教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
December 2, 2022
XML
カテゴリ: 教授の読書日記
カルヴィン・トムキンズ著、青山南訳『優雅な生活が最高の復讐である』という本が田畑書店というところから出て、それをなんと昨日、青山南先生からご恵投いただいてしまったという。いやはや、ありがたき幸せ!

 これはですね、フィッツジェラルドの小説『夜はやさし』のモデルとなった、とある夫婦についてのドキュメンタリーなんですが、こういう高度に文学的でありながら、一面ゴシップ的でもある、そういう文献を訳すとなったら、青山南先生しかないっていう。何と言っても、青山先生は『イーディ』の名訳で知られる方ですからね。

 で、早速読み始めたのですが、ジェラルド&セーラ・マーフィー夫妻という当時の最先端カップルそれぞれの生い立ちなどが記されていてなかなか面白い。こういう、自分たち自身は大きな仕事を成し遂げてはいないけれども、その存在によって周囲の芸術家たちに強い影響を与えてしまう人っていうのがいるのよね~、っていうことがよく分かる。

 ところで。

 私の悪い癖で、この本を読みながら、同時に他の本も読んでいるのですが、『優雅・・・』をふと脇において、次に読み始めたのが、一昨日買ったばかりの本。それが稲泉連さんの『「本をつくる」という仕事』という本。

 これ、一昨日、近所の古本屋さんで220円で買ったばかりなんですが、各章毎に話題が変るので、その都度、興味のある章から読んでいたわけ。

 で、『優雅・・・』をふと脇にのけて読み始めたのが、この本の第6章「装幀は細部に宿る」というところ。

 で、驚いたのは、この本の中に次のような一節があったこと。以下、引用します。


 「その意味で日下さんが当時の新刊本のなかで、よく言及する一冊の本がある。前述の戸田ツトム氏が装幀した『優雅な生活が最高の復讐である』(カルヴィン・トムキンス著、青山南訳)だ。」(183頁)



 ま、正確に言いますと、稲泉さんが言及しているのは田畑書店の本ではなく、その前のリブロポート版のことを言っているのですけどね。

 それにしても、こんなことってある? 片方はたまたま一昨日、近所の古本屋で買った本。片方は昨日、訳者の方から送っていただいた本。それを昨夜同時に読んでいたら、一方が一方に言及していたっていう・・・。偶然にしても凄すぎない?

 こういうことがあるから、読書ってのは面白いよね!!


これこれ!
 ↓

優雅な生活が最高の復讐である (ポケットスタンダード) [ カルヴィン・トムキンズ ]



【中古】 「本をつくる」という仕事/稲泉連(著者) 【中古】afb





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 2, 2022 12:25:57 PM
コメントを書く
[教授の読書日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

地球破壊・人間破壊 New! AZURE702さん

季節の変わり目に ゆりんいたりあさん

YAMAKOのアサ… YAMAKO(NAOKO)さん
まるとるっちのマル… まるとるっちさん
Professor Rokku の… Rokkuさん

Comments

誰も知らないCoffeeWorld@ Re:46年ぶりに、テレビ越しに、同級生と会う(11/04) O教授殿 ご無沙汰ですね。 この業界、世…
nwo69 @ Re:野崎訳 vs 村上訳 さて軍配はどちらに?!(12/30) 非常に激しく同意、しかも美味しい翻訳を…
釈迦楽@ Re[1]:母を喪う(10/21) ゆりさんへ  ありがとうございます。今…
ゆりんいたりあ @ Re:母を喪う(10/21) 季節の変わり目はなんだか亡くなる方が 多…
がいと@ Re[2]:山田稔著『もういいか』を読みつつ、日本の郵便システムを憂える(10/10) 釈迦楽さんへ 収支上の都合があるにして…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: