セキュリティ企業各社は2010年3月24日および25日、米アップルが運営するオンラインショップ「アップルストア」をかたる悪質メールが出回ってい るとして注意を呼びかけた。メール中のリンクをクリックすると、ウイルスに感染させようとするサイトや、バイアグラなどの宣伝・販売サイト(スパムサイ ト)に誘導される。
今回確認された悪質メールは、アップルストアの注文受け付けメールに見せかけている(図1)。メールの送信者名は「Apple Store」。メールには、「アップルストアへの注文状況を見るには、こちらをクリックしてください」といった内容の英文とリンクが記載されている。
このリンクをクリックすると、アップルストアとは無関係のWebサイトに誘導される。このサイトには、あるサイトへリンクが張られた「Visit」とい う単語しか書かれていない(図2)。
だが、バックグラウンドでは、ソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用するウイルスがダウンロードされる。このため、脆弱性のあるパソコンでは、この サイトにアクセスした時点で、ウイルスに感染する恐れがある。
米ウェブセンスでは、複数のウイルス対策ソフトでチェックできるWebサイト「VirusTotal」を利用して、今回のウイルスを検査した。その結 果、3月24日時点では、このウイルスを検出できた対策ソフトは、41種類中12種類。検出率は30%弱だったという。
ユーザーが「Visit」のリンクをクリックすると、バイアグラなどの医薬品を宣伝・販売するWebサイトに誘導される(図3)。ウェブセンスによれ ば、ウイルスサイトを経由しないで、医薬品の宣伝・販売サイトに直接誘導される場合もあるという。
米国では、アップルのタブレット型端末「iPad」の予約受け付けがアップルストアで始まり、注文が殺到しているという。このため米トレンドマイクロ は、今回の悪質メールは、iPadを注文したユーザーを狙った可能性が高いとみている。
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