美白剤の種類

化粧品などに配合されている美白成分にはいろいろなものがありますね。
今回はその中でも特に有名なものをご紹介いたします。
あなたがいつもお使いの化粧品に配合されているものはありますか?

皮膚の表皮層の最下層にある、基底細胞層の、基底細胞10個につき
1個の割合でメラノサイトがあります。そのメラノサイトがメラニン色素を作り、
まわりの細胞にメラニン色素を与えてしまいます。

メラノサイト内部では以下のように段階を経て、メラニンが作られています。

1チロジン→2ドーパ→3ドーパキノン→4ドーパクロム→5メラニン
そして美白剤というのはこの反応のどこかをブロックするものがほとんどです。

ハイドロキノン
1から3を抑制します。最も強い美白作用(アルブチンの100倍)があります。
もともと写真の現像に使用され、化粧品には配合されない成分で、
クリニックでの処方が必要でしたが、薬事法の改正によって近年化粧品へも
低濃度で配合することができるようになり、現在注目されています。

光に当たると酸化されてしまうので、夜のみの使用となり、昼間も使用すると
逆にしみが悪化してしまうため注意が必要です。副作用としては、
強すぎると(10%以上の製剤)脱色したり、他に長期間の使用で面皰
(白ニキビ)の発生が起こることがあります。
クリニックでは5%程度に調剤された軟膏が処方されます。

コウジ酸
酒造りの職人の手が、コウジにより白くなったことから発見された美白剤。
1から3を抑制します。
現在化粧品などへの配合は発がん性の可能性のため禁止されています。

ビタミンC
3を2に戻す。
ビタミンCは皮膚からの吸収が悪く、また不安定な物質でしたが、
近年安定して皮膚に単純に塗るだけで吸収されるタイプが開発され、
注目されています。
クリニックでは10~20%に調剤されたローションが処方されます。


プラセンタエキス
牛などの胎盤抽出液。
4の生成を阻害します。また新陳代謝を促進する効果もあるので、
出来たメラニンの排泄なども早めると考えられ、おだやかな美白効果がある。

アルブチン
コケモモなどの植物の葉に含まれ、ハイドロキノンのグルコース配糖体。

エラグ酸
りんごなどの植物に含まれる、ポリフェノール。
1から3を穏やかに抑制します。

ルシノール
フェノール化合物で、1から3を穏やかに抑制します。

甘草エキス
甘草からの抽出液で1から3を穏やかに抑制します。

カミツレエキス
ヨーロッパのキク科の植物カミツレ草の抽出液で、
メラノサイトの活性化を穏やかに阻害します。



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