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「アナウンサーって4・5年したらみんな辞めてフリーになるんでしょ?」
結構…言われる話です。
すんません・・・私、11年おりました・・・。とボソッと言うんですけどね。
すると、あるマネージャーさんから
「それって、珍しいですよね~~~~」と大きな声で叫ばれ、
どうせどうせ・・といじけたこともありましたっけ。
地方局のアナウンサーは、その地方出身者だけではありません。
私が入社した年は、たまたま1人以外は出身者でしたが、
他局は、他の都道府県からの出身アナウンサーの方が多いのが普通です。
その同期にしても、入社したときから、
「わたし、ここに長くいる気はないから」と言い放ってましたね…。
のんびり屋の私は、アナウンサーになれたことに満足し、
みんなの野望に驚くばかりでした。(←ここからして、ダメダメですね)
確かに、数年局アナとしての経験を積み、フリーに転身する人は多い。
若い方が その後のアナ人生にとって有利だから・・・なわけだが。
どうしてもメインニュースのキャスター歴が欲しい!と張り切る人もいれば、
とにかく、全国放送に顔を出して人気を得るタイプもいる。
計画をちゃんと立てて、外へのルートをしっかりつくるタイプもいれば、
オーディションを受ける人もいる。
確かに、オファーが来て“引き抜き”される人もいるけど、ごく稀でしょうか・・・。
そして・・・東京にはフリーアナウンサーが星の数ほどいることになる(←大げさ…)
そこから人気アナになるのはホントに大変なこと。
1つチャンスをもらったからといって、次につながるとは限らない。
そのまま地方にいた方が、人気もあったのに・・・
そのまま地方にいた方が、楽しい人生だっただろうに・・・
いろいろ…いる。
そして、どう転ぼうが自分の人生だから、他人があれこれ言うことでもないわけだけど。
ただ、フリーになってみると、
あぁ・・・会社員時代って幸せだったんだなあ
私ってこんなにぬるま湯にいたんだなあ
と、思うことが多く、改めて上司や同僚、仲間たちに感謝の気持ちをもつようになる。
恵まれていた・・・私も。かなり。
そんななか、数年前
あまりにも突然で、会社側も大騒ぎ。
レギュラーも中途半端、これから・・・の人だったのに。
しかし、後輩の決意は固く、会社側が折れた。
仲介に入った人の話では、その後、1つ仕事は入ったが、
大きな仕事は続かず、仲介の人にもいまや何の連絡もないという。
この世界、どこでどうつながっているかわからない。
人にどう思ってもらえるか・・って結構大事なこと。
円満退社も、大切なことだったりもする。
フリーになるにあたって、どれだけその会社で頑張ってきたか、
フリーになるにあたって、会社には迷惑をかけないようにどう配慮するか。
それができて、ちゃんと、人柄も力もついていく。
今、その後輩もわかってきてるかもしれない。
今までいた会社のありがたさを。人の優しさを。温かさを。
アナウンサーに限らず、どの世界も同じかな・・・。
フリーになる時期には チャンスもタイミングも大事。
その後の人生はすべて自分にかかっている・・・、他人は誰も助けてくれないのだから。
だからこそ、支えてくれた人たちに感謝する気持ちも大切にしたい。
だれも、ひとはひとりで生きていけないのだから。