えるボックスに入れられる。そのボックスの中で著名なジャーナリストの亡霊に出くわし、とっておきのスクープを教えられる。そのスクープとは英国中を震撼させていたタロットカード連続事件の犯人が青年貴族ピーター・ライモンだというものだった・・・。ウディ・アレンの作品というとチョット小難しいセリフと分かりにくいストーリーで敬遠しがちだったが、この作品はそういった私にとって苦手な部分は極力排除された軽妙なコメディ・サスペンスとなっている。殺人事件と銘打っているが、残忍で暗いところはない。ストーリー的にも先が読める簡単なものだが、主人公たちを導くのは幽霊というのも面白い設定。なお、ストーリーは読めたが、ラストの展開までは読めなかった意外なオチはさすが!スカーレット・ヨハンソンにゾッコンのウディ・アレンの作品とのことなので、本作よりも一般的に受けのよい「マッチポイント」も観たくなった。
2009.10.18
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製作国 アメリカ製作年 2006年時間 95分監督フィン・タイラー出演ジョセフ・ファインズウィノナ・ライダージュリエット・ルイスデヴィッド・アークエットクリス・ペン殺人犯を取り逃がして警察をクビになったダーウィン・アワード・マニアのマイケル。しかし、おバカな人々のマヌケな行いがありえない事故を起こし、保険会社に毎年何百万ドルもの損害を与えていることに気付いたマイケルは、持ち前のプロファイリングを武器に自分を保険会社に売り込む。会社は4週間でマイケルの言うことを証明すれば採用するとし、女性調査員シリと組んで全米を調査することに・・・。実際にダーウィン・アワードのサイトで紹介されたおバカな事故を基に製作しているだけに面白い。大したストーリーはなく、小ネタ集のような映画だが、実際にあった事故を基にしているところがフィクションでない面白さとして伝わってくる。それを現場検証と推理によって、ダーウィン・アワード的事故として解明していく過程がなんともいい。ウィノナ・ライダーも久しぶりに見たが、随分と可愛かった。(なかなかいい感じの女優になっていた)何の予定もない退屈な休日に、暇つぶしに観るには最適の映画。
2009.10.12
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製作国 アメリカ製作年 2007年時間 99分監督ウォルト・ベッカー出演ジョン・トラヴォルタティム・アレンマーティン・ローレンスウィリアム・H・メイシーマリサ・トメイ全米興収1億6000万ドルの大ヒットを記録したロードムービー。郊外の住宅地に住むウディら4人の中年男たちは休日に愛車ハーレーでちょっとしたドライブをするのが唯一の楽しみだった。そんなある日、職を失い、妻子にも逃げられたウディは、自由と青春を取り戻すため、気ままな遠乗りをしようと提案する。仕事や家族のある3人は躊躇するが、結局決心して愛車にまたがり、気ままな旅にでることに・・・。「イージー・ライダー」を思い起こさせる大人版「スタンド・バイ・ミー」といった感じの映画。ただしメンバーの4人は、「イージー・ライダー」のような体制からのドロップアウト組ではなく、ただ現実の生活から少し逃避して昔を懐かしもうというオヤジたちの話なので、ややニュアンスは異なる。ストーリーは至って単純で、観ていて分かりやすい。主人公の4人のオヤジたちもそれぞれ個性あるキャラで笑わせてくれる。ただ、やや大げさな演技によるお笑いはイマイチの部分もあり、全編コミカルに描きすぎた分、後半の正義感を見せるシーンやラストの締めの部分で感動もイマイチだった。そして、「イージー・ライダー」へのオマージュともいうべきか、ラストの一番かっこいいところは****(ネタばれになるので敢えて記載しません)に持っていかれたような気がした。オヤジ4人の演技もそれぞれ良かったが、全編コミカルな展開に唯一一本の緊張感を与えた暴走族のリーダーを演じたレイ・リオッタの熱演が光った。(この人はこういう役をやらせると上手いですね)
2009.10.04
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製作国 日本製作年 2007年時間 113分監督松本人志出演松本人志/竹内力UA/神木隆之介板尾創路ダウンタウンの松本人志が企画、監督、主演を務めた映画。ひっそりと暮らす大佐藤は、6代目大日本人として防衛庁からの依頼である、巨大な生き物“獣”と戦うという仕事で生計をたてていた。しかし、襲来する獣が減少し、大日本人の必要性が疑問視され始めていた。そんなある日、防衛庁から依頼を受けた大佐藤は電変場に行き、ある儀式を行うが・・・。一言で言ってこれは「ひどい!」。松本人志本人も「あくまでテレビの延長線上」と言っているように、テレビでのコントとして放映されたのならまだ評価できる。しかし映画として作られ、いかにもすごい映画のように秘密のベールに包まれた宣伝のされ方をし、カンヌでも上映された作品としては、個人的評価は最低。何を表現し、何を訴えたいか全くわからないし、本人も最初からそんな意図はないように感じられる。唯一評価できるのは本人も言っているオリジナリティーと、ネット等で共通して言われているシュールな世界観。ただオリジナリティーは必ずしもいい意味ではなく、あくまで「今まで観たことがない」という意味合いが強く、駄作であることにも通じる。シュールさは確かに感じられ、最初はどんな展開になるのか、どんな結末になるのか、多少ワクワク感があった。それ故、あの結末はこの作品の評価を地に落とす結果となってしまった。なお、大日本人と獣との戦いのシーンは子供には大ウケだったが。
