学識者との交流録


 <お仕事>早稲田大学大学院公共経営研究科教授 前三重県知事
 <ご著書>「改革一直線」徳間書店
 <ご著書ほか参考文献>
  「三重が、燃えている」中村征之編著 公人の友社 
  「改革断行 三重県知事北川正恭の挑戦」ばばこういち著 ㈱ゼスト 
  「ここから日本はよみがえる」筑紫哲也 福岡政行編著 日本経済新聞社 
  「石原慎太郎の東京発日本改造計画」石原慎太郎研究グループ 学陽書房 
  「朝令暮改でいいじゃないか 北川正恭の革命」岩見隆夫著 PHP研究
  「自治体の挑戦ー改革者たちの決断と実践」細川珠生著 学陽書
  「日本初の大統領にしたい男」ばばこういち著 インターメディア出版
  「日本政治再生の条件」山口二郎編著 岩波新書 
  「知事の仕事」樺島秀吉著 朝日選書 
  「変革するは我にあり」月尾嘉男著 日本実業出版社 
  「知事が日本を変える」浅野史郎 北川正恭 橋本大二郎著 文春新書 
  「組織はこうして変わった」高塚猛 北川正恭著 到知出版 
  「自治体再生へ舵をとれ」福岡政行編著 学陽書房 
  「物語は三重県から始まった」長倉貞雄著 アスク 
  「自治体実行主義」梅田二郎 福田志乃編著 ぎょうせい 
  「生き残る組織 消える組織」産経新聞取材班・著 NGS 
 <これまでのお付き合い>
  8年前に「黒船襲来」ということで、三重県庁に宇宙人として登場されました。
  当時、私は大阪事務所に勤務していたのですが、初めて事務所にみえたと
 きから、いきなり「君の望みは何か」と一職員である私に聞かれ、当時、読ん
 でいた元大阪商工会議所会頭であった大阪ガスの大西正文さんの本「都市格
 の向上」にちなんで「三重県の地域格の向上が夢です。知事の国会議員時代
 からの公約は、『三重県を一流県にする』ということでしたが、地域格の向上は
 それに通じるものだと思っています」と答えた記憶があります。
  大阪にみえたときは、当時の事務所長に伴われてよくご一緒させていただき
 ました。大阪三重県人会の集まりが終わったあと、ホテルで食事を取るときに
 当時、旅費の不正支出が問題になっていたこともあり、支払いは我々が自費
 でするつもりでしたが、北川さんは「俺が払ってやる。何でも好きなものを頼め」
 とおっしゃり、ご自身は焼きそばを注文されました。
  我々もそれに倣うと「もっと好きなものを頼め。ビールは飲まないのか」とも気
 遣っていただきました。(知事はアルコールは飲みません)
  普段は厳しいトップですが、その心遣いがとてもうれしかったのを今でも覚え
 ています。
  その後の二期八年の活躍ぶりは、上記の本にも取り上げられたようにみなさ
 よくご存じだと思うので改めて書きませんが、まさしく中庸の県であった三重県
 を改革のトップランナーに押し上げ、大森彌千葉大学教授をして「三重県の改革
 は行政学の教科書を書き換える」とまで言わせました。
  就任時の「長期はやらない」という公約通り二期八年ですっぱり辞めたことは、
 立派の一言で「死ぬまでやる」と言っていて辞めざるを得ない状況に追い込まれ
 た埼玉県の土屋前知事とはあまりにも対照的です。
  三重県職員としては、やはり「知事一流、庁舎二流、職員三流であった」のか
 と揶揄されることのないよう、改革先進県の名に恥じない仕事でそれを示してい
 く必要があると思っています。
 ※このシリーズの最終回として北川前知事で締めくくらせていただきました。  

○小西砂千夫さん
 <お仕事>関西学院大学大学院経済学研究科教授
 <個人HP>http://www.stylebuilt.co.jp/konishi/
 <これまでのお付き合い>
  平成15年4月に三重県庁であった「政策評価講座」で初めてお話を聞き、
 名刺交換させていただき、メルマガをお送りするようになりました。
  「自治体職員有志の会」の報道に関して、応援のメッセージを寄せていた
 だきました。
 <共感させていただく点>
  ご自身のHPhttp://www.stylebuilt.co.jp/konishi/でプロフィールや研究論文
 講演内容を公開され、情報共有に努めてみえることは自治体職員にとって大
 変ありがたいことです。
  また、ご自身がプレゼンテーターとなり、自治体職員勉強会を実施されてい
 るということで、現場で解決策を求めている職員にとっては単なる理論を言う
 だけの一部の学識者、評論家やコンサル・シンクタンクの方と違い、心強い
 存在だと思います。
  講演でも誤解を恐れず、本音の部分にまで言及していただけるので、聞く者
 にとっては本当に参考になります。


○石原俊彦さん
 <お仕事>関西学院大学産業研究所教授
 <ご著書>
  「監査意見形成の基礎」中央経済社
  「リスク・アプローチ監査論」中央経済社
  「地方自治体の事業評価と発生主義会計」中央経済社  
  「行政評価導入マニュアルQ&A」監修 著者監査法人トーマツ
                             発行㈱中央経済社 
 <自治体との関わり>
  名古屋市経営アドバイザー、福岡市経営管理員会委員、神戸市税財政研究
  会委員、豊橋市行政評価推進会議顧問、尼崎市事務事業評価システム研究
  会アドバイザー
 <これまでのお付き合い>
  平成12年度に三重県の政策推進システムの策定に関して政策評価を専門
 とされる学識者の方にインタビューを実施しましたが、石原先生にもそのとき、
 お話を伺いました。
  その後、講演やパネルディスカッションや講座などの機会に何度か、お話を
 聞かせていただきました。
  関西のお笑いの乗りに例えるのは失礼ですが、聴取者を飽きさせない軽妙な
 語り口はまさにプロです。
  他の場所で講演していただく場合に比して破格の謝礼で三重県ではお話して
 いただいています。
  担当を離れた今も個人的な問題でもアドバイスをいただくなど、私にとって最も
 信頼させていただける学識者のおひとりです。
 <尊敬する点>
  数多くの自治体の委員をさせているように、要請があればどこへでも出かけて
 いかれるフットワークの軽さは見習いたいと思っています。
  また、首長だけではなく職員との信頼関係を重視し、理論の押しつけではなく
 実務を重視したアドバイスには定評があり、そこが多くの自治体職員から頼りに
 されている所以だと思います。



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