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ひゃー、ハワイから帰国しました~。 今回は短期出張でしたけれども、それなりに収穫もあり、いい旅となりました。 で、本ブログでは、先に「ハワイの食事は不味い!」という趣旨のことを書いてしまいましたが、その後、結構美味しい店も発見したりして、ハワイの食事に関して若干見直すところがありました。 ということで、ハワイで釈迦楽教授おすすめ!のお店をいくつか紹介して、罪滅ぼしとすることにいたしましょう。〇「マハロハ・バーガー」 ロイヤル・ハワイアン・センター内のフードコートにあるハンバーガー屋さん。ここは旨い。普通のチーズバーガーも美味しいし、半熟卵の載った「ロコモコ・バーガー」もいい。そして何より添えてあるフライドポテトがいい味でね。これをデカいコークと一緒に流し込むと、うーんアメリカン、いや、うーんハワイアンって感じ。〇「Sunny's Local Grind」 ワイキキの西の端にある小さい店だけど、ここのロールサンドは最高! ベーコンや玉ねぎや卵や何やらかにやらを、薄焼きのブリトー生地でラップしたものなんですけど、優しい味で、実に旨い。お店のお姉さんも親切で感じがいい!〇「Eggs'n Things」 言わずと知れたパンケーキの店。私はオムレツと一緒に食べましたが、さすがに旨いもんだねえ。〇「Vavin Coffee Bar」 韓国系?の感じのいいお兄さんが自分でお菓子などを作っているカフェ。上のEggs’n Things のすぐ近くのお店。ここのお菓子は繊細で、甘すぎず、日本人なら誰もが気に入るはず。エクレアも美味しいけど、ピスタチオクリームのかかったクロワッサンが最高。〇マラサダ どこのお店、というわけではないけど、ハワイで人気のマラサダは、意外なほど美味しい。マラサダというのは、要するに丸い揚げパンというか、ドーナツみたいなものですが、風味がいい。日本でも流行らないかしら。〇ビッグアイランド・キャンディーズのクッキー 今やハワイを代表する土産物はマカダミアナッツチョコではなく、クッキー。ホノルル・クッキーも有名だけど、ビッグアイランド・キャンディーズのレモン・クッキーは旨いぞ~。 とまあ、そんな感じ。これからハワイにいらっしゃる方には、是非お試しあれ、と言っておきましょう。
November 13, 2024
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先日、ハワイにあまり惹かれないと書きましたが、なぜかアロハシャツには大いに惹かれてしまう自分がいて、そこが自分でも非常に不思議なところ。 まあ、アロハシャツというものの背後にある歴史に、心惹かれるのでありましょう。 だけど・・・。 アロハシャツって、基本、かなり派手なデザインですからね。自分が着るとなると、全然似合わないわけ。悲しいことに。 だけど、なんとかその中で、自分でも着られそうな地味目なデザインのものを探して、曲がりなりにもハワイに滞在した証としたい。 ということで、ちょこちょことアロハシャツのお店を覗いているのですが、今日、ハワイ大学への道すがらにある「ベイリーズ」なるお店に立ち寄ってみたと。 この店、「世界最大のアロハシャツの店」を豪語するだけあって、品ぞろえがすごい。しかも、ユーズドを格安で売っていたりするので、それを掘り出すのも楽しい! しかもしかも、かつてこの店に「嵐」が訪れ、アロハを買って行ったということで、嵐ファンの間では聖地になっているとのこと。 で、結局、一枚、自分用にいいのを掘り出しましたよ! しかも39ドルで! ということで、ついに念願のアロハシャツをゲットしたワタクシ。明日は日曜日。これを着て、ロコ(地元民)になったつもりで、休日のワイキキを闊歩しましょうかね。
November 10, 2024
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今日、ハワイのセブンイレブンで買ったスパム・オムスビを食べたのだけど、これが信じられないほどまずかった。オムスビがここまでまずくなれるとは。 これまでの60年を超す人生の中で、数限りない数のオムスビを食べてきたと思うけれど、今日食べたオムスビがダントツでまずかった。とにかくコメがまずい。「砂を嚙むような」という言葉がたとえではなく、現実にあるのだというのを思い知りました。 まだハワイ滞在4日目とはいえ、ハワイで食べたもので、美味しかったというものはほとんどないかなあ。一番ましだったものでも、点数をつけたら70点ほど。今日食べたオムスビは、100点満点でマイナス1000点だからね。 しかも値段は一丁前に高いという。 ハワイなんて、日系人が多いし、日本からの観光客も多いはずなのに、どうしてこんな状況が許されているんだろう? ほんと、びっくりよ。 ハワイにはまる人って、多いけれど、ワタクシはハマらないな。 昭和生まれのワタクシにとって、ハワイは夢の島だとばかり思っていたんだけどなあ・・・。
November 9, 2024
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今日は、そもそも今回の旅の大本命、ハワイ大学に行って色々仕事をしてきました。 海外出張で、地元の大学で調査活動をするというのは、外様というか、アウェイでの活動ですから、いつも緊張するもの。 で、今日も武者震いをしながら、初めてハワイ大学(マノア校)の門をくぐったわけですが、さすがに敷地は広い、広い! だけど、何というか、なんかショボいのよね。っていうか、ハワイって、中心地を一歩離れると、なんかすごく寂れた感じがする。ハワイアン・ミュージックも聞こえてこないし、私のような昭和の人間が子供の頃に夢に見たハワイと、現実のハワイって、結構違うのね。 まあ、それはともかく。 調査の方は、結構うまくいきました。ここにしかないであろうマイクロフィルムの資料を入手することもできたし。 それにしてもちょっと驚いたのは、資料の入手の仕方よ。 一昔前、現地調査で資料を入手する場合、その大学のコピーカードを買って、大金をチャージして、後は探し出した資料をひたすらコピーしまくって・・・という作業を繰り返したわけですけれども、最近はそうじゃない。 資料はコピーするのではなく、スキャンするのね。で、それを自分宛てにメールで送る。そういう機械が置いてあるので、気軽にジャンジャン、スキャンできる。紙も使わないので、実質、資料の入手はタダよ。 ひゃーーー。世の中、便利になったものよのう。っていうか、この点では日本の大学なんて、まだまだ遅れてる~! ショボいハワイ大学にも後れを取っているのだから、もう、世界とは太刀打ちできないな。 まあ、とにかく、ちょっとしたカルチャー・ギャップでしたよ。 というわけで、こちらについて3日目にして、なかなかの成果を上げることができ、満足しきりのワタクシなのであります。
November 8, 2024
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ハワイって、毎日青空の島なのかと勝手に思っていましたが、まあ、毎日、雨が降りますわ。 アメリカにおける私のベース基地、ロスアンゼルスは1年のうち、雨が降るのは5日くらいなものですから、雨に対する備えがない。 だけど、ハワイは、雨が降る。着いた日も雨でしたし、今日も雨。いや、ずっと降り続けるのではなく、晴れているかと思うと、いきなり雲が出てきて振り出すの。今日は仕方なく、ABCマートで傘買っちゃったよ。 まあ、それはともかく。 今日は、自己啓発本の市場調査で、ワイキキ周辺の書店巡りをしてきました。まずはホテル近くにあるアラモアナセンター内のバーンズ&ノーブル。自己啓発本コーナーのすべての本をビデオに納めちゃった。と同時に、面白そうなものを片端からチラ読みしていったのですが、最近の傾向の一つが、大人のための自己啓発絵本。 『eat cake for breakfast』なんて本が典型的ですが、左型のページに絵、右のページに1行から数行ほどの文字が書いてある、というような本。こういうのが結構沢山出ている。お手軽だねえ。でも、こういうシンプルで簡単な本が売れるのかもね。 さて、バーンズ&ノーブルでの市場調査の後、「Village Books & Music」という古書店へ。ここは古本が安いと聞いていたので、楽しみに行ったのですが、実際にはそれほどでもなかった。 でも収穫あり。一つはヘンリー・ミラーの『A Devil in Paradise』のシグネット版。これがたったの2ドル! ウソみたい。もう一つはトルーマン・カポーティ―の初期短編集で、ハードカバーが4ドル。これも安い。 ということで、そこそこ楽しい本屋ツアーとなったのでした。 さて、明日からいよいよハワイ大学マノア校へ。ここが今回の目玉ですから、楽しみ!
November 7, 2024
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ひゃー、ハワイに到着いたしました~。 着いたら雨がじゃあじゃあ降っててちょっとびっくり。常夏の島に雨って、なんか合わないことない? 雨が降ると、世界中、どんな町も同じように見えるもんですな。 でも、雨が上がると猛烈な蒸し暑さ。ああ、やっぱり常夏だわ。 とにかく、夜に日本を出て、到着すると同じ日の朝だから、日本からアメリカに行った日は長い! しかもリクエストしてあったのに、ホテルに着いたら「アーリー・チェックインはなし」と言われてしまったので、荷物は預けられたけど、町に放り出されたような状態。仕方なく、とりあえずワイキキの町を散策したけれど、うーん、観光地っぽ過ぎて、あまり面白い町ではないな。ショッピングモールはあちこちにあるけど、高級店にはいかないしね。 それはともかく、今日は偶然、アメリカ大統領戦の投票日。テレビではどのチャンネルもその報道で大わらわ。 まあ、一言で言いますと、トランプ圧勝ですわ。蓋を開けるまで稀に見る僅差のレースと言っていたけど、蓋が開いたらトランプ圧勝。 そりゃ、そうだよね! 私はいつも言っておりますが、民主党が勝つ時は、魅力的な人たらしが出た時だけ。カマラはそういうキャラじゃないから。なんでトランプに勝てるだけの魅力的な人物を民主党が候補に推さなかったのか。むしろオバマが再登場した方が、勝つチャンスがあったと思うけどね。 まあ、こうなったら仕方がない。日本としてはトランプ再選に備えないといかんですな。 それにしても、たまたまながら、大統領戦の投票日にアメリカにいるというのは、アメリカに関係する人間としてはとてもいい経験になることは確か。しばらく、自分の研究とは別に、選挙戦の行方を見守ろうと思います。
November 6, 2024
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ええっと、今日から出張に行ってまいります。行先は・・・ハワイ、なんですが。 え? ハワイに出張? そんなことある? あるんです。 科研費を使ってハワイ大学で資料収集。ハワイは、ある意味、自己啓発思想のメッカの一つでもあるのでね。 本当は、夏休み中に行く予定だったのですが、このブログの読者の皆さんはご存じの通り、9月から10月にかけて、母の危篤状態が続いていたのでね。行くに行けなかったのよ。だけど、その母も亡くなり、葬儀も終わり、っていうことで、とりあえず予定していた出張をこの時点でこなそうかなと。 いや、母の具合によっては、出張取り止めも視野に入れていたのですが、母は母のやり方で私に「行け」と言ってくれたのかもしれません。 っつーことで、これからしばらくハワイからのお気楽日記。どうぞお楽しみに。 道中の無事を祈っていてくださいね~!
November 5, 2024
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昨日、美術展に行きたいという話をしましたが、結局、その欲望から逃れられず、今日は愛知県小牧市にあるメナード美術館に行って、現在開催中の「今井龍満展」を見てきました。これこれ! ↓今井龍満展 今井龍満さんのお父さんは今井俊満さんという人で、とても有名な画家さんなんですと。で、龍満さんは、お父さんの手伝いをするというので、一緒にフランスに行って、仕事を手伝ったりしながら、どうせならってんで現地の美術学校に通ったりもしたらしいのですが、そんなことをしているうちにちょこちょこっと猫の絵を描いてみたら、それがお客さんの目に留まって売れたと。 で、へえ、自分の絵って売れるんだ、とビックリしたりしている内に、自分も画家になってしまったと。 ちなみに、フランスで絵を勉強していた時、龍満さんが一生懸命、写実的な絵を描いてたら、先生に「お前は一体いつになったら自分のデッサンをするつもりなんだ」と怒られたと。 つまり、見たものを見た通りに書く写実だけやっていたのでは、いつまで経っても画家にはなれない。自分流にデフォルメするなり、なんなりしなければダメ、というのが、フランスの絵の学校の当たり前の方針だったんですな。面白いね。 で、現在の龍満さんですが、アクリル絵の具をタラ~っとたらしながら描線を描いていく「ポアリング」という手法で絵を描いておられる。絵具を上からたらしながら描くので、絵筆を使うのと異なり、タッチを完全に自分でコントロールすることができない。そこに偶然の要素が入り込むわけ。そこがまた面白いと。 で、そんな手法を使いながら、主として動物を描かれるのですが、これがね、なかなか見事なものでね。非常にカラフルなものなので、美しい色に飢えていた私には、ピッタリの展覧会でした。 それから、メナード美術館では、今回の今井龍満展に加えて常設展、すなわちメナード美術館が収蔵している絵画作品を展示する部屋もあるのですが、今回は、メナード美術館の収蔵品の中からどれを展示するか、ゲストである今井龍満さんに選んでもらったというのです。だから、常設展の方も今井さんの息がかかっていると。コレ、非常にいいアイディアですよね! で、今井さんが選んで、今井さんが選んだ作品にコメントを寄せている場合があるんですけど、このコメントが実に面白い。 たとえば、今井さんが選んだ展示品の中に、ピカソの絵があって、そこにはこんな要旨のコメントが書いてあった。昔、今井さんのお父さんがパリで修行をしていた時、たまたまピカソを見かけたと。で、今井さんのお父さんはピカソに「どうしたらあなたのような巨匠になれるんですか?」と聞いてみたと。 そしたら、ピカソが何と答えたか。「君も一万点くらい作品を描けば、巨匠になれるよ」と答えたのだそうです。 いやあ、面白いね。昔のパリだと、ピカソに普通に会えるんだ。で、ピカソはそういう答え方をするんだ。 その他、ルノワールは、昔は嫌いだったけど、最近はそうでもなくなった、とか、この画家は、昔住んでいた町の古本屋でたまたま画集を買って、以後、すごく影響を受けた、とか、この画家のことは全然知らなかったけど、今回、収蔵品の中から自由に選ぶとなった時に、パッと目に入って気に入ってしまったとか、そういうちょっとしたコメントが面白いわけ。 ということで、今回は今井龍満さんの展覧会も面白かったし、常設展も面白かったし、トータル、実に気持ちのいい時間を過すことができたのでした。やっぱり、根性で展覧会をサーチして良かった! いい気分転換になりました。
August 30, 2023
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ひゃー、ご無沙汰、ご無沙汰。親戚の葬儀があって、千葉県は鴨川というところに行っていたものですから、更新が滞ってしまいまして。 葬儀ですから悲しい会合ではあったのですが、それでも、久々に大勢の従兄妹と会いまして、その人たちから「ちゃん」づけで名前を呼ばれるというのも、還暦を越えた身としては、こそばゆいものでありまして、楽しかったといったら語弊がありますが、懐かしい思いをさせられました。 あと、鴨川は父の故郷ですから、父の遺影を持っていきましてね、クルマのフロントガラスのところにセッティングして、天国の父に懐かしい土地を見せてあげられたことも良かった。 あと、初めて東京湾アクアラインをクルマで走り、「海ほたる」で海を眺めながらお茶したのもちょっと面白かった。 とまあ、なかなか面白い旅ではあったのですが、しかし、片道400キロ、往復800キロの旅路となりますと、結構、疲れます。今日はもう早く寝て、また明日以降、ぼちぼちとブログを再開していこうかなと。 それではお休みなさい。グーグー。
July 20, 2023
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今日は大学をお休みして、蒲郡の近くにある形原というところで、あじさいツアーをやってきました! ここは愛知県内有数のあじさいの名所でね。 でもその前に腹ごしらえ。 で、グーグル・マップを見ていたら、蒲郡の近くにペルー料理の店「マピ」があるのを発見し、これは珍しいと、今日はそこでペルー・ランチにしようと。 が! 到着してみたら、閉店の貼り紙が! そこで仕方なくプランBに移行し、古民家洋食店的な「デジャブ」に向かうも、なんとラスト・オーダーの時間をわずかに超過してしまっていたという。 かくして、プランC、蒲郡うどんの名店「やおよし」にてうどん・ランチ。まあ、ここも美味しいのでいいですけど、やはりペルー料理、食べて見たかった! さて、お腹が一杯になった我らは、いよいよ形原あじさいの里へ。ちょうど満開といったところで、全山を彩るあじさいを堪能いたしました。帰りに一鉢買っちゃった。 で、今年も美しいあじさいを見られたなあと感慨にふけりつつ、次に我ら夫婦が向かったのは「内田珈琲店」。ここ、去年初めて行って、とても良かったので、今年も連続で。相変わらずコーヒーは美味しいし、合わせるケーキも美味しかった。これこれ! ↓内田珈琲店 しかし、我らの蒲郡探訪はここでは終わらないのね。何しろ蒲郡には、「フジベーカリー」という激渋のパン屋さんがあるのよ。ここでパンをお土産に買わない事には。 そしたら、なんか最近、このお店はテレビ番組で取り上げられたようで、すっかり有名店になってしまっていました。わしら、そんな有名店になる前から知ってたもんね! しかし、フジベーカリーが楽しいのは、実はそれだけではないの。フジベーカリーは「さわだや」という衣料・雑貨店の中に入っているのだけど、この「さわだや」がまたすごいのよ。色々なものが信じられない値段で売っていたりする。今日も家内は、定価7500円の化粧品を199円で買ってましたけど、万事がそんな調子。何があるかはその日次第だけど、とにかく掘り出しものがすごい。 そしてここでのショッピングを堪能した我ら、次に、地元スーパーである「サンヨネ蒲郡店」へ。 最近、ドライブ先の地元スーパーに立ち寄るというのが流行しているワタクシたち。サンヨネも、イオンなどには売っていないような珍しいものが沢山売っていて、面白かった。たとえば総菜コーナーで売っていた「めひかりのから揚げ」とかね。 めひかりというのは、蒲郡近海で獲れる深海魚で、足が速いから地元以外ではあまり売っていない。それのから揚げを売っているわけですから、これはもう買うしかない。で、めひかりのから揚げの他にも今日はこのスーパー・サンヨネで二、三、総菜を買って、自宅に戻ってからの夕食はそれらで簡単に済ませることに。 で、最後に蒲郡の海を見てから帰ろうということになり、竹島の辺りを少し散策して、海を見て、それから自宅に戻りました。 というわけで、今日はあじさいを見て、海を見て、おいしいうどんを食べ、おいしいコーヒーをいただき、地元の食べ物を買って、すっかり楽しんだのでした。今日はめいっぱい遊んだので、明日からまた勉強、がんばるぞ!