2009.09.28
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製作国 日本製作年 2006年時間 110分監督堤幸彦出演阿部寛/長谷川京子宮藤官九郎/遠藤憲一黒木メイサ夢枕獏の同名小説を映画化したスペクタル時代劇。オリハルコンで作られた大剣を背負う巨体の男・万源九郎。それは三種の神器の1つである大帝の剣で、源九郎は祖父の遺志を継いで残り2つを求めて旅をしていた。一方、豊臣の血を唯一継ぐ姫の舞は宇宙人に寄生され、不可解な言動を見せ始める・・・。奇想天外、荒唐無稽といわれる夢枕ワールドを見事に映像化しているが、ストーリー自体は何か訳判らない感じで終わった。随所に散りばめられたギャクはクスッと笑えるものではあるが爆笑とまではいかず、観終わった後に何か心に残るようなシーンもなかった。子供と一緒に観たが、ストーリーを重視しない子供にはその場限りで楽しめる娯楽作品といったところ。普通ならさほど興味を示さない作品だったかもしれないが、ロケ地が地元広島県にある「みろくの里」だったことが鑑賞のきっかけとなった。
2009.09.26
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製作国 アメリカ製作年 2007年時間 129分監督レン・ワイズマン出演ブルース・ウィリスジャスティン・ロングティモシー・オリファントマギーQクリフ・カーティスブルース・ウィリス演じるNY市警刑事ジョン・マクレーンの活躍を描く人気シリーズ第4弾。今回の敵はサイバー・テロ集団。独立記念日の前夜、サイバー・テロ集団により全米のインフラを監視するシステムがハッキングされ、全米の都市機能が麻痺する。FBIはブラックリストに載っているハッカーたちの一斉捜査を始め、その依頼がジョン・マクレーンにも来る。久しぶりにニュージャージー州の大学に通う娘のルーシーを訪ねていたマクレーンは、近くに住むマットというハッカーの身柄を確保することになるのだが・・・。アクションに関しては、「ありえない~」レベルの派手さでシリーズを通しても一番といえる。ただし、従来の“ダイ・ハード”の基本ともいうべき、「閉鎖空間」「孤独な戦い」「冷徹な悪役」「妻への愛情」がどれも薄らいで感じた。「1」でのビル、「2」での空港という閉鎖空間とは異なり、今回の行動範囲は広い。故に追い詰められ度という点で弱かったような・・・。またハッカーのマットを始め、警察もマクレーンに協力的で孤独感もあまり感じられなかった。悪役も印象に残りにくいタイプだし、犯罪規模はシリーズ最大にも拘らずパソコン主体の内容なのでゲーム感覚の感があり現実感があまり伝わってこなかった。ただテンポは悪くなく、劇場での迫力は最高なので、まあ何も考えず劇場で観ることをオススメする作品。
2009.09.23
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製作国 日本製作年 2004年時間 141分監督是枝裕和出演柳楽優弥/北浦愛木村飛影/清水萌々子韓英恵/YOU14歳の柳楽優弥が2004年度のカンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得した作品。1988年に巣鴨で実際に起こった子供置き去り事件をモチーフに、是枝監督が構想15年を経て映画化した。あるアパートに母親と息子の明が引っ越してくる。アパートの大家には母子2人だと挨拶するが、実は明以外に3人の子がいた。子供たちの父親はそれぞれ違い、子供らは学校に通うことなく、母親が仕事中は明が幼い弟妹の世話をしていた。やがて母親はわずかなお金とメモを残し姿を消してしまう・・・。現実に起こった事件だけに考えさせられる内容だが、映画的には観ていて完成度が高いとは思えなかった。自然な演技も素人演技としてみれば納得いくし、分かりにくい場面も多々あった(監督としてはそれを手法として観客に何か訴えようとしているのかもしれないが・・・)。ただ、柳楽くんはさすが何か光るものは感じられるものはあった(彼のイメージと役柄がマッチしていたのもあると思うが・・・)。
2009.09.22
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製作国 日本製作年 2005年時間 132分監督源孝志出演豊川悦司/田口トモロヲ原田知世/吉川晃司寺島しのぶ/井川遥香椎由宇/田畑智子淡島千景/宇津井健大停電に見舞われるクリスマス・イブの夜に繰り広げられる6組の男女のラブ・ストーリー。バーの店主とキャンドル店の店主、妻に秘密を明かされた夫、再会した元ヤクザとその昔の恋人、エレベータに閉じ込められた失恋女性とホテルマン、などの一見何のつながりもない6組の男女のストーリーが並行して進みながら、次第にそのつながりが明らかになっていく・・・。彼らの中で展開されるストーリーはどれも切ないものばかりで、大停電という背景がより話を暗くするのかと思いきや、なぜか優しく温かいものになっている。次第に明かされる登場人物たちのつながりも興味深い。
