パソコンに必須のハードディスクを置き換えるパーツとして期待されている「SSD(solid state drive)」をご存じだろうか。パソコンを自作するようなヘビーユーザーでなくとも、一度や二度は見聞きしたことがあるはずだ。
例えば、Web直販方式でパソコンを販売しているデルやエプソンダイレクトの機器構成画面を見ると、ハードディスクの代わりにSSDが選択できるようになっている(図1)。NECや富士通も、一部の店頭モデルでSSDを搭載し始めた。
パソコンメーカーが相次いでSSDを採用し始めた理由は、ハードディスクにはない、もしくは実現が難しかった利点をSSDが備えているためだ。
利点の一つが「読み書きが速い」こと。実際、SSD上で大きなサイズのファイル(600MB)をコピーしてみると、ハードディスクよりも3.6倍速く処 理を終えた(図2)。Cドライブを丸ごとウイルススキャンする処理に至っては、ハードディスクでかかった45分の半分以下の時間で済んだ(詳細は「 SSDの性能を検証する 」[ 10/27公開予定]参照)。さらにSSDは、「落下などの衝撃に強い」「静かで軽い」といった利点も兼ね備えている。まさに、ノートパソコンに最適なストレージだ。
欠点は、ハードディスクと比べ1GB当たりの価格が割高なこと。そのため、2009年夏の時点で、主要メーカーは一部の上位機種でSSDを採用するにとどまっている。
しかし状況は、この先1~2年で大きく様変わりしそうだ。ほんの1年前まで1GB当たり600円以上していたSSDは、2009年6月時点で 300~400円まで値が下がっている(図3)。SSDの開発・販売を手掛けるグリーンハウスの小山徹郎商品戦略部商品企画課次長は、「このペースで価格 が下がり、SSDの256GBモデルが2万円を切ることがあれば、本格的に普及するだろう」と語る。

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