June 9, 2023
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GW前半、何か一つくらい楽しいことをしようと思い、家内をつれてドライブがてら三重県の桑名市というところに行ってきました。そう、「その手は桑名の焼き蛤」で有名な桑名ね。 なぜそこに行ったかと申しますと、「六華苑」が見たかったの。 六華苑というのは、ジョサイア・コンドルというイギリスの有名な建築家が設計した洋館(実際には洋館部分と伝統的な日本建築との和洋折衷様式)で、この地に住む豪商・諸戸清六が建てたもの。映画やテレビドラマのロケ地としても超有名でございます。 建築好きとしては、一度、実物を見たかったのよね~。 で、実際にこの建築物を見る前に、腹ごしらえ。我々が向かったのは、「田しろ」というイワシ料理の名店。 で、ここでイワシの漬け丼(990円也)を食べたのですが、これがまた絶品! イワシの生臭さなんて一つもなくて、実に旨い。 ・・・ですが! まあ、実際に行った人は驚くと思いますが、まあ、店主の女将さんに対する態度が最悪。2分に一度の割で怒鳴りつけるのよ。「盛りが悪い!」「さっさとしろ!」「口答えするな!」「生意気だ!」「何やってる!」「何度言ったら分かる!」・・とまあ、モラハラの嵐。女将さんの客対応は完璧で、何も注意することはないのに、この調子ですから、もう、客としてはいたたまれない。もう、女将さんが気の毒で、気の毒で。 確かにイワシ丼は美味しかったけれど、あんな怒号の、それも何の落ち度もない人への怒号飛び交う中で飯を食うなんて、私には考えられない。もうあの店に行くことはないな。 さて、昼食を終えた我らは、目的地である六華苑に到着。これこれ! ↓六華苑 で、実物の六華苑を見たのですが、まあ、和洋折衷の洋館の美しいこと。建物部分は2階建てなのですが、これが明治時代の建物かと思うほどモダン。1階はベランダ、2階はサンルームになった、屈曲した外廊下も雰囲気がよく、素晴らしい。 でまた、目の前に広がる庭がね、これまた素晴らしいのよ。写真にも納めましたが、素人が撮ったってそのまま絵葉書になりそう。そして、裏庭は裏庭で日本庭園のようになっていて、これだって相当なもの。 で、ひとわたり六華苑を見学した後、隣接する「諸戸氏庭園」というところにも行ったのですが、ここは花の時期と紅葉の時期にそれぞれ2週間くらい開園するらしく、偶然ですがたまたま花の時期に当たって見学することができました。 こちらも要するに諸戸氏の家のあったところなのですが、こちらは庭の造作が凝っておりまして、諸戸氏としてはここを賓客をもてなすために使ったらしい。お客さんといっても、それこそ大隈重信候とか、そういうレベルだからね。明治の豪商の豪華な暮らしぶりが偲ばれました。 というわけで、六華苑と諸戸氏庭園も良かったわ~。もっと早く訪れておけばよかった。亡くなった父にも見せてあげたかった。 で、目的の場所を堪能した後、安永餅本店で安永餅を買ったり、貝増で貝の佃煮を買ったり、名産品を仕入れた後、寺町商店街なる昭和な雰囲気の商店街を散策。「MAGO7」なるカフェでおいしいフランス紅茶をいただきながら、フランスから買い入れたという雑貨を眺め、またお皿を買ってしまったり。そして最後には地元のスーパーを覗いて、地元ならではの食品を買ったりして帰路についた次第。 というわけで、近場ドライブの旅でしたけれど、とても面白かった。GW前半の過ごし方として、大成功でありました。
April 29, 2023
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春休みで、実家に戻って参りました。 この頃は帰省するたびに、少しずつできないことが増えていく母に会うのが怖いようなところがあるのですが、まあ、人間歳を取れば仕方がない。とにかく、私の顔を見て喜んでくれるのだから、母のためにしてあげられることはどんどん減っていきますが、せめてちょくちょく帰らないとね。 新書本の執筆も大分、完成に近いところまでたどり着きましたので、こちらにいる1週間のうちに、めどがつけばいいなと。 あとは明後日に控えたラジオ出演の収録もやらなくちゃ。 とまあ、色々ありの春休みとなりそうです。
March 27, 2023
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好天に恵まれた週末、気晴らしに「おちょぼ稲荷」というところにちょいと遊びに行きました。 おちょぼ稲荷、正式には「千代保稲荷」ですが、日本三大稲荷の一つだそうで、名古屋の西方、岐阜県海津市というところにあります。我が家からは高速を使えば1時間弱ほどのドライブ。 なにせお稲荷さんですから、商売の神様。ワタクシの場合は文筆業ですから、近々出る本の成功をお祈りして参りました。お稲荷さんの前に、お揚げを売る店があって、ここで50円也のお揚げを買い、お稲荷さんにお供えするのがしきたり。ワタクシも家内ともども、100円分のお揚げさんをお供えしてきましたよ。 さて、おちょぼさんの楽しみは、お参り後、串カツを食べること。そう、おちょぼさんの参道は、串カツ屋さんが軒を連ねていて、それを食べるのが一種のお決まりなんですな。 で、我らもお稲荷さんにほど近いところにある有名な「玉家」というところへ直行。ここは立ち食いも出来ますが、我らは店内で座って食べることに。好きな本数だけ串カツ(ソース味、ミソ味の別あり)を注文し、それにご飯などを添える方式で、美味しい串カツをお腹一杯堪能いたしました。それでも二人で2000円行かなかったから、安いもの。 さて、食後、さらに長い参道の両脇に並ぶ昭和っぽいお店を冷やかしていきます。 食べ物系のお店が多いですが、中でも多いのが川魚料理の店ね。木曽三川に近い土地柄ですから、そういうことになるのでしょうが、「もろこ」の佃煮とか、「ハエ」の佃煮とか、関東の人間には珍しいものを売っている。珍しいのでもろこの佃煮とか、買っちゃいました。あと、ナマズのかば焼きを食べさせる店も多かった。その他、漬物の店も色々あったし、激渋の洋品店とかがあって、値段も昭和で、冷やかすだけでも面白い。 あと、たい焼きとか大判焼き、あるいは草餅などを売る店もあって、そういうのをそこここで買い食いしていく楽しさよ。 とまあ、お参りしたり、食べたり、買ったり、冷やかしたり、大いに堪能いたしました。 名古屋からほど近いところに、こういう、ちょっと珍しい街があるというのもありがたいもので、今まで逆に近すぎてあまり興味がなかったのですが、今後はこういう、気合を入れて観光する場所ではないけれど、ちょっと歩くと珍しくて面白い、そんな街歩きをしていくのも面白いかな。 というわけで、良い気晴らしになりました。おちょぼ稲荷 食べ歩き
March 11, 2023
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さて、昨日に続いて旅の模様二日目。 ホテルのおいしい朝食をモリモリと食べた後、宿近くにある「夢宇谷」という陶器などが置いてあるショップ&ギャラリーを久しぶりに覗いて・・・と思ったのですが、生憎、この日はお休み。 というわけで、せっかく八ヶ岳に来たのだから自然を堪能しようと、「美しの森」に向かいます。 展望台はお休み中でしたが、急な道を15分ほどえっちらおっちら上って天女山の山頂に着くと、これがまたいい景色。特にその日は、まだ夏の雲の雰囲気を残した真っ白な雲がダイナミックに空を彩っていたもので、その刻々と移り変わる雲の舞を堪能。さすがにまだ紅葉真っ盛りとは言えませんが、少しずつ色づき始めた初秋の山をじっくりと味わいました。 そして次に我々が向かったのは、今年4月に亡くなった柳生博さんが開いた「八ヶ岳倶楽部」。ここを訪れるのも20年ぶりくらいかと思いますが、今は柳生博さんの次男さんが受け継いで、相変わらずの賑わいを見せていました。前にここで柳生博さんご本人にお会いしたことなどをスタッフの方とおしゃべりしたりして、楽しいひと時を過ごさせていただきました。 で、お昼を過ぎたので、今日は新そばを食べようということになり、小淵沢のそばの名店「さかさい」さんを目指します。 何しろ森の中にあるお蕎麦屋さんなので、たどり着くまでに一苦労しましたが、細く腰のある蕎麦を、鴨せいろでいただき、大満足。 そしてお腹いっぱいになった我らが次に向かったのは、器とガラスアートの工房「月の手」さん。ここを訪れるのも3年ぶりくらいですが、オーナー・アーティストの有吉さん・あいざわさんと3年間の溝を埋めるべく、楽しくおしゃべりして旧交を温めた次第。これこれ! ↓月の手・ショップ 今回は有吉さん作の美しく機能的なコーヒーマグをペアで購入し、大満足。 で、次に我々が向かったのは、ご存じリゾナーレ。時期的に今はハロウィーンの装飾になっていて、行きかう人たちもハロウィーン風に仮装していたりして、なかなか楽しい。ここも3年ぶりくらいに来ましたが、結構、店が変っていてビックリ。ここにある本屋さん、前は品ぞろえもよく、カフェ併設でとてもいい雰囲気の店だったんですが、今回窺ってみたら、扱う本の量が激減していて、そこはちょっと残念でしたかね・・・。 さて、そうこうしているうちに、旅も終わりに近づきます。今回は最後にリゾナーレの近くにあるタイ料理の店「五五吉食堂」で夕食を取ったのですが、これがまたなかなか良いセレクトでした。パッタイとガパオライスを食べたのですが、どちらも本格的でおいしく、しかも値段も安くて二人で二千円ちょっとだったかな? で、旅の最後の夕食を楽しんだ後、小淵沢から中央道に乗って一気に名古屋まで帰った次第。 駆け足の急ぎ旅でしたけど、久しぶりに私の好きな八ヶ岳の自然とカルチャーを満喫出来て大満足。ストレス解消になりました。やっぱり、人間、仕事だけじゃダメよね。たまには息抜きしなきゃ。私も今回の旅で仕事に打ち込む元気をもらいました。明日からまた、頑張るぞ!