2009.07.26
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製作国 アメリカ製作年 2006年時間 149分監督ロン・ハワード出演トム・ハンクスオドレイ・トトゥイアン・マッケランアルフレッド・モリナジャン・レノ講演のためパリを訪れていたハーバード大学教授のラングドンは、深夜、フランス司法警察のファーシュ警部に呼び出され、ルーブル美術館に連れ出される。そこでは美術館長のソニエールが殺されており、死体にはラングドンの名を含む謎のダイイング・メッセージが残されていたことから捜査に協力して欲しいとの要請だった。しかしメッセージ解明中にソニエールの孫娘で暗号解読官のソフィーが現れ、彼に殺人容疑がかかっていることを告げる・・・・。原作を読んでいないせいもあるが、1回観ただけでは理解しがたい映画。映画の中では説明が少ないので、当時の歴史や宗教などについてある程度予備知識がないと分かりにくい。逆に言うと興味ある人にとっては面白いと思われる。映画の本筋は殺人事件の解明だが、謎の多い殺人事件を解明するためにダ・ヴィンチの絵画の謎やキリスト教の聖杯伝説の謎に迫っていくあたりはとても興味深い。それだけに万人に分かるような親切な説明があればよかったが、それが足らなかった分、評価が大きく分かれる結果になったのではなかろうか?今年5月には続編ともいうべき「天使と悪魔」が公開されるが、本作を再度確認した上で、ある程度予備知識を蓄えて観る必要がありそう。
2009.05.05
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製作国 日本製作年 2002年時間 129分監督山田洋次出演真田広之/宮沢りえ小林稔侍/大杉漣吹越満/伊藤未希橋口恵莉奈庄内、海坂藩の平侍・井口清兵衛は、妻を労咳で亡くし、二人の子供と老婆の3人と貧しい暮らしをしている。下城の太鼓がなると同僚の誘いにも一切応じず、家で内職に励んでいた。そんな清兵衛を同僚は“たそがれ清兵衛”とからかっていた。そんなある日、清兵衛は昔想いをよせていた朋江と再会する。朋江は最近、酒乱の夫と離縁して実家に帰っていたのだ。しかし、朋江を家に送った際に、朋江の元夫・豊太郎と鉢合わせし、決闘する羽目に・・・。「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」とともに山田洋次の時代劇三部作の1つ。「隠し剣 鬼の爪」はまだ鑑賞していないので何ともいえないが、「武士の一分」といい本作といい、ごく平凡に暮らしている一下級武士に突然降りかかる災難とでもいうべき事態に悩み、苦しみ、しかし武士としての潔い対応を果たそうとするまでの心情や心の葛藤を見事に描いている。せつないストーリー展開に胸をつまらされるが、「武士の一分」と同様、ラストはホッとするストーリーには拍手喝采!(ただし後日譚は悲しいが・・・)
2009.01.18
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製作国 アメリカ製作年 2003年時間 116分監督リチャード・ドナー出演ポール・ウォーカーフランシス・オコナージェラルド・バトラービリー・コノリーイーサン・エンブリー
2009.01.04
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製作国 アメリカ製作年 2004年時間 129分監督スティーヴン・スピルバーグ出演トム・ハンクスキャサリン・ゼタ=ジョーンズスタンリー・トゥッチシャイ・マクブライドディエゴ・ルナヨーロッパの小国クラコウジアからニューヨークにやってきたビクターは入国ゲートで足止めをくらう。クラコウジアでクーデターが起こり祖国が消滅したというのだ。これによりパスポートは無効となり、アメリカに入国できないばかりか、祖国の政情不安のため帰国もできない。困ったビクターは空港内で生活を始めるが・・・。孤島ではないが似たような設定としてトム・ハンクスが主演した「キャスト・アウェイ」を思い起こしながら観たため、期待した分やや面白味には欠けた。(シリアスなドラマかとおもいきや、苦境にもかかわらず明るく描いている)反面サクセスストーリーのような面があり、その点は結構面白かった。通常は単なる通過点でしかないターミナルにも様々なドラマがあることを実感する映画だった。
2009.01.02
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製作国 アメリカ製作年 1973年時間 122分監督テッド・ポスト出演クリント・イーストウッドハル・ホルブルックデビッド・ソウル
2008.10.26
