自治体首長との交流録


 <お仕事>北海道ニセコ町長
 <ご著書>「わたしたちのまちの憲法」木佐茂男 逢坂誠二編 日本経済評
        論社
 <個人HP>http://www5a.biglobe.ne.jp/~niseko/
 <参考文献>「逢坂誠二の決断」スローなセイジをつくる会編 共同文化社
 <これまでのお付き合い>
  平成6年に当時全国最年少でニセコ町長に就任されたことを報じた新聞記
 事で注目していて、札幌学院大学と三重県とのテレビ会議で初めてお話させ
 ていただきました。
  平成12年5月の地方自治経営学会に逢坂さんがパネリストとして参加され
 ていたときに名刺交換させていただき、以後メールでやりとりさせていただい
 ています。
  北海道庁をベンチマーキングした際には、足を延ばしてニセコ町まで行き、
 会っていただき、「選挙にでも出るのか」と言われながら記念撮影もしていた
 だきました。
 <私が魅力を感じる点>
  逢坂町長は、自治体首長としてはマスコミへの登場はトップクラスの論客で
 あり、新聞、雑誌等のメディアでの発言は必ずチェックして参考にしています。
  自治全般に関し、卓越した理論を持ってみえますが、何よりもそれを実践し
 ているところに敬服しています。
  先の北海道知事選挙で候補になった際には、個人的にはなっていただきた
 いと念願しましたが、「知事になるプロセスが大事」との信念を貫かれた姿勢
 に改めて感銘を受けました。
  名刺には、お名前の一字を使い、「お逢いすることができて光栄です」とあり、
 ここにも気配りが感じられます。

○橋本大二郎さん
 <お仕事>高知県知事
 <ご著書>
  「破天荒、大二郎がゆく」講談社、「政治家無用論」講談社
「土佐発情報維新」徳間書店、「未来日本の構図」くまざき社
  「知事として」共著 毎日新聞社、「知事」平凡社新書
  「橋本大二郎いつもハッピー」講談社
 <個人HP>http://www2.inforyoma.or.jp/~idea/
 <参考文献>
 <これまでのお付き合い>
  大阪事務所に勤務しているとき、手紙を書き、ご著書にサインをしていただ
 いた。知事特別秘書をされている津市議会議員出身の川竹大輔さんを介して
 関西学院大学で政策メッセのサマー・セッションが開かれたときに会っていただ
 き、政策提案を直接、聞いていただいた。
  その後、メールでやりとりさせていただいていたが、今年の1月四日市市であ
 った「シンポジウム三重」で昼食をとっていたレストランで偶然、再会することが
 できた。
  覚えていただいており、メルマガの発行をねぎらわれました。
 <私が魅力を感じる点>
  成人式で騒いでいる若者を一括したように、厳しく筋をとおされるが、その後、
 謝罪した彼らを公邸に呼んでフォローしている気配りは多忙な身ではなかなか
 できないことだと思います。
  NHKのご出身であるので、お役所言葉ではなく、県民に分かりやすい言葉使
 いを行政の職員に求めています。
  県民から理解が得られないことに対しては、絶対に妥協せず、たとえばスト
 に対しても、職員に直接、給与の返還を呼びかけています。そこには、組合員
 の権利は当局に対して勝ち取るものではなく、県民の理解を得られてはじめて
 実現できるというお考えがあります。

○森貞述さん
 <お仕事>愛知県高浜市長
 <これまでのお付き合い>
未成年者や定住外国人も対象に含めた常設型の住民投票条例を制定する
 など先進的な市政を展開されている森市長に魅力を感じ、手紙を出し、メール
 マガジンをお送りしたところ、「あなたが教育委員会へ異動になったのは、北川
 知事(当時)が教育を重視しているからだろう」との過分な言葉をいただき、メル
 マガの配信と会っていただくことを了解願えました。
  平成14年7月に市役所に訪問したときは、自ら市長室へ案内していただき、
 予定時間を超えてお話を伺うことができました。
 <私が魅力を感じる点>
 在日外国人の方の「税金という負担をしているのだから市政に参加したい」と
 いう要望に応え、在日外国人を対象に含めた常設型の住民投票条例を制定
 するなど、住民の要望に対応した行政に取り組まれています。
  「組織が変わるには、人事が一番わかりやすく重要」との考えで、人事広報課
 には部長を置かず、市長直属にし、やる気のある職員は市長が見ているという
 ことをわかるようにされています。
  会っていただきたいとお願いしたとき、「あなたの方が忙しいだろうから」と日
 程に配慮していただきました。
  「いらっしゃいませ。ありがとうございました」という名札をつけて庁内に目配
 りして歩いてみえるのは、市民の信頼なくして市役所の存在はないと認識して
 みえるからでしょう。