October 16, 2022
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駆け足でしたが、八ヶ岳に遊んで参りました。長い夏休み中、ほとんどどこへも出かけず、仕事をしていたもので、この辺で息抜きが必要かなと。 で、まずは中央道に乗って諏訪方面へ。 そして諏訪SAでお昼休憩。ここは「横川の釜めし」が出店しているので、懐かしい横川の釜めしをフードコートでいただくことに。 昔、子どもの頃、軽井沢に向かう途中、横川駅でこの釜めしを買うのが楽しみでね。動力車を連結する待ち時間中、釜めし売りの人たちがホームにずらりと並んで窓越しに釜めしを売る。そして電車が発車すると、帽子を振って見送ってくれる。あの一連のイベントが子ども心に面白かった。その懐かしい横川の釜めしを味わえるのだから、諏訪SAに寄るとなれば、これを食べない手はないというね。今回も結構なお味でした。 で、諏訪SAのすぐ先の諏訪インターで折り、原村の方に向かうのですが、その途中、「ピープル」という古書店に立ち寄りました。 この道は以前、何度も通っているのですが、こんなところに古書店があるとは気づかず、ずっと素通りしていたんですけど、今回、ネットで調べてこの古書店の存在を知り、立ち寄ってみたわけ。 そしたら、これがなかなかの品そろえの名店でね。私も、新書館から出ていた寺山修司の『時には母のない子のように』(このシリーズは値段が高いので、今までずっと手を出さなかった)を1500円でゲット。その他に、板坂元氏のムック本『紳士の文房具』なる本を300円で入手。 で、幸先よく面白そうな本が買えたことに満足して、原村へ向かいます。 目指すのは「ミント・ガーデン」というカフェ・・・だったのですが、ついて見たらお休み。で、仕方なくプランBを発動して、「昼のふくろう」という店に行ったところ、これがまたなかなかの名店で、ここでコーヒーと栗のパイをいただくことに。アップルパイが有名なカフェだそうですが、季節的に選んだ栗のパイもなかなかの美味しさ。御馳走様でした。 で、この日はそのまま宿へ。 今回、宿に選んだのは、ダイヤモンドソサエティというホテル。会員制のホテルですが、一般客も普通に泊まれます。初めて泊ったのですが、部屋も広く、部屋からの景色もよく、食事も良く、風呂も良く、言うことなし。 で、風呂上りののんびりタイムに買ったばかりの『紳士の文房具』を読む。 これ、雑誌『サライ』に連載されていた好評コラムをまとめたもの、だそうですけど、「鉛筆」とか「万年筆」とか「鋏」とか「レターオープナー」とか「ナイフ」とか、そういう、男がこだわりそうな文房具について、御自身の経験を交えて云々している本で、なかなか面白い。これこれ! ↓【中古】 紳士の文房具 / 板坂 元 / 小学館 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】 ただ・・・。ワタクシは板坂元の本って、『考える技術・書く技術』(講談社現代新書)しか読んだことがないのですが、それを読んだ時に感じたある印象を、この本でもちょっとだけ受けましたかね。それは、ほんのちょっとしたことですが、下品・・・とまではいわないまでも、ほんの少し人品卑しいかなっていう。下品も人品卑しいも同じか。ま、とにかく、紳士の話を書いているんだけど、ところどころでそういう、ちょっと非紳士的言い回しがあるものだから、余計、ガッカリするようなところがあって。 だから、この本も面白くはあるのだけど、全面的には勧めません。勧めないんだけれども、旅先のホテルで読むには良かったかな。 で、その後、世界柔道団体戦で日本チームが無事、優勝するのを見届けて就寝っていう。 以上、旅の一日目の模様でした。明日はまた、二日目のお話しを。
October 15, 2022
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ひゃー、夏休みということで、実家に戻って参りました~。 何もトラブルがないと、名古屋から実家まで大体4時間なんですが、今日は7時間かかってしまった。まあ、足柄を越えて断続35キロの渋滞だとそうなりますわなあ。 二年前は、帰省するにしても高速道路がガラガラで、あれはあれで良かったなあ・・・。もう、普通のお盆渋滞だもんね。 とはいえ、こちらも90歳の母を抱えた身、コロナを持ち込むわけにはいかないので、帰省したとはいえ、ほぼ、蟄居だな。 それでもね、やはり職場から物理的に300キロの距離を置くと、気は楽でございます。この気が楽というところがいいのよ。やっぱりね、実家にいると、一日が長い気がする。だから、仕事もはかどる。 ということで、1週間ほどの滞在予定ですが、何とかこちらにいるうちに、片づけられる仕事は片づけてしまいたいなと。 ってなわけで、しばらく実家からのお気楽日記、お楽しみに~。
August 13, 2022
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三重県は伊勢の近く、多気町にある「Vison(ヴィソン)」という観光施設に行ってきました~!これこれ! ↓Vison ここは広大な敷地にホテルと温泉と食事処と様々なショップが立ち並ぶ最新の観光名所なんですけど、とりあえずどんな感じかな~というのが知りたくて。 なお、所在地が「三重県多気郡多気町ヴィソン672-1」というあり得ない処番地なので、クルマのナビで設定しようとしても、「そんな地名ありません」と言われてしまいます。実際には伊勢道「勢和多気インター」を降りたら、もうすぐそこという感じなので、迷うということは絶対にありませんが、それにしても、処番地を「ヴィソン」にしちゃうというのですから、もう、県をあげて盛り上げようとしていることは間違いない。 さて、実際にどういう感じの商業施設かというと・・・うーん、ちょっと気合の入った大きなサービス・エリアって感じ? 確かに凝ったお店・・・例えば味噌専門店、酢の専門店、味醂の専門店など・・・が色々あって面白いし、食べるところも高級なお店から露店的なものまで様々あるので、一度行く分には物珍しくていいかもしれないけど、じゃあ、何度も行きたくなるかというと、さほどでも・・・。特に、敷地が広すぎて、全部見て回ろうとすると、疲れる疲れる。これ、若者はいいけど、お年寄りとか足の悪い人には、ちょっとしんどい感じかな。 まあ、まだ出来たばかりですから、これから手探りで改善されていくかもしれません。今後に期待しましょうかね。 ただ、「糀茶寮」というお店で食べた「糀ボール」というお菓子、これはね、特筆ものの美味しさよ。ついでに「糀甘酒ソフト」も超美味。これらを食べるためだけに、もう一回行ってもいいと思うくらい旨い。教授の熱烈おすすめ!ということで一つ。これこれ! ↓糀茶寮の糀ボール
November 27, 2021
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ついにやって参りました、栗きんとんの季節が! ということで、毎年この時期にやっております、中津川栗きんとんツアーというのをやって参りました。 で、まずお昼頃に中津川に向いまして、駅近の「チキンハウス」というお店で岐阜名物「けいちゃん」でランチ。そして中津川駅前にある「ふれあい交流館」なるところで、栗きんとんを大人買い! ここに来ると色々なメーカーの栗きんとんを選んで買えるので、とてもいいんですよね! そして一通り栗きんとんを買った後、19号線沿いにある「すや」というお店の脇にある喫茶所「榧(かや)」で、この時期、9月限定で提供している「栗白玉」というものをいただきました。 もうね、この「栗白玉」が絶品なのよ。ようするに栗だけでできているお汁粉みたいなものなんですが、冷たく冷やしてあってね。残暑の中、この冷たい栗汁粉を飲むと、マジで寿命が伸びるよ。これこれ! ↓榧の栗白玉 で、今年もこいつを食べられたなあ、寿命が伸びたなあと感激しつつ、次、どこに行こうか考えていて、この辺に古本屋でもあったらいいのになあ、と思って調べたら、お隣の恵那の山の中に「庭文庫」なる古本屋があることを発見。中津川からだったらそんなに遠くないので、さっそく行ってみることに。これこれ! ↓庭文庫 で、行ってみるとこれがまた木曽川を見下ろす高台にある大きな古民家で営業している面白い古本屋さんでね。古い民家だから、畳の部屋がやたらにある。そこに、色々な形で新刊本や古本が置いてあって、セレクトにもこだわりが感じられる。 こりゃ面白いってんで、家内と二人でそれぞれ本の物色に入り、気に入ったものがあれば、それを畳みに寝っころがって読んだりしながら、ひとしきり楽しんだという。 で、私も3冊ほどゲットし、いい気分でアイスコーヒーまで注文しちゃった。そしたら、このコーヒーがなかなかの味で、出てくるまでに結構時間が掛かっていたので、多分、豆を挽くところからやっていたんだと思います。本格派よ。 で、アイスコーヒーを飲みながら、古民家の畳の上でリラックスしていたんですけど、冷房器具といえば扇風機だけ。だけど、それだけで十分涼しいのよ。はあ~。人工的なエアコンの風じゃないのって、こんなにもいいものだっけ? で、この古書店を経営しているまだ若いご夫婦とちょっとおしゃべりしたんですけど、この古本屋さんはオープンしてからまだ1年半とのこと。まだ、これからですな。 興味があったので、ずうずうしく古民家のことも聞いちゃったのですが、ここは買ったのではなく借りているのだそうで、しかもその賃料がまたべらぼうにお安いとのこと。具体的な値段も聞きましたが、驚くような安さでした。 なるほどね~。そうか~。 田舎は人口減少で、空家が増えているというけれども、そういうレベルか~。 だったら、私も小遣いで田舎に家借りちゃおうかな。そしてそれを別荘にする。借りるのであれば、固定資産税とか発生しないし。 ひょっとして、こういうところにパラダイスっていうのはあるのかもね。木曽川のとうとうとした流れを見下ろしながら、考えちゃった。 さて、そんなこんなで栗きんとんをしこたま買い、栗白玉で魂ごと潤し、庭文庫で本を買い、今後の人生を考えたりして、なかなか面白い一日を過したのでございます。 ま、帰り道にはアウトレットによって買い物したりもしたんですけどね。 ま、とにかく、庭文庫の存在はなかなか面白かったなあ。田舎で古民家を借りるという選択肢。マジで考えちゃおうかなあ。
September 6, 2019
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ひゃー。実家に戻って参りました〜。 何せ昨日まで授業がありましたのでね。ようやく今日から夏休みってことで、早速今日、実家に戻った次第。 でもその前に名古屋で昼ご飯。 今日は「Three Little Pig」という店に行きまして。ここ、ローストビーフ丼が有名なんですけど、ラーメンにも力を入れていて、結構、異色のオシャレ系ラーメンを取り揃えてある。 で、私は桜エビのたっぷり入った塩ラーメン、家内は豆乳まぜそば的なものを注文したのですが、どちらも美味しかった。特にまぜそばの方は旨かったですねえ。 で、その後東名に乗ったのですが、今日は帰省ラッシュのピークと聞いていたものの、少なくとも上りに関してはほとんど渋滞らしいものはなく、一カ所、足柄を過ぎたあたりで事故渋滞がありましたが、ロスは30分くらいだったかな。まあ、そこそこ順調に帰って来た感じ。 で、帰って来てみると、やっぱり東京も暑いね。名古屋も暑いけど、東京も暑い。 特に実家は戸建てで、しかも私の部屋は2階にあるので、屋根から伝わってくる熱が半端ない。名古屋の自宅はマンションなので、それと比べると大分違いますね。やはりマンションは上下左右に他人の家があるので、それぞれ空調かました空気の層に守られているようなものだから、戸建てとは大分違う。 それはともかく、今日は亡き父の誕生日でね。生きていれば今日で91歳になるはずだったのかな? 実家に戻っても父が居ないのは、寂しいものですな。生前、父は私が帰省するのを首を長くして待っていてくれましたからね。 さてさて、とにかくこれからしばらくは東京からのお気楽日記、お楽しみに〜!
August 10, 2019
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この時期、ほぼ毎年行っているのですが、今日はあじさいを見に「形原あじさいの里」というところに行ってきました~。 が、その前にまずは腹ごしらえ。お昼頃に家を出まして、東名を音羽蒲郡インターで降り、オレンジロードを通って蒲郡方面へ向かい、竹島水族館の近くにあります「やをよし」といううどんの名店へ。ここは「ガマゴリうどん」で名高い店なのですが、3月から6月まではあさりがたーーくさん入った「竹島うどん」というのを供するんですな。で、もちろん、今日我々が食べたのもそれ。 で、この竹島うどん、巨大な急須のような容れ物に殻つきのあさり入りのうどんが入っているのですが、これがね、実に旨い! やっぱ今の時期、あさりが丸々と太っていて食べごたえたっぷり。出汁にもあさりの風味が出ますので、これがまたたまらん。これこれ! ↓やをよし さて、竹島うどんでお腹を満たした我らは、いよいよ本日の本命、形原あじさいの里へと向かいます。 さすがに今日は土曜日なので、駐車場にクルマを入れるのが一苦労でしたけれども、まあ、怖れていたほど待たされることもなく、無事に中に入ることができました。時期的にはちょうど満開くらいだったかな? 「七変化」とも呼ばれる紫陽花だけに青、紫、赤、白と様々な色合いの妙があり、それが全山を覆うさまはまさに圧巻。私は紫陽花が好きなので、今年もこれが見られて良かった。 で、山の斜面を覆う紫陽花を見るために、山を上がったり下がったりして少々疲れたので、蒲郡駅近くにあります「伊藤珈琲店」に行き、ブレンドと小倉トーストで一服。ここね、内装が良くて、中庭に面した席など、とっても落ち着くのよ。こういうところに来ると、自分でも中庭付きの家とか、欲しくなっちゃうねえ。これこれ! ↓伊藤珈琲店 で、個々で一服した後、せっかく蒲郡まで来たのだから、海を見て行こうということになり、竹島へ続く橋を散策。 ちなみに竹島ってのは全山が神社の境内なんですが、私、今までなんどかこの橋までは来ながら、神社をお参りしたことはなかったんです。だけど、この神社の名前が「八百富神社」であることに気付いて、これは是非お参りせにゃいかんという気になりまして。 で、結構急な階段をずんずんと昇って行ってお参りをしましたよ。ちゃんと住所氏名を明らかにして。そうしないと御利益ないよと聞いたものですから。 とまあ、そんな感じで、大好きな紫陽花の花も見られたし、おいしいうどん、おいしいコーヒーを堪能したし、いかにもリッチになれそうな神社をお参りも出来たし、今日は実に有意義な休日となったのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
June 22, 2019
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早いもので、父が亡くなってからもう2年。今週末は3回忌があるので、明日は実家に戻ります。 この間、もちろん悲しみは少しずつ癒えるのですけれども、何かにつけて父のことを思い出したりもしますね。 例えばこのところずっと朝食にヨーグルトを食べるようにしているのですけれども、器にヨーグルトをよそいながら、そういえば晩年の父がすっかりヨーグルト好きになって、「毎朝、起きた時に、『さあ、ヨーグルトが食べられるぞ』と思って楽しみに起きるんだよ」などと可愛いことを父が言っていたなあ、なんてことを思い出したりね。 もっと若い時は乳製品が嫌いで、ヨーグルトなんて見向きもしない人だったんですが。 そう、それでも健康にいいからということで、家族の者からヨーグルトを一口食べてご覧なさいと勧められ、イヤイヤ口にした父が、「む! これは腐っている!」と言って大騒ぎをしたこととかね。父上、ヨーグルトってのは、発酵食品ですから! そんな父が居なくなってもう2年か・・・。寂しいですのう。 ま、とにかく、明日から少し更新が途絶えるかも知れませんが、またこちらに帰ってきてから更新しますので、それまで少々お待ち下さい。
June 14, 2019
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今日は知多半島にある半田というところまで、教育実習の研究授業の参観に行って参りました。 行く道々、福岡でまたまた起こった高齢者による逆走&暴走事件の報道を見たり、南海キャンディーズ・山ちゃんの報道を見たり。前者は悲惨ですけど、後者は実におめでたい。私は前々から山里さんのファンなので、蒼井優さんの慧眼にイイネを進呈。どうぞ末永くお幸せに。 で、さくっと授業参観を終えた後は、恒例、ブックオフ訪問ですよ。 今回伺ったのは「東海荒尾店」というお店。初めて伺います。 で、今日の収穫は以下の二冊。○林望著『東京坊っちゃん』(小学館)200円○國貞文隆著『慶應の人脈力』(朝日新書)108円 前者に関しては、まあ、私はリンボウ先生ファンなのでね。それから後者に関しては、『学問のすゝめ』をはじめとする福澤諭吉の諸著作の出版事情についての記述があったもので、今の仕事の参考になるかなと。 ところで、今回ブックオフの店内を徘徊していて、英語の辞書が売っているのに気がつきまして。今までブックオフで辞書を買うという発想がなかったので、あまり気にしてなかったのですが。 で、値段を見ると、それこそ200円とか、そんなものなのよ。ええー、今、紙の辞書って、ブックオフでその位の値段で売ってるんだ・・・。 で、私の愛する『E-ゲイト』英和辞典は売っているかな?と思って探したら、一冊あった。でも、それは1200円くらいでした。美本だったので、その半額くらいだったら予備用に買ったんだけどな・・・。 とまあ、このところ出張=ブックオフ的な流れになりつつあるワタクシなのであります。
June 5, 2019
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ひゃー、疲れた~。昨夜遅く、それこそ終バスで広島での学会から戻って参りました~。 2008年にやはり学会がらみで訪れてから11年ぶりの広島でしたが、この間、広島の様子も大分様変わりしておりましたなあ。 一番顕著に変わったのは、外国人旅行者の増加。特に西洋人の旅行者が格段に増えた印象がある。泊ったホテルにもたーくさんの西洋人宿泊者がいらして、ちょっとビックリ。え、こんなに?っていうくらい。 で、土曜日の夜には元同僚と5年ぶりで再会し、夕飯を共にしながら久闊を叙したのですけれども、今言った外国人旅行者の増加も影響しているのか、広島市内に無数にあるお好み焼き屋さんがどこも一杯で、あちこちで断られた揚句、ようやくとある一軒に入れた次第。広島と言えば牡蠣もありますが、シーズン的に今はオフなので、必然的に広島の味を求めるとなると広島風お好み焼きになるわけですけれども、それがあまりの人気ぶりでどこも入れないのではこちらとしてはなかなか不便なものでありまして。 それにしても、広島のお好み焼き屋さんって、どこも「○○ちゃん」っていうネーミングなのね。もし私が広島にお好み焼き屋の店を出すなら、さしづめ「しゃくちゃん」になるのかな。 あと、今回はたまたま会場が安田女子大で、アストラムラインという鉄道の沿線上にあったので、同じくこの路線の途中駅「不動院前」で下車し、不動院にある恩師の墓参りをすることが出来たのも収穫の一つ。 肝心の学会、私が期待して聞きに行った発表は、私の期待していた内容と少しばかりずれていて、その意味ではちょっとガッカリでしたけれども、それでも内容自体は初耳のことも多く、勉強にはなりました。 とまあ、そんな感じで、全体としてなかなか面白い週末となったのでした。でも、やっぱり1泊2日で広島まで行くと疲れるわ・・・。ワタクシももう歳ですかね・・・。
May 27, 2019
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母が「最近どこにも出かけないので、句種がないよ」と嘆くもので、今日は母をクルマに乗っけてドライブに行ってきました。 GWにドライブというのもぞっとしないのですが、なるべく高速道路を使わなくて済みそうなところを考え、青梅をチョイス。行きはちょっとだけ中央道に乗り、八王子で降りて、あとは一般道。 で、まず向かったのは御岳にある玉堂美術館。いわずと知れた川合玉堂大先生の作品を展示している小さな美術館でございます。 小さいとは言え、玉堂ですからね。スゴイもんですよ。特に15、6歳の時のスケッチや習作なんか、一目で「ああ、この人天才」って分かるようなシロモノ。そんな天賦の才を持った男が80いくつまで日々修行したわけですから、30代の時は30代の、80代の時は80代の凄みが絵に表れている。大したもんです。 玉堂は愛知県生まれなのね。その後岐阜に移り、そこから東京に出た。若い時、3人の師匠を持ち、その後独立。東京は牛込に大きな家を建て、百人くらいの門下生を指導したようですが、わずか数年にして戦争でその家が焼けてしまった。玉堂は、その焼け落ちた自宅を見ていないそうです。焼け落ちた無惨な姿さえ見なければ、その家は永遠に自分の中にあるからという理由で。 で、晩年、彼は御岳に移り、この地で最後を迎えたそうで、その縁でこの地に美術館が建ったわけですな。 さて、そんな玉堂の画業の足跡を堪能した後、玉堂美術館のすぐ脇を流れる清流を眺めて楽しみ、美術館のすぐとなりにある「ままごと屋のいもうとや」というお店で昼食。 ここは豆腐料理で有名な「ままごと屋」の別館らしいのですが、そのせいか、供するうどんがちょっと珍しくて、稲庭風のうどんに湯葉が乗っているのね。それで、ある程度食べたところで、出汁に豆乳を投入し、味変するの。またサイドに卯の花とか、冷や奴も添えてあって、これがまた美味。トータルでとっても美味しかったです。オススメかも。 さて、玉堂美術館と昼食を堪能した我らが次に向かったのは、この地方の地酒を作っている澤乃井酒造の経営する「澤乃井園」。まあ、地酒を買いたかったもので。ただ、ここは園内に坂や階段が多くて、母には向かないところでしたかね。 で、ここをそそくさと立ち去った我らが最後に向かったのが塩船観音寺。ここは境内の全山にツツジが植えてあって、今の季節、一山満開なんです。色とりどりのツツジが咲いていて、なかなか圧巻でございました。 ところで、私がここへ来るのは、これで生涯二度目でね。 一度目は、まだ名古屋の大学に赴任する前だから、もう、かれこれ28年くらい前か? まだ60代そこそこの父と母を連れて、やっぱりGWにここを訪れたのでした。その時は道が混んでね。なかなかたどり着かなかった覚えがあり、それに懲りて、その後行ってなかったんですわ。でも、「あの時は大変だった」というのが結構家族内の語り草になっていたりして、そういう意味でも懐かしい場所ではある。 で、そんなこともあって、今日は父の遺影も一緒に連れて来て、28年ぶりのツツジ満開の山を見せてあげました。まあ、生きているうちにもう一回くらい、みせてやれば良かったんですが・・・。 で、帰りはずっと下道で帰って来たのですが、塩船観音から自宅まで、1時間半くらいで着いちゃった。渋滞もなく、案外、簡単だったなと。 というわけで、今日は親孝行した一日となったのでした。今日も、いい日だ!