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製作国 日本製作年 1979年時間 147分監督長谷川和彦出演沢田研二/菅原文太池上季実子/伊藤雄之助北村和夫/神山繁
2008.10.12
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製作国 アメリカ/オランダ製作年 2001年時間 111分監督ディック・マース出演ナオミ・ワッツジェームズ・マーシャルマイケル・アイアンサンド
2008.10.11
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製作国 アメリカ製作年 1949年時間 105分監督キャロル・リード出演ジョゼフ・コットンオーソン・ウェルズアリダ・ヴァリ
2008.10.04
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製作国 アメリカ製作年 2003年時間 110分監督ジョナサン・モストウ出演アーノルド・シュワルツェネッガーニック・スタールクリスタナ・ローケンクレア・デインズデビッド・アンドリュースアーノルド・シュワルツェネッガー主演の人気シリーズ第3弾。前作で審判の日を阻止してから10年後、ジョンはなす術もなく放浪生活を送っていた。そんな時、未来からターミネーターT-Xが送られてきて、ジョンと後に彼の妻となる獣医助手のケイトの命を狙う。これを阻止すべく、以前ジョンと彼の母を助けてくれたターミネーターもやってきて、T-Xと壮絶な闘いが始まる・・・。「1」「2」で大きく盛り上がりすぎたため、期待度も大きく、故に評価も厳しくなっている作品。配役にも問題があった。特にジョンを演じたニック・スタールはあまりにも冴えなく、がっかりしたファンも多かったと思われる。敵役のターミネーターとして女性を選んだ点は目先を変えたという意味では評価できるが、前作に比べ執拗さが低く、強さという点でもどこか弱い面があった。「4」も企画しているようだが、シュワちゃんも出演できないし、もう期待はできないかも!?
2008.09.15
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製作国 アメリカ製作年 2002年時間 96分監督サイモン・ウェルズ出演ガイ・ピアースサマンサ・マンバジェレミー・アイアンズ
2008.09.15
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製作国 日本製作年 2000年時間 111分監督平山秀幸出演牧瀬里穂/中村勘太郎倍賞美津子/北村一輝柄本明/川原亜矢子松金よね子/小日向文世小林麻子/桜井勝事故の影響で、パラレル・ワールドに行くことを繰り返す女性を描いた、北村薫の同名小説の映画化。銅板画家の真希は、ある日交通事故にあった衝撃で誰もいないパラレル・ワールドにジャンプしてしまう。その世界では毎日、事故の時刻になると前の日の同じ時刻にターンしてしまうということが起こっていた。戸惑いながらも前向きに生きることにした真希のもとに1本の電話がかかってくる。それは元の世界からで、真希の作品を気に入った男性からだったが、真希はその電話を切らないことで唯一の希望としていく・・・。色々なタイムパラドックスものの映画があるが、大半は未来に行くとか、過去に戻るというのが定番で、行った先でのその時代の人々(あるいは恐竜などもあり!?)との絡みを描いているのが常だが、本作は元の世界とは全く同じながら誰もいない世界に行くという、チョット変わった設定が面白い。実際は死の淵をさまよう主人公の、夢の中の話のようにも取れるが、その夢の中に現実世界からの電話のアクセスがあったり、同様に死の淵にいる犯罪者がこの世界に飛び込んでくるあたり、異次元ワールド映画としての不思議感が十分味わえる。
2008.08.17
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製作国 アメリカ製作年 2000年時間 114分監督ボアズ・イェーキン出演デンゼル・ワシントンウィル・パットンウッド・ハリスライアン・ハーストキップ・パルデュー
2008.08.10
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製作国 アメリカ製作年 1957年時間 85分監督アーノルド・レイベン出演ティム・ホルト
2008.08.10
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製作国 アメリカ製作年 1941年時間 83分監督アルフレッド・ヒッチコック出演ケーリー・グラントジョーン・フォンテーンナイジェル・ブルース
2008.07.26
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製作国 アメリカ製作年 1997年時間 100分監督アレックス・プロヤス出演ルーファス・シーウェルウィリアム・ハートキーファー・サザーランドジェニファー・コネリーリチャード・オブライエン
2008.07.22
