
ソフトバンクモバイルは、次世代高速通信回線「AXGP」を利用した通信サービス「SoftBank 4G」を2012年2月から提供開始する。最大110Mbpsの高速通信が可能で(現在発売が予定されている端末は最大76Mbps)、すでにサービスを 開始しているNTTドコモのLTE回線「Xi」(屋内で最大75Mbps、屋外では最大37.5Mbps)をスペック面で上回る。
SoftBank 4Gは、2012年2月のサービス開始時にモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」(セイコーインスツル製)を発売し、2012年度中にはスマートフォンも投入される予定。光回線並みの速度がモバイルで利用できると期待が高 まっている。
AXGPを運用するソフトバンクグループのWireless City Planningは2012年1月18日、市販予定のAXGP対応端末を利用した通信テストを実施した。その実力はいかほどなのか?
通信デモでは、USB接続タイプのAXGP通信端末をパソコンに接続し、基地局の設置が済んでいる東京駅周辺などで通信速度の実測実験を実施した。バス に乗車して移動しながら通信したため、途中で基地局の切り替え(ハンドオーバー)が発生するが、通信断が発生することなく継続して通信できた。通信速度は 安定して30Mbps以上をキープしており、60Mbpsを超える場面もあった。フルHD画質(1920×1080ドット)の動画をインターネットからス トリーミングで再生する実験でも、通信が追いつかずに止まることはなく、なめらかな再生が楽しめた。家庭の光回線並みの速度がモバイルで利用できるのが体 感できた。
執行役員 CTOの近 義起氏は「現在、3G回線のトラフィックは都市部などの一部地域に集中している。特に、スマートフォンでさまざまなクラウドサービスが利用されるようにな り、拍車がかかった」と、トラフィックの爆発的な増加で3G回線が厳しい状況に置かれていることを強調した。
近氏は、3G回線の基本的な仕組みがスマートフォン時代に合わないことも指摘する。「3G回線はもともと音声通話に最適化された設計で、上りと下りで異 なる周波数を利用して通信している。だが、スマートフォンで多用されるパケット通信は圧倒的に下りの通信の割合が高い。上りの周波数を利用しないアイドル タイムが多く発生し、周波数利用のムダが生じている」という。AXGPは、上りと下りで同じ周波数を利用し、上りと下りの通信の比率が変えられるのがポイ ント。最小限の周波数で効率のよい通信ができるという。

2012年2月のSoftBank 4Gサービス開始と同時に発売されるモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」(セイコーインスツル製)
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