第一回目の告知


風呂場でふと気が付く。左と右の胸の形が違うんじゃないか?
乳ガンで叔母を亡くした私は即「これは乳ガンだ」と感じる。
札幌市で乳ガン検診を推進している認定医のところにとりあえず検診に
行った。そこは産婦人科だった。

そこには生まれくる命を心待ちにしている妊婦さんたちがたくさんいた。
去年、私も妊婦だったんだ。そんなことが夢のよう。
検診で、細胞針をした。この時点で癌であることは間違いないと思った。

翌週、子どもを友達に預け、結果を聞きに行く。
妊婦さんがいっぱいいる中で「癌です。早急な手術が必要ですね。
かなり進行しています。なんならうちで手術しますか?」
と医師に言われる。
「いえ、他の病院を紹介してください」と言い、近くの外科病院に
紹介状を書いて貰った。妊婦さん達の中で一人癌の告知をされ、
涙の止まらない自分が情けなかった。
すぐにその紹介状の病院に行った。

病院は中程度の規模。待合室を見ると、老人ばかり。。。。
「こんなジジババばかりの病院で乳ガンの手術?」
疑問を感じた私。おまけに妊婦の前で癌の告知をするような心ない
産婦人科医の紹介状なんて、くそくらえっ。
すぐに看護婦の友達に乳腺外科を紹介してもらい、その足で乳腺外科へ。




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