東方見雲録

東方見雲録

2023.01.15
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カテゴリ: まちづくり




住民の離脱が続くだけであれば、それは「衰退」であって、話は単純だ。しかし、現在の限界分譲地で起きている事態は、単なる衰退ではなく、無秩序な放棄と再利用が混在した「都市の荒廃」である。

時代は人口減少期に差し掛かり、地方都市の多くは、行政サービスや交通機関などの生活インフラの集約化・効率化が課題となっている。ところが限界分譲地を多く抱えた自治体は、現状ではそのスタートラインに立つことすらもできていないのだ。

(略)
ある区画は流動性を失うほどまで荒廃・放棄される一方で、真隣の区画は宅地として利用され、住民が生活をしている。限界分譲地に住むことは可能だが、自治会は機能せず、道路や公園は雑草で埋もれることもよくある。

郊外の衰退・縮小とはよく言うが、現実にはきれいに整然と縮小しているのではなく、虫食い上に放棄された管理不全の住宅地の割合が、静かに拡大しているのだ。

場当たり的な住宅政策の無策ぶり、地価の下落による資産価値の消失、住環境の荒廃……。限界分譲地の問題は、都市問題の負の側面をもっともわかりやすい形で地域社会に突きつけている。

---------- 吉川 祐介(よしかわ・ゆうすけ) ブロガー 1981年静岡市生まれ。千葉県横芝光町在住。
引用サイト: こちら





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Last updated  2023.07.02 13:43:03
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