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製作国 アメリカ製作年 1999年時間 162分監督ジュリー・テイモア出演アンソニー・ホプキンスジェシカ・ラングジョナサン・リース・マイヤーズマシュー・リースハリー・レニックス
2008.06.22
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製作国 アメリカ製作年 1999年時間 105分監督ブルース・ベレスフォード出演トミー・リー・ジョーンズアシュレイ・ジャッドブルース・グリーンウッドローマ・マフィアアナベス・ギッシュ
2008.06.22
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製作国 アメリカ製作年 2000年時間 82分監督ラルフ・ゾンダッグ/エリック・レイトン声の出演D・B・スウィーニーアルフル・ウッダードオジー・デイビスマックス・カセーラヘイデン・パネティエーリ
2008.06.22
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製作国 フランス製作年 2000年時間 89分監督ジェラール・クラブジック出演サミー・ナセリフレデリック・ディーファンタルマリオン・コティヤールエマ・シェーベルイベルナール・ファルシー
2008.06.21
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製作国 イギリス製作年 1964年時間 110分監督ガイ・ハミルトン出演ショーン・コネリーゲルト・フレーベシャーリー・イートン
2008.06.15
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製作国 アメリカ製作年 1998年時間 107分監督アンドリュー・デイヴィス出演マイケル・ダグラスグウィネス・パルトローヴィゴ・モーテンセンデヴィッド・スーシェコンスタンス・タワーズ
2008.05.11
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製作国 フランス製作年 1997年時間 85分監督ジェラール・ピレス出演サミー・ナセリフレデリック・ディファンタールマリオン・コティヤールエマ・シェーベルイマヌエラ・グーレリフランス・マルセイユ。スピード狂のダニエルは改造車でぶっ飛ばすタクシー運転手。ある日、新米刑事のエミリアンをそうとは知らず乗せたダニエルはいつも通り猛スピードで疾走する。だが、彼がスピード違反常習タクシー運転手と気づいたエミリアンは、現在問題になっている銀行強盗団の逮捕に、彼の運転の才能を活かそうと考えるが・・・・。ストーリー自体はありきたりな感じは否めませんが、スピード感溢れる映像は観ていてハラハラドキドキの連続で、楽しめます。プロ並みの腕前のタクシー運転手と、ドジな刑事のコンビというのも結構笑わせてくれるし、ちょっぴりエッチなサービスカットなど、観るものを楽しませる気配りは十分でした。フランスの情景は十分感じられながら、フランス映画らしくない作風にも好感の持てる作品。それだけに、主演のサミー・ナセリが今年、殺人未遂で逮捕されたのは衝撃のニュースでした。
2008.04.27
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製作国 アメリカ製作年 1998年時間 98分監督H・ゴードン・ブース出演アンドリュー・マッカーシー/ロバート・パトリックポーシャ・デ・ロッシ/ニック・マンクーゾ
2008.03.24
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製作国 アメリカ製作年 1974年時間 122分監督マーク・ロブソン出演チャールトン・ヘストンエヴァ・ガードナージョージ・ケネディローン・グリーン1970年代にロサンゼルスで実際に起こった大地震を基に描いたパニック映画。ロサンゼルスの建築会社副社長のスチュアート・グラフと妻のレミーとの関係は冷え切っていた。レミーの父が会社の社長サム・ロイスの娘であり、それを鼻にかけ彼を軽んじていたせいもあるが、スチュアートが死んだ同僚の未亡人デニス母子の面倒をみていることに嫉妬していたせいもあった。そんな折、ロサンゼルス一帯を大地震が襲い、社長のサムは死亡する。レミーもデニスも生き埋めとなり、スチュアートは救出に向うが・・・。パニック映画全盛の頃の映画らしいといえばいえなくもないが、パニックだけ目立ってあまりストーリーらしいストーリーはなかったよう。まぁ、大地震が来たらストーリーもくそもないというのが実際かもしれないが、もう少し人間ドラマがあってもよかったかも。ヒットはしたみたいだが、「タワーリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチャー」のような名作感がイマイチないのもそのせいかも。
2008.03.15
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