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2005年06月18日
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カテゴリ: 読書あれこれ
自分のメモ。
本文より大久保さん描写を抜粋。



 状況が悪くなればなるほど堅剛になるのが、彼の特性だ。後年にはそれが最も鮮明になるが、この時はじめてこれがあらわれた。

 大久保は最も意志堅剛な人間ではあるが、窮屈な性質ではない。現実にたいして鋭い目を持つ彼は、固定した観念のとりこになることはない。一つの策にしがみついて、自由な心の働きを失いはしないのである。

 彼が普通の策士と違うところはこの点にある。彼は策士であり、現実を決して忘れない最も有能な事務家的政治家であるとともに、最も勇気ある人であった。決して死を恐れない。常に死の座にある覚悟ができていた。
 維新時代、薩摩には豪傑の士が輩出したが、彼は最も薩摩人らしくない薩摩人であった。しかし、決して死を恐れないこの点においては、醇呼たる薩摩人であったといえよう。

 大久保の雄弁は、若い頃から西郷の推称しておかなかったものだ。声に錚々として金鉄の響きがあり、論破駁撃の勢いは敵陣を突破蹂躙して行く精騎の趣がある。しかし、それはいつも味方の陣営として聞いたのだ。今日はそれを敵の声として聞くのだ。西郷は異様な戦慄が五体を走るのを覚えた。


ほんと、この描写の何が不満だったんでしょうね、当時の私は・・・。
てなわけで本を図書館に返さねば。
ほんとは買いたいけど、小説一冊置いておく器量もない私の部屋。
物がいっぱい。あふれています。
保存版で購入した司馬遼太郎せんせの本も売りに出してるし。しくしく(T_T)





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最終更新日  2005年06月21日 23時02分49秒
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