May 5, 2019
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今日は紫陽花を見に、形原というところに行ってきました。 その前にまず腹ごしらえ。形原の近くでどこかいいところはないかと思って探したところ、「アコースティック・ブックカフェ」というのがカフェ飯に良さそうだったので、とりあえずそこに直行。駐車場も広く(っていうか、建物の隣りにある原っぱに止めるのですが)、内装もなかなか良さげ。 で、チキンのコンフィのランチセット(1300円)を食べたのですけど、これがなかなかの美味しさで、店の雰囲気も良く、満足しました。この近くに来るのだったら、また来てもいいかな。これこれ! ↓アコースティック・ブックカフェ そしてお腹が一杯になった我ら、次に本日の目的地である形原・あじさいの里へ。 もう何度も来ているのですが、ここはあじさいの種類も豊富で、何度来ても楽しめます。ただ、今日はピーカンで気温も高かったこともあり、また時期がやや遅かったこともあって、肝心の紫陽花が少し、瑞々しさを失いつつあったかな・・・。 でも、今年も沢山の紫陽花が見られて良かった! さて、紫陽花を堪能した後、ちょいとお茶でも飲むかということになり、蒲郡の近くにある伊藤珈琲店へ。 ここも今日初めて来たのですが、ちょっと昭和レトロっぽくて、昭和の文士の行きつけのカフェ、みたいな感じ。中庭の眺めもよく、かーなーりー気に入りました。メニューも渋くて、クリームみつ豆とか、ハムエッグとか、そんな感じなのもすごくいい。これこれ! ↓伊藤珈琲店 で、ここでノンビリと時間を過ごした我らが最後に向ったのは、蒲郡のラグナシア。といっても、別にテーマパークに行ったわけではなく、その隣のショップの中にある「お魚ひろば」で、マグロのカマ焼きをお土産に買ったんです。これ、旨いんだよね。それから、同じショップ内にカルディ的な外国の食料品を売っているお店とかもあるので、そこであれこれ買っちゃった。 ということで、紫陽花見物をメインに、今日は色々と楽しみ、先週の父の一周忌法要の疲れを癒したワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
June 22, 2018
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昨日は、UCLAでの調査を終えた後、夕方からロングビーチに出向き、長年の友人宅を訪れて久闊を叙してきました。 4年ぶりの再会で話は尽きなかったのですが、その中で一つ、ロスの交通事情の話題がありまして。 で、私たちが「この前、メトロに初めて乗ってダウンタウンまで行っちまったぜ」と自慢すると、「おお、エキスポラインは新しいからいいよな!」と。それに比べ、彼らが住むロングビーチとロスを結ぶブルーラインは、歴史が古いこともあって、かなりヤバいものなのだそうで。 というのも、ブルーラインに乗ると、車内アナウンスで「車内でのセクシャル・ハラスメントはお止めください」とか、「財布やスマホはすぐに隠してください」というのが流れるんですと。そういう注意が流れるということは、そういうことが実際に行われているということですからね・・・。 あと、ロスでは3年くらい前から「Uber」というシステムが導入されていて、これを使う人が多いのだとか。 Uberってご存知? 私は寡聞にして知らなかったのですが。 これ、要するに「白タク」ですな。 Uberのアプリをスマホに入れ、今自分が居る場所と、行きたい目的地を書き込むと、「よし、それ引き受けた」という白タクがやってくるという仕組みらしい。このシステムを上手に使うと、正規のタクシーを使う正規の運賃の3分の1以下で目的地まで行けちゃったりするんですと。 で、Uber の他にも、同じような仕組みのものというのは各地にあって、今はそういうものが公共交通機関の一つとして認識されているのだとか。 日本だと白タクは違法ですから、今のところそういうのが出てくる芽はないですけど、タクシー会社にある配車システムをスマホ・アプリにするというこのアイディア、なるほど、頭がいいものですなあ。 しかし、白タクは白タクですから、Uber で運転手との間にトラブルが生じた場合、面倒くさいことになりそうですし、乗っていて事故でも起こされた場合、保障はどうなるのか、あやふやな部分もある。公共交通機関といっても、「自己責任の」というのが頭にくっつくようなシロモノなのでしょう。まあ、私は君子だから、危うきには近づかないかな。 まあでも、海外に出ると、その地の事情が分かって面白いものです。
October 1, 2017
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今日は懐かしのUCLAに行って参りました〜。っていうか、それが目的でここに来ているわけですが。 が! その前に・・・早めの昼飯っしょ。 で、いつもですとUCLA構内のアッカーマン・ユニオンというところにある学生食堂的なところで食べることが多いのですけれども、今日はちょっと趣向を変えまして、有名なハンバーガー・チェーン、「In-N-Out」で食べることに。 私はハンバーガー・チェーンの中ではこれまで「バーガーキング」のファンで、そこの「ワッパー」を食べることが多かったのですが、先日、アメリカのハンバーガー・チェーンのランキングでバーガー・キングがなんと万年最下位のマクドナルドのすぐ上のブービー賞でしかなく、逆にランキングの2位に位置するのが「In-N-Out」 であることを知ったから。ええ、In-N-Out ってそんなに美味いの?これこれ! ↓アメリカ・ハンバーガーチェーン・ランキング で、そうであるならば、UCLAのあるウェストウッドの街に In-N-Out があるので、今日はそこで食べてみようと思い立ったわけ。 で、実際に店に入ると、ここはメニューが極端に少なくて、実質ハンバーガーとチーズバーガーくらいしかない。ただし、そこから個別の要望を受け入れるところが味噌で、たとえばパテを3枚にしてくれとか、グリルしたオニオンを挟んでくれとか、肉の焼き方はウェルダンにしてくれとか、カスタマイズできるわけ。で、そのカスタマイズの定石が「アニマル・スタイル、グリルド・オニオン添え」で、今日家内と私が注文したのもそれ。 で、食べてみた。 う、まーーーい! 美味いね、これ。挟まっているトマトやレタスなどの野菜がシャキシャキなのもいいし。あと、一緒に頼んだシェイクも、まさに飲むアイスクリームという感じ。実に旨し。 ということで、これからはワタクシ、全米2位の人気ハンバーガーを食べたことがあるぜ、と、自慢できる身になった次第。目出度し、目出度し。 さて、お腹がいっぱいになったところで我々が向かったのはUCLAに数ある図書館の中でも最大規模を誇る通称「YRL」、チャールズ・ヤング記念リサーチ・ライブラリーでございます。 この図書館こそ、今を去ること20年ほど前、私がライフワークとなるペーパーバック研究を始めた場所でありまして、いわばアメリカ文学研究者として、とりあえずいっちょまえになるきっかけを与えてくれた、私にとってはかけがえのない場所。その後も何度となくお世話になってきた図書館ですけれども、いつ来ても懐かしいですなあ。 で、何しろ勝手知ったる他人の家ですから、もう勝手にずんずん入って勝手に調査開始。探していた資料はもとより、気づいていなかった資料までサクサクと探し出し、家内の手助けでじゃんじゃんコピーして、比較的短時間にしてバッチリの成果。いやはや、やはりこちらの主要大学の図書館のパワーというのは計り知れませんな。 かくして、満足の成果を得た私。今日のところはこれまでと帰路についた次第。ま、帰りがけにアッカーマン・ユニオンに立ち寄って、甥っ子や姪っ子たちに頼まれていた「UCLAグッズ」をしこたま買ったりもしましたけれども。 それにしても、今日はずっと立ちっぱなしで作業していた上、広大なUCLAのキャンパスを歩き回ったので、さすがに足が棒。充実感はありますが、ちょっと疲れたので、明日は少しゆっくりして、今日ゲットした資料の整理でもしますかね。
September 23, 2017
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さてさて、サンタモニカで迎える初日。まだ時差ボケが残る中、とりあえずこれだけはやっておかなくてはということで、家内と私が向かったのはサンタモニカ・ピア。太平洋に突き出す桟橋で、ここがあの有名な「ルート66」の最終地点でございます。 今日のロスは気温21度くらい、日差しはまだ多少暑いけれども、風が涼しいので、桟橋を散歩するには絶好の日和。桟橋では、様々な人種と老若男女がなごやかに混じり合う、まさにロス最良の雰囲気。ニューヨーク、シカゴ、ボストンなどと比べても、やっぱり私はロスが一番好きかな。 さて、吉例のサンタモニカ・ピア詣でを終えた我らが次に向かったのは、サンタモニカ・パブリック・ライブラリー。何しろ宿から歩いて行ける一番近い図書館なので、ひょっとして仕事に役立つ何かがあるかなと、様子を見に行ったわけ。 だ・け・ど。 そこそこ大きくて近代的な図書館ではありましたが、やはり公共図書館の悲しさ、自己啓発本の実物は多数揃ってはいても、研究書がない。資料になる文献がない。うーむ、やはりここは仕事では使えないかな・・・。 かくして当初の甘いもくろみがあっさり崩れたので、早々に引き上げることに。 で、その後はとりあえず昼食を取り、一旦家に戻ってから馴染みの「ラルフス」というスーパーマーケットにクルマで向かい、そこで生活必需品やら食材やらを買い揃えて帰宅。後は日本から持って行った仕事用の資料などを読んだりして過ごしたのでした。 ところで、今日のところはそんな感じで軽いジャブを繰り出すくらいで終わってしまったのですが、そんなゆるい調子にも関わらず、いくつか気づいた点が。 サンタモニカに来るのは4年ぶりですけれども、色々なことがちょっとずつ変わったなと。 まずお店が結構つぶれている。おや、前に来たときはここにアレがあったのに、と思うことがしばしばあるんです。特にスーパーマーケットの勢いがないというのか、以前来た時には躍進の最中だった自然派志向のスーパーマーケット「ホールフーズ」のサンタモニカ店がつぶれていたのにはビックリ。今日、わざわざクルマに乗って遠くのラルフスに行ったのは、ここがつぶれていたからなんですが。 それから、昔はタダだったものが有料になっていたということも多々あります。スーパーでもらえる袋にしたって、むかしはタダでふんだんにくれたものですが、今はすべて有料。小さな食料品店でホットドッグを買った時、それを入れる小さな茶色の紙バッグすら「10セント」と言われたのにはビックリ。ええ? こんなものまで有料なの? あとね、ホームレスの数が大分増えましたね。ホームレスの人に無料の食事を配るところがあるのですが、ちょっとした人だかりですもん。 まあ、全体として、アメリカの景気も若干下り坂なのかなと。初日の印象としてはそんな感じでしたね。初日の感想というのは、案外、正しいことが多いですから、実際にそうなのかも知れません。 それにしてもひとつ、特に残念だったのは、ロス最良の本屋とも言われていた「アルカナ・ブックス」という書店が無くなっていたこと。前回来た時にここに寄ってすごくおもしろかったので、「今回もあるかな、あるかな・・・」と期待して行ったらないんだもん。ま、ここはつぶれたのではなく、カルバーシティという町に移転したそうですが、サンタモニカとしては、魅力が一つ減ったなと。 ということで、サンタモニカの初日はこんな感じで過ぎて行ったのでございます。
September 22, 2017
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ひゃー、ロスに到着いたしました〜! もうね、今回はちょっとしたトラブル続きで、前の晩から大騒ぎよ。 まず、出発前日の夜、冷蔵庫は空なので、外食したのですが、帰って来たら家のドアが開かないじゃない。家の中に入れないんだから。 こんな時に鍵の故障かよ! 複雑な鍵だから、総簡単に直せないし、そもそもこんな夜では鍵を解錠する会社だって閉まっているでしょう。それに明日直すとなったら、出発できないじゃん! 困ったことになったぞ、とかなり焦りながらさらにがちゃがちゃやっていたら、神の助けか、ふいにオープン! かすかに手前に引きながら解錠すると開くことが判明! 助かった! でも、ヒヤヒヤしちゃったよ! で、出発当日。お昼まえにさあ出発だとエレベータを呼ぼうとしたら、運悪くエレベータが定期点検中じゃないの。 ええーーー! 一個20キロのトランク2つ、9階から階段で下ろすのかよ! でもそうしないわけにはいかないので、やりましたよワタクシ。もう逆シューシポスのごとく、トランクと格闘。でも、1階までたどり着いた時には、今日1日分のエネルギーを使い果たしたという。まだこれから先が長いというのに! で、セントレア空港に到着して、搭乗手続きを済ませ、昼飯を食べたのですが、腕がパンパンで箸が上がらないというね。 で、成田までは順調な飛行だったのですが、成田・ロスアンゼルス間の気流が悪かったのか、9時間揺れっぱなし。落ちるはずないとは思いながら、あまりいい気分ではないよね・・・。着陸も、かなりスリリングでしたよ! まあ、それでも、とにかく無事にロスに到着したのですから、神様に感謝ですわ。 で、空港で馴染みのレンタカー会社からアクア(現地名プリウスC)を借り、405、10、リンカーンと通ってサンタモニカのアパートまで。久々の左ハンドル車に緊張しながらも、いきなり事故を起こしたりもせずアパート着。 今回借りたアクアですけど、意外に走りやすいですなあ。前に北海道でレンタカーした時は、ブレーキが甘いのが気になって堪能できなかったんですけど、今回は割といい感じ。燃費もいいだろうから、ガソリンスタンドに寄る手間が省けそうです。 で、荷物を解いたら疲れがどっと出て思わず4時間くらい爆睡。 そして夜8時頃に目が覚めたので、とりあえず外に出て、サンタモニカ・サードストリートのプロムナードを散策、途中、サンタモニカ・プレイスのフードコートでピザを食べて夕食ということに。そして、今、アパートに戻ってのんびりしているところ。 ということで、今回はトラブルがらみの慌ただしい出発となりましたが、とにかく無事にこちらに到着したので、まあ良かった、良かった。 さて、明日はどんな冒険がありますことやら。乞うご期待ということで!
September 21, 2017
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さあてと。明日はいよいよロスへ向けて出発でございます。 荷物を詰めるのは、パッキングの天才である家内に全部任せてあるとはいえ、なんだか落ち着かなくて。セントレアの駐車場の予約はちゃんと出来ているか? セントレアでの搭乗手続きはどうするんだっけ? 向こうについてから、レンタカーの店まで行く手順は? 借りたアパートに着いたら、どうやって中に入るんだっけ? 等々、考え出すとソワソワしちゃう。ダメですなあ、旅慣れないというのは。 で、落ち着かないから、髪の毛を切りに行っちゃった。普段だったらまだまだ切らないんですけど、向こうでむさ苦しくなるのもアレかと思って。だから、今日は簡単に10分カットの店に行くことに。そしたら、案外上手に切ってくれて、今後はずっとここでもいいかな、なんて。 そんなこたあ、どうでもいいか。 とにかく、次回の更新は遥か遠くロスからとなります。さてさて、今回はどんな収穫があることやら。乞うご期待ということでひとつ。 それでは、本ブログ愛読者の皆様、道中の無事を祈っていて下さいね~!