○浅野史郎さん
 <お仕事>宮城県知事
 <ご著書>
  「知事が日本を変える」共著 文春新書、「福祉立国への挑戦」木の森
  「これからどうなる21」岩波書店、「民に聞け」共著 光文社、
  「政治の出番」日本経済新聞社、「豊かな福祉社会への助走」ぶどう社、
  「誰のための福祉か走りながら考えた」同時代ライブラリー
 <個人HP>http://www.asanoshiro.org/
 <参考文献>
  「脱『日本病』」宝島社、「新 地方自治の論点106」時事通信社
  「石原慎太郎の東京発日本改造計画」学陽書房、「田中秀征との対話」
  ロッキング・オン、「ここから日本はよみがえる」日本経済新聞社
 <これまでのお付き合い>
  平成13年12月に初めてメールで政策提案をお送りしたところ、ご丁寧
 な返事をいただいた。その後、メールマガジンをお送りしていたが、今年の
 1月の四日市であったシンポジウム三重でお会いし、ごあいさつしたところ、
 「メルマガいつも読んでいるよ。会うのは初めてかな」と言って名刺をいただ
 いた。
  そのお礼をメールで送ったら、「勇将(当時の北川知事)の下に弱卒なし」
 との最大級のほめ言葉をいただきました。
 <私が魅力を感じる点>
  「官僚出身の知事らしくない」と言ったら失礼にあたるかもしれませんが、
 情報公開を徹底され、得意分野である福祉の政策を充実し、個人のホーム
 ページを持ち、メールアドレスも公開されているオープンさと敷居のなさが
 アクセスさせていただく側には何より魅力的です。
  47都道府県知事の中で浅野さんより若い方も多くなりましたが、フルマラ
 ソンを走れる方はおそらく他にはいないのではないでしょうか。
  ジョギングしながら考えたことをHPで「ジョギング日記」として公開されてみ
 えますが、わかりやすく楽しい中にも考えさせられる内容を含んでいます。
  高知県の橋本知事とともに今後とも改革派知事のリーダー的存在を務め
 られ、自分の県だけではなく、他の自治体の職員からも慕われる方です。  

○白井文さん
 <お仕事>兵庫県尼崎市長
 <個人HP>http://www.shirai-aya.jpn.ch/
 <参考文献>
  週刊「DIME」(小学館発行、2003年1月1日号)、
  週刊ダイヤモンド(2002年12月28日/1月4日合併号)
 <これまでのお付き合い>
  平成14年12月に自民、民主、公明など5党が推す現職を破って最年少の
 女性市長になられた記事を見て、感想を手紙に書いて送り、メールマガジン
 のバックナンバーなども同封しました。
  当選から登庁まで間があるのを忘れていて市役所あてに送ったため、あき
 らめていたところ、職場へお礼の電話をいただいた。
  今年の2月に神戸へ出張したときに、「会っていただきたい」とお願いしたと
 ころ、急であるにも関わらず時間をとっていただき、お話を聞かせていただい
 た。
  その後、メールマガジンを相互に送付するなどのやりとりをさせていただい
 ています。
 <私が魅力を感じる点>
  投票率が低く、風が吹いたわけでもないのに、圧倒的に有利と言われた現
 職を破り、「市長室に閉じこもらないこと」をモットーに市民や職員とのトーク
 をされています。
  役所言葉や旧来の慣習に染まることなく、市民の目線で改革に取り組まれ
 てみえます。
  任期終了ごとに受け取る「高額な退職金は市民感覚に合わない。五百万円
 で十分です」との決意を述べられています。
  その他にも、市長専用の高級車を廃止し、市長室もガラス張りにされようと
 するなどの改革に取り組まれてみえます。

○船坂勝美さん
 <お仕事>岐阜県神岡町長
 <これまでのお付き合い>
  船坂町長とは、元岐阜県職員で岐阜県大阪事務所長をされていたときに、
 私が隣のビルの三重県大阪事務所に勤務していたご縁でご懇意にさせてい
 ただいています。
  大阪事務所長時代から、料理の鉄人にならって神田川俊郎を審査員にし
 て岐阜県特産のナマズ(フク)と山口県下関市のふぐの対決を仕掛けるなど、
 アイデアと実行力には感服していました。
  船坂さんは、その後県に戻られ、開発企業局長、事業経営局長をされ、最
 後は飛騨地域振興局長(知事代理)をされました。開発企業局長をされている
 ときに岐阜県庁にお訪ねしたことがあります。
  神岡町長に就任されてから、友人と一緒に訪問させていただき、首長として
 のご活躍を直に、見聞きさせていただきました。
 <共感させていただく点>
  県職員を辞めた後は、そば屋をやりたかったそうですが、地元からの町長
 選出馬の要請に応えたそうです。
  隣町の古川町の出身だったので落下傘候補と思われ、対抗馬も出馬しまし
 た。そこで公約として「元気復活・北都神岡」を掲げられました。
  過疎の町なので、町民が元気をなくしていましたが、「宇宙の港 船津の街
 づくりスキーム」「流葉、山田湖周辺開発スキーム」「山之村農業公園開発スキ
 ーム」「三井金属地底空間開発スキーム」などの町おこしの仕組みを工夫して、
 町民に参加してもらうことで、徐々に町民意識が変わってきたそうです。
  行政としては、町民と協働し、町民に当事者意識をもってもらうことが大事だ
 と考えてみえるということです。
  町長として甲斐性というか、使命感というものを一番大事にされています。
  「選挙で自分の名前を書いてくれた一人ひとりに対する使命感を忘れてはい
 けない」とおっしゃっていました。
  大阪でマーケットインの世界(売れる物をいかにしてつくるか)を学んだとい
う船坂さんは、その後、JR岐阜駅高架下の開発など県政の課題に取り組み、
今、首長として新たな挑戦をされています。
  友人と利用した町内の「ウェルカーサ流葉」という温泉の従業員の対応はすこ
 ぶる良く、泊まった国民宿舎「霜出荘」の女将さんに話を聞いても町民の方が自
 分の町に誇りを持ち、やる気を出していることが実感できました。
  ノーベル賞の受賞の町神岡町の発展と船坂町長のご活躍を祈念します。 



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: