【「ノー」と言う勇気】



かつて石原慎太郎さんと盛田昭夫さんの共著「NOと言える日本」という本が話
題を呼びましただが、「『ノー!』と言う勇気があなたの人生を変える」近藤裕著
ダイヤモンド社という本があります。
 2003年5月12日号の日経ビジネスの書評「話題の書」によると心理療法士であ
る著者は「ノー」と言えない原因の一端は「ノー」と言われてキレる側の内面の弱
さだと指摘しています。
 部下の「ノー」に対してわき上がる「拒絶された」という思いは、多くの場合被害
妄想にすぎず、単に賛同を得られなかっただけだと割り切ればよいと助言してい
ます。
 周囲の「ノー」を抑え込んで裏で陰口をたたかれるくらいなら、その場で議論し
合った方が何倍も健全だと主張しています。
 (03/5/12 日経ビジネスより)

 ~~~~~~~~~~~~ここまで引用~~~~~~~~~~~~~~

 横並び意識が強く働く組織の中や他と違うことが評価されにくい日本では明確
に「ノー」と言うことが難しい場合が多いと思います。
 でも著者の言うように、受け取る側が「拒絶された」と考えず、「自分と違う考え
方もある」というくらいに考えて、無理に全員賛成という形を取ろうとせず、違いを
認めて議論できる雰囲気をつくれば、「ノー」と言いやすくなり、妥協の連続に陥ら
なくてすむのではないでしょうか。 

 時には敢えて「空気に水を差す」ということも必要です。



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