一日一善

一日一善

ディス(仮)~序章・一章~


 いつもげんきそうにしてる私ー

 一章
「おはよ~!」
"水色のワイシャツに紺のプリーツスカート"とシンプルすぎる学校指定の
制服が似合う少女。双葉トトナだ。
「・・・・・はぇ?…おはよ。」
と、気の抜けた返事を返した学校指定の黒い詰め襟の制服を着た少年。
和加キルトだ。
「今日もか・・・」
とトトナは小声で独り言をいい、自分の席へ向かった。
ーーーーキーんコーンカーンコーン・・・
予鈴がなりクラスのみんなが着席し担任の先生が教室へ入ってくる。
日直が
「起立。礼。おはようございます。」
と先生に向けて挨拶をするためみんなに指示をした。みんなも日直に続き
「おはようございます。」
と先生に挨拶をした。
「おはよう!!」
先生が元気良く返す。

双葉トトナは、腰までまっすぐに伸びた漆黒のきれいな髪。前髪が目に入り
そうだ。少女はめがねをかけているせいか、頭がよさそうに見えるが実際は
人並み程度の頭だった。
トトナの着ているワイシャツは左胸のところに桃色の糸で犬の全身を形取った
刺繍がしてあり、プリーツスカートは毎日手入れをしているかのようにきれいに
整っている。パッと見、埃ひとつついていないようにみえる。
一方、和加キルトは耳のしたあたりまで自由に伸びた髪が重力に逆らって
いる(寝癖がついているのだ)。和加も寝癖がついているおかげでつまんな
い制服を着こなしている。一般に言う学ランには寝癖がにあうのでは・・・。
今日は左右ほぼ対象に犬の耳のようにぴんっとたっている。
そんな、寝癖のついているキルトをトトナはいつも可愛いと思っている。

    *           *           *

ーー昼休み
キルトとトトナは学校の裏庭の大きな木の下椅子に座って話していた。
トトナの長い漆黒の髪が夏がやってくるのを知らせる風に乗り揺れている。
「ねぇ」
「ん?」
「寝癖ってどうやったらできるの?」
「は?」
いきなりわけのわからない疑問を投げ掛けられたキルトは口を[は]の形に
開けたまま塞がらなくなっていた。
トトナはただ疑問に思ったことを質問しただけのようだ。うけもなにも
ねらっていない。こんなに素直な顔をしている。
キルトは少し悩み適当に思いついたことを言った。
「髪が柔らかくて、寝相が悪いんじゃないのかな?」
するとトトナは、
「じゃあ、なんで私は寝癖つかないの?」
ときいてきたのでキルトはトトナの頭をじーーっと見てから、眉間に少し
しわを寄せてからこう答えた。
「髪が長いからじゃない?多分。」
この言葉を聞いたトトナはパァッと顔に笑顔を作り
「キルトぐらい短くしちゃえばいいのか!!」
と言った。その「短く」と言う言葉を聞いたキルトはかなり慌てて
「ダメだよ!!トトは長いほうがいい!!」
びっくりしているトトナの顔を見てキルトは(やば…。つい…。バレたかな?バレたな。完璧バレた。)
と自分を追い詰めていた。
だが、トトナはいつもと変わらずに
「そうかな…。じゃあ、きるのや~めた」
と言って椅子から立ち上がり伸びをした。
トトナは
「もう教室もどろっか」
とキルトに声を掛け後ろを向いたとき・・・そこにキルトは居なかった。
「あれ?キルト・・・どこいっちゃったの?」

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: