保湿成分

■うるおわせて、フタをする
スキンケアの基本である保湿。
何をやっても、肌がうるおっていなければ、効果も半減します。
保湿のポイントは角質層のうるおい。
保湿成分がたっぷり入った化粧水で角質層をうるおし、
補った水分が逃げないように、乳液やクリームでふたをしてあげましょう。

■肌を潤わせる成分

●セラミド
肌表面部分の0.02mmの薄い角質層にある成分です。
角質層には、平たい角質細胞が重なり、その間を埋める脂質の約半分が
「セラミド」です。
セラミドは親油性と親水性の両方の性質を持ち、
層状に整列して肌から水分が逃げないように働きます。
まさに肌の保湿分の要で、肌からセラミドを除くと、
ひどい乾燥状態になり、いくら保湿ローションを塗っても
その効果は長持ちしなくなります。
冬は誰しもセラミドが減り、年をとってもセラミドは減ってきます。
そのため、肌は保湿力を失って、乾燥肌になってしまいます。
そんなときの対策が、セラミド入りスキンケア。
セラミドは肌なじみがよく、べとつかず、
肌のセラミドが失われて角質が乱れたところほど、
よく吸収されます。
セラミドによるスキンケアを効かすコツは、
十分な量が入った製品を使うことです。
セラミドの種類ごとに、肌を改善させる量が異なります。

●ヒアルロン酸
わずか1グラムで水6リットルの保水力をもつといわれる
優れた保湿成分です。
もともと表皮と真皮の両方に存在していて、
角質層の細胞間をうめる役割を果たしています。
ただし、体中のヒアルロン酸は、成長とともに減少していきます。
ヒアルロン酸が豊富な皮膚ほど柔軟性が高く、
たとえば大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸の量は、
赤ちゃんの20分の1です。
そこで、ヒアルロン酸を補うことで、水分の保持能力を高め、
コラーゲンとエラスチンの損傷を防いで、
肌の張りと弾力を保ちます。
また、乾燥で保湿力が低下した肌をみずみずしく保ちます。


●リピジュア
化粧品やシャンプーのほか、
ストッキングなどにもその有効性がいかされており、注目の成分です。
肌の角質細胞の間を満たす、「細胞間脂質」と同じ構造でできており、
角質層を整え水分の吸湿性や保湿性に優れて、
みずみずしい肌を保ちます。
肌への親和性がたいへん高く、
ヒアルロン酸の約2倍の高い吸湿性があります。
特徴的なのは、その持続性です。水洗いしても
その保湿性がずっと維持できます。
さらに、肌荒れを抑制する効果もあります。
様々な人工臓器を開発するために必須の素材でもあり、
高い安全性があります。


●植物性女性ホルモン様成分(イソフラボン等)
皮膚の老化の原因に、紫外線とともに注目されているが、
女性ホルモンの減少です。
更年期にさしかかるころ、次第にホルモンのバランスが崩れだして、
肌のうるおい成分の減少などの老化現象が目立ってきます。
そこで、注目されたのが女性ホルモンのような作用がある
「植物性女性ホルモン様成分(イソフラボンなど)」です。

・保湿作用
角質層の水分を保つ保湿作用があり、
皮脂の分泌を促すことで肌に張りや艶を与えます。

その他にも以下のような作用があります
・肌再生作用
・美白作用

●アミノ酸
角質細胞の中の、肌が本来持っている天然うるおい成分
「天然保湿因子(NMF)」の主成分がアミノ酸です。
この成分を補うことで、肌にうるおいを保ち、肌を保護します。
実は、真皮を構成している要素で肌のハリや弾力を保っている
コラーゲンやエラスチンなどもこれらもアミノ酸からできています。
肌のさまざまな成分の元にもなり、
アミノ酸にはさまざまな効果があります。
  ・肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を円滑にする
  ・肌の細胞とコラーゲンの原料となる
  ・肌を保護する角質の保湿成分(天然保湿因子)となる




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