ビジネス名言集



○摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる                     ―――吉田秀雄(電通四代目社長)

・何かことを始めようとすると、上司や同僚との関係がぎくしゃくすることがよくあるが、それを恐れていては、前に進むことができない。人とぶつかり、その荒波を乗り越えて目的を達成するにはどうすればよいのかと知恵を絞ることで、大きく成長していく。

○やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ
                ―――山本五十六(明治~昭和期の海軍軍人)

・コミュニケーションを十分にとることなく、「部下が思ったようにやってくれない」とぼやいていないか。自分が何を要求しているのかを部下にわかってもらうためには、まず自分が率先して実行してみせること。そのうえで説明し、実際に部下にやらせて、よい点は見逃さずにほめる。――この繰り返しが、やがて生きてくる。

○小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を生かせず、大才は袖すり合った縁をも生かす                ―――柳生家の家訓

・人脈づくりのうまい人とヘタな人の違いがここにある。うまい人というのは、どんなに些細な出会いでも、損得に関係なく大切にする。一方、ヘタな人は、自分にとってすぐに得になりそうな人だけを求めようとするため、素晴らしい出会いがあっても、それに気づかなかったり、気がついていても生かせなかったりする。

○バカなヤツは単純なことを複雑に考える。普通のヤツは複雑なことを複雑 に考える。賢いヤツは複雑なことを単純に考える 
                     ―――稲森和夫(京セラ名誉会長)

・何か問題が起こったとき、自分でどんどん難しくし、ややこしくしないこと。どんなに複雑なことも、余分なものを取り去って問題の本質だけをみるようにすれば、意外にすんなりと出口がみえてくるものだからだ。そのためにも、日ごろから物事をできるだけ簡単に、自分の言葉に置き換える訓練をしておこう。

○何をすべきかはわかっている。実行しないことが問題なのだ
              ―――カルロス・ゴーン(日産自動車社長兼CEO)

・自分のどこが弱いのか、自分に何が足りないのかは、ほんとうは自分がいちばんよく知っているはず。でも、つい現状に甘んじてしまい、それを改革するという行動に出られずにいるうちに、壁にぶつかってしまう…。もう逃げているときではない。やらなければならないことを、いますぐやる――それこそが問題解決の最良の道

○拙速は巧遅に勝る                     ――ことわざ

・IBMを再興したルイス・ガースナー前会長が「間違えた場合でも、行動を起こすのが速すぎたためなら、まだよい」と説くように、とにかくいまはスピードの時代、どんなに完璧なものをつくりあげたとしても、期限に遅れてしまっては何の意味もない。少々内容が粗くても、人より早く、他社より早く提示することで、さらにいいものを生み出せる。

○前例がない。だからやる      ――樋口廣太郎(アサヒビール名誉会長)

・樋口氏が「スーパードライ」でアサヒビールを業界ナンバーワンに建て直したことはあまりにも有名だが、その樋口氏の口癖がこの言葉。行き詰まりを打開するヒントを前例に求めることは大切だが、こだわりすぎるのは考えもの。いまの時代には、「前例がないからやらないのではなく、前例がないからやってみよう」と前向きに取り組む姿勢がほしい。

○得手に帆をあげて生きよ      ―――本田宗一郎(本田技研工業創業者)

・「これが自分の強みだ」と自信をもっていえるものがあるのだろうか。何でもそつなくこなすのではなく、早いうちに自分の得意なことを見つけ出し、それをとことんまで究めていくことが、厳しい時代を生きるための最強の知恵といえる。自分の足りないところや欠けているところは、周囲の力を上手に借りればいいのだ。

○なんでもやってみなはれ、やらなわからしまへんで 
                    ――鳥井信治郎(サントリー創業者)

・先にあれこれ結果を考えるより、まず行動することが大切。行動に移して初めてわかることがあるからだ。とはいえ、上司からこういわれたときには、気を引き締めてかからなければならない。必ずやり遂げるという強い意志と、たとえどんな結果になっても自分できちんと受け止める覚悟が求められているのだ。

○夢に日付けを入れろ          ―――渡邉美樹(ワタミフード社長)

・夢をもっていても、ただ思い続けるだけでは夢のままで終わってしまう。外食産業の雄となった渡邉氏が、「具体的にいつまでにその夢を達成するという期限(=日付)を決めることが重要」と語るように、夢を実現するには、その道筋をできるかぎり具体的に思い描き、一つひとつ課題をクリアしていくことが不可欠なのである。

○どの一日として、同じ一日はない 
        ―――ジャック・ウェルチ(ゼネラル・エレクトリック前CEO)

・自分の仕事は「毎日同じことの繰り返し」だと思っていないか。もしそうなら、この言葉をよく噛みしめてほしい。ルーティンワークにも改善や改良の余地はたくさんあるもの。どうすれば仕事の質を高められるのか知恵を絞り、昨日とは違う今日、今日とは違う明日を自分でつくっていくことが求められている。

○成功した人間になろうとするな。価値のある人間になろうとせよ
            ―――アルバート・アインシュタイン(理論物理学者)

・ビジネスマンにとって、高い収入と高い地位という「成功」を手に入れることは一つの大きな目標だが、それだけで突き進んでいくと、失うものも大きいということを覚悟しなければならない。これからの時代は、会社だけではなく、社会の一員として家族や地域からも頼りにされ、信頼され、必要とされる生き方も大切なのではないだろうか。

○好況よし、不況さらによし     ―――松下幸之助(松下電器産業創業者)

・経営者のこころがまえについて説いた言葉だが、ビジネスマンにとっても示唆に富んでいる。人間、仕事が順調に進んでいるときには自分の弱点や問題に気づかないものだが、仕事がうまくいかなくなると、それがはっきりみえてくる。そうした弱点や問題を克服し、仕事の質を高めるチャンスと考えれば、「不況さらによし」なのだ。



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