September 19, 2017
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明日からオープン・キャンパスで土日出勤するものですから、今日は代休をいただいて日間賀島に行ってきました。 日間賀島って、蛸とフグで有名なところなんですけど、知多半島の突端、師崎というところから高速船で10分ほどのところにある一周4キロほどの小さな島。『孤独のグルメ』で井之頭五郎さんも訪れたという。 しかし、わずか10分とはいえ、船に乗るなんて何年振りだろう。アメリカ第7艦隊の旗艦に乗った時以来ですなあ。やはり船で海を行くなんて経験、なかなかしないので、僅かな時間とはいえそれだけで結構リフレッシュしちゃった。 で、島についたのが1時頃だったので、早速お昼ご飯にすることに。「乙姫」という店にするか、「大留」という店にするかで迷って、ちょっとモダンで洒落乙な後者を選択。「島ランチ」というのを頼んだのですけど、まあ先付はつくは、刺身はつくは、蛸ブツはつくは、煮魚はつくは、焼き魚はつくは、揚げ物はつくは、味噌汁はつくは、ありとあらゆるものがついて1900円。なかなかのものでございます。 で、お腹いっぱいになった我ら夫婦は、そこから島一周のお散歩。途中、東港近くの「バルカ」というカフェで冷たいものを飲んだり、入場料無料の資料館を見学したりしながら、海の空気をたっぷり吸ってきました。 で、暑い日盛りを歩いたもので、かき氷が食べたくなり、西港にあったかき氷の店でこれまた久しぶりに食べましたけど、なんか、夏休みって感じです。 で、4時15分の船で師崎に戻り、家に着いたのが5時半。半日たっぷり海の傍で過したという感じですかね。 日間賀島、初めて行きましたけど、ふらっと訪れて、海の幸をいただいて、さくっと帰るにはもってこいのところと言えそうです。今回、味をしめたので、次はお隣の篠島、その次は、佐久島に足を延ばしてみようかな。
July 21, 2017
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例の「ふるさと納税」、やってます? あれ、やらないと損よ。大損よ。もう馬鹿みたいな制度で、納税した分だけ得する一方っていうおかしな制度だからね。知らない人だけ損をするという。 で、あわら市に納税したおかげで、あわら温泉から宿泊券をたんまり貰っていたもので、年休とって北陸に旅行してきちゃった。 まずね、東海北陸道経由で九頭竜湖を通過。紅葉のひとつも見ようと思ったものですから。もっとも、紅葉見るにはちょっとだけ遅すぎたかな・・・。 だけど、それにしても九頭竜湖の荒んでいたこと。昭和中期のドライブインとかが潰れたその残骸が残っていたりして、こわい、こわい。ちょっと前、ここで「冷凍庫殺人事件」があったじゃん? いかにも、って感じ。せっかくの湖なのに、もうちょい、洒落た観光地に出来なかったのかね? で、その凄まじいところを通過して勝山に向い、立寄ったのが「恐竜博物館」。これはね、結構気合の入ったところで、恐竜及び生物の進化について、かなり本格的な展示がしてある。大人でも楽しめます。一見の価値あり。 そしてその日は芦原温泉に宿泊。 だけど、そーねー。芦原温泉。周辺は特に見るべきものもない、街中の温泉街でしょ。大きな旅館がいくつもあるのだけど、結局、昭和風の社員旅行の大型団体向けって感じなのかな。 そして、翌日。まずはすぐ近くの三国に向います。 三国っていうのは、北前船の時代には大いに栄えたところ。北前船の時代には、日本海側こそが「表日本」だからね。海産物や米や塩や、そういった様々なものを、産地で積んで消費地で売って、またその消費地の産物を買いこんで、また別のところで売って、ってな感じで、三角貿易どころじゃない多角形貿易でしこたま儲けたらしいんですな。つまり北前船っていうのは、物流業者じゃなくて商人なのね。で、そのすごく儲かる商売船が出入りするもので、その経由地となる港町は栄えるわけよ。実際、当時の三国の港沿いには、京都の町屋づくりみたいな細長い商家がずらりと並んで壮観だったみたい。またこの地お花街の賑わいなんかも、江戸・大坂のそれと競うほどだったらしい。 で、この地の豪商にも太っ腹なのが居て、特に内田家なんてのは、飢饉になると私財をなげうって公共工事を発注し、働き口を作って多くの住民を助けるとか、その志たるや素晴らしいものがあったらしい。特に九頭竜川が運んで来る土砂によって湊の底が浅くなってしまうのを防ぐため、近くにある東尋坊から岩を切り出し、その岩を使って九頭竜川河口に突堤を作って川の勢いを増し、泥の堆積を防ぐという難工事を、オランダからジョージ・アーノルド・エッシャー(かのマウリッツ・エッシャーの父親)を呼んできて行うという、すごいことをやったんですな。 で、そんな感じで地元のため、人々のために尽くしたために、ついに内田家の財産も底を突き、家屋敷も全部無くなって、残ったのは一本の庭木だけ、という、まるでドラマのようなことになる。昔の人は、偉かったねえ。 で、それに追い打ちをかけるように時代は北前船から鉄道の時代に。これで、三国は没落し始めるのですが、三国財閥の中には気の利いたのも居て、船商売がダメなら次は銀行だってんで、銀行業を始めた森田家なんてのもあったりして。今も残る森田銀行の建物なんて、凄くモダンで洒落てましたわ。 次の次の大河ドラマ、内田家の没落と森田家の勃興を壮大に描く、ってのはどう? 花街もあったから、花魁との恋物語も混ぜたりして。 それにしても、かつてはそれほどの繁栄を謳歌したという三国の町なんですが、それがねえ、今はもう、閑散とした田舎町でね。時代の流れって、無惨だなと。 で、この辺のB級グルメとして「三国バーガー」ってのがあって、特産のラッキョウをピクルス代わりに使ったハンバーガーらしく、それをお目当てに立寄ったようなところもあったのですが、なんと三国バーガーを売っている「三国湊座」ってのがたまたまお休みで。しかも、この店以外、三国バーガーを売っている店がないってんですから。 普通、B級グルメっていうのは、地域全体で盛り上げていくものだろうに、そういう町興し的な発想すら、この町にはないのかと。 で、じゃあ仕方ない、ってんで、急遽他のお店を探したのですが、海を見下ろす洒落乙なカフェは・・・閉店、海を見下ろす洒落乙なイタリアン・レストランは・・・閉店。あるのは渋い蕎麦屋と中華料理屋と洋食屋がそれぞれ一軒だけ、的な感じで、もう町として終わっとるじゃないかっ! 三国は、そんな感じでした。 さて、そんな近代史の無惨な爪痕を眺めた後、我らが向かったのは、能登半島の付け根にある羽咋の町。なんで羽咋に向かったかと申しますと、そこに折口信夫とその養子である折口春洋さんの「父子墓」があるから。私は国文学の徒ではないのですけれども、岡野弘彦さんの書かれた『折口信夫の晩年』を読んで以来、折口信夫という人に並々ならぬ興味を抱いておりまして、そのお墓がこちらの方にあるというので、いつかお参りしたいと思っていたんです。 で、行ってきましたよ、そのお墓に。気多大社のすぐ近くに、環境コンシャスなアウトドア製品で有名なモンベルの配送センターがあって、その配送センターの裏手の墓地に、折口博士はその最愛の恋人にして養子の春洋さんとともに眠っておられました。生前、折口博士自身が考えた墓碑銘を、私は当然、知っていたのですけれども、それの実物を見た感動はやっぱり大きかったです。その墓碑銘ってのは、 もっとも苦しき たゝかひに 最くるしみ 死にたる むかしの陸軍中尉 折 口 春 洋 ならびにその 父 信 夫 の墓 というのですけどね。 大阪に生まれ、国学院に学び、そこの教授として、また歌人として東京で活躍した折口信夫が、今はひっそりと日本海のほとりに眠るという。なんかね、人の一生って、分らないもんですな。 そして、この日は七尾の寿司の名店「寿司一」にて、桁違いに旨い寿司を堪能した後、和倉温泉は「あえの風」にて宿泊。さすが加賀屋の姉妹宿となる「あえの風」、充実したサービスでございました。 で、翌日。能登島でガラス美術館でも見ようと思ったら休館日だったので、急遽、プランを変えて能登半島を横断し、「世界一長いベンチ」で有名な増穂浦海岸に出て、七尾の方とは打って変わって荒い能登外浦の風景を堪能。その後近くの『トラットリア・シゲゾー」で軽く昼食をとってから、片山津の柴山潟へ向かいます。 片山津は中谷宇吉郎先生の故郷なんです。 中谷先生、御存知? あの雪の結晶の研究で有名な。私も子供の頃、「線香花火」という科学エッセイに惹かれて、『雪』とか『科学の方法』とか、随分読んだのよ、中谷先生の本。もちろん、科学者として一流だったのでしょうけれども、文人としても名高く、師匠の寺田寅彦の後を継いで、「文人科学者」を体現した人。 で、その中谷宇吉郎を記念して、ここに「中谷宇吉郎 雪の科学館」というのがある。記念館の設計は磯崎新氏。雪の結晶を模したと思しき、斬新な建物。 で、この科学館を見学したのですけど、これを見るとさ、いかに昔の日本がいい国だったか、よく分かる。 だって、雪の研究だよ? 産業的には何の役にも立たん。だけど、中谷さんのために北大は(=文部省は)専用の研究所作ったり、世界中の寒冷地での研究に中谷さんを送り出したり、相当なお金を出している。それだけ、基礎研究にふんだんにお金を出していたんですなあ、昔の日本は。 昔の日本は、学問を重視したんだねえ・・・。今とはまったく逆で。そしてそれに応えて科学者もいい仕事したし、その一方で、その成果を文学的に表現して人々に伝えたりして、余裕があった。 ああ、いい時代だったんだなあ、と思いながら、科学館に附属のカフェ「冬の華」(これが、湖を見下ろす絶好のロケーションにある洒落乙なカフェでありまして)でコーヒーをいただいたというね。 で、その後、今度は武生に向い、そこにある「ヨコガワ分店」なる有名店にて、地元のB級グルメ「ボルガライス」(絶品! 三国バーガーを食べ損なった仇が討てました)を食し、今回の旅を終えたのでございます。 今回の旅では、「ここで食べよう」と思っていたお店が休みだったり、「ここへ行こう」と思っていた施設が閉館していたりと、予定外のことが多かったのですが、まあ、なんとか急遽予定を変更して立て直しつつ、それなりに楽しんだ、という感じでしたかね。特に、私個人としては、折口信夫の父子墓にお参り出来たのが大きかったかな。 というわけで、4年連続となる11月の北陸行。満喫して充電してきた私なのでございます。さあて、今日から、また仕事頑張るぞ!!
November 26, 2016
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は〜、東京の実家に戻って参りました〜。 お盆には少し早いし、平日だし、新東名が出来たし、別に渋滞とかないだろうな、と半ば期待していたんですけど、やっぱりある程度は混むもんですなあ。 で、足柄SAで夕食をとろうと計画していたのですが、「空」の表示が出ている方向に行ったのに、駐車スペースが空いてなくて、結局、押し出されるように本線に戻ってしまったという。 もうね、東名/新東名とも、新しいサービスエリアの駐車場の設計がひど過ぎる。昔みたいに、ただだだっ広いだけの駐車場にしておいてくれればいくらでもスペースはあるのに、変に一方通行みたいにしちゃうから、歩行者とクルマ、出るクルマと入るクルマが交錯して、ガイドさんが常駐していないとダメな上、ガイドがいてもダメなんだからどうしようもない。 ま、とにかく、仕方なく次の小さな鮎沢パーキング・エリアへ向った我ら。 ところがこの鮎沢PAがまたものすごいことになっておりまして。 この世にこんなに沢山の大型トラックがあったのか、という位、大型トラックが駐車場の至るところに停めているわけ。もちろん、駐車スペースを示す線なんて完全に無視して、縦に横に斜めに停めている。そして路肩にも全部止まっていて、それどころか合流車線までびっしり。一度にあれほど沢山の大型トラックが並んでいるの、見たこと無い。ほとんどハリウッド映画のCGか?っていう位、アポカリプス的な光景でありました。あんまりトラックがあり過ぎて、どの方向に肝心のお店やトイレがあるのか、分からないんだもの。 もちろん、我々もクルマを止めるところがなく、仕方ないので、生まれて初めて合流車線に向う道の路肩にクルマ停めちゃった。その先に渋滞があったので、トイレを済ませておきたかったものでね。 というわけで、帰省するのも結構苦労しちゃった。 ま、ともかく、今日からしばらくは東京からのお気楽日記。お付き合いのほど、ヨロピクピクゥ!
August 10, 2016
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ひゃーー、志摩ドライブ旅行から戻って参りました~! もっともたった1泊の旅行だったのですけど、帰って来た途端、大学の仕事が山積みでなかなかブログを更新するヒマもなく、ちょっと遅いご報告となった次第。 で、旅行初日はまず伊勢湾岸道をかっ飛ばして一足飛びに伊勢神宮へ。まあ、既に何度も訪れている場所ではありますが、こちらの方に来るというのにここをスルーするというのも日本一の神社に対して申し訳ないかなと。そして最近、足が痛くて歩くのがつらくなってきたという父のために、足が良くなるようお祈りし、健康のお守りをゲット。 で、昼食はおかげ横丁・おはらい横丁で。 いつもですと、「すし久」で「手こね寿司」を食べるところなのですが、今回はここで変化球を入れまして、おはらい横丁にある「豚捨」さんで、牛丼をいただくことに。と、これが実に正解でありまして、ちょっと甘目のタレがお腹に優しい、おいしい牛丼でした。1000円というコスパもいいし、店の雰囲気も良かった。1階のコロッケ売り場は観光客でごった返していますけど、2階のレストラン部は意外にひっそりと空いていて、居心地良し。このお店、教授のおすすめ!です。 そしてお腹も一杯になった我らは一路、志摩へ向かい、目指すは西山慕情ヶ丘。英虞湾を見下ろす夕日がきれいということだったので。 ところが。 カーナビに途中で案内を放棄され、道路上に道案内もないもので、グルグル回った挙句辿りつけず・・・。仕方なく、行き先を「ともやま展望台」に変えることになる始末。いやはや。でも、ともやま展望台からの眺めだって、なかなかのものでございました。 で、今日のところは旅程終了で、この日の宿となります「プロヴァンス」ホテルへ。 このホテル、賢島のほんのちょっと手前にある割とこじんまりしたホテルで、ホテルの周辺は別になんの洒落たところもなく、ちょっと失敗だったかなと危惧したのですけれども、これが実は大当たりだったのよ。 「美食の湯泊り」をキャッチフレーズにするだけあって、まず食事がいい。量的に圧倒するのではなく、ごく常識的な分量の、しかし一品一品おいしい料理を、気取らずに提供してくれるところがとてもいい。翌朝の朝食も、すごくおいしかったですしね。 それで、食後のデザートは、場所を変えて、6階にあるカフェ・バーみたいなところでいただくようになっているのですけど、そのデザート自体が美味しかったということに加え、そこに天体望遠鏡が据えてあって、専門の係の人がいる。で、その人に誘われて、夜空を見たら、まあ、星がきれいに見えて。で、望遠鏡も見せてもらいましたが、木星のシマシマや、月のクレーターもクッキリと。ちょっと面白い体験でした。 で、ここはちゃんと温泉が出るのですけど、夜10時過ぎに行ったら誰もいなくて、大浴場独り占め。いい気分。 それで、チェックアウト時にプロヴァンス産のワインをボトルでプレゼントしてくれて(たまたまそういう宿泊プランだったらしい)、それもなんだか得した気分でしたけれど、とにかくホテルの方のサービスが、おしつけがましくなく、かつ、親切気があって、すごく良かった。この辺に旅行にいらっしゃる予定があるならば、プロヴァンス、おすすめですよ! ってなわけで、快適な一夜を過ごした我らが翌日向かったのは、地中海村。宿泊施設もあるので、最初ここに泊ろうかと思っていたのですけど、予約が取れなかったんですよね。 ここ、スペインかポルトガルあたりの港町を再現したようなリゾート施設なんですけど、まあ、別にアトラクションがあるわけでもなし、行ってみたら、それほどのこともなかったかな・・・。その割に、お土産はしこたま買い込んじゃいましたが。 で、その後、安乗の灯台へ。映画『喜びも悲しみも幾歳月』にも登場する四角い灯台ですよ。私たちは意外に灯台フェチで、灯台が近くにあると聞けば、とりあえず行ってみたくなるもので。前に大王崎の灯台は見たので、今回はこちら。灯台からの眺めはやっぱり良かったです。観光客は他に誰も居ませんでしたけどね。 で、次は浦村へ。昨年、浦村の牡蠣小屋で食べた牡蠣の味が忘れられず、今回もここで牡蠣を食べるのがメインの目的ですから。 で、今年も「英治丸」という焼き牡蠣専門のお店へ。昨年学習しているので、今回は前もってコンビニで買ったオムスビ持参ですよ。で、このオムスビを食べながら、1個100円の丸々と太った超大ぶりな焼き牡蠣を次々とお腹に納めます。うまーい!! こんな豪華な牡蠣を遠慮なく食べられるのって、ちょっと他ではないですよね。 で、今年も念願の牡蠣で満腹した我らは、最後、鳥羽の水族館に向います。 多分、スタート当時はすごくモダンな新タイプの水族館だったであろうここ、今ではさすがにちょっと古い感じがしなくもないですけど、それでも魚だけでなく、セイウチやイルカやアシカなどの海獣もいるし、結構楽しめました。それに、ここには「スナドリネコ」がいるんですよね。山猫フェチのワタクシとしては、スナドリネコが見られるだけでも、来て良かった。 で、ここを観終わった段階で、今回の旅程の大半が終了。後は伊勢の方に戻りながら「二軒茶屋」で二軒茶屋餅をゲット(これめちゃくちゃ旨い)し、伊勢外宮周辺で簡単に夕食を済ませて帰路についたのであります。 昨年・今年と二年連続でこの時期、伊勢・志摩を旅しましたが、大体、見るべきものは見たかな~って感じ。でも、浦村の牡蠣は美味しいし、今年行ったプロヴァンスはいい宿だったし、どうしようかな、来年ももう一回くらい行こうかな。 とにかく、1月、2月、3月と多忙な日々を過ごして私には、ちょっといい息抜きになりました。
March 18, 2016
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このところ紀要論文の執筆に行き詰っておりまして、一日呻吟してもなかなか進まないものですから、今日は思い切って気分転換に近場をドライブすることに。 で、向かった先は豊川稲荷。私、名古屋の大学に赴任して23年ですが、実はまだ豊川稲荷に行ったことがなかったという。熱田神宮と同じ位有名なのにね。 で、東名・豊川インターで下りたら、ものの5分くらいで着いちゃった。あらま、こんなに近いわけ? で、駅前の立体駐車場にクルマを停めて渋い商店街をプラプラと。そして事前調査で決めておいた「曽我の軒」なるお店でランチ。このお店は基本、鰻屋さんなんですが、せっかく豊川稲荷の参道にある店なので、お稲荷さんを食べようということになり、このお店の売りである「鰻稲荷+きしめん」セットを注文。そしたら、これが旨かったのよ。おすすめ。だけど、これだけ鰻が旨いとなると、次はひつまぶしを食べようかな。 そしていざ、豊川稲荷をお参りすることに。私は完全に誤解していたのですが、豊川稲荷というのは基本、神社じゃないのね。お寺さんなのね。で、今川義元寄進という山門をくぐり、本堂をお参りした後、奥の方にある狐が沢山いるところへ。さすがお商売のアレだけあって、信者の方から寄進された狐さんがたーくさん。 それで、その狐さんたちの脇にごつごつした岩みたいなので出来た・・・アレは何だ?・・・とにかくごつごつした岩の山みたいなのがありまして、そこにコインが隠してあると。 で、その隠してあるコインを見つけて取り出すと、御利益があるってんで、捜しましたよ、ワタクシ。必死で。 そしたら、見つかったの! 岩の隙間に刺してあった1円玉を! で、それを何とか掘り出して、宝物として大事にすることに。これでご利益があったら、お礼に自分でもその岩にコインを隠すのですが、そういうことなら隠しに行きたい! ご利益、お願いしやーーす! で、帰りには有名な山彦で稲荷寿司を買い、ヤマサの竹輪を買い、「ハーグ・カフェ」なるしゃれおつなカフェでお茶をしてから帰宅の途に就きました。ま、いい気分転換になりましたわ。夕食に食べたお稲荷さんもおいしかったしね!
