
6回中京大中京2死満塁、堂林が勝ち越しの2点適時打を放つ
中京大中京10―9日本文理(決勝)――超高校級の中京大中京打線で、エースの堂林が他の強打者を押しのけて4番に座っている。決勝を見て、その理由がはっきりした。
打線は三回一死満塁、五回無死二、三塁を逃していた。打ち気をそらす日本文理・伊藤のペースに完全にはまり込んでいた。何とか突破口を開きたい。
同点の六回一死満塁。3番河合が空振り三振に倒れた。ここで堂林。「いつも(河合)完治に助けられている。何とかしないと」。カウント1―0から、真ん中の変化球を狙いすましてたたく。三遊間突破の勝ち越し2点適時打となった。
4番が打って、チームは生き返った。この回一挙6得点。大藤監督も「いつもは河合が打つところを、堂林がよく打ってくれた」と手放しでほめた。
一回は高めのスライダーを右中間席に運ぶ先制2ラン。「みんながホームランボールをもらって、ニヤついていたので、うらやましかった」と満面の笑み。五回には左翼フェンス直撃の二塁打も放った。
今春の選抜後に左ひざを痛め、約2か月間、チームを離れた。その間、1日おきにジムに通い、徹底的に上半身を鍛えた。「スイングや打球のスピードが上がった」という。決勝の打撃に成果が表れていた。痛烈な打球ばかりで3安打4打点。まさに主砲だった。
再登板した九回に打ち込まれ、あと一死が取れず、最後は右翼で優勝の瞬間を迎えた。「エースとしての働きが出来なくて……」。しかし、すぐ泣き笑 いの顔になった。「歴史を塗り替えることが出来て、最高です」。史上最多の全国大会勝利数を「128」にまで伸ばした名門。栄光の歴史に名を連ねたのだか ら、胸を張ればいい。
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