ケーキにまつわるお話。




そういえばラファさんと付き合い始めてから最初の私の誕生日にもラファさんからケーキをもらった。


あの時は手作りじゃなかったけど。



朝起きて、トイレに行って戻ってきたら、

テーブルの上に小さな点灯するクリスマスツリー(誕生日が12月なので)とバラの花束に囲まれて、

ロウソクのついたケーキ が置いてあった。



へたっぴいな字で "Happy Birthday Merengue" と書かれていてとても微笑ましかった。


とてもうれしくて感動したんだっけ。



birthdaycake










いやあそのケーキも、、、

やっぱりなかなかの大物だった




多分30cmx20cm位はあったと思う。




彼は私に、


「全部merenngueのだから遠慮しないでね。甘いもの好きでしょ?」


と言って、このアメリカのそれはそれはそれは甘いケーキをくれたのだ。






だから私と小食で甘いものがそれ程好きじゃない彼と二人でこれをどうしろと?


これは彼の愛?


私がいくら太って醜くなっても愛し続けるよという彼なりの愛を表現したかった?


それとも何も考えてなかった?







それで、その日は ありがたく 一切れ食べてみた

次の日も 一切れ食べて 、その次の日もまた 一切れ食べた




それでもケーキはまだまだ沢山あった。



そろそろこの巨大な物体が小さな冷蔵庫を占領するのが我慢ならなくなって置き場所を考えてみた。




そして思いついたのが、当時ラファさんが住んでいた部屋のバルコニー。


12月ともなればここら辺は雪ばかりでバルコニーも天然冷凍庫と化していた。


まあでもあのケーキなら室温にも負けずに傷みそうもないほど砂糖たっぷりだったけど。



こりゃあいい場所を見つけたぞ、

と思って早速まだまだ沢山あるケーキを持って行ってラップを被せてバルコニーに放置。


表面がちょっと硬くなったけど、その後も結構食べられた。




もうわざわざ切るのも面倒くさかったので、

思い出した時にフォーク持ってバルコニーに出て、

雪を掃いつつそのまま ブスリッ と刺して端っこから適当に食べた。




多分もらってから2週間近くそんな感じだったけど、

それでも半分くらい残っていて、しょうがないので残りは さようなら させてもらった。


だって彼も私がバルコニーでケーキ食べてるのを見て、 

「あれ?それまだ食べてるの?もう捨てたら?」 (←あれ?じゃ私の愛は?)と言ってたし。



いやー確か日本ではケーキ好きだった気がするんだけど、

アメリカに来てからケーキのあまりの甘さにやられっぱなしです。







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