February 16, 2016
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今日は名古屋某所で極秘の任務を果たした後、そのまま実家に帰宅。天気が優れなかったせいか、東名は渋滞もなく、すんなり戻ることができました。 もっとも大井松田あたりを走っていた時だったか、三車線のど真ん中の車線で立ち往生しているクルマがあって、それを避けるので、皆、右往左往することになり、その時だけちょっと緊張しましたけどね・・・。こちらもヤバかったけれど、止まっているクルマに乗っている人たちはもっと恐怖の時間を味わっていただろうねえ。あれじゃ、いつ衝突されてもおかしくないって感じでしたから。 さてさて、この時期、私が実家に戻るのはですね、小学校時代の恩師のお墓参りがあるからなんです。本当は今日、1月30日が命日で、しかし、それでは皆が集まれないので、一応、2月の第一日曜日のお昼1時にお墓の前集合、ということになっておりましてね。だけど、今年に限って私がその日に入試関係の仕事が入ってしまったため、皆に無理を言って、今年だけ明日の日曜日にお墓参りをすることにしてもらったわけ。 というわけで、明日は小学校時代の同窓会を兼ねたお墓参りでございます。 ちなみに、恩師の先生は53歳で亡くなったのですが、ついに今年、我々がその歳に追いついてしまうことになりました。 先生は、今、我々がそうであるこの年齢で亡くなったんですなあ・・・。そう考えると、愕然としますね。今、私に死ぬ覚悟ないもん。全然ない。なのに、死ななくちゃならないとなったら、辛いだろうなあ。ま、先生は心臓発作で、突然亡くなったのですけどね。もちろん、先生のことですから、過労が本当の原因でしょうけれども。 だから、明日はお墓の中の先生に、「先生が亡くなった歳になって、先生の無念さが一層分かるようになりましたよ」って報告しなきゃ。 っていうか、今日が祥月命日だから、今日は久しぶりに寝ながら先生と話をしようかな。「釈迦楽、お前は研究者になれよ」って、小学校の卒業式の日に言ってくれた、その先生の期待に添うような研究者になっているかどうかは、アレですけどね。でも、私だって私なりには努力しているつもりですよと。そのくらいの言い訳はしちゃおうかな。
January 30, 2016
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昨日の続きですが、日本自動車博物館を堪能した後、ちょいとお茶をしていこうということになり、我らが向かったのが「イヴェール・ボスケ」というカフェ。 「イヴェール・ボスケ」とは「冬木立」の意だそうですが、建築家・堀部安嗣氏の設計になるその建物は、片山津IC近くのちょっと趣のある木立の中にあり、なかなかいい雰囲気。で、驚いたのはここが提供するケーキのクオリティでありまして、これが実に美味しい。鄙にも稀な、という表現がふさわしい、洗練された、しかも洗練されすぎていない味。眺めもよく、実に気に入ったのであります。 ただし、このお店の若い女性の店員さんたちの接客態度は最低で、ケーキのクオリティとのギャップが凄い。運んできたケーキを座っている私の顔の前にずんと突き出し、無言で、「これ注文したの、お前? それとも向かいに座っている女の方?」といわんばかりのふるまいをしたのにはさすがにビックリしました。「イヴェール・ボスケ」のパティシエ/オーナーの方には、悪いことは言わないから、店員さんの選択には、もう少し気を使った方がいいよ、と、御身のためを思って苦言を呈しておきましょう。 さてさて、不機嫌な店員さんがサーブしてくれたおいしいケーキとコーヒーをいただいた我らが次に向かったのは、この日の宿泊地であります和倉温泉。今回で三年連続の宿泊となりますが、好きなんですよね、和倉の温泉が。 で、例によって旅館では夕食を取らず、隣町の七尾にある「寿司一」というお気に入りのお寿司屋さんへ食べにいくことに。このお店、最初に行った時にすっかり気に入っちゃって、ある意味、ここで寿司を食べるために和倉に来るようなところもある。さすがに三年目となると、店の大将や女将さんがこちらの顔を覚えていてくれて、今回も、実に実に気分よく、おいしいお寿司を堪能させていただきました。 で、夜・朝二回、温泉を堪能してから宿を後にしたわけですが、この日は朝10時から有名なパティシエの辻口博啓氏のお店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」にてケーキをいただくことに。さすが辻口氏の店だけあって、どのケーキも繊細でおいしい。ですが、昨日食べたイヴェール・ボスケのケーキも、辻口さんのケーキと同等以上のおいしさがあって、あらためてイヴェール・ボスケの実力を確認したという。辻口さんのケーキの方が味の繊細さで勝つものの、イヴェールの方が素直なおいしさで勝つという感じ。 そして、朝から食べたケーキのカロリーを消費すべく、山代温泉の古刹・青林寺の境内を散策。ここは大正天皇が皇太子時代に宿泊したという「御便殿」が有名なのですが、通常は公開していないので、外から見るだけで満足することに。 で、そこからもう一度七尾に向かい、一本杉通りという古い商店街を散策。「歩らり」という、重文指定されているような古い建物を使った雑貨店で、珠洲焼のモダンな酒器(ぐい呑み)を購入。昨年、珠洲には行きましたが、現地で売っている珠洲焼はただ黒いだけであまり購買意欲がわかなかったのですが、ここで売っていたのは若い女性の陶芸家の作品で、すごくセンスがいいデザインだったのでね。 そして今度はそこから氷見へ向かって走り、氷見番屋街なるところで海鮮丼でお昼。さらに富山名物の「鱒の寿司」などのお土産も購入した後、名勝「雨晴海岸」へ。ここは、晴れた日には、海越しに雪をいただいた白山連峰を見ることができるのですが、今回は残念ながら薄曇りの天候で、肉眼ではうっすら白い白山連峰の連なりが見られたものの、写真に撮ろうとすると写らない、という感じ。でも、きれいでしたよ。 で、最後、国宝の瑞龍寺に詣でてから、名古屋に戻る帰路に就いたという次第。 今回の旅も色々ありましたけれども、やはり一番印象に残っているのは、荒れた日本海の美しさ。太平洋のそれとは違って、腹に一物ある海というか、底知れぬ情念を秘めた海の、感情表現としての波のうねり、これはもう、ここに来ないと見られないものでありまして、これが見られただけでも来て良かったなと。 というわけで、この旅で十分に充電しましたので、これから年末にかけての忙しさも、何とか乗り切れるのではないかと思っている私なのであります。
December 1, 2015
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先週の金曜日、お休みをいただいて、週末、ちょっと旅行に行っておりました~。9月、10月、11月と、結構仕事漬けの日々だったので、その憂さを一気に晴らしたろうかと。 で、向かった先は、このところ11月の旅の定番となりました北陸。今回は福井から富山まで縦断する形で。 まず名古屋から名神・北陸道と通って敦賀を目指します。北陸道を走行中、雪が降り出して、ノーマルタイヤのままの私をヒヤヒヤさせましたが、まあ、なんとか無事敦賀到着。この地で、蕎麦好きとして一度食べてみたかった「辛み大根のおろし蕎麦」を「千束」なるお店いただきます。相当辛いと噂に聞いてちょっとおっかなびっくりだったのですが、それほどでもなく、おいしくいただきました。 で、そこから日本海沿いの景色のいい道を越前岬を目指してひた走ることに。しかし、このあたり、押し寄せる波が凄い。逆巻くうねりとなった波が岩場にぶつかってドババーーン!と爆発するや、その波飛沫が道路にまで襲いかかるほど。後で聞いた話では、前日に強い北風が吹いて荒れたそうで、波というのは強風の当日ではなく、一日後に襲ってくるのですってね。勉強になります。また、このあたりでは台風で波が荒れることはあまりなく、あくまで冬の北風で荒れるのだとか。 越前岬では、名物の水仙が既にチラホラと咲きだしていて、近くにあったので立ち寄った水上勉なんかの文学館の管理人のおっちゃんに二、三本、摘んでいただいていただきましたけれども、何とも言えず清新な香りを楽しむことができました。 それから越前岬のちょっと先、「mare」という海沿いのカフェで一服。ここは目の前に海が見えて、この日のような波の荒れた日にはすごく迫力があっていい感じ。コーヒーもチーズケーキもおいしかったし、店員さんもみな感じがよくて、いい休憩になりました。 で、この日はさらに海沿いを北上し、芦原の辺りから山の方に向かって走って夕刻に山代温泉着。一昨年、山中温泉に泊まったので、今回は山代温泉をチョイス。 翌朝、山代温泉の温泉街を散策したのですが、このあたり、北大路魯山人が三十代の一時期滞在したことがあったそうで、その寓居跡を見ることができました。 で、地元の語り部みたいなおじちゃんから話を伺ったのですけれども、魯山人ってのは、もともと京都あたりの社家の出なんですってね。ただ二男だったもので、生まれて間もなく養子に出され、いわば親戚・知人の間をたらいまわしにされてしまった。だから、学校も尋常小学校の4年間しか通ったことがない。 だけど天性のものがあったのか、書をよくし、それが認められて書家となり、やがて各地のお大名さんたちの食客となって日本中を経巡ることになった。それで、山代にもしばらく滞在し、どうせ滞在しているんだったらということで、近所の旅館の看板なんかを書いたり篆刻したりしたらしい。 でまた、そんな感じで諸国漫遊しているうちに、京都で京料理の味を覚え、山代で九谷焼を学び、やがて飛びきりの料理を飛びきりの器で提供する「美食倶楽部」を設立するようになって、それがゆくゆくは星岡茶寮へと結びつくと。 しっかし、そんな魯山人の生涯を聞きながら思ったのですけれども、昔の日本のゆったりとした文化国家ぶりってすごいなと。 だって、今、小学校出ただけの、無名の、だけど書はうまい三十歳の男がいたとして、地方のそれなりのお金持ちが「そうか、定職もないのか。じゃあ、食客としてうちにしばらくいなさい。気が向いたら、このあたりの店やホテルの看板でも書いてやって」なんていう条件で何カ月も何年も受け入れることなんてある? 別にその男を育ててどうしようというのでもなく、ただ何となく才能だけはあるらしいから、こいつと書や器や料理の話がしてみたいという漠然とした理由で、どこの馬の骨か分からない奴を食客として家に置くなんてこと、今の世の中にある? で、結果的には魯山人は書や陶芸や料理道で名高くなるわけですけれども、ひょっとして魯山人のように有名にはならなかったけれども、地方地方で食客として扱ってもらった幾百人の魯山人もどきが沢山いたんだろうなと思うと、当時の日本の、その文化的な余裕、懐の深さというものに感慨を覚えずにはおられません。 だから私は声を大きくして日本政府に言いたい。大学の先生を「食客」として扱えと。何にもしなくていいよ、遊んでていいよ、気が向いたら、なんか面白いことでも考えてね、と、そういう風に扱えと。そうすることで、沢山居る大学の先生の中の何人かは、後世に残るすごい人になるよと。 ちなみに、ここまで書いてから言うのもなんですが、釈迦楽家ではね、魯山人なんて別に評価しないの。 私の母方の祖母は、「魯山人は下品」の一語で、その陶芸作品なんぞ歯牙にもかけませんでした。濱田庄司の作品ですら、濱田が是非にといって送ってくるから普通にご飯茶碗として使ったりはするけれども、それをぞんざいに扱って落として割ったりしても、別にどうとも思わない人でしたから、ましてや魯山人なんて商業主義の一語でバッサリ切って捨てる。その批評眼を、伝統芸として、孫である私も引き継いでいますので、魯山人なんて別にすごいとも思わない。 ちょっと有名だからって、後世の人全員に評価されるだろうなんて甘いこと考えるなよ、魯山人。わしはむしろ、お前を食客として遇した地方地方のお金持ちの篤志家の方を評価するんだからな。 さてその後、我らが向かったのは日本自動車博物館。こんなところにあるんですね、自動車好きの天国が。 日本製外国製問わず、昭和以後くらいの懐かしい自動車がずらりと保存してあり、私としてはめちゃくちゃ面白かったのですが、ここを訪れる人の中には私よりさらに年配のおじさんも多く、「ああ! このクルマ! これ初めて新車で買ったクルマだよ!」みたいな感慨がそこここで聞かれるという。で、それに対して嫌々ついてきているお子さん、お孫さんから、「このクルマが新車の時って・・・どんだけ年寄りなの・・・」などという罰当たりな言葉が漏れたり。 ちなみに自動車と何の関係があるのか分かりませんが、この自動車博物館の各階のトイレは、世界中から集めた便器が使われていて、お好みでフランス製の便器やドイツ製の便器で用が足せます。 さて、自動車博物館と世界のトイレを堪能した我らが次に向かったのは和倉温泉、なのですが、長くなりましたので、このあたりの話は、また明日にしましょうかね。
November 30, 2015
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残り少ない東京での夏休みを堪能すべく、昨日・今日と富士五湖と箱根をめぐる小旅行をして参りました。 ま、父の写真俳句、母の吟行を兼ねての旅なので、特に変ったこともせず、いつも通りの写真スポットを巡ったという感じでしたけれど、父は近場の1泊旅行でも疲労困憊するらしく、今日も早めに帰ってきましたし、小食の母はますます小食となって、今朝の朝食はオレンジジュースとヨーグルト以外手をつけられなかったという。今回泊まったのはオーベルジュだったので、食事に一番、力が入っていて、朝食にしてもエッグベネディクトをはじめ、ボリュームたっぷりの3品が出たのですけど、それを全部残してしまったのでは、向うも気が抜けたことでしょう。 段々、家族で旅行を楽しむのも難しくなって来るのかも知れませんな。箱根で疲れ切ってしまうのだったら、それより遠いところは、もう無理ですからね。 ところで、昨日のお昼は山中湖畔で食べたのですけど、夜、オーベルジュでフランス料理が出ることを考えると昼間洋食を食べるのはアレだし、かといって名物のほうとうは母が嫌いだと言うし、蕎麦は父が嫌いだと言うし。とにかく父と母を連れて出ると何を食べていいのかさっぱり分からなくなってしまうのですけど、切羽詰まった私は、ネットで調べて、「エクシブ」という会員制ホテルのラウンジで軽食(サンドイッチ)を食べる、という妙手を考え出し、それも3つ頼んだら食べきれないと思ったので、2つだけ頼んで後は飲み物にするということをやったわけ。 で、それは一応成功して、特にホットココアはとても美味しかったのですが、ちょっと興味が湧いたのがエクシブのこと。 で、帰宅してから調べると、エクシブというのは要するに会員制の貸別荘みたいなもので、1つの部屋を14人(14組)でシェアするシステムらしいんですな。で、部屋の大きさによって値段が大分変るのですけど、小さめの部屋だと、年間13日の利用で50万円程度の会費を支払えばいいらしい。 ふうむ、なるほどね。貸別荘を年間2週間たらず利用するとして、その維持費がそのくらいだ、ということですか。 さて、これを高いと見るか、安いと見るか・・・。 だけど、とりあえず山中湖のエクシブの会員権は完売している、というのですから、一応、人気があるわけですな・・・。ま、そのていどの贅沢をする人の数がそれだけ居るということですか。 ま、一瞬、興味が湧きましたけど、やっぱり私としては、アレかな、自分で別荘買った方がいいかな。だって、今、安い中古の別荘(マンションタイプ)なんかだと、280万円くらいで売っているもんね。年間50万円払ったとしても6年でペイしちゃう。もっとも年間の維持費もあるから、一概にはどちらがどうとは言えないですけど。 とまあ、そんな雑念を心の中で弄びながらの、今回の旅行だったのでした。
August 21, 2015
