東方見雲録

東方見雲録

2024.06.06
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カテゴリ: 宙(そら)学入門


© ハンギョレ新聞 提供


 太陽系で最も派手な土星の環が、2025年春からしばらくの間消える。本当に消えるのではなく、私たちの視野に入らなくなる。土星の環の直線の傾きが地球の目の高さと正確に一致するためだ。

 土星の赤道面を囲んでいる環は厚さが非常に薄い。最も薄いところは10メートルほどしかない。したがって、環と同じ目の高さでみると、環が紙のように薄くなり、目立たなくなる。

 大きく7本に分かれている土星の環は、現在の地球からみると9度傾いている。しかし、2025年になると、直線の傾きがほぼ0度になる。環を目の高さでみることになるわけだ。この時に環を地球からみると一直線の形になるため、識別するのは難しい。地球と土星は、およそ15年ごとに、このような位置関係に近づくことになる。


2023~2025年の間に地球からみた土星の環が次第に薄くなっていく様子を表現した図=NASA提供//ハンギョレ新聞社
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Last updated  2024.06.06 07:00:15
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