当時の家2

バルコニーからの眺め1

ラファさんの部屋のバルコニーからの眺め




確か大家さんに空室だった二階のバルコニー付きの部屋に誰か引っ越してきたと聞いたのだと思う。




それから4ヶ月ほどは全く見掛けもしなかったし、

その後入り口ですれ違っても「ハイ!」と挨拶するくらい。




ただよく大家さんがちょっと手伝って欲しい時に、

一階から全ての部屋に続く階段に向かって大声で彼の名前を呼んでいるのは聞こえたけど。




この大家さんは当時87歳の一人暮らしで、

生まれつき足の指が丸まっていて歩行困難だったため車椅子での生活を送っていた。




だからちょっとした事でもいろいろと手伝いが必要だったのだ。



私もよく階段の下から名前を呼ばれ、

床に落ちてるものを拾ったり、

冷蔵庫の整頓したり、

お使いに行ったり、

病院に一緒に行ったり、

探し物を一緒にしたり、

シャワー中大家さんが転ばないか見張ったりしていた。



素敵な大家さんへ続く




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