くそばばあっ その１
だからといって、笑ってられるか。落ち込むときもある。
入院中、落ち込んでいて、カーテンを閉め切ってこもっていた。そこは三人部屋だったので、私がカーテンをしめると確かに圧迫感がある。
私のとなりのおばさんはあまりにも私が静かなので、いないと思ったらしく、見舞いにきた自分の姉に「あの若い子、暗いのよぉー。全然話しもしないし。感じ悪いわぁー」と言った。姉は「体も病んでるけど、心も病んでるのね」と言った。
私はカーテンをざーっと開けた。ふたりは「しまった」という顔をしていた。
私はにっこり「こんにちわぁ」と言って、ふたたびカーテンを閉めた。
くそばばあっ！！
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