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学会関連の仕事で今日は東京まで日帰り出張。 しかし、東京での仕事だとたいてい自分のクルマで行って、実家に泊るパターンになってしまうので、日帰りの仕事じゃないと新幹線に乗れない。実は新幹線がとっても好きなワタクシとしては、久々に一日に二回も新幹線に乗れて、結構ハッピー。 片道1時間40分、ずーーーっと外の景色を見ていて飽きない。車内も空いていて、二人掛けの席に一人で陣取っているので、すごく気楽。わーい、楽しいな! 子供かっ! さて、学会の仕事とはいえ、私は偉すぎて(?)陪席しているのにすぎないので、あまり内容には触らないの。実は、公的な仕事よりもむしろ、私的な意図があって、今日はわざわざ東京に行ってまいったのでございます。 で、その私的な用事の方ですが、100%の上首尾・・・ではなかったものの、今後の方向性だけは確認できたので、まあ、良かったかなと。だから、帰りの新幹線では、それを踏まえて、心の中で書き足すべき原稿を作成。 そろばんの名手が、実際にはそろばんを使わずに頭の中に思い浮かべたそろばんを使って暗算してしまうがごとく、私が心の中で原稿を作成する時は、腹案ではなく、完成原稿を書くからね。考えた文章は、後で一字たりとも間違わずに再現できる。 それが文章モンスターのモンスターたるゆえんなのさっ!! わっはっは! わーーはっはっは! 子供かっ! しかし、やっぱり日帰りの遠距離出張って、疲れるね・・・。 ところで、学会での仕事の途中、友人に謝られちゃった。半年以上前に私が著書を送っておいたのですが、それがまだ読めていないと。 彼曰く、もうあまりにも忙しすぎて、心苦しいのだけれど、全然読む時間がないというのです。でも、いつか必ず読むからもう少し待っていてくれと。 うーん、そうかあ・・・。彼は東京の有名私大の先生ですけれども、そんなに忙しいのか・・・。 この業界、どこかの大学に移籍したらそこにオアシスがあった、というような甘いものではないわけね・・・。どこへ行っても忙しいのは変らないのか。 それを考えると、今の職場の環境が少しぐらい悪化したとしても、我慢した方がいいのかな。 まあ、そういう社会勉強をしたことも、今日の収穫といえば言えそうですな。
July 4, 2015
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今週は予想外にストレスの多い週になってしまったこともあり、その厄を落とす意味も込めまして、週末に紫陽花を見に三ヶ根・形原・蒲郡の方に行ってきました~! まず向かったのは三ヶ根スカイラインの中腹にある「かんぽの宿」。ここ、今年の8月で閉鎖されてしまうのですが、昭和な感じの保養所的な雰囲気ながら、実は三河湾を見下ろす絶好の位置にあり、レストランも激シブ系ながらここの刺身定食は意外に旨いというね。というわけで、まさにその刺身定食を味わって、間もなく営業終了となるこの宿の最後を看取った次第。 そして次に我らが向かったのが、スカイラインの西尾側に下りてしばらく行ったところにある「和カフェ てらそ」。建築家・堀尾佳弘氏設計になるこのお店、何と言ってもベランダ席が素晴らしく、海を見下ろしながらのんびりコーヒーをいただきました。なんでも、満月に近い土日には、深夜まで営業していて、月明かりが海に反射して出来る「ムーンリバー」を鑑賞できるのがウリだそうですから、今度はその辺りを狙って来ようかと。 しかし、いいなあ。このカフェ。海を見下ろす山の斜面に突き出すように建てられているもので、海と山の両方の景色を堪能できるという。私は山派・海派で言ったら山派で、山の中に家を建てたい人なんですけど、海を見下ろす山の斜面に家を建てるというのもいいのかなあ。 三ヶ根スカイラインも、バブルの頃はイケイケだったのかも知れませんが、今は廃墟だらけ。とはいえ、無残な姿を晒すかつての店舗も立地だけは抜群にいいので、ああいうのをタダ同然で買い取って新築同然にリフォームする、なんて手もあったりするのかもね。 ま、それはともかく。 「たらそ」でまったりした後、本来の目的である紫陽花を見に、再びスカイラインを戻って形原温泉方面に出、ここにある紫陽花まつり会場へ。 ここへはもう何度となく来ているので、初めて見る感動というのはないのですが、それでも毎年ある程度の植え替えや植え足しをしているようで、山一面の紫陽花はやはり圧倒的。この季節、やはり紫陽花は似合いますなあ。 しかも山の斜面の一番上まで行ったとき、なにやらコツコツ大きな音がするので、音のする方を眺めてみると、なんとキツツキが立ち枯れした木をコツコツやっているじゃないですか! 私は半世紀生きてきて、生のキツツキを初めて見ました。これはちょっと感動でしたね。 ということで、大好きな紫陽花の花と、生キツツキまで堪能し、大満足だったのでございます。 で、帰りがけには蒲郡のお菓子の名店「プランタン スズキ」で焼き菓子をしこたま買い、さらにラグーナ蒲郡にあるマーケットで魚や輸入食品、さらに地元の食材などもゲットしてさらに大満足。今日は充実の息抜きが出来たのでした。これで今週あった嫌なことを忘れて、リフレッシュして、新たな気持で仕事をしましょうかね。
June 20, 2015
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今日は教育実習の事前挨拶で、知多半島は武豊町にある某中学校に行き、校長先生とお話をしてきました。 まあ、事前挨拶ですから、うちの学生をよろしくお願いいたしますってなことで、用向きは終わってしまうわけで、その後は雑談になります。 しかし、この校長先生との雑談というのが、実は、意味があるのでございまして。現場の先生方の考え方、現場では今何が求められているのか、現場は大学に対して何を欲しているのか、というようなことを直接伺えますのでね。 で、今日、お話させていただいた感触から言いますと、大学はもっと現場の声を聞け、という感じがしましたねえ。とりわけ、最近、うちの大学では某有名漫画家さんに学外諮問委員になってもらったのですが、そのことについてのご批判が強かった。そんな、実情を知らない外部の人の意見より、現場の声を聞いてくれよと。 なるほどねえ・・・。まあ、そう言われても仕方がないですなあ。とにかく、そういう声があった、ということだけは大学にちゃんと伝えないとね。 さて、この仕事が一段落したところで、大学に戻ったわけですが、すんなり戻るのはワタクシ流ではないんだなあ。当然、ちょっと寄り道をいたしましたよ。 で、まず向かったのは「ぎゃらりぃ 夢乃蔵」。ここは武豊町の観光案内所でもあり、ガラス工房やパン工房などがあるところ。しかし私のお目当ては、ここで味噌や醤油を買うこと。 知多半島の中ほど、半田とか武豊町というところは、昔から醸造業の盛んなところで、酒・酢・味噌・醤油などの蔵が今でも沢山ある。特に武豊町のあたりですと味噌と醤油の生産が有名。 で、そういう小規模な醸造所の製品は、名古屋近辺のスーパーでも並ばないのですけど、この「夢乃蔵」では、このあたりのいくつかの小メーカーの味噌や醤油を色々取り揃えて売っているんですな。 ということで、あれこれ買いましたよ。 例えば「中定商店」のたまり醤油「ほうざん」でしょ、「泉万(イヅマン)醸造」の醤油「甘露溜」でしょ、「伊藤商店」の「朝ごはん醤油」でしょ、「カクトウ醸造」の「豆みそ」でしょ、同じく中定商店の「宝山味噌」でしょ、それに同じく泉万醸造の「ぜんざい」と。こんなに買っちゃった。やっぱり、「このあたりでないと買えない品」というのが、つい財布の紐を緩めさせるのよね~。 で、これだけ買ってすっかり満足した私は、その次にこのあたりで有名な喫茶店「豆香」に立ち寄り、サンドイッチを食すことに。ここ、ホットドッグが有名な店と聞いていたのですが、そのホットドッグ用のパンを扱っていたパン屋さんが廃業してしまって、今はサンドイッチだけとのこと。それで、仕方なく「トースト・サンドイッチ」の「焼き豚&野菜」というのを注文したのですが、これが650円でなかなかの美味。量もしっかりあって、堪能いたしましたよ。 ってなわけで、本日の学外出張も、大いに楽しんでしまったワタクシなのであります。冷やしても温めても美味しい、甘さ控えめお買い得泉万醸造 『ぜんざい』180g 5個セット価格:820円(税込、送料別)★★入荷まで3〜4日★★【カクトウ醸造】 カクトウの豆みそ 500g価格:486円(税込、送料別)
May 28, 2015
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昨日東京に着いたばかりですが、身内に不幸があったため、学会半ばで急遽とんぼ返りをして名古屋に戻ってきました。明日は京都での葬儀に参列してきます。
May 23, 2015
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週末を利用して、八ヶ岳の方にドライブ旅行に行って参りました~。この時期、八ヶ岳南麓は桜満開。東京や名古屋で観終わった桜を、もう一度見られるというのが、この時期、この辺りを旅する醍醐味の一つでね。今回も、桜、きれいでしたよ。 ところで、今回の旅の目的の一つは、清里にある「安達原玄仏画美術館」を訪れること。 ここは女流仏画師・安達原玄さんの作品を置いてある美術館なのですが、玄さんの息子さん、文彦君が、実は私の中学校時代の同級生でありまして。卒業後初めて、すなわち三十数年ぶりに会いに行った訳。 で、事前になんの予告もせず、ただふらっと美術館を訪れて、展示物を一通り見て、帰り際に受付の人に「実は文彦さんは私の同級生なのですが・・・」と伝えると、奥からキートン(=文彦君)が飛び出してきて久々の邂逅。「なんだよ~、前もって来るって言えよ~!」 で、即席で互いの近況を話したのですが、彼はもう三人の子供のお父さん、一番上のお嬢さんはほやほやの大学生とのこと。でも、本人を見ると、とてもそんな大きなお嬢さんがいるようには見えず、お互い15歳同士の感じがしてしまうんですけどね。ま、彼も僕も、大分白髪が混じるようになりましたが。 でまた、人脈ってのは不思議なもので、話をしているうちに意外なところに共通の友人がいることが判明したりして、世間は狭いもんだなあと。 実は彼のご母堂様、安達原玄さんは残念なことに先月お亡くなりになったのですが、美術館は文彦君が、また仏画については彼の奥様が玄さんの衣鉢を継ぐことになったらしく、その点では安心できるようになったとのこと。 今回は、長居できませんでしたが、これでお互いのことが大分判りましたので、次はちゃんと事前に連絡して、一緒に飯でも食おうかな。でも、子供の頃の友人に何十年かぶりに会うってのは、面白いね! ところで、今回は清里周辺を見てきたのですが、観光地としての清里の衰退ぶりというのは怖ろしいようなもので。 ネットで「清里、廃墟」などと検索すると、駅前の凄まじい荒廃ぶりなどを見ることができますが、大学時代、御多分に洩れずこの辺で合宿をした世代のワタクシとしては、清里駅前のシュールな荒廃風景をみると、感無量という感じがします。清里駅前の象徴でもあった「ミルクポット」とか、シュール過ぎて、「ファンシー廃墟」と呼ばれているんですってね。 それと、今回、清里フォトアートミュージアムで「ヤング・ポートフォリオ」(これは素晴らしい展覧会でした)という展覧会を見てきたのですが、ここでも清里の凋落を目の当たりに。 このミュージアムは、モダンで巨大な建物の半分を占めていて、残りの半分は「パトリ」というところが経営する会員制ホテルだったんです。ところが、そのパトリがホテル経営から撤退してしまったということで、ホテル側の建物が今、放置されているわけ。 バブル末期に建てられていますから、重厚なコンクリ造りのすごい豪華な建物だけに、維持費も大変なようで、暖房用のボイラーの修復時期が来ているのだけど、その修復に1千万かかる。しかし、パトリが手を引いた後、それを払う母体がないものだから、建物全体の暖房もままならないようで、フォトアートミュージアムでも、あちこちに電気ストーブが置いてありましたなあ。 しかし、こんな重厚なコンクリの塊、壊すのも相当金が掛かるでしょうし、壊すこともできないまま、廃墟への道を進むことになるのでしょうか。 その他、清里の至るところに「兵どもが夢の跡」的な建造物が朽ち果てていて、その荒廃感がすごい。 八ヶ岳に別荘を! というのがワタクシの長年の夢なんですけど、清里の荒廃を見るにつけ、「こういうところに終の棲家を作って大丈夫なのか?!」という疑問がちらっと脳裏をかすめるようになってきたというね。ま、小淵沢の方は、清里ほどブームにならなかっただけに、あれほどの荒廃は感じられませんけど。 ま、とにかく、昔の友だちに会ったり、清里の荒廃ぶりに改めて接したりして、懐かしいやら何やら、印象的な旅となったのでした。
April 19, 2015
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先日、姉と家内と上野に行った時、私が撮ってきたサクラの写真を見て、ぜひここでサクラの写真を撮りたいと言い出した父の願望を果たすため、今日は父と母と私の三人で再び上野を目指しました。 ま、本当は父が一人で行くと言ったのに、母が「一人で行かせるのは心配だから、皆で行こう」と言い出したので、そうなったのですが。 が! 父と母と両方一辺に連れて行くと、これがまた疲れるのよ! まあ、疲れさせる主たる原因は、母にあるのですが。 ま、今日はその他にも色々な障害がありまして、まず自宅最寄りの駅から湯島まで直通であるはずの電車に乗ったら、よみうりランド付近で人身事故があったらしく、小田急線が止まってしまったんです。 で、この時点で母が「これは神様が行くなと言っているのよ」と言い出すわけ。引き返して帰ろうと。しかし、父はどうしても上野に行きたそうだったので、私の発案で、新百合ケ丘で早めのお昼を食べ、復旧までの1時間ほどを潰そうということに。 で、ついさっき朝食を食べたばかりであまり食欲のないまま、ピザ一枚を三人で分けて食べながら1時間をやり過ごしたわけ。 で、再び駅に向うと、一応電車は動き出したようですが、ダイヤは大幅に乱れていて、急行にはとても座れそうもない。そこで、仕方なく各駅停車で代々木上原を目指すことにして、どうにか座ることができた。 で、これが父と私だけだったら、このまま黙って坐っていくわけですけれども、母がいるとそうはいかない。急行に抜かれる度に、あっちに乗り換えた方がいいのではないかとか、こっち側の座席は日が当たって暑いから反対側に座ろうとか、とにかくうるさい。 ああしよう、こうしようとうるさい母をどうにかなだめて、それでも何とか湯島に到着。 で、念願の写真を撮り終えたので、帰ろうとすると、母が「帰る前にどこかで食事をしよう」と言い出した。 食事? 3時に? それに、第一どこで食べるの? と言うと、上野の美術館のどこかに附属のレストランがあるだろうと。 えーー、だって湯島のあたりから美術館の方まで歩くとなると、結構、あるじゃないですか。そんなことをしたら父が疲れてしまう。 で、私も「いやいや、もう帰った方がいいんじゃないの」と言って、帰宅を促すのですが、母は「せめてお茶を飲みたいと」。 で、父が「そんなに飲みたいのなら、美術館まで行くか」と言うと、母は「私が飲みたいんじゃない、あなたが(父が)飲んで一休みした方がいいでしょ」と。いや、一休みするためにトンでもない距離を歩いたら、その方が疲れるって! で、一悶着の後、食事もお茶もせずに帰路につくことに。 しかし、午前中の人身事故の影響はまだ残っていて、小田急線乗り入れの直通電車はなく、千代田線内は座れましたが、小田急線はずっと立ちっぱなし。5時に家に着いた時は、3人とも疲労困憊。 だけど、その疲労の半分は、母のあれやこれやの提案を退けるために引き起こされたものだったのであります。 で、私思うのですが、これは一体何事だろうかと。 男は、一旦目標を決め、その目標までの行程を決めたら、もう後はそれを完徹するのみで、仮に何か突発的な障害が起っても動じないところがあると思うのですが、女性ってのは、その行程の中で常に周りを見回して、「より良い戦略」を思いついた場合、そちらに移行することをためらわず、場合によっては当初の目標でないところに向っても構わないところがあるのではないかと。 だから男からしたら、「一度決めたらそれでいいじゃないか」と思うし、女性からしたら、「男ってのは融通が利かない」と思うのでしょうな。 というわけで、今日はいかにも女性的発想をする母に振り回され、実際の行程以上に疲れてしまった父と私なのであります。男と女ってのは、いくつになっても困ったもんだ。
