新Core iシリーズの特徴をおさらいしておこう。
マルチコアのCore iシリーズはCPU内部の構造がCore 2シリーズと異なる。最新のCore iシリーズは、チップセットに内蔵していたメモリーコントローラーとグラフィックスコアをCPUに内蔵してデータのやりとりを高速化した。また、新機能と して、使わないコアへの電力供給をオフにして、使うコアのクロック周波数を一時的に高める「ターボブースト機能」、1つのコアで2つのスレッドを同時に実 行する「ハイパースレッディング機能」を盛り込んだ。ノートパソコン向けのCore iシリーズには、負荷の低いときに描画機能の動作周波数を引き上げる「Intel HD Graphics with dynamic frequency」も備える。
ハイエンド向けのCore i7、メーンストリーム向けのCore i5、低価格パソコン向けのCore i3というのが各ブランドの大まかな位置付けだ。それぞれノートパソコン用とデスクトップ用がある。デスクトップ向けにはPentium G6950というPentiumブラウドの製品が一つある。Core i3よりも性能、価格共にワンランク下のエントリーCPUだ。ターボブーストやハイパースレッディング機能の有無はモデルごとに異なる。コアの数は製品に よって2コアまたは4コア。将来的には6コアの製品も登場すると予想される。
テストに使用したパソコンは以下の4台だ。
CPU:Core i7-720QM
(4コア・8スレッド、クロック周波数1.60GHz、最大2.80GHz)
メモリー:4GB(DDR3 SDRAM PC3-10600)
HDD:500GB(S-ATA接続、5400回転)
グラフィックス機能:NVIDIA GeForce GT 330M
OS:Windows 7 Home Premium(64ビット版)
ソニー「VAIO Fシリーズ VPCF119FJ」
(実売価格:24万9800円前後)
16.4型ワイド液晶搭載のAVノート。VPCF119FJはAdobe RGBカバー率100%のフルHD対応液晶を搭載するハイエンドモデルだ。フォトレタッチや動画編集などに向いている
Core i7-720QMは演算コアを4つ搭載するクアッドコアCPUだ。昨年9月に発表されたコードネーム「Clarksfield」と呼ばれるもので、ターボ ブースト機能とハイパースレッディング機能を備える。ハイパースレッディングにより、Windows上からは8個のCPUがあるように見える。グラフィッ クスコアは内蔵しない。デスクトップ向けのCore i7はすべてクアッドコアだが、ノートパソコン向けは、Core i7-620Mのように2コア/4スレッドのものもある
CPU:Core i5-430M
(2コア・4スレッド、クロック周波数2.26GHz、最大2.53GHz)
メモリー:4GB(DDR3 SDRAM PC3-8500)
HDD:500GB(S-ATA接続、5400回転)
グラフィックス機能:CPU内蔵(Intel HD Graphics)
OS:Windows 7 Home Premium(32ビット版)
NEC「LaVie L LL870/WG」(実売価格:20万9800円前後)16型ワイド液晶を搭載 するテレビノート。3波対応のテレビチューナーを内蔵した無線LANアクセスポイントにより、ワイヤレスでテレビが見られる。1920×1080ドット表 示対応のフルハイビジョンディスプレイ、Blu-ray Discドライブなど充実した装備。USB3.0にも対応している
Core i5-430Mは、春商戦向けのノートパソコンの多くに採用されている。Core i5の中では一番エントリーに当たるCPUだ。ターボブーストとハイパースレッディングに対応。2コア・4スレッドで、Windows上では4個のCPU があるように見える。クロック周波数は2.26GHz、ターボブースト機能が有効になった場合、最大2.53GHzで動作する
CPU:Core i3-330M
(2コア・4スレッド、クロック周波数2.13GHz)
メモリー:4GB(DDR3 SDRAM PC3-8500)
HDD:500GB(S-ATA接続、5400回転)
グラフィックス機能:CPU内蔵(Intel HD Graphics)
OS:Windows 7 Home Premium(32ビット版)
※32ビット/64ビットを初回起動時に選択可能
東芝「dynabook TX/66LBL」
(実売価格:14万4800円前後)
16型ワイド液晶とBlu-ray Discドライブを備えたA4ノート。Blu-ray Discドライブを備えるが、Core i3を採用してコストを押さえたのが特徴だ
CPUは2コアでハイパースレッディングに対応する。ターボブーストには対応しない。Windows上では4個のCPUがあるように見える。クロック周波数はターボブーストなしのCore i7-720QMより高い
Core 2 Duoを搭載したノートパソコンのスペックは、CPUがCore 2 Duo P8600(2コア・2スレッド、クロック周波数2.40GHz)、メモリーが4GB(DDR3 SDRAM PC3-8500)、グラフィックスはチップセット内蔵機能(Intel GMA4500)。OSはWindows 7 Enterprise(32ビット版)にアップグレードしている。昨年の春モデル、夏モデルの標準的なスペックと考えてほしい。
今回使用した4台は、OSの種類やメモリーの容量が異なり、全く同じ条件ではないが、CPU性能を推し量る目安にはなる。
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