April 2, 2015
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昨日のつづきですが、浦村で牡蠣を堪能してから、名古屋に戻りがてら御木本真珠島に行ったんですわ。鳥羽には前にも来たことがあるのですが、その時はここには寄らなかったもので。 で、真珠島に渡って、御木本幸吉記念館を訪れ、真珠養殖に世界で初めて成功した御木本翁の業績を学んだわけ。 で、やっぱり真珠に命を掛けた男ってのは、スゴイのよ。 もともとは地元で由緒あるうどん屋さんを営んでいて、幸吉翁もそのままいけばうどん屋の親父で終っていたわけなんですけど、そこはそれ、幼少の折りから外連味があるんだなあ。 例えば、たらいを足で回す「足芸」とか、そういうのを仕込んでおいて、外人さんの前でそれを披露し、「コイツ面白いな」と思わせておいて、うどんの他に、外国人の居留地に野菜を売り込む権利を得るとか。 で、商売に力を入れつつも、それだけじゃ終わらんとばかり、片道11日くらいかけて東京・横浜に出て都会の在り様を見に行くんですな。で、中華街とかで真珠が高値で取引されているのを見て、これは行けそうだと目星をつける。 で、そこから先は真珠一筋。それまで偶然の産物でしかなかった真珠の養殖を試みるわけ。 だけど、なかなかうまく行かない。効果的な方法も手探りなら、赤潮や台風の被害もあったりして、最初の内は失敗ばかり。 しかし、その失敗につぐ失敗にもめげず頑張り通した結果、ついに真珠の養殖に成功するわけ。 だけど単に養殖に成功したから満足、という人じゃないんだなあ。翁は「世界中の女の首を(真珠で)締めて見せる」と豪語し、海外への進出をためらわないんです。 そして、第二次大戦中は社員を兵隊にとられたりして、大打撃を受けるのですけど、戦地に赴く社員に「絶対に生きて帰れ。真珠は戦争しておらん」と命じるなど、非国民と非難されかねないようなことをしながら、戦争の後の世界のことまで見通していたんですと。その辺、国際人だなと。 で、思ったのですが、幸吉翁の生き方というのは、『マッサン』の次の朝ドラにならないかなと。幸吉さんには恋女房のうめさんというのがいて、この二人の愛情ドラマにもなるし。 『幸吉とうめ』でどう? え? 「ん」がつくタイトルにすると朝ドラが成功するんですと? じゃあ、「幸吉っつあん」でどう? NHKの方、このブログ読んでいたら、「幸吉っつあん」の脚本、釈迦楽にご用命を! さて、御木本翁の数奇な人生を学び、昭和な感じの「あまさんショー」などを見てから、さて名古屋に戻ろうと思ったのですけど、ちょっと小腹がすいたので、軽食でもと思って入ったのが、「たかま」というしぶーい喫茶店。 もう、ザ・昭和って感じの喫茶店だったのですが、これがまた奇跡の出会いで、ここの「たまごサンド」(600円)というのがものすごく旨かったのよ。こんなたまごサンド食べたことない、って感じ。教授の熱烈おすすめ!よ。 ということで、牡蠣は満喫するわ、二軒茶屋餅はうまいわ、御木本幸吉翁の人生には感動するわ、たかまのたまごサンドには驚かされるわで、大成功の伊勢・志摩旅行だったのでした。
March 19, 2015
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一日お休みをいただいて、伊勢・志摩方面にドライブし、浦村というところで牡蠣を食べてきました。 寡聞にして知らなかったのですが、伊勢と志摩の中間点ほどにある浦村というところは、牡蠣の養殖が盛んなところで、冬の時期、あちこちに「牡蠣小屋」が立つんですな。 で、数多ある牡蠣小屋は、牡蠣料理を供するところ、バーベQ方式で客に焼かせるところなどがあるのですが、私たちが訪れた「英治丸」というお店は、牡蠣を1個100円で店の方が焼いてくれるという、焼き牡蠣専門の店。焼き牡蠣しかありませんから、慣れた方は自分でおにぎりとかを持っていく人も。我々は初めてだったので、とにかく牡蠣を食べ続けました。 何しろ1個100円ですから、実に気楽。最初に10個頼んで家内と5個ずつ食べたのですが、あまりの美味しさにぺろりと食べてしまい、更に6個追加。これもペロッと食べてしまい、更に3個追加。結局私は10個、家内は9個を完食。それでも二人で1900円ですからね。 で、ここの牡蠣がすごくて、都会ではよほどの高級店でないとお目に掛かれないような大きくて身の肥ったプリプリの牡蠣でね。それを熟練の焼き手が絶妙の頃合いに焼き上げてくれるのですから、もう口いっぱいに牡蠣の旨味が広がるという。最高よ。 今回の経験で浦村牡蠣小屋の虜となった我らは、毎年シーズンに入ったらここに来ることに決定! 何十件と牡蠣小屋があるので、その都度行く店を変えてもいいし、楽しみは尽きません。牡蠣好きの方には、浦村の牡蠣、教授の絶賛おすすめ!です。これこれ! ↓浦村の牡蠣小屋マップ そして帰りがけ、たまたま目に留まった由緒ありげな和菓子屋さんに立ち寄り、「二軒茶屋餅」なるものを買って食べたところ、これがまためちゃくちゃ旨い。店の人に聞くと、四百年を超す歴史のあるお店とのこと。大昔、この辺りは葦の原だったのだけど、伊勢にお参りする人たちのために二軒だけ茶屋があった。そこで人呼んで「二軒茶屋餅」となった由ですが、実は知る人ぞ知る伊勢の銘菓なのだとか。何の知識もないのに、こういう隠れた名産を通りすがりに嗅ぎつけてしまう私の嗅覚もすごいねと自画自賛。 ところで、志摩方面をドライブしていて思ったのですが、ここのリアス式海岸というか、ミニ瀬戸内海的な風景というのは実に美しい。そして牡蠣やアオサ海苔など、海の恵みも非常に豊かなところなのですが、その割に、言っちゃ悪いですけど、閑散としているんですよね。 「志摩スペイン村」とか、「地中海村」とか、「合歓の郷」とか、バブル時代に一生懸命観光開発したんだな、という跡はあるのですけれども、いずれもバブルの波に乗って開発したはいいけれど、それがはじけてからは大苦戦、みたいな雰囲気がある。 で、同じくバブルの頃に建てられたと思しきリゾートマンションがあちこちに建っているのですが、人が利用している気配がない。家に戻ってから調べると、この辺りのリゾートマンション、大体250万円くらいで売っているんですな。250万円で別荘が買える。だけど、誰も買っていないという。 でまたさらに、志摩の道を走っていると、潰れた店というのがあちこちにあって、その廃墟がただよわせる「荒み感」が半端ない。 それこそ、日本のモナコとなっても不思議でないようなこの地が、こんな感じになっているのは、実にもったないないと。 日本って、そういう点、不思議ですよね。伊勢の「おかげ横丁」なんてのは、ものすごい賑わいなのに、こちらには誰もいないという。日本には「猛烈に混雑する観光地」と「閑散とした観光地」の二種類しかなくて、「適度に賑わっている観光地」というのがない気がする。そこがね・・・。 ま、判官びいきではないですけど、せめて天邪鬼の私としては「猛烈に混雑する観光地」に背を向けて、この閑散とした観光地を応援したいなと思うのであります。 あ、それから、帰りがけにもう一つ、鳥羽にも立ち寄ったので、その話はまた明日!
March 18, 2015
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このブログでも何度か紹介したことがありますが、私の友人である有吉さん&あいざわさんご夫妻が八ヶ岳で陶芸とガラス細工の工房を開いておりまして、その「工房 月の手」が最近ホームページを作ったものですから、ご紹介しておきます。これこれ! ↓工房 月の手 どういうわけか、マック系パソコンや iPad では見られないのですが、ウィンドウズ系パソコンなら問題なく見られるのではないでしょうか。陶芸の有吉さん、ガラス細工のあいざわさん共に、抜群のセンスで日々作品を創っていらっしゃるので、興味のある方は是非HPをご覧の上、もし八ヶ岳の方にいらっしゃるなら、工房を覗いてみて下さいな。そして、こんなにステキな作品なんですから、是非買って下さい。わが家でもお二人の作品を愛用していますが、いいですよ〜。 さて、明日二月の第一日曜日は、小学校時代の恩師、山本茂久先生のお墓参りと決めてあるので、今日は某所で秘密の仕事をした後、実家に戻って参りました。先生が亡くなったのは53歳の時、その頃私は18歳でしたが、なんとなんと、先生が亡くなられた年齢に大分近づいてしまいましたなあ。 今、私に死ぬ覚悟というか、準備があるかというと、ないない。現世に未練たらたら。もちろん、当時の先生にだって死ぬ準備なんかなかったでしょうけれども、それにしても当時の先生の人間としての成熟ぶりと、今の私の未成熟ぶりの差たるや、ものすごいものがある。 やっぱり、昔の人というのは、すごいね。 亡くなった時の先生の高みには、まだまだとても追いつかないですけれども、今年もまた先生の墓前に仲間たちと集って、この一年の出来事を先生に報告して参ります。
January 31, 2015
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今日は一足先に家内が実家に戻るので、それを送りがてら上野・西洋美術館で開催中の「フェルディナント・ホドラー展」を見てきました。 ホドラーというのは、1853年にスイスに生れ、1918年に没した、クリムトと並ぶ世紀末芸術の巨匠。しかし、スイスに止まって活動をしていたため、日本ではその名をあまり知られていないという。それだけに、これだけの規模の展覧会は是非見ておきたいと、随分前から思っていたんですよね。 で、初期には普通の風景画などを描いていたホドラーですが、人間列像というのか、数人の人間が列をなして歩いているような絵を描くようになってから、俄然、絵に個性が出始めるんですな。 この列像は、歩いている数人の人物がそれぞれ異なったポーズをとっており、人間を多面的に描いているとも言え、また時間の経過を表しているとも言え、少なくとも複数の人間が「行進」しているようには必ずしも見えない、という感じなんですな。むしろこの複数の人間の列像によって、ホドラーは「リズム」を描こうとしたと言われているそうで、それはこの時期にスイスの音楽教育家、エミール・ジャック=ダルクローズによって提唱された、音楽と体操の融合を目指す「リトミック」運動と深い関係があるらしい。 で、こうしたリズミカルな人間列像は、壁画に適しているということもあり、教会とか公共の場所の壁画をホドラーは随分描いております。その意味でも、ホドラーはクリムトに似ていると言えるでしょうか。 それと同時に、彼は風景画(なにしろスイスは風光明媚なところゆえ)も描くのですが、この頃の彼の風景画は、初期のものとは異なって、すごく特色のあるものとなります。山を描けば、その山肌はまるで人体の複雑な筋肉の盛り上がりのようであり、また空の雲を描けば、その雲は人間列像と同じように、リズムを生み出す列雲となる。誰だったかが、「ホドラー芸術の基本は人物画だ」と喝破したそうですが、まさにそんな感じ。風景画がリズミカルな人物画に見えて来る。 ちなみに、ホドラーは恋多き人だったのか、なんどか結婚と離婚を繰り返していて、しばしば自分の絵のモデルさんと結婚しているんですな。で、最晩年は、ヴァランティーヌ・ゴデ=ダレルという若いモデルさんと恋に落ちるのですが、残念なことにこの女性は若くして癌で亡くなるんです。病床の彼女を描いた絵もありましたけれど、すっかり痩せ衰えてしまって。そして彼女が亡くなったとき、ホドラーは、「この美しい頭部、美しい目、美しい鼻、美しい口、すべてが蝕まれてしまう・・・」と嘆いたそうですが、晩年は彼女と自画像しか描かなかったというホドラーにとって、最愛の人を失った悲しみはいかばかりであったかと。 ホドラーはその生い立ちからして、幼少期に親・兄弟が次々と結核などで死んでしまい、孤児同然で育つのですが、親しい者の死によって人生の最初と最後を縁取られたような、そんな一生だったようでございます。 というわけで、ホドラー展、予想通りなかなか充実した展覧会でありました。会期はあと1週間ほどしかありませんが、興味のある方は是非。教授のおすすめ!です。ホドラー展 ところで、私も上野の美術館には何十年かぶりで訪れましたが、今、この美術館を「世界遺産」に、という運動があるらしいですな。というのも、この美術館がル・コルビジエの設計になるものだから。 だけど、あれですね、コルビジエの設計した建物ってのは、やっぱりどこか頭でっかちなところがあるので、実際そこで人が生活するとなると、結構辛いのではないかと。今回も展示を見ながら、階段でどんどん下に下げられてしまうので、「最後にもう一度、最初に見た絵を見よう」と思っても、「あの階段をまた上がるのかあ・・・」となってしまって、結局、断念、みたいなところがある。 モダンというのは、人間の感性よりも思考を優先させ、アイディアの下に人間を置くみたいなところがあるので、ある意味、愚かなところがある。それは、建築も絵も音楽も、みんなそう。その愚かなものを「世界遺産に」ってのも、どうなのかなと。まあ逆に、だからこそ、という考え方もありますけどね。
January 3, 2015
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今日、ゼミの時間に、ゼミ生たちに「この一週間でなんか面白いことあった?」と尋ねると、ゼミ生の一人が「ザ・タッチに会いました」と。 ザ・タッチ? あの双子の? 彼女によると、彼女がバイトをしている某温泉施設にザ・タッチがテレビ取材で訪れたとのこと。 で、「そうなんだ。じゃ、例の「幽体離脱」のギャグ、やってくれた?」とさらに尋ねると、ゼミ生曰く、「実は、私がバイトしている温泉施設には「岩盤浴」のコーナーがありまして・・・」 岩盤浴! もう、ザ・タッチが「幽体離脱」をやるのに、うってつけの場所じゃん! ・・・というお話。 さてさて、それはさておきまして、夕べ遅く、東京出張から戻って参りました。 今回は、これでもかっ!っていうくらい、ばっちり調査漬けの二泊三日で、おかげで相当の成果がありました。私もやる時はやるもんだねえ・・・。 で、最終日には、某学会の役員会にも出席してきたのですが、そこで博士時代の恩師とも久々にお会いすることができたのもよかった。 で、せっかくだからということで、お昼を先生にご馳走になってしまったのですが、先生行きつけのお店に連れて行ってもらう途中、「最近、テレビなどでよく、行列のできる店、とか言って、沢山の人がずらっと並んで席が空くのを待っているのが話題になりますが、あれは見苦しいですね」という話になりまして。 で、「私もそう思います。並んでまで食べたいなんて、思ったことないですね」とお答えしながら、歩いていたのですが、当該のお店の前に着いてみたら、店の前に人がずらっと順番待ちしていたと。 先生と私、二人共絶句。 しかし、他に行くあてもなく、結局、さっきまで話していたことはとりあえず脇に置いておいて、先生と私は長い列の最後尾に並んだのでした。 長い事待って食べた牛タン、おいしかったです。 ま、そんなこともありーの、楽しい出張でした。今回、すごく面白かったので、年度内にもう一回くらい、出張しようかな~!
December 8, 2014
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